2021年06月

04

【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境を日本ロケールにしてみた

こんにちは。
てくさぽBLOGメンバーの 村上です。

本ブログは、 IBM Power Systems Virtual Server をトライしてみた内容や感想をご紹介するブログです。

シリーズ化していますので、まずインデックスのご紹介をします。

インデックス

【やってみた】IBM Power Virtual Server でAIX環境を作ってみた
【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境にSWを導入してみた 
【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境を日本ロケールにしてみた 本ページ
【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境をバックアップしてみた Part.1
【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境をバックアップしてみた Part.2
【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境と IBM Cloud x86環境を接続してみた

 

本ページでは Power Virtual Server のAIX環境を日本ロケールにする手順を以下の1)、2)のセクションに分けてご紹介します。

1)  事前確認
2)  ロケールの変更

利用したクライアント端末(私のPC)は、Windows10 バージョン2004です。

 

1) 事前確認

現在のロケールを確認します。

# locale

LANG=en_US
LC_COLLATE=”en_US”
LC_CTYPE=”en_US”
LC_MONETARY=”en_US” 
LC_NUMERIC=”en_US”
LC_TIME=”en_US”
LC_MESSAGES=”en_US”
LC_ALL=

「en_US」になっています。「英語」環境ですね。

「英語」環境を「日本」環境に変更する前に、日本語のパッケージがAIXにインストールされているかを確認します。

# locale -a

C
POSIX
JA_JP.UTF-8
JA_JP
Ja_JP.IBM-943
Ja_JP
en_US.8859-15
en_US.IBM-858
en_US.ISO8859-1
en_US
ja_JP.UTF-8

上記の出力より、おなじみの日本語の文字コード
・JA_JP:UTF-8
・Ja_JP:IBM-943
がインストールされていることが分かりました。
Power Virtual Server サービスを東京リージョン上に作成したので、標準で日本語がインストールされているんでしょうね。

AIXといえば、IBM-943 の Shift-JIS というイメージがありませんか?!
私が基盤SEをしていた頃は IBM-943 を設定することが多かった気がするのですが、近年は UTF-8 をよく目にするので、 今回は JA_JP:UTF-8 を設定します。

2)ロケールの変更

ロケールの変更は、smit で 実施します。

# smit lang

・「Change/Show Primary Language Environment」で Enter を押します。

・「Change/Show Cultural Convention, Language, or Keyboard」で Enter を押します。

・「Primary CULTURAL convention」で F4 を押します。
・リストから「UTF-8  Japanese [JA_JP]」を選択し、Enter を押します。

・「Primary LANGUAGE translation」で F4  を押します。
・リストから「UTF-8  Japanese [JA_JP]」を選択し、Enter を押します。

・「INPUT device/directory for software」で F4 を押します。
・リストから「/usr/sys/inst.images」を選択し、Enter を押します。

・すべての設定を確認して Enter を押します。

数分待つとOKが出ます。これでロケールの変更が完了です。

・設定を反映させるために、AIX環境を再起動します。

# shutdown -Fr

AIX環境が起動しているかは WEBのポータル画面で確認できます。

・インスタンスの「状況」が「アクティブ」になっていればOSが起動しています。

・AIX環境にログインし、ロケールが変更できていることを確認します。

# locale

LANG=JA_JP
LC_COLLATE=”JA_JP”
LC_CTYPE=”JA_JP”
LC_MONETARY=”JA_JP”
LC_NUMERIC=”JA_JP”
LC_TIME=”JA_JP”
LC_MESSAGES=”JA_JP”
LC_ALL=

JA_JP:UTF-8に変更できました!

smit の出力が日本語になったか確認しておきます。

# smit

日本語で表示されるようになりました!

日本語のsmit。落ち着きます。

ソフトウェアを導入する前に日本語化しておけばよかったです。。

※ソフトウェアを導入したブログはこちら
【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境にSWを導入してみた

 

次のブログでは、AIXインスタンスのバックアップ手順をご紹介します。
【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境をバックアップしてみた Part.1

 

最後に

テレワークが本格的になり、あっという間に1年が経過しました。
1年前は、Power Virtual Server は私にとって全く身近でなく、お客様からの問い合わせも殆どありませんでしたが、今はぐっと身近なクラウドになり、問い合わせ件数は確実に増加しています。

アフターコロナではどんな生活様式が当たり前になっているのか、まだ全く想像できませんが、変化の速い Power Virtual Server の1年後も想像できません。
ただ、Power Virtual Server が AIX や IBM i ユーザの更改先として有力候補になってくる日は近いだろうなと感じます。

 

この記事に関するご質問は下記までご連絡ください。

エヌアイシー・パートナーズ株式会社
技術支援本部
E-Mailnicp_support@NIandC.co.jp

 

 

その他の記事

2022年06月24日

【早わかり】AIX と IBM i ライセンス情報

こんにちは。エヌアイシー・パートナーズ 村上です。 2022年度は新しい試みとして、 ・理解しているつもりだけど説明はできない ・時間があれば調べたいと思っていた ・当たり前な知識かもしれなくて質問しにくい という内容を取り上げた「早わかりシリーズ」を掲載していきます。 今回は、IBM Power のメインOS、AIX と IBM i のライセンス情報をご紹介します。 AIX とIBM i は、片方のライセンス情報しか知らないという方も意外と多いので、ぜひこの機会に比較しながら読んでみてくださいね。   セクション 1) 永続ライセンスのおさらい 2) マンスリーとサブスクリプションをご存じですか? 3) ライフサイクルとバージョンのポイント   1) 永続ライセンスのおさらい AIX とIBM i のスタンダードなライセンス「永続ライセンス」。 有効期限のない永続ライセンスは、SWMA (SoftWare MAintenance) と合わせて所有します。 永続ライセンス OSを利用できる権利。1年目に購入。 SWMA 「サブスクリプション(最新バージョンへのアップグレード)」と「テクニカルサポート(対象製品に対するQAサポート)」の権利。 1年~5年で選択し、継続するためには都度オーダーが必要。 更改などで新ハードウェアへ移行する場合、 AIX 永続ライセンスはIBM Power本体に紐づくので、新ハードウェアになるタイミングで永続ライセンスが買い直しになります IBM i 既存機のライセンスを新ハードウェア移管することが可能です(移行先の機械レベルが高くなる場合は追加料金が発生) IBM i には、移行中ライセンスとして安価なITL(IBM Temporary License)が提供されたり、DR機専用のライセンスがあったりもします。   2) マンスリーとサブスクリプションをご存じですか? さて、このセクションが今回のブログの本題です。 2022年6月現在、AIX とIBM i には「永続」「マンスリー」「サブスクリプション」と3種類のライセンスがあります。 以下は利用ケースのイメージです。 利用ケース 永続ライセンス ・長期間利用 マンスリーラインセンス ・移行時の短期利用 ・スパイク(最低限の環境をさっと作って概ねの方向性を確認する) サブスクリプションライセンス ・初期投資を抑えたい場合に利用 ・HWに依存せず臨機応変に利用(中長期間でAIXの場合) サブスクリプションライセンスは、AIX は2021年、IBM i は2022年に提供が開始されました。 (表が見えにくいのでクリックして拡大してご覧ください) サブスクリプションライセンスは、今後拡張が予定されています。 利用ケースにあったライセンスを選択できるようになってきたので、臨機応変な検討ができるようになりますね。   3) ライフサイクルとバージョンのポイント 2022年6月時点で、IBMは「AIX も IBM i も将来の投資を継続する」という発表をしています。 IBM Power ユーザとしては一安心です。 どちらのOSも、サポートライフサイクルは10年間となります。 下記にバージョンのポイントを纏めてみました。 <AIX > 購入できるバージョン v7.2 , v7.3 標準サポートがあるバージョン v7.1, v7.2, v7.3 どうやってもサポートが終わっているバージョン v5.3 実はまだ有償延長サポートがあるバージョン v6.1 TLが出るタイミング(※) 1回/年、成熟してくると1回/2年 サポートライフサイクル(10年) 標準(最短6年)+延長保守(3~5年) <IBM i > 購入できるバージョン v7.3 , v7.4, v7.5 標準サポートがあるバージョン v7.3, v7.4, v7.5 どうやってもサポートが終わっているバージョン v6.1 実はまだ有償延長サポートがあるバージョン v7.1, v7.2 TRが出るタイミング(※) 2回/年(最新バージョンと1世代前のバージョンに対して) サポートライフサイクル(10年) 標準(7年)+延長保守(3年) <※TLとTRの補足> TL:テクノロジー・レベル。AIXにおける問題の修正、新しいハードウェアのサポート、ソフトウェアの機能拡張が含まれたプログラム。 TR:テクノロジー・リフレッシュ。IBM i におけるオファリング、サービス、およびハードウェアの機能拡張を提供するプログラム。 かなり前のバージョンも、延長保守のサポートがあるため更改時も安心です。 ただ、延長保守サポートは、部品不足による急な保守終了や、新規の問い合わせに対応いただけない、という面があるので要注意です。 また、延長保守サポートには細かい前提が設けられており前提にも随時変更が入りますので、ご利用を検討される際はお問い合わせください。   さいごに つい先日(2022年6月)、IBM i の複数のソフトウェアラインセンスが無償化される発表(IBM PartnerWorld)がありました。 IBM i では更改の検討が始まると、実際に利用している有償ソフトウェアの見直しが入ったりして、見積もりに時間がかかることがありますよね。 有償ライセンスが減ったことで、見積もりが少しでも簡単になり助かります。 クラウドシフトが進む中で、ライセンス体系、課金、監査方法が複雑化しています。 弊社には毎日のようにパートナー様からライセンス関連の相談やお問い合わせが来ています。 OSのみではなく、あらゆるソフトウェアのライセンス情報収集に日々奮闘(?)しているSEが多数おりますので、お困りの際はお気軽にご連絡ください! ※ 本ブログの情報は時間経過とともに変更が入る可能性があります。   お問い合わせ この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 E-Mail:voice_partners@niandc.co.jp  

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