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2021年12月28日

最新コラム・ブログ・ホワイトペーパー 一覧 2020-2021 (2021年12月28日更新)

NI+C Pコーポレートサイトに掲載している最新コラム・ブログ・ホワイトペーパーの一覧となります。 (さらに…)

2021年12月28日

【10分で早わかり】インタビュー記事「Power10の真の価値とは」(後編)

※当インタビューは「前編」「後編 (当記事)」に分けてお送りしています。   登場者 【ゲスト】 日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 Power テクニカル・セールス コンサルティングITスペシャリスト 釘井 睦和 氏 【インタビュアー】 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 テクニカル・サポート部 佐藤 正忠 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 ソリューション推進部 村上 文香   さらなる経営課題に応えるIBM Power10 - IBM Power10 はセキュリティもかなり強化されているようですね。 釘井) おっしゃるとおりです。IBM Power10 のプロセッサーは、セキュリティ機能をさらに進化させました。 具体的には、コアの暗号化機能を向上させるとともにパフォーマンス劣化のないメモリー暗号化も実現しています。 暗号化という作業を CPU やソフトウェアに頼らずにすみ、自動的な暗号化が可能であるため処理能力の低下というストレスを経験することなく、それでいて、すべてのデータが常に堅牢に守られている、という状態を享受いただけます。 - 最近の産業界では、環境負荷の軽減も強く求められています。 米国のパリ協定復帰を機に、いわゆる "環境関連銘柄" に再び注目が集まるようになり、日本でも「カーボンニュートラル」をサプライチェーン全体で達成しようといった動きが見られます。 あらゆる企業がその一挙手一投足で、都度「それは環境にとって正しい判断か」を考える時代が来ました。 釘井) この点でも IBM Power10 は大きく貢献できます。 最新の 7nm Power10プロセッサーによる高い集約性とリソースの効果的な活用の実現により、IBM Power E1080は、同じワークロードを実行した場合、IBM Power E880C と比べて52%、IBM Power E980 と比べても33%の消費電力削減を達成できます (※IBMによる自社従来品との比較調査 (2021年))。 IBM Power10 にアップグレードすることで、より少ない CO2排出を実現できることになります。 また、エネルギー効率の向上のみならず、リサイクルや環境に優しい材料の活用促進、製品パーツのアップグレード、修理、再製造、再利用によるプロダクトライフサイクル拡大など、IBM Systems全体でハードウェア製品や製造過程における環境面への影響を考慮したイノベーション活動を続けています。 販売に際しても、導入によって年間約20トンの CO2削減を見こむお客様には、製品の一部を割り引く「SDGs割」制度を導入しています。 こちらもぜひ活用いただきたいと思います。   IBM Power10の最も効果的な利用シナリオ - 釘井さんにとって、IBM Power10 はどのように活用するのが最も効果的だと思いますか。 釘井) いろいろお勧めはありますが、ニーズも高くて効果的だと思うのは、最新型ERPシステムの基盤として動かすことです。 ここで重視すべきなのは、CPU の性能です。 7nm Power10プロセッサーは、8スレッドSMT (Simultaneous Multithreading) をチップあたり最大15コア搭載でき、コアあたりの処理能力は、POWER9プロセッサーと比較して約1.3倍のパフォーマンス向上を実現しています。 また、この高い CPUコア処理能力と高密度・高速なメモリー・アーキテクチャーの実現により、アプリケーションが必要なコア数を削減できます。 結果として、サーバー台数の削減や TCO の改善が可能になります。 「クラウドでERPを動かしてみたけれど満足した性能が得られなかった」「完全クラウドシフトはコスト感が合わない」という経験をされたお客様が "脱クラウド" に向かわれる現象も出てきており、IBM Power10 はそうしたお客様の受け皿になれると考えています。 もう1つは、データベースシステム基盤として活用することです。 例えば、これは実際に合ったケースですが、それまで x86ベースで126台のサーバーを運用されていたのが、IBM Power E980 にリプレースすることにより、なんと3台に統合できました。さらに IBM Power E1080 にアップグレードしたとすると2台にまで集約可能です。 これをエネルギーという観点で見ると、102kW から約20kWと1/5に、ライセンス数としても約1/3に削減可能です (※IBMによる自社従来品との比較調査 (2021年))。 いろいろな意味で大きな節約になります。   手が届く存在にする賢い買い方 - E1080 というフラッグシップ製品から登場したこともあって、お客様からは「理想的なシステムであることは認識しているが、当社には『高嶺の花』」といわれることがあります。 釘井) IBM では、IBM Global Financing という組織を通じて様々なお支払い方法の選択肢を用意しています。 一括購入するのではなく分割月額払いにする、分割月額払いにリースを組み合わせる、また、分割月額払いも、均等割ではなく最初は低い金額で開始する、支払い開始時期を後ろに倒す、現在のリース残を新たなリースに包含してすべてリース払いにする、などの方法があります。 冒頭でご紹介した「Dynamic Capacity」も節約術の1つとして活用いただけます。 ぜひ、ご相談ください。 来年以降も新製品を予定しておりますので、楽しみにお待ちください。 - 本日はありがとうございました。   CEOの直面する経営課題の解決策が全部入った1台 新しい時代に突入し、道を切り拓いていくことが求められている現代の企業。 IBM Power10 は、そうした企業の CEO が抱く切実な "思い" を真摯に受け止め、妥協を許さず様々な機能を実現した製品だと実感しました。 NI+C Pも、「リプレース時期が来たら検討する」ではなく「IBM Power10だから検討する」といっていただけるよう、パートナー企業の皆さんを通じて、このサーバーの魅力やメリットを引き続きお伝えしていきたいと思います。     この記事に関するお問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは、「こちら」からお願いします。   関連情報 IBM Power10 (製品情報) - 効率性と処理能力、セキュリティを重視した設計、さらに、脱炭素への取り組みを通じて環境への配慮を実現します。 早わかり!ここが進化したIBM Power10 (コラム) - よりスピーディに、よりスマートに、企業活動を発展させ、デジタル競争の勝者となるためには…?  

2021年12月28日

【10分で早わかり】インタビュー記事「Power10の真の価値とは」(前編)

登場者 【ゲスト】 日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 Power テクニカル・セールス コンサルティングITスペシャリスト 釘井 睦和 氏 【インタビュアー】 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 テクニカル・サポート部 佐藤 正忠 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 ソリューション推進部 村上 文香   キーワードは「アジリティー」と「摩擦レス」 今日、日本の企業は様々な経営課題に直面しています。 さらなるスピード経営の実現、クラウドや AI活用による DX推進で継続的な成長を追求する一方で、情報セキュリティ対策を高度化し、脱炭素社会や SDGs の実現に向けた施策も必要です。 こうした中、IBM Power10 は「アジリティー」と「摩擦レス」をキーワードに、このような経営課題に応えるために誕生しました。 具体的にどのような解決策が提供されているのでしょうか。 日本アイ・ビー・エム (以下 IBM) で Power テクニカル・セールスを担当されている、ITスペシャリスト 釘井 睦和 氏にお話を伺いました。 ※当インタビューは「前編 (当記事)」「後編」に分けてお送りします。   世界のCEOが注目しているテーマは「アジリティー」 - 本日はよろしくお願いいたします。 日ごろ日本企業と対話される中で様々な声を聞かれると思いますが、課題としてはどのようなものが多いでしょうか。 釘井) IBMには、お客様の声を聞く媒体の1つとして、定期的にグローバル経営層に対してアンケート調査を行い、その結果を発表している「IBM CEO Study」があります。 世界中の13,000名以上の CxO (最高責任者) レベルの経営層に、今日のデジタル時代をリードするために何が必要かについて尋ねるものです。 2021年度は前年がコロナ禍に見舞われた転換の年であったため、かつてない規模での調査を実施しているのですが、それによると、56%の CEO が「アジャイルで柔軟なオペレーションを積極的に追求する必要がある」と回答しました (図1)。 「アジャイルである」とは、俊敏であること、機敏であること。つまり、状況に合わせて自在に "伸び縮み" できることを意味します。 アンケート回答の結果は、不確実性の高い時代の危機を乗り切るために、企業にとってこの経営判断や組織づくりにおける俊敏性、機敏性を指す「アジリティー」を持つことが必須となっている状況を表しています。 [caption id="attachment_109017" align="alignnone" width="491"] 図1:今後2,3年で最も良い業績を生み出すための最重要課題とは?出典:IBM CEO Study (グローバル経営陣スタディ)[/caption] 確かに、コロナ禍以降の状況が時々刻々と変化したこの2年を振り返れば誰でも実感できることです。 昨日は可能であったことが今日はそうでなくなり、今日禁じられていたことが明日は許可されるという世界。紙の裏表のように変わる環境に即応して適切な対策を講じることができなければ、企業経営はたやすく危機に陥るリスクをはらんでいました。 「アジリティー」とは、俊敏であること、機敏であること。つまり、状況に合わせて自在に "伸び縮み" できることを意味します。 経営と IT が不可分である今日、このような危機を乗り切ろうと思えば、IT こそがこの「アジリティー」を持つことを強く求められているのです。 そして必然と言えますが、「アジリティー」を担うのが IT です。 - 新しく登場した IBM Power10 はまさに「アジリティー」と「摩擦レス」をキーワードとして誕生していますね。 釘井) そのとおりです。この「アジリティー」を象徴する機能として、IBM Power10 には「Dynamic Capacity」が備わっています。以前の IBM Power でも一部のモデルで提供されていましたが、このバージョンで全面展開となります。 どういう仕組みかというと、同じサーバーモデルでエンタープライズプールという形で "チームを組む" ことによって、コアやメモリーといったリソースを全サーバーで共有が可能になります。 超過して使いそうな可能性がある場合は、従量制課金の考え方でそれぞれのサーバーでリソースを事前購入して搭載しておきます。 このようにしておけば、ふだんは最小限に見積もった容量で利用し、一時的に利用が増えるというときも特段の準備なく用意しておいたリソースで事業を継続できます。超過使用量は分単位で課金計算が行われ、それはハードウェア管理コンソールを通じて Cloud Management Console で自動管理されたデータで確認できます。 そして、一時的な利用増大が終了すればまた元の状態に戻れます。 これまでは、利用が増えればサーバーを追加するしか選択肢がなく、調達するまでのタイムラグをどうしのぐか、という問題がありました。さらに、利用が減っても一度増やしたサーバーを減らすのは簡単ではありません (図2)。 [caption id="attachment_109018" align="alignnone" width="547"] 図2:Dynamic Capacityを用いたシナリオ例[/caption] - なるほど。ちなみにリソースを事前購入しておくのはなぜですか。 Cloud Management Console で使用量が確認できるのであれば、すべてオンデマンドで課金計算してもいいように思います。 釘井) 事前購入の方が、発生するコストを想定しやすいからです。 クラウド利用でも見受けられることですが、日本のお客様はコストが予想以上に膨らむことを懸念されます。事前購入はコストコントロールに配慮した仕組みです。 将来的に「Dynamic Capacity」は、IBM Cloud上で動く IBM Power Virtual Server を含めた利用も可能になる予定です。これを併用することによって、より急激な利用増大ニーズにも対応しやすくなります。 コロナ禍でマスク販売サイトやワクチン接種予約サイトへのアクセス集中を私たちは経験しましたが、産業界でも同様のことは起きています。 システムの拡大・縮小対応がますます現実的になる中、ニーズは高いと思われます。 - いつごろ利用可能になりそうでしょうか。 釘井) 現時点では開発意向表明のみが出ていて提供時期をお伝えすることはできませんが、北米の数社でパイロットとして利用が始まっていると聞いていますので、比較的早い段階で提供できるのではと考えています。   IBM Power10で「ハイブリッドクラウド」と「AI」をどう実現するか 釘井) IBM Power10 は、IBM としての方向性である「ハイブリッドクラウド」と「AI」とも足並みを揃えたシステムになっています。 - IBM Power10 で対応する「ハイブリッドクラウド」とはどのようなものですか。 お客様は実際どのように「ハイブリッドクラウド」環境をお使いでしょうか。 釘井) お客様のクラウドニーズはほんとうに様々です。最も多い利用ケースは、開発・検証環境の実装ですね。 従来オンプレミスシステムでは、開発・検証環境の構築は不自由さを強いられていました。 それなりの環境を基幹システム基盤に環境を確保すれば、本番システムの性能に影響を与えてしまいます。かといって制限を設ければ、十分な開発・検証が実施できません。 その点クラウドであれば、必要なときに必要なボリュームを用意して心ゆくまでリソースを活用、作業が終われば即撤収、という使い方ができます。 また、災害対策としても有効です。 これまでは「途切れない事業継続のためには、本番システムと同様のシステムを遠隔地にご用意ください」と申し上げるしかありませんでした。 しかし、クラウドであればハードウェアを別途調達する必要はありませんから、災害対策コストは軽減されます。 しかも、IBM Cloudのコロケーション環境で仮想環境を提供しているIBM Power Virtual Server を利用すれば、オンプレミスの本番システムとまったく同じアーキテクチャーをもった災害対策環境を、オンデマンドで構築することができます。 必要なデータをクラウド・ストレージにコピーしておく、サービス環境を立ち上げるのに必要な定義情報を IBM Cloud に保管しておく、といった準備は必要です。 こうすることで、平常時は最低限のサーバーのみで運用コストを抑えつつ、万が一のときは災害対策用の業務サーバーを自動作成して迅速に事業継続を図れます。この方法もよく選択されるクラウド活用法です。 システム運用からの解放やクラウド先端技術活用のために全面的なクラウドへのリフト&シフトを進められているお客様があるかと思えば、その一方で、パフォーマンスやコストコントロールの観点から「脱クラウド」を掲げ、オンプレミスシステムへ回帰されるお客様もいらっしゃいます。 IBM Power10 は、これらすべてのニーズに対応します。 つまり、オンプレミスシステム志向からクラウド志向まで、お客様がどのフェーズにおられても、また、どのフェーズに移行されようとしても、IBM Power Virtual Server との連携によって「摩擦レス」にシステムの構築・移行を実現します。 - よくわかりました。 それでは「AI」という方向性についてはいかがですか。 AI活用といえば、お客様は「IBM Power AC922」などを用いてディープラーニングによる機械学習を行ってきたかと思うのですが、それが IBM Power10 でも行えるようになるのでしょうか。 釘井) AI活用には、学習と推論という2つの側面があります。 膨大なシステムリソースが必要になる学習には、引き続き「IBM Power AC922」のようなGPUを搭載したサーバーが有利です。 しかし、完成したモデルにデータを投入して推論させる段階になると、必ずしも GPUマシンを用いる必要はありません。 たとえるなら、レーシングコースを走るなら F1カーが最適ですが、街なかを走行するのにも F1カーに乗りますか?ということになります。 IBM Power10 は「Train Anywhere, Deploy Here」をキーワードに掲げ、データの蓄積された場所、つまり基幹システム上で推論を実行することを想定しています。 その意味では「すでにモデルはいくつか作り上げた、そこに生のデータを当てて検証を繰り返し、さらに精度を向上させていきたい」といった、AI活用がある程度進んだお客様にお勧めしたい機能です。 このサーバーは、Matrix Math Assist (以下 MMA) という行列計算などを専門として処理するエンジンが IBM Power10 のチップに組みこまれており、MMA につながるメモリーまわりの帯域幅やキャッシュ容量も増えているため、膨大なデータを高速に処理することができます。 例えば、同じ筐体内に業務システムを動かす IBM i や AIX の区画、AI を動かす Linux区画を置き、IBM i や AIX の区画に続々入ってくる日時の営業トランザクションや製品の需要情報を Linux区画に送って推論を行い、その最新計算結果をまた業務システム側に反映する、といった利用法が考えられます。 「データのある場所でAIを実行しよう」が、IBM Power10 のメッセージです。   後編「さらなる経営課題に応えるIBM Power10」~へ進む     この記事に関するお問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは、「こちら」からお願いします。   関連情報 IBM Power10 (製品情報) - 効率性と処理能力、セキュリティを重視した設計、さらに、脱炭素への取り組みを通じて環境への配慮を実現します。 早わかり!ここが進化したIBM Power10 (コラム) - よりスピーディに、よりスマートに、企業活動を発展させ、デジタル競争の勝者となるためには…?  

2021年12月28日

性能もコスト管理もあきらめない!Dynamic Capacityが実現する伸縮自在なサーバー運用

クラウドファースト時代といえども、セキュリティやコスト上の理由から、リフト&シフトできないシステムは多いものです。 (さらに…)

2021年12月28日

【やってみた】Azure Stack HCIを導入してみた:Azure Stack HCI構築編

こんにちは。 てくさぽBLOGメンバーの宮里です。 今回はAzure Stack HCIの検証をしてみたので3回シリーズで検証で得られた知見をお伝えします。検証の目的は、Azure Stack HCIの構築・管理・クラウドとの連携をどのような手順でおこなうのか、使いやすいのか、を実機を使って体感してみることです。 今回は3回シリーズの1回目で、Windows Server 2019の2台をAzure Stack HCIとして構築した手順をご紹介します。 第一回:【やってみた】Azure Stack HCIを導入してみた:Azure Stack HCI構築編 *本編 第二回:【やってみた】Azure Stack HCIを導入してみた:管理機能編 第三回:【やってみた】Azure Stack HCIを導入してみた:Azureと連携編   はじめに まず、Azure Stack HCIについて簡単に説明します。現在のAzure Stack HCIは2種類あります。1つはクラウドのAzureがサブスクリプションで提供する専用OSを利用するタイプ、もう1つはWindows Serverで提供される機能を利用するタイプです。今回は後者で検証します。 Windows Server が持つ仮想化機能のHyper-VとSDS(Software defined Storage)機能のS2D(ストレージスペースダイレクト)で、外部ストレージを使用しない仮想基盤であるHCI(ハイパーコンバージドインフラ)を実現します。 私は実機を使った検証や構築は初めての経験になります。そのため、うまくできるのか不安な気持ちと楽しみの気持ちの半々で挑みました。 検証機につきましては、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ様から実機をお借りして行いました。 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ様、ありがとうございます! 今回の検証環境の概要図はこちらになります。お借りしたAzure Stack HCIのハードウェアはLenovo ThinkAgile MXの2ノード(以下、MXサーバー)になります。もう1台、周辺サーバー用にSR630(以下、Hyper-Vサーバー)もあります。オンプレ側はこれら物理サーバー3台を使用して検証を行いました。   1.事前準備 MXサーバーでの構築検証の前に以下を実施しておきます。物理サーバーへのWindows Server 2019インストールには、XClarity Controllerの仮想ファイル(ISOイメージ)のマッピング機能を利用したのでインストール用メディアを用意する必要はありませんでした。 Hyper-VサーバーにWindows Server 2019 構築。周辺サーバーを仮想マシンで構築するためHyper-Vを有効にします。 MXサーバーの2台にWindows Server 2019 構築。ADドメインにメンバーサーバーとして参加しておきます。 以下の2台の周辺サーバーをSR630のHyper-Vサーバー上に仮想マシンで構築します。 - 周辺サーバー1:Active Directory ドメインコントローラ(以下、ADサーバー) - 周辺サーバー2:Windows Admin Centerサーバー(以下、WACサーバー)*Azure Stack HCIの管理をWACサーバーから行います。WACサーバー自体の構築手順は第2回のブログでお伝えします。   2.MXサーバー環境構築 2-1.必要なコンポーネントの追加 WACサーバーにて、ドメインのadministratorアカウントでMXサーバーに接続します。 「役割と機能」にて"Hyper-V"、”データ重複排除”、”Data Center Bridging”、”フェールオーバークラスタリング”の4つの役割と機能を選択してインストールします(2台とも)。 4つの役割と機能を選択すると関連する必要なコンポーネントもまとめてインストールされます。 2-2.ネットワークの設定 今回設定したAzure Stack HCIのネットワーク構成は以下になります。2台のノード間は直接接続し、外部ネットワーク用の物理スイッチとの接続は各ノードとも1ポートです。 今回のネットワーク設定は「Microsoft Storage Spaces Direct (S2D) Deployment Guide」(以下、デプロイメントガイド)という資料を参考にしました。英語資料ですが接続構成毎に詳細に解説してありますので、ぜひMXサーバー構築の際には一読されることをおすすめします。今回はデプロイメントガイド43ページからの「RoCE: 2-3 nodes, direct-connected」という箇所を参考にしました。 MXサーバーにリモートデスクトップ接続して以下の設定作業を行います。2台ありますのでそれぞれで設定します。 以下はホストOSが認識しているネットワークアダプターです。この後、PowerShellで設定していくので、コマンドの入力をしやすくするために「Slot4 ポート1」「Slot4 ポート2」と言う名前になっているMellanoxアダプターの名前を変更します。 ”pNIC1-Port1”、”pNIC1-Port2”とそれぞれ変更しました。 続いて"IBM USB Remote NDIS Network Device"を無効にします。これが有効のままだとこの後のフェールオーバークラスタの設定ウィザードでエラーになるためです。 ここからPowerShellで設定します。デプロイメントガイド49ページに沿って実行していきます。以下の設定を行いました。 DCBXプロトコルのブロック(Set-NetQosDcbxSettingコマンド)Set-NetQosDcbxSetting 帯域制御(QoS)の設定(New-NetQosPolicyコマンド) SMB-Directのフローコントロールの有効化(Enable-NetQosFlowControlコマンド) その他通信のフローコントロールの無効化(Disable-NetQosFlowControlコマンド) 通信制御をノード間通信用に適用(Enable-NetAdapterQosコマンド) 最低帯域の設定 - SMB-Directは50%、Cluster-HBは1%(New-NetQosTrafficClassコマンド) Mellanoxアダプターのフロー制御を無効にする(Set-NetAdapterAdvancedPropertyコマンド) PS C:\Users\Administrator> Set-NetQosDcbxSetting -InterfaceAlias "pNIC1-Port1" -Willing $False 確認 この操作を実行しますか? Set-NetQosDcbxSetting -Willing $false -InterfaceAlias "pNIC1-Port1" [Y] はい(Y)  [A] すべて続行(A)  [N] いいえ(N)  [L] すべて無視(L)  [S] 中断(S)  [?] ヘルプ (既定値は "Y"): y PS C:\Users\Administrator> Set-NetQosDcbxSetting -InterfaceAlias "pNIC1-Port2" -Willing $False 確認 この操作を実行しますか? Set-NetQosDcbxSetting -Willing $false -InterfaceAlias "pNIC1-Port2" [Y] はい(Y)  [A] すべて続行(A)  [N] いいえ(N)  [L] すべて無視(L)  [S] 中断(S)  [?] ヘルプ (既定値は "Y"): y PS C:\Users\Administrator> New-NetQosPolicy -Name "SMB" -NetDirectPortMatchCondition 445 -PriorityValue8021Action 3 Name           : SMB Owner          : Group Policy (Machine) NetworkProfile : All Precedence     : 127 JobObject      : NetDirectPort  : 445 PriorityValue  : 3 PS C:\Users\Administrator> New-NetQosPolicy -Name "Cluster-HB" -Cluster -PriorityValue8021Action 7 Name           : Cluster-HB Owner          : Group Policy (Machine) NetworkProfile : All Precedence     : 127 Template       : Cluster JobObject      : PriorityValue  : 7 PS C:\Users\Administrator> New-NetQosPolicy -Name "Default" -Default -PriorityValue8021Action 0 Name           : Default Owner          : Group Policy (Machine) NetworkProfile : All Precedence     : 127 Template       : Default JobObject      : PriorityValue  : 0 PS C:\Users\Administrator> Enable-NetQosFlowControl -Priority 3 PS C:\Users\Administrator> Disable-NetQosFlowControl -Priority 0,1,2,4,5,6,7 PS C:\Users\Administrator> Enable-NetAdapterQos -Name "pNIC1-Port1" PS C:\Users\Administrator> Enable-NetAdapterQos -Name "pNIC1-Port2" PS C:\Users\Administrator> New-NetQosTrafficClass "SMB" -Priority 3 -BandwidthPercentage 50 -Algorithm ETS Name                      Algorithm Bandwidth(%) Priority                  PolicySet        IfIndex IfAlias ----                       ---------       ------------        --------                     ---------          ------- ------- SMB                       ETS              50                      3                               Global PS C:\Users\Administrator> New-NetQosTrafficClass "Cluster-HB" -Priority 7 -BandwidthPercentage 1 -Algorithm ETS Name                      Algorithm Bandwidth(%) Priority                  PolicySet        IfIndex IfAlias ----                      --------- ------------ --------                  ---------        ------- ------- Cluster-HB                ETS       1            7                         Global PS C:\Users\Administrator> Set-NetAdapterAdvancedProperty -Name "pNIC1-Port1" -RegistryKeyword "*FlowControl" -RegistryValue 0 PS C:\Users\Administrator> Set-NetAdapterAdvancedProperty -Name "pNIC1-Port2" -RegistryKeyword "*FlowControl" -RegistryValue 0 PS C:\Users\Administrator> 次にHyper-Vマネージャーで仮想スイッチを作成します。Hyper-Vマネージャーは[スタート] ボタン-[管理ツール] -[Hyper-V マネージャー] で実行します。 右ペインの[操作] メニューから”仮想スイッチマネージャー”を開き、”新しい仮想ネットワークスイッチ”を選択して、仮想スイッチの種類として”外部”を選択します。 仮想スイッチを以下のように設定して作成します。 仮想スイッチの名前:S2DSwitch 仮想スイッチの種類:”外部ネットワーク”、物理スイッチに接続している物理NICを選択 ”管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する”にチェック すると、"vEthernet(S2DSwitch)"という名前のHyper-v Virtual Ethernet Adapterが作成されました。これがホストOSが利用するネットワークアダプターになります。 次に再びPowerShellで設定を行います。デプロイメントガイド50ページに沿って実行していきます。以下の設定を行いました。 MellanoxアダプターへのRDMA有効化(Enable-NetAdapterRDMAコマンド) Intelアダプター(em1)へのRDMA無効化(Disable-NetAdapterRDMAコマンド) PS C:\Users\Administrator> Enable-NetAdapterRDMA -Name "pNIC1-Port1" PS C:\Users\Administrator> Enable-NetAdapterRDMA -Name "pNIC1-Port2" PS C:\Users\Administrator> Disable-NetAdapterRDMA -Name "em1" 続いてこの"vEthernet(S2DSwitch)"にホストOS用の固定IPを設定します。 また、物理スイッチに接続した物理NIC(em1)のプロパティを表示し、”インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IP V4)”のチェックボックスがオフでIPアドレスが設定できないことを確認します。 続いてノード間通信用に直接接続しているMellanoxの物理NICに固定IPを設定します。外部ネットワークと接続しないのでデフォルトゲートウェイは指定しません。 最後に、設定した固定IPにpingコマンドが正常に実行されればOKです。 以上で本章の最初に示したネットワーク構成になりました。 2-3.フェールオーバークラスタの構成 引き続きMXサーバーにリモートデスクトップ接続して設定を進めます。フェールオーバークラスターマネージャーは[スタート] ボタン-[管理ツール] -[フェールオーバークラスターマネージャー] で実行します。起動したら、右ペインの[操作] メニューから”構成の検証”をクリックします。 「構成の検証ウィザード」が起動します。MXサーバー2台が選択されていることを確認して「次へ」をクリックします。 テストオプション画面で「すべてのテストを実行する」を選択し、次の確認画面を進みます。 下図のように”検証済み”、”成功”と表示されればテストは完了です。「検証されたノードを使用してクラスターを今すぐ作成する」にチェックを入れて完了します。続けてクラスターの作成ウィザードが始まります。 「クラスタ名」と「クラスタ用IPアドレス」を入力し、次の画面で確認します。 クラスタの作成ウィザードが正常に完了したことを確認します。 続いて、作成したクラスタ名を右クリックし、”クラスタークォーラム設定の構成”を選択します。 クラスタクォーラム構成ウィザードを実行します。構成オプション選択画面では”クォーラム監視を選択する”を選択します。 続いて監視の選択画面では”ファイル共有監視を構成する”を選択します。そして次の画面で利用する共有フォルダのぱすを入力します。今回は事前構築したADサーバー(サーバー名:AD01)上に作成した共有フォルダ(¥¥AD01¥quorum)を指定します。 指定した項目を確認して設定を進めます。正常に構成されたことが確認できました。 フェールオーバークラスタマネージャーにて、両方のノードが稼働中であることを確認したらここまでは完了です。 躓きポイント: この”クラスタークォーラム設定の構成”の設定で1点躓いたのでご紹介します。 最初に実行した際にウィザードの最後で以下のようなエラーとなりました。 調べると共有フォルダのアクセス権が不足していました。作成した共有フォルダのプロパティ画面の「セキュリティ」タブで2台のコンピュータ名とクラスタ名の3つをコンピュータアカウントとしてアクセス権を”フルコントロール”にして追加します。 この後にクラスタクォーラム構成ウィザードを再度実行したら正常に構成されました。 2-4.ディスクの構成(S2Dの有効化) リモートデスクトップ接続したまま、引き続きS2D(記憶域スペースダイレクト)を有効にしてディスクの構成を行います。まず「ディスクの管理」ツールで各ディスクが以下のように”未割り当て”となっていることを確認します。 PowerShellでS2Dを有効にします。"Enable-ClusterStorageSpacesDirect"コマンドを実行します。 PS C:\Users\Administrator> Enable-ClusterStorageSpacesDirect 確認この操作を実行しますか?ターゲット ’クラスターの記憶域スペース ダイレクトを有効にします’ で操作’nicp-cluster'を実行しています。[Y] はい(Y)  [A] すべて続行(A)  [N] いいえ(N)  [L] すべて無視(L)  [S] 中断(S)  [?] ヘルプ (既定値は "Y"): yNode        EnableReportName -------       ------------------------ NICP01   C:\WIndows\Cluster\Reports\EnableClusterS2D on 2021.11.11-14.55.16.htmPS C:\Users\Administrator> フェールオーバークラスターマネージャーにて、新しくプールとクラスター仮想ディスク(ClusterPerformanceHistory)が作成されて、どちらもステータスがオンラインであることを確認します。 2-5.ボリューム作成 ここからWACサーバーで設定していきます。 WACサーバーにてクラスタを登録してから、クラスタに接続して作成します。 ボリューム画面から「作成」をクリックし、名前とサイズを入力します。今回はtest-vol01という200GBのボリュームを作成しました。 しばらくするとボリュームが作成されます。状態がOKになっていれば利用できます。 プロパティを確認します。作成直後はこのような状態になります。 フェールオーバークラスターマネージャーからも確認してみます。このようにクラスタの共有ボリュームとして作成されていることが確認できました。 以上で共有ストレージを持たない2ノードのクラスタ構成で共有ディスクが作成できました。 これで仮想マシンを作成できるようになりました。 仮想マシンの作成やMXサーバーでの管理機能について検証してみた内容は第2回のブログでお伝えします。   最後に 実機での検証は所々うまく動作せず、調べたり聞いたりと試しながらでしたが6時間ほどで検証は成功しました! 実際にXClarity Controllerを使ってみると操作性も良く、Enterpriseへアップグレードすることによる仮想ドライブのマッピングも便利でした。 Windows Admin Centerではインターフェースが分かりやすかったので、まだまだ触り始めの私でも十分理解出来ました。 個人的にはネットワークの設定辺りで躓くことが多かったです。参考にした手順書を見習いながら設定を進めましたがうまくいかないこともあり、一つ一つ調べながらの作業となりました。 もう少しネットワークの勉強が必要ですね。   構築編は以上になります。 如何でしたでしょうか、次は管理機能編になりますので是非ご覧ください。   この記事に関するご質問は下記までご連絡ください エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp  

2021年12月21日

IBMソフトウェア (Passport Advantage) ライセンスのまとめ【2021年12月版】

こんにちわ。 てくさぽBLOGメンバーの佐野です。 継続してお問い合わせの多い、IBMソフトウェア (Passport Advantage:以下 PA) のライセンス体系について説明いたします。 全網羅的ではなく代表的なもののみの説明としますので、載っていない製品や課金体系については個別にお問い合わせください。   1.IBMソフトウェア (PA) のライセンスと ソフトウェア・サブスクリプション&サポート IBMソフトウェアを利用するために必要な権利は、以下に大別されます。 ライセンス:ソフトウェアを使用する権利 製品サポート:製品に対する各種問い合わせ、トラブル対応、バージョン・アップの権利 ※製品サポートを「IBMソフトウェア・サブスクリプションおよびサポート (以下 SS&S)」と呼びます。 ライセンスと SS&S には、それぞれ以下の種類があります。 【ライセンス】 永久ライセンス:Perpetual License (買い切り型ライセンス) 期間限定ライセンス:Term License (期間使用型ライセンス) 【SS&S】 継続SS&S:製品サポートを継続する場合に必要 新規SS&S:SS&Sの契約を停止した(空白期間が生じた)製品サポートを再開する場合に必要   永久ライセンスを購入すると対象ソフトウェアを永久的に使用できます。また、1年間の SS&S が付加されているので、1年目は製品サポートを受けることができます。 2年目以降は、継続SS&Sを購入することで製品サポートを継続して受けられます。(下図Aのケース) 継続SS&S を購入しないで製品サポートに空白期間が生じたのちに再開する場合は、新規SS&S を購入する必要があります。(下図Bのケース) なお、SS&S の購入は1年単位となります。 期間限定ライセンスは以下が提供されます。 指定された期間に対してのソフトウェア使用権 (ライセンス) 指定された期間中の製品サポート (SS&S) ライセンスとSS&Sが必ず含まれるため契約期間中に製品サポートも受けられる点が、永久ライセンスと異なります。 また、期間限定ライセンスは以下の種類があります。 サブスクリプションライセンス (Subscription License) 月額ライセンス (Monthly License) 期間限定ライセンス (Fixed Term License) それぞれの特徴は下表になります。 サブスクリプション ライセンス (Subscription License) 月額ライセンス (Monthly License) 期間限定ライセンス (Fixed Term License) 契約期間 12か月から60か月 1か月から60か月 12か月の固定期間 最短期間 12か月 1か月 12か月の固定期間 途中解約 不可 30日前に書面で通知 30日前に書面で通知 製品サポート (SS&S) あり あり あり スモールスタートするプロジェクトやPoCプロジェクトにおいて期間限定ライセンスを採用することで以下のメリットがあります。 初期投資を抑えることができる 必要なくなったら停止ができる 特に、DXの実装段階においてはプロジェクトを素早く立ち上げ、効果がなければやめるという進め方が多くなります。 このようなケースでは期間限定ライセンスのご利用が適しています。 一方、長期利用をする場合に期間限定ライセンスを採用することは永久ライセンスと比べてコスト増となることが多くなります。 プロジェクトの特徴、特性に合わせて、期間限定ライセンス/永久ライセンスを選択し最適なものを選びましょう。   2.課金体系 次は課金体系です。 IBMソフトウェアの課金体系については こちら にも記載がありますが、なんだか堅苦しい記述になっているのでざっくり解説をしていきます。 課金体系としては、大きく以下3つの種類に分類できます。 ユーザー課金 サーバー課金 その他 製品によってはユーザー課金とサーバー課金を組み合わせて買う必要があります。 具体的にもう少し詳しく見ていきましょう。   ユーザー課金 Authorized User (許可ユーザー) 許可ユーザーは名前の通り、ソフトウェアを利用するユーザー数に応じた課金単位です。 どのPCからアクセスするのか、ではなく、利用者個人に紐付きますので、あるユーザーが PC だけでなく iPhone からアクセスをしても1ライセンスとなります。   Authorized User Single Install (許可ユーザー・シングルインストール) この課金単位は少し特殊です。考え方は許可ユーザーとほぼ同じですが、ユーザーと利用するサーバーを紐付ける必要があります。 具体例を挙げて説明をしましょう。 例えば、サーバーAとサーバーBの2台を稼働させ、サーバーAには管理者、ユーザー1、ユーザー2の3人がアクセスします。サーバーBにはユーザー1とユーザー2がアクセスをします。 Authorized User の考え方では、ユーザー数とイコールになるので3ライセンスとなりますが、Authorized User Single Install では、サーバーA:3ライセンス / サーバーB:2ライセンス =合計5ライセンス の購入が必要となります。 この課金単位を利用している代表的な製品は Db2 ですが、Db2 は後述のプロセッサー・バリュー・ユニット課金などでも購入が可能です。   Concurrent User (同時接続ユーザー) 同時接続ユーザーの場合にはサーバーなどに一時点で同時に接続しているユーザー数分のライセンスとなります。 例え10ユーザーいたとしても、同時に利用しているのが2ユーザーなのであれば2ライセンスとなります。 代表的な製品としては、SPSSがこの課金単位での購入が可能です。   User Value Unit (ユーザー・バリュー・ユニット) ユーザー・バリュー・ユニット (UVU) でのユーザー数のカウントは Authorized User と同じ考えですが、製品によって以下のポイントが異なる場合があります。 ユーザーの種類 (例:社内ユーザー、社外ユーザー) 総ユーザー数に応じた階段式の係数 (例:1,000ユーザーまでは係数1、1,001から5,000ユーザーまでは係数0.8、それ以降は係数0.6、など) 製品によってカウント方法や上記の係数などが異なりますので、この課金単位の製品を購入する場合には ライセンスインフォメーション から対象製品を検索するか、個別に取引先にご確認下さい。 代表的な製品としては、IBM Security Verify Access(旧製品名 ISAM、TAM) があります。   サーバー課金 Install (インストール) インストール課金単位はソフトウェアをインストールしたマシン数に対する課金です。 1台に導入するのであれば数量は1です。利用するユーザー数は関係がありません。 代表的な製品としては、Netcool OMNIbus の管理サーバーがこの課金単位です。   Processor Value Unit (プロセッサー・バリュー・ユニット:PVU) 課金単位に関する問い合わせで一番数が多いのが、この PVU課金に関する問い合わせです。 PVU課金では、利用する CPU に応じた係数が決まっています。(係数表は こちら に掲載されています。) この表の係数を元に、コア数を掛け算した数量のライセンス購入が必要となります。 例えば、Intel Xeon E5-2609v4 であれば、最大2ソケットマシンにしか搭載できないので、先の PVU表からコアあたりの PVU値は 70PVU となります。 この CPU は 8コアCPU であるため、1CPUサーバーの場合には、70PVU / コア×8コア / CPU×1CPU =560PVU となります。 Intel CPU の場合、4ソケットマシンには100PVU、4ソケットを超えると 120PVU と、係数が変わるので、数量を確定するためには何ソケットサーバーなのかを調べておく必要があります。 気を付けないといけないのは、サーバー更改や仮想化統合をする場合です。 割り当てコア数は変わっていなくても、物理サーバーのソケット数が変わることで PVU値が上がってしまうケースがありますので注意が必要です。 また、新しい CPU は搭載しているコア数の最小数がどんどん増えていますので、現行機は2コアで稼働しているけれど更改後は4コアで稼働 (=不足分の追加ライセンスが必要)、なんてこともよくあります。 多くの IBMソフトウェア製品がこの課金単位を利用しています。   Managed Virtual Server (管理対象仮想サーバー) この課金単位はインストール課金と同じ考え方になります。 数量はソフトウェアを導入する仮想サーバー数をカウントします。 下図の場合には2台の仮想サーバーにソフトウェアを導入するので、2ライセンスとなります。 なお、仮想環境ではなく物理サーバーが対象の場合には1ライセンスとしてカウントします。 この課金単位を使っている代表的な製品は、Netcool Operations Insight があります。   Virtual Processor Core (仮想プロセッサーコア) 仮想プロセッサーコア (VPC) 課金単位は、仮想サーバーに割り当てられたコア数 (仮想環境の場合、もしくは物理サーバーに搭載しているコア数 (物理サーバーの場合)をカウントします。 PVU課金と違って CPUソケット数や種類による係数はなく、単純にコア数をカウントするだけなので環境を選びません。 この課金単位を使うのは、Db2 Standard Edition や Cloud Pakシリーズ になります。 PVU課金のようにプラットフォームの影響を受けないので、計算がシンプルなことが特徴です。   その他 Client Device (クライアント・デバイス) クライアント・デバイス課金単位は、サーバーではなく一般的なユーザーが利用するような端末 (パソコンやスマートフォンなど) に限定した対象とする課金体系です。 サーバーを対象とする場合には別の課金単位を用意している場合がほとんどです。   Resource Value Unit (リソース・バリュー・ユニット:RVU) RVU課金単位は、製品によって何を課金対象とするのかが変わる厄介な課金単位です。 例えば、Netcool OMNIbus では監視対象の台数が RVU数となります。 似たような製品で、Tivoli Monitoring ではコア数が RVU数とカウントされます。 製品によってカウント方法が異なりますので、RVU課金の場合には何をカウント対象とするのかを個別の製品毎に ライセンスインフォメーション から対象製品を検索するか、個別に取引先にご確認下さい。   3.まとめ IBMソフトウェアのライセンス体系と課金体系に関して簡単な解説をいたしました。 従来は一度構築したシステムを長期間使用することが多く、永久ライセンス (所有) にメリットがありましたが、昨今の IT環境の変化の速さや、データ量の増加、システムのライフサイクルの短期化などの背景から、期間限定ライセンスを採用することでメリットを享受することができます。 期間限定ライセンスも選択肢に入れて頂くことで、ご利用になる環境に最適なライセンスを選択できるようになります。 ご不明な点がございましたら弊社までお問い合わせください。   ※この記事は2021年12月21日時点の情報を元に作成しています。     この記事に関するご質問 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 E-Mail:voice_partners@niandc.co.jp  

2021年11月18日

【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境と IBM Cloud x86環境を接続してみた

こんにちは。 てくさぽBLOGメンバーの 村上です。 本ブログは、 IBM Power Systems Virtual Server をトライしてみた内容や感想をご紹介するブログです。 シリーズ化していますので、まずインデックスのご紹介をします。   インデックス ・【やってみた】IBM Power Virtual Server でAIX環境を作ってみた ・【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境にSWを導入してみた  ・【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境を日本ロケールにしてみた ・【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境をバックアップしてみた Part.1 ・【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境をバックアップしてみた Part.2 ・【やってみた】IBM Power Virtual Server のAIX環境とIBM Cloud x86環境を接続してみた ←今回 今回は、Power Virtual ServerのAIX環境を IBM Cloud の x86環境と接続する方法をご紹介します。   セクション 以下の1)~6)のセクションに分けてご紹介します。 1)  接続イメージの説明 2)  Direct Link Connect の説明 3)  Direct Link Connect の作成 4)  Caseを利用した接続依頼 5)  VSI for VC の作成 6)  AIX環境とx86環境の接続確認 最後に 検証はAIXのインスタンスで行いましたが、IBM i のインスタンスでも同等の手順で操作を行うことができます。 利用したクライアント端末(私のPC)は、Windows10 pro バージョン2004(検証当時)です。   1) 接続イメージ の説明 Power Virtual Server のAIX環境と IBM Cloud の x86環境 はロケーションが異なる別のサービスで、ネットワークは直接つながっていません(2021年11月時点)。 そこで、お互いの環境を接続する方法が IBM Cloud から提供されています。 Direct Link Connect を利用する方法です。 今回は、上記の図の青色の線「Direct Link Connect」 を作成し、オレンジ色のubuntuサーバ(仮想サーバ・インスタンス(VSI))とAIXサーバを接続することが目的です。IBM Cloud環境の「仮想プライベート・クラウド(VPC)」と「仮想サーバ・インスタンス(VSI)」は未作成だったので、新規に作成し手順もブログ内に残しました。   2) Direct Link Connect の説明 Direct Link Connect と Power Virtual Server は全く別のサービスですので、Direct Link Connect は新規に作成する必要があります。 Direct Link Connect は IBM Cloud のポータルから作成(契約)します。 1)でも記載した通り、Power Virtual Server は IBM Cloud の x86環境と異なるコロケーションサイトを利用しており、ネットワークも直接つながっていません。そのため、Direct Link Connect を 契約し設定することで x86環境と接続することが可能となります。 Direct Link Connect には、従来からある「Classic」と新しく提供が開始された「2.0」があり、どちらも無料で利用できるので、今回は新機能が充実している「2.0」を利用します Direct Link Connect 利用条件(IBM Cloud 柔らか層本20211124版 p.85より) ・1データセンターあたり、10Gbps ポート x 2回線(HA) まで無料 ・Global routing を利用しても追加費用は不要 ・Direct Link Connect の申請時、「Network Provider」は「IBM Power Virtual Server」を選択すること(「3) Direct Link Connect の作成」 でも触れます)   3) Direct Link Connect の作成 では早速、Direct Link Connect を作成します。 ・IBM Cloud にログインし、左上にある「ナビゲーション・メニュー」→「相互接続性(Interconnectivity)」を選択します。   相互接続性(Interconnectivity) の画面に移動しました。 ・「Direct Link」を選択します。 ・「Direct Linkの注文」を選択します。 ・「Direct Link Connect」を選択します Direct Link Connect の構成パラメーターを選択する画面に移動しました。 ・「リソース」情報は以下を入力・選択します。 > Direct Link 名:tok-powervs(任意の文字列) > リソース・グループ:Default ここから、Direct Link Connect の構成パラメータを設定していきます。 ・「ゲートウェイ」では以下の順番で選択します。 > ジオグラフィー:APAC > 市場:Tokyo > タイプ:すべて > サイト:Tokyo 4 > 経路指定:ローカル(グローバルを選択すると別リージョンへ接続可能) プロバイダー:IBM POWER VS 速度は、50Mbps~10Gbps まで8種類から選択可能です。どの速度でも金額は変わりません。IBM推奨は1Gbps以上です。 ・速度とポート(1つ)を選択します。 > 速度:1Gbps(10Gbpsにしようかと思いましたが、何となく遠慮してみました) > ポート:SL-TOK04-POWERIAASLITE-1-1-(ASR1) ※ 選択するポートは「速度範囲」が当てはまるものを選びます。今回は、どのポートでも当てはまりますので一番上のポートを選びました。 ・「請求処理」で「従量制」を選択します。 ・「BGP」は以下の通り選択および入力します > BGPピアリング・サブネット:「IPの手動選択」を選択 > 範囲:「169.254.0.0/16」を選択(169.254.0.0/16 から) > 自分のIPv4 CIDR:「169.254.0.2/30」を選択 > IBM IPv4 CIDR:「169.254.0.1/30」を選択 > BGP ASN:「64999」を入力 ※ BGPピアリングは「169.254.0.0/16 」から範囲を指定します。今回は特に決めごともないので自由に設定しました。 ※ BGP ASNは Direct Link Connect の構成ガイドにある通り、「64999」を指定します。 ・「接続」は初期状態のまま変更しません。 ここまで入力が出来たら構成パラメータの設定は完了です。 ・画面の右側に表示されるサマリーを確認し「作成」ボタンをクリックします。 Direct Link Connect の作成が受け付けられたメッセージが出力されます。 暫く待つと Direct Linkの「状況」が「構成中」→「プロビジョン済み」に代わります。作成したDirect Link名「tok-powervs」 をクリックし詳細画面を表示します。 下記の詳細情報は「4) Caseを利用した接続依頼」で利用しますので、このまま表示させておくかコピペしておきます。 Direct Link Connect の作成が完了しました!   4) Caseを利用した接続依頼 次に、Power Virtual Server のAIX環境とDirect Link Connect の情報を紐付けるための作業を行います。この作業は、IBM Cloud のWEBポータル画面やIBM Cloud CLI 、API からは実施できません。Case を利用して、IBMのSEさん(?) へ接続のリクエストを出します。 Caseとは、IBMのサポートコミュニティの「問い合わせ」のことです ・IBM Cloud のWEBポータル画面の右上にある「サポート」をクリックします。 ・「Caseの作成」をクリックします。 ・「リソース」を選択します。 ・「Caseの作成」画面で以下を選択し「次へ」をクリックします。 > トピック:「Power Sysems Virtual Server」をプルダウンから選択 > 名前:「Power Systems Virtual Server-g5」にチェックを入れる 下記の画面に移動したら、依頼内容を記載することができます。 Caseに依頼する情報は、「3) Direct Link Connect の作成」の最後に表示した詳細情報を利用し、以下のように記載しました。Case は英語で記載する必要があります。 実は、日本語でCaseを依頼してしまったことがあったのですが(英語で記入することをすっかり忘れていました)、担当SEさんが丁寧に英語に翻訳してくださって「質問はこういう意味であっていますか?」と返信が来ました。優しいです。 Caseの記載方法はQiitaのブログを参考にさせてもらっています。 サブジェクト:PowerVS : Direct Link 2.0 Request  説明: <Inquiry regarding Direct Link Connect for PowerVS> I ordered Direct Link Connect from IBM Cloud portal and its provisioning has finished. The detail information is as follows. Please proceed at Power VS side to establish Direct Link Connect. Thanks. --- Data creaged : Tue,Mar 2,2021,13:49:39 JST Resource group : Default Provider : IBM POWER VS Routing : Local Speed : 1 Gbps Billing : Metered User CIDR : 169.254.0.2/30 IBM CIDR : 169.254.0.1/30 BGP ASN : 64999 IBM ASN : 13884 Port : SL-TOK04-POWERIAASLITE-1-1-(ASR1) Location : Tokyo 4 Service key : (「サービス・キー」にある値を記載します) BGP status : Idle VLAN : 3921Connected VLAN : CIDR public-192_168_187_32-29-VLAN_2032 : 192.168.187.32/29 ・記載が完了したら「Caseの作成」ページの一番下にある「次へ」をクリックします。 ・記載した内容を確認し「Caseの送信」をクリックします。 下記のメッセージが出力されたらCaseによる申請が完了しています。   数日後・・サポート・センターよりPower Virtual Server 側の接続が完了されたお知らせが来ました。 依頼内容を間違えてしまったのと少しのんびりやっていたので、接続完了まで5日くらいかかりました。Advanced Supportに入っていないので、対応はクイックではない印象ですが、Caseの担当SEさんより私の方がのんびり返信しているので問題ないです。 修正がなければ、2日程度時間を用意していれば確実に接続してもらえそうです。 IBM CloudのWEBポータル画面ではBCPのステータスが「確立済み」になっていました。 Direct Link Connect とPower Virtual Server の接続が完了しました!   5) VSI for VPC の作成 Direct Link Connect がPower Virtual Server と接続できたので、IBM Cloud の x86環境とちゃちゃっと接続したいところではありますが、実はまだ仮想プライベート・クラウド(VPC)もIBM Cloud のx86環境(仮想サーバインスタンス(VSI)) もありません。。 そのため、この検証のためにx86環境を作っていきます。画面ショットを取得していない部分は文字のみで説明しています。 ・「ナビゲーションメニュー」から「VPCインフラストラクチャー」を選択します。 > 左のメニューから「VPC」を選択し、「作成」をクリックします。 ・「新規仮想プライベート・クラウド」の画面で以下のように入力・選択します。 > 名前:tok-vpc(任意の名前でOK) > リソース・グループ:Default(変更なし) > タグ:(記載なしのまま) > Region:「東京」にチェック > デフォルト・セキュリティー・グループ:「SSHを許可」「Pingを許可」にチェック > クラシック・アクセス:「クラシック・リソースへのアクセスを有効にします」は無効 > デフォルトのアドレス接頭部:「各ゾーンのデフォルト接頭部の作成」にチェック ・「サブネット」の項目では「サブネットの追加」をクリックします。 ・画面の左に「VPC用の新規サブネット」が表示されるので以下の情報を入力し「保存」をクリックします。 > 名前:tok-vpc-subnet(任意の名前) > ゾーン:「東京1」(東京1~3まで選択できます) > リソース・グループ:Default(初期値のまま) > タグ:(記載なしのまま) > IP選択範囲 >> アドレス接頭部:10.244.128.0/18 >> アドレスの数:256 >> IP範囲:10.244.1.0/24 > ルーティング・テーブル:(記載なしのまま) > サブネット・アクセス制御リスト:(記載なしのまま) > パブリック・ゲートウェイ:「接続済み」にチェック 保存が完了したらVPCの作成承認画面になりますので「仮想プライベート・クラウドの作成」をクリックしVPCを作成します。 仮想プライベート・クラウド(VPC)の作成が完了しました!   続いて、VPCの中に仮想サーバ・インスタンス(VSI)を作成します。 ・「カタログ」に「virtual server」と入力するとリストに「Virtual Server for VPC」が出てくるので選択します。 「VPC用の新規仮想サーバ」の作成画面になります。 ・「詳細」では以下の通り入力・選択します。 > 名前:tok-test-vsi(任意の名前でOK) > リソース・グループ:Default > タグ:(記載なしのまま) > ロケーション:東京1(東京1~3が選択できます) > 仮想サーバのタイプ:パブリック >    プロセッサー・アーキテクチャー:x86 ・「オペレーティング・システム」と「プロファイル」は以下を選択しました。 (SSH鍵はAIXインスタンス作成時に作ったものを利用します) ・「配置グループ」「ブート・ボリューム」「データ・ボリューム」は初期値のままとします。 ・「ネットワーキング」では以下を選択します。 > 仮想プライベート・クラウド:tok-vpc (先ほど作成したVPC) ・「ネットワーク・インターフェース」は初期値のままとします。 ここまで入力と選択ができたら左画面に出力されているサマリーを確認し「仮想サーバ・インスタンスの作成」をクリックしてVSIを作成します。 下記のような表示となります。 「状況」が「稼働中」になったら作成完了です(2分くらいで稼働中になりました)。 仮想サーバ・インスタンス(VSI)の作成が完了しました!   次に、VSIをインターネット経由でアクセスできるようにするために、浮動IPアドレスを作成して割り当てます。浮動IPは、フローティングIPとも呼ばれています。 ・IBM Cloud ポータル画面の左上にある「ナビゲーション・メニュー」→「VPCインフラストラクチャー」→「浮動IP」を選択します。 ・「VPC用の浮動IP」の画面で「作成」をクリックします。 左画面に「浮動IPの予約」画面が出力されます。 ・「浮動IPの予約」画面では以下を選択・入力します。 > 浮動IP名:tok-test-vsi-ip(任意の名前でOK) > リソース・グループ:Default > タグ:(記載なし) >ロケーション:「東京3」を選択 > バインドするインスタンス:「tok-test-vsi」を選択(作成したVSI) > ネットワーク・インターフェース:「en0」を選択 すべての設定ができたら「IPの予約」をクリック 浮動IPが割り振られました。 私のPCから作成した浮動IPに疎通できるか確認します。 疎通ができました。 浮動IPの設定が完了しました!   6)AIX環境とx86環境の接続確認 いよいよ、Direct Link Connect と VPC を接続します。 ・「ナビゲーションメニュー」→「相互接続性(Interconnectivity)」→「Direct Link」で「Direct Link」の画面を表示します。 ・左の3つの点をクリックし「接続の追加」を選択します。 ・「接続の追加」で以下を選択・入力し「追加」をクリックします。 > 接続の作成:アカウントに新規接続を追加します。 > ネットワーク接続:VPC > 地域:東京 > 使用可能な接続:tok-vpc > 接続の名前:tok-powervs(任意の名前) 以下のメッセージが出力されます。 2分程度経つと、状況が「作動可能」になります。 これで、VPC と Direct Link Connect がつながりました。 AIX環境とx86環境間でPing疎通ができるかの確認を行います。 ・AIXインスタンスにログインし、VSI環境にpingを投げます。 AIX環境とx86環境が疎通できました! AIXサーバからVSIのubuntuサーバにssh でログインできることも確認できました。   今回で Power Virtual Server のブログは終了です。 検証を通して沢山の新しい知識を培うことができ、とても充実した機会でした!   最後に 2021年は多くのお客様が、Power Systems のオンプレミス更改の考え方を見直すと同時に、 クラウド化を本格的に検討されました。 特に、中小企業のお客様は、クラウド化を選択することで得るメリットがお客様ご自身の負担やストレスを減らす手助けになられたように感じます。 2021年10月から、Power Virtual Server は安価な新ネットワークサービスが開始になったり、IBM i  のライセンス移行オファリングが始まったりと、ユーザの目線に立った新機能が続々登場しています。 より身近なクラウドになってきました。 さて、2022年はアフターコロナが訪れるでしょうか。 海外旅行に行きたいです。     この記事に関するご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp  

2021年10月20日

企業の問題解決と競争力強化にAIやクラウド・ネイティブ技術の活用が必須である理由

デジタル・トランスフォーメーション (DX) の推進が叫ばれる中、現在、まだ多くの企業のビジネスは依然としてレガシーシステムが担っており、新規開発や修正作業に多大な工数と時間を必要としている状況にあります。 そんな状況を打破するためにモダナイゼーションが必要不可欠である、といった声もよく耳にされるのではないでしょうか。 本ホワイトペーパーでは、なぜ DX推進にモダナイゼーションが必要なのか、その理由について解説します。 このホワイトペーパーをダウンロードして、内容を詳しくご覧ください。   ホワイトペーパー目次 なぜ、DX推進には、モダナイゼーションが必要不可欠なのか IBM ハイブリッドクラウド・ソフトウェアの様々な価値 AI搭載でクラウド・ネイティブ化実現を支援する「IBM WebSphere Hybrid Edition」    

2021年10月20日

WebSphere Application Serverユーザー必見!「IBM WebSphere Automation」活用の3つのメリット

ここ数年、IT運用の複雑性が問題視されています。この複雑性が従来のアプリケーションと最新のアプリケーションを同時に稼働させることを困難にしているからです。 そのため、市場投入の遅れや高額な運用コストが生じ、企業がROIを最大化しながら迅速にトランスフォーメーションを実施するための障害ともなっています。 これは IBM WebSphere Application Server (以下 WAS) のユーザーにとっても同様の課題です。 本記事では、WASの抱える課題と、既存の環境を変更することなく WASの運用を自動化・一元化することでアプリケーション・ワークロードの実行にかかる時間と労力を節約し、さらに、セキュリティとレジリエンシー、パフォーマンスを向上させる「IBM WebSphere Automation」について解説します。   Index WebSphereブランドの中核製品「IBM WebSphere Application Server」 WASユーザーが抱える悩み WASの運用を自動化・一元化する新ソリューション「IBM WebSphere Automation」 IBM WebSphere Automation活用の3つのメリット Cloud Pak for Watson AIOpsとの連携でより効率的に ぜひ、エヌアイシー・パートナーズにご相談ください この記事に関するお問い合わせ 関連情報   WebSphereブランドの中核製品 「IBM WebSphere Application Server」 IBMのミドルウェア・ソフトウェアブランド「WebSphere」の中で最も有名な製品が「IBM WebSphere Application Server (WAS)」です。 WASは、多くのミッションクリティカルを支える商用の Webアプリケーションサーバーとして1998年から提供されており、安定稼働が評価され長年にわたり多くのユーザーに利用されてきました。 WASの特長は、Webアプリケーション環境の一般的な3層構造 (Webサーバー・アプリケーションサーバー・DBサーバー) のうち、WAS単体で "Webサーバー" と "アプリケーションサーバー" 両方の機能を提供できることや、Webサーバーからリクエストを受け Java/PHP/Ruby などで作成されたアプリケーションを実行し、動的なコンテンツの生成が可能なことにあります。 さらに、負荷分散機能を持ったエディション "Network Deployment" により、大規模環境にもこの製品1つで対応が可能です。 また、ワークロード全体の可視性を高めエンタープライズ・アプリケーションを分析し、Kubernetes への対応を促進できるように設計されていることも、WASが多くのユーザーに活用される理由となっています。   WASユーザーが抱える悩み 多くのミッションクリティカルなシステムを支える基盤ミドルウェアとして長年にわたり企業に選ばれ活用されてきたWASですが、この歴史があるからこそ浮上する課題もあります。 それが「運用効率の低下」です。例えば、以下のようなことが起きています。 システムのサイロ化によってWASが複数のシステムにまたがって運用されており、それぞれを個別に管理しているため人手がかかる Webアプリケーションシステムのセキュリティ強化のためには、開発したアプリケーションだけではなく基盤であるWASの脆弱性を把握して速やかにパッチを適用することが重要だが、一括で状態が確認できず、調査・適用に手間がかかる 多くのミッションクリティカルシステムを支える基盤ミドルウェアであるのに、企業全体で一貫したポリシー適用が難しい これらWASが抱える問題を、費用対効果や脆弱性対策などの観点から解決するのが 「IBM WebSphere Automation」です。   WASの運用を自動化・一元化する新ソリューション 「IBM WebSphere Automation」 2021年5月12日、8つの新ソリューションの1つとしてIBMがオンラインイベント "Think 2021" で発表したのが、「IBM WebSphere Automation」です。 IBM WebSphere Automation なら、サイロ化したシステムに散在するWASの運用を、自動化かつ一元化することが可能です。既存環境の変更は必要ありません。 同時に、一貫したポリシーの適用を実現することで脆弱性対策を強化し、レジリエンシーとパフォーマンスの向上も実現します。 これにより、運用/管理の手間とコストを減らしアプリケーション開発にかける時間を創出。 アプリケーションの迅速な市場投入を可能にすることで、ROIを最大化します。 それでは、IBM WebSphere Automation活用の各メリットを詳しく見ていきましょう。   IBM WebSphere Automation活用の3つのメリット 1. 一貫したポリシーを適用したセキュアな運用 IBM WebSphere Automation は、サイロ化した各システムに散在するWASの管理を一元化することでリスクを低減し、コンプライアンスに厳格に対応します。 管理の一元化により、一貫したポリシー適用が可能になるだけでなく単一のダッシュボードを使用することで、運用チームが最も関連性の高い情報にアクセスすることを容易にします。 また、潜在するリスクに対しても自動的にリスクを検知し、各システムに散在するWASに対してパッチを効率的に配布することによって、DevSecOps をより積極的に実践することが可能になります。   2. 運用のレジリエンシーを確立し、イノベーションのための時間を創出 IBM WebSphere Automation は、WASの管理や運用を自動化することで煩雑な手作業を削減し、最適なリソース活用を通してコストと時間を節約します。 自動化によってルーティーン作業を削減し障害を素早く復旧することで、チームの対応能力強化に寄与し運用の効率化とレジリエンシーを確立します。 これにより、人手不足の解消、さらに、WASやLibertyの環境管理にかかるコストとその複雑性を最小限に抑えることが可能になります。 また、WASの運用管理工数の削減でチームの時間をより価値の高い活動にあてることができるため、イノベーションのための時間や機会を 生み出すことも大きな効果です。   3. 運用パフォーマンスの向上 IBM WebSphere Automation を活用し、様々な環境からの情報を統合するダッシュボードを活用することで、個々の環境を確認しなくてよくなるため運用効率を改善できます。 また、作業の自動化を行うことができるため、様々な環境に共通したベストプラクティスを展開することで安定稼働を実現できます。 これらにより、運用パフォーマンスを向上することができるため、コスト削減だけでなく安定稼働が可能となります。   Cloud Pak for Watson AIOpsとの連携でより効率的に さらに IBM WebSphere Automationは、「IBM Cloud Pak for Watson AIOps」との連携でより効率的なWASの運用管理を実現することができます。 IBM Cloud Pak for Watson AIOps は、AIを活用してIT運用の課題を解決できる運用基盤で、監視データを集約・分析し、現在なにが起こっているのかをリアルタイムに捕捉。問題発生をとらえ影響範囲を予測し、対処方法を提案します。 これらは、1つのダッシュボードで運用全体を確認できるため、複雑でサイロ化されたマルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境でIT運用が抱える課題の迅速な解決を可能にします。 IBM Cloud Pak for Watson AIOps は、予兆を検知することでプロアクティブ (積極的) な保全活動もできるようさらに製品を進化させており、今後の動向にも注目したいところです。   ぜひ、エヌアイシー・パートナーズにご相談ください エヌアイシー・パートナーズは IBM Value Add Distributor として、お客さまの課題に対し長年の実績とIBM製品への深い理解を持って、IBM製品を組み合わせた複合的な解決策をご提案しています。 以下に当てはまる顧客の課題を解決したい方は、ぜひ、エヌアイシー・パートナーズまでご相談ください。 クラウド・テクノロジーに関する経験が乏しく、お客様の運用提案ができていない お客様にアプリケーションサーバーの高額な運用コストの削減提案を実施したい お客様が利用しているWAS環境は様々な企業が個別に導入しているため、一貫したポリシー適用が難しい WASの脆弱性対策が一貫してできていない 費用対効果を最大化できるソリューションを採用したい 構築スキルの習得が難しい     この記事に関するお問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは、「こちら」からお願いします。   関連情報 IBM WebSphere Application Server (WAS) (製品情報) 【やってみた】WebSphere Hybrid Edition導入してみた:OpenShift導入編 (ブログ)  

2021年10月18日

早わかり!ここが進化したIBM Power10!

日本企業が取り組むべきデジタルトランスフォーメーション (以下 DX) は、もはや助走期間を過ぎました。 2025年の崖を乗り越えデジタル競争の勝者となるためには、よりスピーディに、よりスマートに、企業活動を発展させていく必要があります。 経営とITが不可分である今日、その原動力となるのは企業情報システムです。 なかでも基幹システムは、より多くの処理をこなすだけでなく、より高いパフォーマンスで処理する能力が今まで以上に求められています。 さらに、取るべき戦略を多角的な視点で分析しすばやく意思決定を行っていくために、AIを日常的に活用していく必要があります。 また、ランサムウェアを始め、企業にとってシステムへの脅威は高まる一方で、従来以上にセキュリティ強化を図ることは不可欠です。セキュリティ強化という観点では、データのみならずハードウェアやOSも視野に入れなくてはなりません。 加えて近年は、産業界全体で脱炭素社会の実現をめざしており、企業の取り組みの進度が取引先選別のポイントにもなろうとしています。 企業が直面するこうした様々な課題を解決するために進化したのが 、IBM Powerの最新版「IBM Power10」です。 当コラムでは、ハイエンドエンタープライズシステムE1080を基準に、POWER9からパワーアップした機能の数々と、おすすめの活用シーンを紹介します。   Index POWER9から大きくステップアップしたPower10 今のビジネスにすぐ貢献 -IBM Power10の適用シーン- POWER9との違いを知りぬいたエヌアイシー・パートナーズにご相談を この記事に関するお問い合わせ 関連情報   POWER9から大きくステップアップしたPower10 IBMは、プロセッサーからメモリーインターフェース、筐体間通信までを一貫して設計する唯一のベンダーです。 そのため、ビジネス最前線での利用ニーズを見極めながら、あらゆるコンポーネントを相互に最適化させて作り上げることが可能です。 これまでもその取り組みは行われてきましたが、IBM Power10においてその利点が最大限に発揮されたといえそうです。   システム全体で目指したパフォーマンスの向上 Power10プロセッサーは、7nm (ナノ・メートル) にて製造されています。POWER9の14nmからプロセスルールを半分にすることにより、最大15コアの搭載が実現しました。 トランジスタ密度がさらに向上したことでコアパフォーマンスが向上し、より多くのワークロードへの対応が可能になります。 実際 IBMによる自社製品の比較検証で、コアパフォーマンスはE980と比較して20~30%増加※1、E880Cとの比較では55~80%増加※1しているといいます。 これは、こうした既存機種を複数ノードで利用していたワークロードがあれば、E1080へ統合可能であることを意味します。 また、コアライセンス体系を持つソフトウェア利用ではライセンス費用の見直しにもなります。 メモリーでは、新しいOpen Memory Interface (以下 OMI) が導入されました。 チップあたり16チャネル搭載が可能となった結果、最大1TB/sの帯域幅を実現。POWER9の230GB/sに比して、4倍以上の性能向上となっています。 また、PowerAXONにより、筐体間でのメモリーのシェア (クラスタリング) が可能になり、メモリー使用の最適化が行えます。 一方インタフェースにおいては、POWER9はPCIe Gen4でしたが、PCIe Gen5にアップデートされたことで、従来比1.8倍※1の帯域幅を提供します。 このように、IBM Power10は、CPU単体性能の向上だけでなく、チップからメモリー、I/Oデバイス、ノード間に至るまでシステム全体で広帯域・低遅延のデータ通信を実現し、コアを中心に行うデータ連携のボトルネックが様々な点で解消されています。 ※1. IBMによる自社製品調べ (2021年9月)   ハードウェアレベルからのセキュリティ強化 企業の重要な資産である情報システムを守り抜くために「セキュリティはあらゆる角度から考慮すべきだ」とIBMは考えています。 IBM Power10においても、ハードウェアであるプラットフォームからアプリケーションレベルでのワークロードまで、Power10セキュリティエコシステムと称された様々なセキュリティ対策が施されています。 特に目を引くハードウェアのセキュリティ対策では、メモリー暗号化機能が強化されました。 チップ上のメモリーコントローラ内に搭載された暗号化エンジンにより、OSやアプリケーションの種類に関わらず、透過的かつ容易にデータを暗号化できます。 その能力も、POWER9に比べ4倍※1 のAES暗号化エンジンをすべてのCPUコアに搭載しているため、約40%以上の高速化がされており、アプリケーションパフォーマンスへの影響を最小限に抑制可能です。 また、このシステムは来たるべき時代に備え、量子コンピュータにも耐えうる暗号化や、暗号化されたデータを復号化することなく演算を行えるデザインであることも大きな特長です。 つまり、IBM Power10は、ハードウェアレベルから強力なセキュリティ対策を施すことで保護とパフォーマンスを両立しており、新しい脅威にも対応できるといえます。 ※1. IBMによる自社製品調べ (2021年9月)   IBM Power10だけでもAI活用が可能に ますます本格化するであろうAI活用のために、Power10プロセッサー上で高速な推論環境が構築できるようになりました。 それが、Matrix-Multiply Assist (以下 MMA) で、機械学習、ディープラーニングなどのアルゴリズムを効率的に実行するための行列演算エンジンです。POWER9に比べて最大20倍※1のAI推論処理性能を有しています。 また、機械学習やディープラーニングで作ったモデルを共通のフォーマット、ランタイムで実行できるようにする、Open Neural Network Exchange (以下 ONNX) をサポートしています。 これをハブとして活用することで、機械学習やディープラーニングの学習にどのフレームワークを利用しても同じフォーマットで実行・推論することが可能です。 このように、IBM Power10では、CPUだけでもAIの推論が実行でき、かつ、ソフトウェアを含めよりスコ―プの大きなエコシステムの構築を支援することで企業のAI活用を促進します。 ※1. IBMによる自社製品調べ (2021年9月)   可用性、信頼性、保守性をさらにパワーアップ 1年365日停止することの許されないミッションクリティカルなビジネスを支えるため、IBM Power10は、さらに信頼性、可用性を高めています。 リトライ/リカバリーと自己修復のための機能を備えたプロセッサーや、OMIに接続する先進的なメモリーDIMMの搭載がまさにそのためのもの。 さらに、IBM Power10のDIMMは、業界標準のDIMMと比較してメモリーの信頼性と可用性が2倍向上※2しています。 また、新しいノンアクティブ32Gb SMPケーブル採用により、信頼性が向上したのみならず時間領域反射率測定 (TDR) による障害分離が可能になり、保守性も上がりました。 加えてバックプレーン内の配線も不要になり、バスのパフォーマンス向上に寄与しています。 ※2.  ITIC 2020 Global Server Hardware, Server OS Reliability Report (2020年4月) に基づく   脱炭素社会実現に向けたエネルギーの高効率化 エネルギー効率の向上という点も、IBM Powerは30年以上にわたり注力を続けてきました。 今回7nmを実現したPower10プロセッサーは、POWER9に比べて約3倍のエネルギー効率を実現しています。 これは高集積とリソースの効率的な活用が可能になるということで、同じ規模のワークロードであればより少ないインフラで処理が行えるということです。 消費電力の削減、ひいてはCO2排出量の削減につながることで、単に企業内でTCO削減が実現するというだけでなく脱炭素社会実現に向けた取り組みにもなります。 サステナブル時代に生きる企業にとって、エネルギーを意識した活動はもはや使命といえます。   今のビジネスにすぐ貢献 -IBM Power10の適用シーン- より少ないインフラで稼働してコスト削減 最大15コアという高集積なPower10プロセッサーを有効活用することにより、様々な業務の "コンパクト化" が実現できます。 まず、アプリケーション稼働にリソースが必要な場合、多くのコアで筐体数を減らせます。 例えば、POWER E980 2ノードで稼働していたシステムは Power E1080 1ノードに集約できる可能性があり、そうなれば約33%の消費電力が削減可能※1です。 次に、OracleやSAP HANAなど、アプリケーションのライセンス課金体系がCPU単位である場合、コアの集積度向上とコアあたりの性能向上により、TCO削減の効果が期待できます。 またIBMは、IBM Power10がAIX、IBM i、Linix上で稼働する数千ものISVアプリケーションに対応することを表明しています。 これにより、例えば、RedHat OpenShift対応の様々な業務をこの上で動かすことも可能です。 ※1. IBMによる自社製品調べ (2021年9月)   データがある場所でAIを実行 "Train Anywhere, Deploy here"。これは、IBM Power10におけるAIコンセプトです。 その意味は、"学習はどの場所でも、デプロイは「IBM Power10」で" というものです。 AIのモデルというのは、一度作れば終わりではありません。変化する社会情勢や事業環境に合わせて日々アップデートする必要があります。 そこで最適なのが、Power10プロセッサーに搭載されたMMAの行列演算エンジンです。 これを用いれば、作成したモデルを基幹業務が稼働しているプラットフォームのすぐ横で動かすことができます。 例えば、同じAIXで稼働している基幹業務のすぐ隣にLinux区画を作り、そこでAIモデルを実行するといった具合です。 外部からやってくるトランザクションデータを取り込むにも同じ筐体で稼働するため、データ転送のオーバーヘッドが小さく管理するプラットフォームも小さく抑えられます (図1)。 また、高パフォーマンスのIBM Power10を用いることにより、システム全体としてのSLA達成も容易になります。 図1. IBM Power10でのAI活用シナリオ例   "摩擦レス" にハイブリッドクラウドを動的に拡張 クラウドへのリフト&シフトが進行している今日ですが、「従来のITとうまく統合できない」と悩んでいる企業が多いのも事実です。 その解決策としてIBM Power10では、DynamicCapacityという機能が提供されています。 これは、コアやメモリーといったサーバーリソースを同じモデルのすべてのサーバー同士 (プール) で共有できるというもの。 また、プール内の総起動分を超過して使用した分は事前購入した従量制容量のクラウドリソースで増強できます (図2)。 図2. IBM Power10のDynamic Capacity そのため、企業はサーバーごとのリソース不足という問題から解放されるだけでなく、バースト的に発生したビジネスピークにいつでも対応可能になります。 また、これをリフト&シフトの一環とし、そのままクラウド上で業務を続けることもできます。 つまり、このシステムは、アプリケーションが実行されている環境がオンプレミスに限られていないということです。 クラウドへも "摩擦レス" に移行でき、そこでも同様のスケーラビリティ、パフォーマンスが得られるということは、大きな差別化ポイントといえるでしょう。   POWER9との違いを知りぬいたエヌアイシー・パートナーズにご相談を こうして見てくると、IBM Power10は、様々な面でブレークスルーを果たしています。 サーバー全体、また、クラウドを含めた情報システム全体のエコシステムという観点で、大きな性能向上、セキュリティ強化、機能追加を果たしたことがよくわかります。 まさに、ハードウェアからOS、ソフトウェア、クラウドまですべてを手がける、IBMならではの価値提案です。 「新しい分野にチャレンジしたい」 「迅速な意思決定のためにシステムパフォーマンスを上げたい」 「凶悪化の一途をたどるサイバー攻撃からシステムを守りたい」 「サステナブル対応が喫緊の課題だ」 といったご要望やお悩みを抱えるエンドユーザー企業のご担当者の方は、IBM Power Systemsに長く携わり、ローンチ以前からIBM Power10に注目し、POWER9との違いも知りぬいたエヌアイシー・パートナーズに、ぜひ、ご相談ください。     この記事に関するお問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは、「こちら」からお願いします。   関連情報 【10分で早わかり】インタビュー記事「Power10の真の価値とは」(インタビュー) - 日本IBM Powerテクニカル・セールス ITスペシャリスト の釘井 睦和 氏に「Power10の真の価値」についてお話を伺いました! 【外部サイト】 Power10プロセッサー搭載 IBM Powerの特長 (IBMサイト) Power10プロセッサー搭載サーバー発表に向けて (IBMサイト)  

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