特集・ブログ

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2022年04月21日

【基礎からわかる】IBMソフトウェア製品の「サポート・ポリシー」

こんにちは。 事業企画部メンバーの栗本です。 例えば「Db2 V11.5 はいつまでサポートがありますか?」など、継続してお問い合わせの多い IBMソフトウェア製品の「サポート・ポリシー」について説明いたします。 (さらに…)

2022年04月04日

【てくさぽBLOG】Azure Stack HCIを導入してみた Vol.3 -Azureと連携編-

こんにちは。 てくさぽBLOGメンバーの宮里です。 (さらに…)

2022年03月11日

運用の課題解決へ導くオンプレサーバーの従量課金プログラム「Dynamic Capacity」

クラウドファースト時代といえども、セキュリティやコスト上の理由から、リフト&シフトできないシステムは多いものです。 (さらに…)

2022年03月01日

【てくさぽBLOG】Azure Stack HCIを導入してみた Vol.2 -管理機能編-

こんにちは。 てくさぽBLOGメンバーの宮里です。 前回に引き続きAzure Stack HCIの検証で得られた知見をお伝えします。検証の目的は、Azure Stack HCIの構築・管理・クラウドとの連携をどのような手順でおこなうのか、使いやすいのか、を実機を使って体感してみることです。 今回は3回シリーズの2回目で、Azure Stack HCIを管理するサーバーを構築した手順をご紹介します。 Azure Stack HCIを導入してみた Vol.1 -Azure Stack HCI構築編- Azure Stack HCIを導入してみた Vol.2 -管理機能編- *本編 Azure Stack HCIを導入してみた Vol.3 -Azureと連携編- なお、現在のAzure Stack HCIは専用のAzure Stack HCI OSを利用してクラウドから管理するAzure Stack HCIと、従来からのWindows Server DataCenterエディションを利用するAzure Stack HCIの2つがありますが、本ブログのAzure Stack HCIはWindows Server DataCenterエディションの方となります。   Index はじめに 1. Windows Admin Center (WAC) の構築 2. Lenovo XClarity Administratorの構築 3. WACとLXCAの連携 さいごに お問い合わせ   はじめに 第一回に続いて、今回は管理機能の検証としてWindows Admin Center(以下、WAC)サーバーとLenovo XClarity Administrator(以下、LXCA)サーバーを構築した内容になります。 今回の検証環境の概要図はこちらになります。WACサーバーとLXCAサーバーは仮想マシンで立てることにしたのでMXサーバー以外にもう1台物理サーバーを用意し、そこにHyper-V環境を構築しました。このHyper-V環境上にWACサーバーとLXCAサーバーを構築します。 LXCAはハードウェアを一元管理するサーバーです。そのためAzure Stack HCIを利用するにあたって必須ではなくオプションですが、WAC向けにLenovo XClarity Integrator for Microsoft Windows Admin CenterというLXCAと連携させる拡張機能が提供されているので、WACでハードウェアまで管理できるとどのように便利になるかを確認するために検証してみました。   1. Windows Admin Center(WAC)の構築 WACはマイクロソフト社が提供する無償で利用できるリモート管理ツールです。Azure Stack HCIはWindows Server 2019の標準機能を組み合わせて利用するので、そのままでは複数の管理ツールを使い分ける必要があります。WACを利用することでWebベースで一元管理が可能なので今回はその構築と実際の利用を検証してみました。 ブログ記事の順番は前後しますが、今回の検証ではまずWACサーバーを構築してからAzure Stack HCIサーバーを構築しました。Azure Stack HCIサーバー構築については当ブログ第一回を参照ください。 1-1. WACインストール WACのホームページからインストールファイルをダウンロードします。ダウンロードには以下のフォームで必要情報を入力し[Continue]をクリックするとダウンロードが始まります。 WACの展開方式はいくつかありますが、管理するWACと管理対象のMXノードが分かれていてWACには複数クライアントから接続できるゲートウェイサーバー方式が実際の案件でも選択される場合が多いとの想定から、ゲートウェイサーバーで検証することにしました。 最初の画面で[使用許諾契約書に同意します] にチェックを入れ、次に進みます。診断データのマイクロソフトへの送信はデフォルトのままで進みます。 デフォルトのまま次に進みます。 SSL証明書も今回は検証なので自己署名証明書のままで進みます。 インストールが完了したら、表示されているURLに接続して管理者アカウントでログインします。 WACに接続して自身のサーバーが確認できれば完了です。特に設定項目を変更することなくほぼデフォルトでインストールできてとても簡単でした。 1-2. クラスタの追加と確認 MXサーバーの2台をWACに追加し、続いて第一回で作成したnicp-clusterという名前のWindowsサーバークラスタを追加します。追加が完了すると以下のように確認できますのでこれをクリックして接続します。 WACからできるクラスタ管理を確認しました。以下のように状態を確認したり、 ボリュームを作成できることや、 仮想マシンの作成などもできました。 使ってみた感想としては、WACのインストール作業や操作性はシンプルでわかりやすく、スムーズに済みました。 GUIなども見易いのですぐ慣れると思います。   2. Lenovo XClarity Administratorの構築 続いてLenovo社のXClarity Administrator(以下、LXCA)を構築します。LXCAは無償で利用できるハードウェア管理ツールです。*LXCAはサポートは無いので本番利用でサポートが必要な場合はXClarity Proを購入する必要があります。 2-1. LXCAインストール まずLXCAのファイルをダウンロードします。仮想アプライアンス形式で提供されているので、今回はHyper-V用をダウンロードしました。 次にHyper-VマネージャーでLXCA用仮想マシンを作成します。仮想マシンの新規作成ウィザードが始まります。 分かりやすい仮想マシン名を付けて次に進みます。 仮想マシンの世代を「第一世代」、次の画面でメモリ割り当てを8GBにします。このあたりはLXCAのマニュアルを参考にしました。 今回の検証環境は固定IPの利用が必要な環境だったのでネットワークは一旦「接続しない」とし、後で固定IPを設定してからネットワークに接続することにしました。 次の画面で「既存の仮想ハードディスクを使用する」を選択し、ダウンロードしたLXCAのファイルを指定します。 これで仮想マシンの作成は完了です。以下の設定値で作成しました。 仮想マシン後に1箇所設定を変更します。作成した仮想マシンの設定画面で、仮想プロセッサの数をデフォルトの1個から2個に変更します。これも上記LXCAマニュアルに書かれている内容です。 ここまで終わったら仮想マシンを起動します。 起動が完了すると、仮想マシン画面上に以下のようにネットワーク設定を選択する画面が表示されるので”1. To set a static IP address for Lenovo XClarity virtual appliance eth0 port"を選択して固定IP設定に入ります。 続けるかどうかのメッセージが出るので”y”と入力します。 次に設定するIPの種類を聞かれるので”ipv4"と入力します。 続いてIPv4の各項目を入力していきます。IP address、netmask、gateway、DNS1、DNS2と順番に入力していきます。 継続するかの確認が出たら”y”を入力します。 しばらくすると固定IPが設定された画面が表示されます。 この後、Hyper-Vマネージャーにて仮想スイッチに接続することでネットワークに接続できます。 以上でLXCAがネットワークに接続しました。 2-2. LXCA初期セットアップ ブラウザでLXCA仮想マシンのIPアドレスに接続するとライセンス使用許諾から始まり各項目を順番に設定していくようになっています。では、早速設定していきましょう。 まずはライセンス使用許諾からです。内容を確認し[同意する]をクリックします。 次にユーザー・アカウントの作成です。スーパーバイザー・アカウントを2つ作成するようあるのでrootとroot2という2つのユーザーを作成しました。 次はネットワーク設定です。固定IPの設定は済んでいるのでここは確認だけでした。 次はサービスおよびサポート設定の構成です。左ペインにある[定期的なデータ・アップロード]から[サービス・リカバリー・パスワード]までの各項目を設定します。 以下は2つ目の[コール・ホームの構成]画面です。本番では管理対象サーバーがコール・ホーム対象のイベントを記録した際に自動的に通報される機能の設定を行いますが、今回は検証なのでここはスキップしました。 3つ目の[Lenovoアップロード・ファシリティー]の設定画面です。Lenovoサポートからサービス・データのアップロードを指示された場合のアップロード設定を行います。こちらも今回の検証では利用しないのでスキップしました。 4つ目の[保証]画面です。内容を確認してそのまま[適用]をクリックします。 5つ目の[Lenovo Bulletin Service]設定画面です。Lenovo がセキュリティや新バージョンリリースなどの情報をXCLAに送信するのを許可する設定です。デフォルトで許可する設定になっていますのでそのまま[適用]をクリックします。 6つ目の[サービス・リカバリー・パスワード]設定画面です。リカバリーの際に利用するパスワードを設定します。 すべての項目の設定が完了したら[システム管理の開始]をクリックします。 最初にデモデータを含めるかを選択します。どちらでもよいです。 [新しいデバイスの検出と管理]画面で、MXノードのXClarity Controller(管理プロセッサのこと。以下、XCC)のIPアドレスを手動登録します。 XCCのIPアドレスを入力して次の画面でユーザーID・パスワードを入力して登録します。 以下のようにMXノード2台のXCCを登録しました。 以上でLXCAのインストールと設定は完了です。   3. WACとLXCAの連携 WAC対応のLenovo XClarity Integrator(以下、LXCI)を利用することで、WAC画面からLXCAの管理情報にアクセスすることができるようになります。これでWACからハードウェア管理もできるようになります。 まず、WACにて[Lenovo XClarity Integrator]という拡張機能をインストールします。 左ペインの[拡張]を選択し、右ペインで[Lenovo XClarity Integrator]を選択してインストールします。 インストールが完了すると、[設定]から[Lenovo XClarity Integrator]が選択できるようになるのでこれを選択します。 LXCAを登録します。LXCAのIPアドレスと初期セットアップで登録したスーパーバイザーアカウントで接続します。 接続が完了するとLXCAが[接続済み]というステータスで確認できますのでこれをクリックします。 次にMXノードをLXCAに追加します。画面ではnicp01というMXノードに接続しています。拡張機能がインストールされたので、ノードの左ペインに[Lenovo XClarity Integrator]が選択できるようになったのでこれを選択して右ペインで”接続されたXClarity Administrator管理サーバーにノードを追加する”を選択してLXCAのIPアドレスを指定します。 するとWAC上のLenovo XClarity Integrator画面にMXノードが追加されます。以下はMXノード2台の登録が済んだ状態です。ThinkAgile MXと正しく認識されていることが確認できます。 WACに統合されたLXCAを利用してみました。以下のようにWACからLXCAのハードウェア情報を確認することができます。 このように、WACとLXCAの連携もとても簡単にできました。WAC上でハードウェア管理もできるようになるのでWACもLXCAも利用するのであればぜひ連携機能も利用してみては、と思います。   最後に WACとLXCAを連携することでHW、SWの両方を一度に管理することが出来、あれこれ見に行くことが無くなるので非常に見易く、便利だと感じました。 それぞれWACとLXCAの操作も切り分けが出来ていて、操作としてもGUIがシンプルであるため困ることは無いでしょう。 是非ともWACにLXCAを連携して使ってみてください。   管理機能編は以上になります。 如何でしたでしょうか、次はクラウド連携編になりますので是非ご覧ください。   お問い合わせ この記事に関するご質問は下記までご連絡ください エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp  

2021年12月28日

【10分で早わかり】IBM Power10の真の価値とは(後編)

※当インタビューは「前編」「後編(当記事)」に分けてお送りしています。   登場者 ゲスト 日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 IBM Power 第二テクニカル・セールス 部長 釘井 睦和 氏 インタビュアー エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 テクニカル・サポート部 佐藤 正忠 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 ソリューション推進部 村上 文香   キーワードは「アジリティー」と「摩擦レス」 さらなる経営課題に応えるIBM Power10 - IBM Power10 はセキュリティもかなり強化されているようですね。 釘井) おっしゃるとおりです。IBM Power10 のプロセッサーは、セキュリティ機能をさらに進化させました。 具体的には、コアの暗号化機能を向上させるとともにパフォーマンス劣化のないメモリー暗号化も実現しています。 暗号化という作業を CPU やソフトウェアに頼らずにすみ、自動的な暗号化が可能であるため処理能力の低下というストレスを経験することなく、それでいて、すべてのデータが常に堅牢に守られている、という状態を享受いただけます。 - 最近の産業界では、環境負荷の軽減も強く求められています。 米国のパリ協定復帰を機に、いわゆる "環境関連銘柄" に再び注目が集まるようになり、日本でも「カーボンニュートラル」をサプライチェーン全体で達成しようといった動きが見られます。 あらゆる企業がその一挙手一投足で、都度「それは環境にとって正しい判断か」を考える時代が来ました。 釘井) この点でも IBM Power10 は大きく貢献できます。 最新の 7nm Power10プロセッサーによる高い集約性とリソースの効果的な活用の実現により、IBM Power E1080は、同じワークロードを実行した場合、IBM Power E880C と比べて52%、IBM Power E980 と比べても33%の消費電力削減を達成できます (※IBMによる自社従来品との比較調査 (2021年))。 IBM Power10 にアップグレードすることで、より少ない CO2排出を実現できることになります。 また、エネルギー効率の向上のみならず、リサイクルや環境に優しい材料の活用促進、製品パーツのアップグレード、修理、再製造、再利用によるプロダクトライフサイクル拡大など、IBM Systems全体でハードウェア製品や製造過程における環境面への影響を考慮したイノベーション活動を続けています。 販売に際しても、導入によって年間約20トンの CO2削減を見こむお客様には、製品の一部を割り引く「SDGs割」制度を導入しています。 こちらもぜひ活用いただきたいと思います。   IBM Power10の最も効果的な利用シナリオ - 釘井さんにとって、IBM Power10 はどのように活用するのが最も効果的だと思いますか。 釘井) いろいろお勧めはありますが、ニーズも高くて効果的だと思うのは、最新型ERPシステムの基盤として動かすことです。 ここで重視すべきなのは、CPU の性能です。 7nm Power10プロセッサーは、8スレッドSMT (Simultaneous Multithreading) をチップあたり最大15コア搭載でき、コアあたりの処理能力は、POWER9プロセッサーと比較して約1.3倍のパフォーマンス向上を実現しています。 また、この高い CPUコア処理能力と高密度・高速なメモリー・アーキテクチャーの実現により、アプリケーションが必要なコア数を削減できます。 結果として、サーバー台数の削減や TCO の改善が可能になります。 「クラウドでERPを動かしてみたけれど満足した性能が得られなかった」「完全クラウドシフトはコスト感が合わない」という経験をされたお客様が "脱クラウド" に向かわれる現象も出てきており、IBM Power10 はそうしたお客様の受け皿になれると考えています。 もう1つは、データベースシステム基盤として活用することです。 例えば、これは実際に合ったケースですが、それまで x86ベースで126台のサーバーを運用されていたのが、IBM Power E980 にリプレースすることにより、なんと3台に統合できました。さらに IBM Power E1080 にアップグレードしたとすると2台にまで集約可能です。 これをエネルギーという観点で見ると、102kW から約20kWと1/5に、ライセンス数としても約1/3に削減可能です (※IBMによる自社従来品との比較調査 (2021年))。 いろいろな意味で大きな節約になります。   手が届く存在にする賢い買い方 - E1080 というフラッグシップ製品から登場したこともあって、お客様からは「理想的なシステムであることは認識しているが、当社には『高嶺の花』」といわれることがあります。 釘井) IBM では、IBM Global Financing という組織を通じて様々なお支払い方法の選択肢を用意しています。 一括購入するのではなく分割月額払いにする、分割月額払いにリースを組み合わせる、また、分割月額払いも、均等割ではなく最初は低い金額で開始する、支払い開始時期を後ろに倒す、現在のリース残を新たなリースに包含してすべてリース払いにする、などの方法があります。 冒頭でご紹介した「Dynamic Capacity」も節約術の1つとして活用いただけます。 ぜひ、ご相談ください。 来年以降も新製品を予定しておりますので、楽しみにお待ちください。 - 本日はありがとうございました。   CEOの直面する経営課題の解決策が全部入った1台 新しい時代に突入し、道を切り拓いていくことが求められている現代の企業。 IBM Power10 は、そうした企業の CEO が抱く切実な "思い" を真摯に受け止め、妥協を許さず様々な機能を実現した製品だと実感しました。 NI+C Pも、「リプレース時期が来たら検討する」ではなく「IBM Power10だから検討する」といっていただけるよう、パートナー企業の皆さんを通じて、このサーバーの魅力やメリットを引き続きお伝えしていきたいと思います。     この記事に関するお問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは以下のボタンよりお願いいたします。 お問い合わせ   関連情報 早わかり!ここが進化したIBM Power10 (コラム) - よりスピーディに、よりスマートに、企業活動を発展させ、デジタル競争の勝者となるためには…?   .btn_B{ height:25px; } .btn_B a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_B a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }  

2021年12月28日

【10分で早わかり】IBM Power10の真の価値とは(前編)

登場者 ゲスト 日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 IBM Power 第二テクニカル・セールス 部長 釘井 睦和 氏 インタビュアー エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 テクニカル・サポート部 佐藤 正忠 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 ソリューション推進部 村上 文香   キーワードは「アジリティー」と「摩擦レス」 今日、日本の企業は様々な経営課題に直面しています。 さらなるスピード経営の実現、クラウドや AI活用による DX推進で継続的な成長を追求する一方で、情報セキュリティ対策を高度化し、脱炭素社会や SDGs の実現に向けた施策も必要です。 こうした中、IBM Power10 は「アジリティー」と「摩擦レス」をキーワードに、このような経営課題に応えるために誕生しました。 具体的にどのような解決策が提供されているのでしょうか。 日本アイ・ビー・エム (以下 IBM) で Power テクニカル・セールスを担当されている、ITスペシャリスト 釘井 睦和 氏にお話を伺いました。 ※当インタビューは「前編 (当記事)」「後編」に分けてお送りします。   世界のCEOが注目しているテーマは「アジリティー」 - 本日はよろしくお願いいたします。 日ごろ日本企業と対話される中で様々な声を聞かれると思いますが、課題としてはどのようなものが多いでしょうか。 釘井) IBMには、お客様の声を聞く媒体の1つとして、定期的にグローバル経営層に対してアンケート調査を行い、その結果を発表している「IBM CEO Study」があります。 世界中の13,000名以上の CxO (最高責任者) レベルの経営層に、今日のデジタル時代をリードするために何が必要かについて尋ねるものです。 2021年度は前年がコロナ禍に見舞われた転換の年であったため、かつてない規模での調査を実施しているのですが、それによると、56%の CEO が「アジャイルで柔軟なオペレーションを積極的に追求する必要がある」と回答しました (図1)。 「アジャイルである」とは、俊敏であること、機敏であること。つまり、状況に合わせて自在に "伸び縮み" できることを意味します。 アンケート回答の結果は、不確実性の高い時代の危機を乗り切るために、企業にとってこの経営判断や組織づくりにおける俊敏性、機敏性を指す「アジリティー」を持つことが必須となっている状況を表しています。 [caption id="attachment_109017" align="alignnone" width="491"] 図1:今後2,3年で最も良い業績を生み出すための最重要課題とは?出典:IBM CEO Study (グローバル経営陣スタディ)[/caption] 確かに、コロナ禍以降の状況が時々刻々と変化したこの2年を振り返れば誰でも実感できることです。 昨日は可能であったことが今日はそうでなくなり、今日禁じられていたことが明日は許可されるという世界。紙の裏表のように変わる環境に即応して適切な対策を講じることができなければ、企業経営はたやすく危機に陥るリスクをはらんでいました。 「アジリティー」とは、俊敏であること、機敏であること。つまり、状況に合わせて自在に "伸び縮み" できることを意味します。 経営と IT が不可分である今日、このような危機を乗り切ろうと思えば、IT こそがこの「アジリティー」を持つことを強く求められているのです。 そして必然と言えますが、「アジリティー」を担うのが IT です。 - 新しく登場した IBM Power10 はまさに「アジリティー」と「摩擦レス」をキーワードとして誕生していますね。 釘井) そのとおりです。この「アジリティー」を象徴する機能として、IBM Power10 には「Dynamic Capacity」が備わっています。以前の IBM Power でも一部のモデルで提供されていましたが、このバージョンで全面展開となります。 どういう仕組みかというと、同じサーバーモデルでエンタープライズプールという形で "チームを組む" ことによって、コアやメモリーといったリソースを全サーバーで共有が可能になります。 超過して使いそうな可能性がある場合は、従量制課金の考え方でそれぞれのサーバーでリソースを事前購入して搭載しておきます。 このようにしておけば、ふだんは最小限に見積もった容量で利用し、一時的に利用が増えるというときも特段の準備なく用意しておいたリソースで事業を継続できます。超過使用量は分単位で課金計算が行われ、それはハードウェア管理コンソールを通じて Cloud Management Console で自動管理されたデータで確認できます。 そして、一時的な利用増大が終了すればまた元の状態に戻れます。 これまでは、利用が増えればサーバーを追加するしか選択肢がなく、調達するまでのタイムラグをどうしのぐか、という問題がありました。さらに、利用が減っても一度増やしたサーバーを減らすのは簡単ではありません (図2)。 [caption id="attachment_109018" align="alignnone" width="547"] 図2:Dynamic Capacityを用いたシナリオ例[/caption] - なるほど。ちなみにリソースを事前購入しておくのはなぜですか。 Cloud Management Console で使用量が確認できるのであれば、すべてオンデマンドで課金計算してもいいように思います。 釘井) 事前購入の方が、発生するコストを想定しやすいからです。 クラウド利用でも見受けられることですが、日本のお客様はコストが予想以上に膨らむことを懸念されます。事前購入はコストコントロールに配慮した仕組みです。 将来的に「Dynamic Capacity」は、IBM Cloud上で動く IBM Power Virtual Server を含めた利用も可能になる予定です。これを併用することによって、より急激な利用増大ニーズにも対応しやすくなります。 コロナ禍でマスク販売サイトやワクチン接種予約サイトへのアクセス集中を私たちは経験しましたが、産業界でも同様のことは起きています。 システムの拡大・縮小対応がますます現実的になる中、ニーズは高いと思われます。 - いつごろ利用可能になりそうでしょうか。 釘井) 現時点では開発意向表明のみが出ていて提供時期をお伝えすることはできませんが、北米の数社でパイロットとして利用が始まっていると聞いていますので、比較的早い段階で提供できるのではと考えています。   IBM Power10で「ハイブリッドクラウド」と「AI」をどう実現するか 釘井) IBM Power10 は、IBM としての方向性である「ハイブリッドクラウド」と「AI」とも足並みを揃えたシステムになっています。 - IBM Power10 で対応する「ハイブリッドクラウド」とはどのようなものですか。 お客様は実際どのように「ハイブリッドクラウド」環境をお使いでしょうか。 釘井) お客様のクラウドニーズはほんとうに様々です。最も多い利用ケースは、開発・検証環境の実装ですね。 従来オンプレミスシステムでは、開発・検証環境の構築は不自由さを強いられていました。 それなりの環境を基幹システム基盤に環境を確保すれば、本番システムの性能に影響を与えてしまいます。かといって制限を設ければ、十分な開発・検証が実施できません。 その点クラウドであれば、必要なときに必要なボリュームを用意して心ゆくまでリソースを活用、作業が終われば即撤収、という使い方ができます。 また、災害対策としても有効です。 これまでは「途切れない事業継続のためには、本番システムと同様のシステムを遠隔地にご用意ください」と申し上げるしかありませんでした。 しかし、クラウドであればハードウェアを別途調達する必要はありませんから、災害対策コストは軽減されます。 しかも、IBM Cloudのコロケーション環境で仮想環境を提供しているIBM Power Virtual Server を利用すれば、オンプレミスの本番システムとまったく同じアーキテクチャーをもった災害対策環境を、オンデマンドで構築することができます。 必要なデータをクラウド・ストレージにコピーしておく、サービス環境を立ち上げるのに必要な定義情報を IBM Cloud に保管しておく、といった準備は必要です。 こうすることで、平常時は最低限のサーバーのみで運用コストを抑えつつ、万が一のときは災害対策用の業務サーバーを自動作成して迅速に事業継続を図れます。この方法もよく選択されるクラウド活用法です。 システム運用からの解放やクラウド先端技術活用のために全面的なクラウドへのリフト&シフトを進められているお客様があるかと思えば、その一方で、パフォーマンスやコストコントロールの観点から「脱クラウド」を掲げ、オンプレミスシステムへ回帰されるお客様もいらっしゃいます。 IBM Power10 は、これらすべてのニーズに対応します。 つまり、オンプレミスシステム志向からクラウド志向まで、お客様がどのフェーズにおられても、また、どのフェーズに移行されようとしても、IBM Power Virtual Server との連携によって「摩擦レス」にシステムの構築・移行を実現します。 - よくわかりました。 それでは「AI」という方向性についてはいかがですか。 AI活用といえば、お客様は「IBM Power AC922」などを用いてディープラーニングによる機械学習を行ってきたかと思うのですが、それが IBM Power10 でも行えるようになるのでしょうか。 釘井) AI活用には、学習と推論という2つの側面があります。 膨大なシステムリソースが必要になる学習には、引き続き「IBM Power AC922」のようなGPUを搭載したサーバーが有利です。 しかし、完成したモデルにデータを投入して推論させる段階になると、必ずしも GPUマシンを用いる必要はありません。 たとえるなら、レーシングコースを走るなら F1カーが最適ですが、街なかを走行するのにも F1カーに乗りますか?ということになります。 IBM Power10 は「Train Anywhere, Deploy Here」をキーワードに掲げ、データの蓄積された場所、つまり基幹システム上で推論を実行することを想定しています。 その意味では「すでにモデルはいくつか作り上げた、そこに生のデータを当てて検証を繰り返し、さらに精度を向上させていきたい」といった、AI活用がある程度進んだお客様にお勧めしたい機能です。 このサーバーは、Matrix Math Assist (以下 MMA) という行列計算などを専門として処理するエンジンが IBM Power10 のチップに組みこまれており、MMA につながるメモリーまわりの帯域幅やキャッシュ容量も増えているため、膨大なデータを高速に処理することができます。 例えば、同じ筐体内に業務システムを動かす IBM i や AIX の区画、AI を動かす Linux区画を置き、IBM i や AIX の区画に続々入ってくる日時の営業トランザクションや製品の需要情報を Linux区画に送って推論を行い、その最新計算結果をまた業務システム側に反映する、といった利用法が考えられます。 「データのある場所でAIを実行しよう」が、IBM Power10 のメッセージです。   後編「さらなる経営課題に応えるIBM Power10」~へ進む     この記事に関するお問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは以下のボタンよりお願いいたします。 お問い合わせ   関連情報 早わかり!ここが進化したIBM Power10 (コラム) - よりスピーディに、よりスマートに、企業活動を発展させ、デジタル競争の勝者となるためには…?   .btn_B{ height:25px; } .btn_B a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_B a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }  

2021年12月28日

【てくさぽBLOG】Azure Stack HCIを導入してみた Vol.1 -Azure Stack HCI構築編-

こんにちは。 てくさぽBLOGメンバーの宮里です。 今回はAzure Stack HCIの検証をしてみたので3回シリーズで検証で得られた知見をお伝えします。 (さらに…)

2021年12月21日

【てくさぽBLOG】IBMソフトウェア(Passport Advantage)ライセンスのまとめ [2022年12月版]

※この記事は2022年12月26日時点の情報をもとに作成しています *  *  *  *  *  * こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの佐野です。 継続してお問い合わせの多い、IBMソフトウェア(Passport Advantage:以下 PA)のライセンス体系について説明します。全網羅的ではなく代表的なもののみ説明するので、載っていない製品や課金体系については個別にお問い合わせください。 目次 IBMソフトウェア(PA)のライセンスとソフトウェア・サブスクリプション&サポート 課金体系 まとめ お問い合わせ IBMソフトウェア(PA)のライセンスとソフトウェア・サブスクリプション&サポート IBMソフトウェアを利用するために必要な権利は「ライセンス」「製品サポート」の2つに大別されます。 ライセンス:ソフトウェアを使用する権利 製品サポート:製品に対する各種問い合わせ、トラブル対応、バージョン・アップの権利 製品サポートは「IBMソフトウェア・サブスクリプションおよびサポート」(以下 SS&S)ともいいます。ライセンスと SS&S には、それぞれ以下の種類があります。 ライセンス 永久ライセンス:Perpetual License(買い切り型ライセンス) 期間限定ライセンス:Term License(期間使用型ライセンス) SS&S 継続SS&S:製品サポートを継続する場合に必要 新規SS&S:SS&Sの契約を停止した(空白期間が生じた)製品サポートを再開する場合に必要 永久ライセンスを購入すると対象ソフトウェアを永久的に使用できます。また、1年間の SS&S が付加されているので、1年目は製品サポートを受けられます。なお、SS&S の購入は1年単位です。 2年目以降は、継続SS&S を購入することで製品サポートを継続して受けられます。(図1-A)継続SS&S を購入しない場合、製品サポートに空白期間が生じたのちに再開する際には新規SS&S を購入する必要があります。(図1-B) 図1:2年目以降のSS&S購入による違い 期間限定ライセンスは以下が提供されます。 指定された期間に対してのソフトウェア使用権(ライセンス) 指定された期間中の製品サポート(SS&S) 期間限定ライセンスにはライセンスとSS&Sが必ず含まれるため、契約期間中に製品サポートも受けられる点が永久ライセンスと異なります。また、期間限定ライセンスは以下の種類があります。 サブスクリプションライセンス(Subscription License) 月額ライセンス(Monthly License) 期間限定ライセンス(Fixed Term License) それぞれの特徴は以下に記載の通りです。 各ライセンスの特徴 サブスクリプションライセンス(Subscription License) 契約期間:12か月から60か月 最短期間:12か月 途中解約:不可 製品サポート(SS&S):あり 月額ライセンス(Monthly License) 契約期間:1か月から60か月 最短期間:1か月 途中解約:30日前に書面で通知 製品サポート(SS&S):あり 期間限定ライセンス(Fixed Term License) 契約期間:12か月の固定期間 最短期間:12か月の固定期間 途中解約:30日前に書面で通知 製品サポート(SS&S):あり スモールスタートするプロジェクトや PoCプロジェクトにおいて期間限定ライセンスを採用することで、"初期投資を抑えることができる" や "必要なくなったら停止ができる" といったメリットがあります。特に、DXの実装段階においてはプロジェクトを素早く立ち上げ、効果がなければやめるという進め方が多くなります。このようなケースでは期間限定ライセンスのご利用が適しています。 一方、長期利用をする場合に期間限定ライセンスを採用することは永久ライセンスと比べてコスト増となることが多くなります。 プロジェクトの特徴や特性に合わせて期間限定ライセンス/永久ライセンスを選択し、最適なものを選びましょう。 課金体系 IBMソフトウェアの課金体系は「Passport Advantage / Passport Common License Types & Definitions」(IBMサイト/英語)にも記載がありますが、なんだか堅苦しい記述になっているのでざっくり解説をします。 課金体系は大きく「ユーザー課金」「サーバー課金」「その他」の3種類に分類できます。製品によってはユーザー課金とサーバー課金を組み合わせて買う必要があります。 具体的にもう少し詳しくみていきましょう。 ユーザー課金 Authorized User(許可ユーザー) 許可ユーザーは名前の通り、ソフトウェアを利用するユーザー数に応じた課金単位です。「どのPCからアクセスするか」ではなく、利用者個人に紐付きます。例えば、あるユーザーが PC だけでなく iPhone からアクセスをしても1ライセンスです。 図2:「許可ユーザー」におけるライセンスの数え方 Authorized User Single Install(許可ユーザー・シングルインストール) この課金単位は少し特殊です。考え方は許可ユーザーとほぼ同じですが、ユーザーと利用するサーバーを紐付ける必要があります。 具体例を挙げて説明します。 例えば、サーバーAとサーバーBの2台を稼働させ、サーバーAには管理者、ユーザー1、ユーザー2の3人がアクセスします。サーバーBにはユーザー1とユーザー2がアクセスをします。Authorized User の考え方ではユーザー数とイコールになるので3ライセンスとなりますが、Authorized User Single Install では "サーバーA:3ライセンス / サーバーB:2ライセンス =合計5ライセンス" の購入が必要となります。 この課金単位を利用している代表的な製品は Db2 v11.1以前のバージョンです。最新の Db2 では後述の Virtual Processor Core課金が使われこのカウント方法は使われないため、ご注意ください。 図3:「許可ユーザー・シングルインストール」におけるライセンスの数え方 Concurrent User(同時接続ユーザー) 同時接続ユーザーの場合は、サーバーなどに一時点で同時に接続しているユーザー数分のライセンスとなります。たとえ10ユーザーいたとしても、同時に利用しているのが2ユーザーなのであれば2ライセンスとなります。 代表的な製品としては、SPSS がこの課金単位での購入が可能です。 図4:「同時接続ユーザー」におけるライセンスの数え方 User Value Unit(ユーザー・バリュー・ユニット) ユーザー・バリュー・ユニット(UVU)でのユーザー数のカウントは Authorized User と同じ考えですが、製品によって以下のポイントが異なる場合があります。 ユーザーの種類(例:社内ユーザー、社外ユーザー) 総ユーザー数に応じた階段式の係数(例:1,000ユーザーまでは係数1、1,001から5,000ユーザーまでは係数0.8、それ以降は係数0.6、など) 製品によってカウント方法や上記の係数などが異なるので、UVU課金単位の製品を購入する場合には IBMサイトのライセンスインフォメーション(英語)から対象製品を検索するか、個別に取引先にご確認ください。 代表的な製品としては、IBM Security Verify Access(旧 ISAM、TAM)があります。 図5:「ユーザー・バリュー・ユニット」におけるライセンスの数え方 サーバー課金 Install(インストール) インストール課金単位はソフトウェアをインストールしたマシン数に対する課金です。1台に導入するのであれば数量は1で、利用するユーザー数は関係ありません。 代表的な製品としては、IBM Security Guardium Key Lifecycle Manager がこの課金単位です。 図6:「インストール課金」の場合 Processor Value Unit(プロセッサー・バリュー・ユニット:PVU) 課金単位に関する問い合わせで一番数が多いのが、この PVU課金です。 PVU課金では、利用する CPU に応じた係数が決まっています。係数表は「Processor Value Units (PVUs)」(IBMサイト/英語)に掲載されています。この表の係数を元に、コア数を掛け算した数量のライセンス購入が必要となります。 例えば、Intel Xeon E5-2609v4 であれば最大2ソケットマシンにしか搭載できないので、先の PVU表からコアあたりの PVU値は 70PVU となります。この CPU は 8コアCPU であるため、1CPUサーバーの場合には "70PVU / コア×8コア / CPU×1CPU =560PVU" となります。 Intel CPU の場合、4ソケットマシンには100PVU、4ソケットを超えると 120PVU と、係数が変わるので、数量を確定するためには何ソケットサーバーなのかを調べておく必要があります。 図7:PVUはCPUに応じた係数に総コア数を乗じて算出する。 気を付けないといけないのは、サーバー更改や仮想化統合をする場合です。 割り当てコア数は変わっていなくても、物理サーバーのソケット数が変わることで PVU値が上がってしまうケースがあるので注意が必要です。また、新しい CPU は搭載しているコア数の最小数がどんどん増えているので、「現行機は2コアで稼働しているけれど更改後は4コアで稼働(=不足分の追加ライセンスが必要)」なんてこともよくあります。 多くの IBMソフトウェア製品がこの課金単位を利用しています。 Managed Virtual Server(管理対象仮想サーバー) 管理対象仮想サーバー課金単位はインストール課金と同じ考え方です。数量はソフトウェアを導入する仮想サーバー数をカウントします。 下図の場合には2台の仮想サーバーにソフトウェアを導入するので、2ライセンスとなります。なお、仮想環境ではなく物理サーバーが対象の場合には1ライセンスとしてカウントします。 この課金単位を使っている代表的な製品は、Instana や Turbonomic ARM があります。 図8:「管理対象仮想サーバー課金単位」はソフトウェアを導入する仮想サーバーを数える。 Virtual Processor Core(仮想プロセッサーコア) 仮想プロセッサーコア(VPC)課金単位は仮想サーバーに割り当てられたコア数(仮想環境の場合)、もしくは物理サーバーに搭載しているコア数(物理サーバーの場合)をカウントします。 PVU課金と違って CPUソケット数や種類による係数はなく、単純にコア数をカウントするだけなので環境を選びません。 この課金単位を使うのは、IBM Db2 Standard Edition や IBM Cloud Pakシリーズです。PVU課金のようにプラットフォームの影響を受けないので、計算がシンプルなのが特徴です。 図9:「VPC課金単位」は単純にコア数を数える。 その他 Client Device(クライアント・デバイス) クライアント・デバイス課金単位は、対象をサーバーではなく一般的なユーザーが利用するような端末に限定する課金体系です。 例えば、パソコンやスマートフォンなどが対象です。サーバーを対象とする場合には別の課金単位を用意している場合がほとんどです。 図10:「クライアント・デバイス課金単位」はパソコンやスマートフォンなどが対象 Resource Value Unit(リソース・バリュー・ユニット:RVU) RVU課金単位は、製品によって「何を課金対象とするのか」が変わる厄介な課金単位です。 例えば、Netcool OMNIbus では監視対象機器の物理台数が RVU数となります。似たような製品で、Tivoli Monitoring では監視対象のコア数が RVU数とカウントされます。 製品によってカウント方法が異なるので、RVU課金の場合は何をカウント対象とするのかを個別の製品ごとに確認が必要です。カウント対象を把握するにはIBMサイトのライセンスインフォメーション(英語)で対象製品を検索するか、個別に取引先にご確認ください。 図11:「RVU課金単位」はカウント対象が製品ごとに異なる。 まとめ IBMソフトウェアのライセンス体系と課金体系に関して簡単な解説をしました。 従来は一度構築したシステムを長期間使用することが多く、永久ライセンス(所有)にメリットがありましたが、昨今の IT環境の変化の速さやデータ量の増加、システムのライフサイクルの短期化などの背景から、期間限定ライセンスを採用することでメリットを享受できます。 期間限定ライセンスも選択肢に入れていただくことで、ご利用になる環境に最適なライセンスを選択できるようになります。ご不明な点がございましたら、以下の窓口までお問い合わせください。 お問い合わせ この記事に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスまでご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社E-Mail:voice_partners@niandc.co.jp   .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; 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2021年11月18日

【てくさぽBLOG】IBM Power Virtual ServerのAIX環境とIBM Cloud x86環境を接続してみた

こんにちは。 てくさぽBLOGメンバーの村上です。 本ブログは、IBM Power Virtual Server をトライしてみた内容や感想をご紹介するブログです。 シリーズ化していますので、まずインデックスのご紹介をします。   インデックス ・IBM Power Virtual ServerでAIX環境を作ってみた ・IBM Power Virtual ServerのAIX環境にSWを導入してみた  ・IBM Power Virtual ServerのAIX環境を日本ロケールにしてみた ・IBM Power Virtual ServerのAIX環境をバックアップしてみた(Part.1) ・IBM Power Virtual ServerのAIX環境をバックアップしてみた(Part.2) ・IBM Power Virtual ServerのAIX環境とIBM Cloud x86環境を接続してみた ←今回 今回は、Power Virtual ServerのAIX環境を IBM Cloud の x86環境と接続する方法をご紹介します。   セクション 以下の1)~6)のセクションに分けてご紹介します。 1)  接続イメージの説明 2)  Direct Link Connect の説明 3)  Direct Link Connect の作成 4)  Caseを利用した接続依頼 5)  VSI for VC の作成 6)  AIX環境とx86環境の接続確認 最後に お問い合わせ 検証はAIXのインスタンスで行いましたが、IBM i のインスタンスでも同等の手順で操作を行うことができます。 利用したクライアント端末(私のPC)は、Windows10 pro バージョン2004(検証当時)です。   1) 接続イメージ の説明 Power Virtual Server のAIX環境と IBM Cloud の x86環境 はロケーションが異なる別のサービスで、ネットワークは直接つながっていません(2021年11月時点)。 そこで、お互いの環境を接続する方法が IBM Cloud から提供されています。 Direct Link Connect を利用する方法です。 今回は、上記の図の青色の線「Direct Link Connect」 を作成し、オレンジ色のubuntuサーバ(仮想サーバ・インスタンス(VSI))とAIXサーバを接続することが目的です。IBM Cloud環境の「仮想プライベート・クラウド(VPC)」と「仮想サーバ・インスタンス(VSI)」は未作成だったので、新規に作成し手順もブログ内に残しました。   2) Direct Link Connect の説明 Direct Link Connect と Power Virtual Server は全く別のサービスですので、Direct Link Connect は新規に作成する必要があります。 Direct Link Connect は IBM Cloud のポータルから作成(契約)します。 1)でも記載した通り、Power Virtual Server は IBM Cloud の x86環境と異なるコロケーションサイトを利用しており、ネットワークも直接つながっていません。そのため、Direct Link Connect を 契約し設定することで x86環境と接続することが可能となります。 Direct Link Connect には、従来からある「Classic」と新しく提供が開始された「2.0」があり、どちらも無料で利用できるので、今回は新機能が充実している「2.0」を利用します Direct Link Connect 利用条件(IBM Cloud 柔らか層本20211124版 p.85より) ・1データセンターあたり、10Gbps ポート x 2回線(HA) まで無料 ・Global routing を利用しても追加費用は不要 ・Direct Link Connect の申請時、「Network Provider」は「IBM Power Virtual Server」を選択すること(「3) Direct Link Connect の作成」 でも触れます)   3) Direct Link Connect の作成 では早速、Direct Link Connect を作成します。 ・IBM Cloud にログインし、左上にある「ナビゲーション・メニュー」→「相互接続性(Interconnectivity)」を選択します。   相互接続性(Interconnectivity) の画面に移動しました。 ・「Direct Link」を選択します。 ・「Direct Linkの注文」を選択します。 ・「Direct Link Connect」を選択します Direct Link Connect の構成パラメーターを選択する画面に移動しました。 ・「リソース」情報は以下を入力・選択します。 > Direct Link 名:tok-powervs(任意の文字列) > リソース・グループ:Default ここから、Direct Link Connect の構成パラメータを設定していきます。 ・「ゲートウェイ」では以下の順番で選択します。 > ジオグラフィー:APAC > 市場:Tokyo > タイプ:すべて > サイト:Tokyo 4 > 経路指定:ローカル(グローバルを選択すると別リージョンへ接続可能) プロバイダー:IBM POWER VS 速度は、50Mbps~10Gbps まで8種類から選択可能です。どの速度でも金額は変わりません。IBM推奨は1Gbps以上です。 ・速度とポート(1つ)を選択します。 > 速度:1Gbps(10Gbpsにしようかと思いましたが、何となく遠慮してみました) > ポート:SL-TOK04-POWERIAASLITE-1-1-(ASR1) ※ 選択するポートは「速度範囲」が当てはまるものを選びます。今回は、どのポートでも当てはまりますので一番上のポートを選びました。 ・「請求処理」で「従量制」を選択します。 ・「BGP」は以下の通り選択および入力します > BGPピアリング・サブネット:「IPの手動選択」を選択 > 範囲:「169.254.0.0/16」を選択(169.254.0.0/16 から) > 自分のIPv4 CIDR:「169.254.0.2/30」を選択 > IBM IPv4 CIDR:「169.254.0.1/30」を選択 > BGP ASN:「64999」を入力 ※ BGPピアリングは「169.254.0.0/16 」から範囲を指定します。今回は特に決めごともないので自由に設定しました。 ※ BGP ASNは Direct Link Connect の構成ガイドにある通り、「64999」を指定します。 ・「接続」は初期状態のまま変更しません。 ここまで入力が出来たら構成パラメータの設定は完了です。 ・画面の右側に表示されるサマリーを確認し「作成」ボタンをクリックします。 Direct Link Connect の作成が受け付けられたメッセージが出力されます。 暫く待つと Direct Linkの「状況」が「構成中」→「プロビジョン済み」に代わります。作成したDirect Link名「tok-powervs」 をクリックし詳細画面を表示します。 下記の詳細情報は「4) Caseを利用した接続依頼」で利用しますので、このまま表示させておくかコピペしておきます。 Direct Link Connect の作成が完了しました!   4) Caseを利用した接続依頼 次に、Power Virtual Server のAIX環境とDirect Link Connect の情報を紐付けるための作業を行います。この作業は、IBM Cloud のWEBポータル画面やIBM Cloud CLI 、API からは実施できません。Case を利用して、IBMのSEさん(?) へ接続のリクエストを出します。 Caseとは、IBMのサポートコミュニティの「問い合わせ」のことです ・IBM Cloud のWEBポータル画面の右上にある「サポート」をクリックします。 ・「Caseの作成」をクリックします。 ・「リソース」を選択します。 ・「Caseの作成」画面で以下を選択し「次へ」をクリックします。 > トピック:「Power Virtual Server」をプルダウンから選択 > 名前:「Power Virtual Server-g5」にチェックを入れる 下記の画面に移動したら、依頼内容を記載することができます。 Caseに依頼する情報は、「3) Direct Link Connect の作成」の最後に表示した詳細情報を利用し、以下のように記載しました。Case は英語で記載する必要があります。 実は、日本語でCaseを依頼してしまったことがあったのですが(英語で記入することをすっかり忘れていました)、担当SEさんが丁寧に英語に翻訳してくださって「質問はこういう意味であっていますか?」と返信が来ました。優しいです。 Caseの記載方法はQiitaのブログを参考にさせてもらっています。 サブジェクト:PowerVS : Direct Link 2.0 Request  説明: <Inquiry regarding Direct Link Connect for PowerVS> I ordered Direct Link Connect from IBM Cloud portal and its provisioning has finished. The detail information is as follows. Please proceed at Power VS side to establish Direct Link Connect. Thanks. --- Data creaged : Tue,Mar 2,2021,13:49:39 JST Resource group : Default Provider : IBM POWER VS Routing : Local Speed : 1 Gbps Billing : Metered User CIDR : 169.254.0.2/30 IBM CIDR : 169.254.0.1/30 BGP ASN : 64999 IBM ASN : 13884 Port : SL-TOK04-POWERIAASLITE-1-1-(ASR1) Location : Tokyo 4 Service key : (「サービス・キー」にある値を記載します) BGP status : Idle VLAN : 3921Connected VLAN : CIDR public-192_168_187_32-29-VLAN_2032 : 192.168.187.32/29 ・記載が完了したら「Caseの作成」ページの一番下にある「次へ」をクリックします。 ・記載した内容を確認し「Caseの送信」をクリックします。 下記のメッセージが出力されたらCaseによる申請が完了しています。   数日後・・サポート・センターよりPower Virtual Server 側の接続が完了されたお知らせが来ました。 依頼内容を間違えてしまったのと少しのんびりやっていたので、接続完了まで5日くらいかかりました。Advanced Supportに入っていないので、対応はクイックではない印象ですが、Caseの担当SEさんより私の方がのんびり返信しているので問題ないです。 修正がなければ、2日程度時間を用意していれば確実に接続してもらえそうです。 IBM CloudのWEBポータル画面ではBCPのステータスが「確立済み」になっていました。 Direct Link Connect とPower Virtual Server の接続が完了しました!   5) VSI for VPC の作成 Direct Link Connect がPower Virtual Server と接続できたので、IBM Cloud の x86環境とちゃちゃっと接続したいところではありますが、実はまだ仮想プライベート・クラウド(VPC)もIBM Cloud のx86環境(仮想サーバインスタンス(VSI)) もありません。。 そのため、この検証のためにx86環境を作っていきます。画面ショットを取得していない部分は文字のみで説明しています。 ・「ナビゲーションメニュー」から「VPCインフラストラクチャー」を選択します。 > 左のメニューから「VPC」を選択し、「作成」をクリックします。 ・「新規仮想プライベート・クラウド」の画面で以下のように入力・選択します。 > 名前:tok-vpc(任意の名前でOK) > リソース・グループ:Default(変更なし) > タグ:(記載なしのまま) > Region:「東京」にチェック > デフォルト・セキュリティー・グループ:「SSHを許可」「Pingを許可」にチェック > クラシック・アクセス:「クラシック・リソースへのアクセスを有効にします」は無効 > デフォルトのアドレス接頭部:「各ゾーンのデフォルト接頭部の作成」にチェック ・「サブネット」の項目では「サブネットの追加」をクリックします。 ・画面の左に「VPC用の新規サブネット」が表示されるので以下の情報を入力し「保存」をクリックします。 > 名前:tok-vpc-subnet(任意の名前) > ゾーン:「東京1」(東京1~3まで選択できます) > リソース・グループ:Default(初期値のまま) > タグ:(記載なしのまま) > IP選択範囲 >> アドレス接頭部:10.244.128.0/18 >> アドレスの数:256 >> IP範囲:10.244.1.0/24 > ルーティング・テーブル:(記載なしのまま) > サブネット・アクセス制御リスト:(記載なしのまま) > パブリック・ゲートウェイ:「接続済み」にチェック 保存が完了したらVPCの作成承認画面になりますので「仮想プライベート・クラウドの作成」をクリックしVPCを作成します。 仮想プライベート・クラウド(VPC)の作成が完了しました!   続いて、VPCの中に仮想サーバ・インスタンス(VSI)を作成します。 ・「カタログ」に「virtual server」と入力するとリストに「Virtual Server for VPC」が出てくるので選択します。 「VPC用の新規仮想サーバ」の作成画面になります。 ・「詳細」では以下の通り入力・選択します。 > 名前:tok-test-vsi(任意の名前でOK) > リソース・グループ:Default > タグ:(記載なしのまま) > ロケーション:東京1(東京1~3が選択できます) > 仮想サーバのタイプ:パブリック >    プロセッサー・アーキテクチャー:x86 ・「オペレーティング・システム」と「プロファイル」は以下を選択しました。 (SSH鍵はAIXインスタンス作成時に作ったものを利用します) ・「配置グループ」「ブート・ボリューム」「データ・ボリューム」は初期値のままとします。 ・「ネットワーキング」では以下を選択します。 > 仮想プライベート・クラウド:tok-vpc (先ほど作成したVPC) ・「ネットワーク・インターフェース」は初期値のままとします。 ここまで入力と選択ができたら左画面に出力されているサマリーを確認し「仮想サーバ・インスタンスの作成」をクリックしてVSIを作成します。 下記のような表示となります。 「状況」が「稼働中」になったら作成完了です(2分くらいで稼働中になりました)。 仮想サーバ・インスタンス(VSI)の作成が完了しました!   次に、VSIをインターネット経由でアクセスできるようにするために、浮動IPアドレスを作成して割り当てます。浮動IPは、フローティングIPとも呼ばれています。 ・IBM Cloud ポータル画面の左上にある「ナビゲーション・メニュー」→「VPCインフラストラクチャー」→「浮動IP」を選択します。 ・「VPC用の浮動IP」の画面で「作成」をクリックします。 左画面に「浮動IPの予約」画面が出力されます。 ・「浮動IPの予約」画面では以下を選択・入力します。 > 浮動IP名:tok-test-vsi-ip(任意の名前でOK) > リソース・グループ:Default > タグ:(記載なし) >ロケーション:「東京3」を選択 > バインドするインスタンス:「tok-test-vsi」を選択(作成したVSI) > ネットワーク・インターフェース:「en0」を選択 すべての設定ができたら「IPの予約」をクリック 浮動IPが割り振られました。 私のPCから作成した浮動IPに疎通できるか確認します。 疎通ができました。 浮動IPの設定が完了しました!   6)AIX環境とx86環境の接続確認 いよいよ、Direct Link Connect と VPC を接続します。 ・「ナビゲーションメニュー」→「相互接続性(Interconnectivity)」→「Direct Link」で「Direct Link」の画面を表示します。 ・左の3つの点をクリックし「接続の追加」を選択します。 ・「接続の追加」で以下を選択・入力し「追加」をクリックします。 > 接続の作成:アカウントに新規接続を追加します。 > ネットワーク接続:VPC > 地域:東京 > 使用可能な接続:tok-vpc > 接続の名前:tok-powervs(任意の名前) 以下のメッセージが出力されます。 2分程度経つと、状況が「作動可能」になります。 これで、VPC と Direct Link Connect がつながりました。 AIX環境とx86環境間でPing疎通ができるかの確認を行います。 ・AIXインスタンスにログインし、VSI環境にpingを投げます。 AIX環境とx86環境が疎通できました! AIXサーバからVSIのubuntuサーバにssh でログインできることも確認できました。   今回で Power Virtual Server のブログは終了です。 検証を通して沢山の新しい知識を培うことができ、とても充実した機会でした!   最後に 2021年は多くのお客様が、Power Systems のオンプレミス更改の考え方を見直すと同時に、 クラウド化を本格的に検討されました。 特に、中小企業のお客様は、クラウド化を選択することで得るメリットがお客様ご自身の負担やストレスを減らす手助けになられたように感じます。 2021年10月から、Power Virtual Server は安価な新ネットワークサービスが開始になったり、IBM i  のライセンス移行オファリングが始まったりと、ユーザの目線に立った新機能が続々登場しています。 より身近なクラウドになってきました。 さて、2022年はアフターコロナが訪れるでしょうか。 海外旅行に行きたいです。   お問い合わせ この記事に関するご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp  

2021年10月20日

企業の問題解決と競争力強化にAIやクラウド・ネイティブ技術の活用が必須である理由

デジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進が叫ばれる中、現在まだ多くの企業のビジネスは依然としてレガシーシステムが担っており、新規開発や修正作業に多大な工数と時間を必要としている状況にあります。 (さらに…)

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