2022年06月

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デジタルビジネス時代に必須なアプリケーションの安定稼働を実現「IBM Observability by Instana」

企業が自社の価値を高めるために、デジタルビジネスに取り組むケースが増加しています。

デジタルビジネスを成功させるための重要な要素の1つとして離脱率の低下があります。
利便性・レスポンス (スピード)・充実した機能をユーザーへ提供することが離脱率の低下につながり、最終的には顧客満足度を高め売り上げ増加に寄与します。

当コラムでは、デジタルビジネスの増加に伴うアプリケーション環境の大きな変化を解説するとともに、クラウドネイティブ環境の可視化に強みをもつ「IBM Observability by Instana」をご紹介します。

 

Index


 

システムのパフォーマンスがビジネスに直結する時代

スマートフォンの普及やコロナ禍を背景にデジタルビジネスが増加しています。
その目的は販路拡大による売り上げ増加が主ですが、利便性向上・顧客満足度の向上という効果も生まれます。

デジタルビジネスの1つ目の例として、Webバンキングアプリによる銀行振込やキャッシュレス決済アプリがあります。
このようなスマホアプリでは確実に素早く処理をする必要があるため、アプリケーションの応答時間と24時間365日利用できる可用性が利用者の満足度に直結しています。

2つ目の例として、チケットの Webサイトでの販売を始めとした ECサイトやショッピングアプリがあります。
これらを提供している企業はオンラインでモノやサービスを販売し収益を得ているため、サービスの安定稼働や安定した応答時間、いつでも利用できる可用性が求められます。

これら2つの例を見ても分かる通り、デジタルサービスにおいてはユーザーに継続して利用してもらうことが重要な要素ですが、そのためには利用できる機能はもちろんのこと、アプリケーションの応答時間や可用性も大きな要素となります。

しかし、アプリケーション環境の適切なパフォーマンスを維持するためには、これまでのような死活監視や閾値 (しきいち) をベースにしたシステム監視では「本当に何が原因でパフォーマンス劣化が起きているか?」が把握できず、不十分です。
そのため、アプリケーションの応答時間を監視し、障害発生時に迅速に復旧するための新たなソリューションが求められているのです。

 

アプリケーション環境のパフォーマンスを高度に監視する「APM」

デジタルでのビジネスの比率を大きくする場合、従来のようなウォーターフォール型での開発方式ではアプリケーションを提供するまでに時間がかかってしまい、ビジネスのスピード感に欠け、他社に遅れを取ってしまうケースも出てきます。
そのため、アプリケーション開発に関して以下のような変化が必要になっています。

 

1. デプロイ頻度の変化

1つ目は、継続的なソフトウェアデプロイメントの頻度の変化です。

アジャイル開発スタイルの採用を進めることで、従来よりも継続的かつ高頻度でリリースを繰り返すことができます。
その際、リリースしたサービスのパフォーマンスや応答性能に問題が生じていないかをリリースごとに把握し、問題がある場合には早急に改善する必要があります。

 

2. 技術的複雑性

2つ目は、技術的な複雑性です。

アプリケーションの修正を素早く実施するためにはマイクロサービス・アーキテクチャを採用することが有効です。
マイクロサービスで作成されたアプリケーションは小さく分けられた機能毎に改修・リリースができるため、修正しデプロイするまでにかかる時間を短縮できます。

しかしながら、同時に追加機能毎に連携するコンポーネントは増え、各サービス間の現状の依存関係を把握し発生した問題に対処することが難しくなっていきます。
特にハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境、Kubernetes などのクラウドネイティブのサービスを組み合わせて利用する場合は、個々の環境毎でのモニタリングはできても、アプリケーションとしての稼働を管理するためには利用している環境全体を通した管理が必要です。

 

3. DevOpsの採用

3つ目は、DevOpsの採用です。

開発担当と運用担当が連携・協力してフレキシブルかつスピーディーに開発することができるのが DevOps ( Development and Operations) です。
DevOps を採用することで、開発・運用を密に連携し、開発したアプリケーションを本番運用に載せるまでの期間を短縮化できるようになるのがメリットです。

しかし、障害やパフォーマンスの問題が発生すると、チームでそれに対応するために多くの時間が割かれることになります。問題に対応している間は新規の開発を止めざるを得なくなるため、素早く問題を解決する必要があります。そのため、問題の原因を早期に発見・特定するための直感的に利用できるツールが求められます。

 

これらのような変化によって生じる課題を解決するためにアプリケーション環境のパフォーマンス監視を実現できるのが、APM (Application Performance Management = アプリケーション・パフォーマンス管理) です。

 

APMと従来型モニタリングとの違い

従来型モニタリングでは、システムを構成するハードウェアとソフトウェアが正常に稼動しているかについて、個々の状態を把握することに主眼がおかれていました。

しかし、それはハードウェアの障害やソフトウェアの異常を素早く検知することに役立つ一方で、ハードウェアの故障やソフトウェアの停止をともなわないアプリケーションの性能低下などが検知できません。
そのため、「アプリケーション応答速度の極端な悪化」や「アプリケーション利用時の頻繁なエラー画面の出力」などの異常については利用者側からの申告で気づくことが少なくありませんでした。

また、従来型モニタリングの多くは、各環境で利用されている言語やプログラムにあわせて事前の導入と構成・設定が必要です。
それに加えサービス間の依存関係が把握できず固定の閾値を超えたかどうかの確認しかできないため、このようなアプローチではダイナミックに変化しつづけるクラウドネイティブ環境には追随していくことは困難です。

従来型のモニタリングとは違い、APM は以下の様にアプリケーションが本番環境で正常に動作していることをモニタリングして、システムやアプリケーションが利用者に提供している「サービスの品質」と「システムの状態」を可視化し、トランザクションのパフォーマンスの状態を測定することができます。

  • どれだけの利用者がシステムにアクセスしているのか?
  • 利用者はシステムを快適に利用できているのか?
  • 応答時間やエラー発生の有無は?

さらに、パフォーマンスが正常でない場合もしくは悪化した場合は、問題の原因となっている障害個所を特定することができるため素早く問題を解決できるようになり、利用者への影響を最小限に抑えることができます。

APM は企業のビジネスにとって重要な中核となるアプリケーション環境を監視し、パフォーマンスの安定化・早期復旧するために最も重要な監視ツールであることが分かります。

 

「Instana」で不透明なシステムを理解のできる透明なシステムへ

デジタルプラットフォームの効率的な監視および迅速な障害個所の特定など、特にクラウドネイティブ環境の可視化に強みをもっている APM が「IBM Observability by Instana」(以降 Instana と記載) です。

Instana は、大きく「自動化」「コンテキストの把握と解析」「インテリジェントなアクション」の3つの特長を持っています。

 

1. 自動化

1ホストにつき1つのエージェントを導入するだけでエージェントがホスト上で稼働しているテクノロジーを検知し、テクノロジー応じたセンサーを自動的にロードして観測を開始します。
また、すべてのリクエストをトレースし、メトリックは一秒単位で収集することでリアルタイムに近い情報を可視化します。

 

2. コンテキストの把握と解析

センサーにより収集したすべてのリクエストを解析し、コンポーネント、サービス、リクエストを論理的にグループ化・自動的に解析し、システムの振る舞いや状況をコンテキストとして把握することが可能です。
また、収集したデータを継続的に依存関係モデルに編成し、各コンポーネント、各サービスの依存関係を把握し、リアルタイムで可視化します。
これにより複雑な環境がわかりやすくリアルタイムに可視化され、監視画面をドリルダウンしていくことでコンポーネント間の関係性が容易に把握できます。

図1:依存性マップ

図2:エラーからブレイクダウンして詳細を確認

 

3. インテリジェントなアクション

ナレッジベースのアプローチを利用してデータを解析し提示することで、状況の把握できない不透明なシステムを理解のできる透明なシステムへと変え、サービスやインフラストラクチャの状態を分析して問題を検出します。
Instana には、サポートを提供するコンポーネントに対して Instana のチームがグルーピングし整理・集約した、実際のユーザーからのフィードバックにより改善されたインシデント情報が組み込まれています。

また、各サービスの応答状況の監視においては単純・固定的な閾値での監視だけでは利用者からみたサービス状況を正確に把握することが難しいため、ゴールデン・シグナルと呼ばれる負荷、応答性能、エラー数、リソース飽和状況といったメトリクスを監視することで利用者目線での影響を把握でき、素早く対応できます。
Instana ではこれらに対して機械学習を活用することで、エラー応答の急増やパフォーマンスの劣化、負荷の急激な上昇・低下といった様々なインシデントをとらえます。

これによりトラブルシューティングが迅速化されることに加え、監視によるオーバーヘッドが極めて低くシステムに負担がかかりません。
また、効率的に問題解決できるため、運用工数の削減とシステム稼働率の向上が可能です。

図3:Websites & Mobile Apps


 

AIを活用したIT運用環境高度化ソリューションをご提案します

今回ご紹介した Instana は、オンプレミス版だけでなく SaaS版でのご提供もできるため、サーバ不要ですぐにサービスとして利用することが可能です。
また、CPUコアやメモリー、利用機能に応じた利用料金が設定されているほかのツールとは異なりノード単位の課金方式を採用しているため、利用する機能に依存せずにライセンス費用が固定化できることも大きなメリットです。

エヌアイシー・パートナーズでは、IBM認定ディストリビューターとして、APM の「IBM Observability by Instana」に加え、パフォーマンスとコストを最適化し IT運用を効率化するアプリケーション・リソース管理 (ARM) 製品の「Turbonomic」、AI の活用による優れた洞察や推奨事項を既存のワークフローに取り込んで、変化する状況での迅速なイノベーション、運用コストの削減、IT運用 (ITOps) の変革を実現する「IBM Cloud Pak for Watson AIOps」を連携させた「AIOpsソリューション」への拡張提案についてもご支援しています。

この記事を読んでソリューションに興味を持たれた方は、ぜひ、弊社までご相談ください。

 
 


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エヌアイシー・パートナーズ株式会社
企画本部 事業企画部

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関連ページ
  • IBM Observability by Instana (製品情報)
    – マルチ ハイブリッド クラウドにおいてフルスタックの可観測性を提供。環境を理解・判断し、迅速にアクションを促す洞察をします。
  • Turbonomic ARM for IBM Cloud Paks (製品情報)
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  • IBM Cloud Pak for Watson AIOps (製品情報)
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2022年07月08日

インタビュー! 出荷から半年、IBM Power10が市場に与えたインパクトとは?

IBM Power10が出荷開始となって、半年あまりが経過しました。エヌアイシー・パートナーズ株式会社(以下、NI+C P)としては、フラッグシップ製品 E1080の売れ行きやお客様からの反響が気になります。そこで、今回は再び日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 IBM Power 第二テクニカル・セールスの 釘井 睦和氏をお招きし、最新ニュースを伺うことにしました。この半年あまりを振り返っていただきながら、あらためてIBM Power10の魅力を確認するとともに、今後の展開を見ていきます。   登場者 【ゲスト】 日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 IBM Power 第二テクニカル・セールス 部長 釘井 睦和 氏 【インタビュアー】 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 テクニカル・サポート部 佐藤 正忠 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 ソリューション推進部 村上 文香   出荷開始から半年、IBM Power10はどう受け入れられたか - 2021年9月17日にIBM Power10 のフラッグシップ製品 E1080が出荷開始されてから、半年あまり経過しました。この間、Power10はどう市場に迎えられ、どんな評価を得ていますか。 釘井) おかげさまで、滑り出しから順調に推移しています。すでに数十台以上出荷させていただいており、Power10の登場を待っていただいていたのだな、ということを実感しました。1つ、私たちも驚いたのが、これまでエントリークラス、ミドルクラスのマシンを利用されていたお客様の中に、E1080へ移行してくださったケースがいくつかあるということです。ハイエンドを使っておられたお客様が、E1080を使ってくださるだろうことは予想していたのですが、エントリークラス、ミドルクラスからの移行は少し意外でした。 - IBMでは、そうしたケースをどう分析されていますか。 釘井) 新しいものが出ているのであれば、それがいい、それも性能のよいものの方がよい、と考えるお客様がいらっしゃったのではないかと思います。また、IBMからのオファリングに魅力を感じてくださったお客様もおられるかもしれません。例えば、保守期間が長くなるということ。新しいマシンは導入時に保守期間が始まりますから、できるだけ長く使いたいというお客様は、この機にPower10に移ろうと考えてくださいました。 さらに、半導体不足という原因もあるかもしれません。コロナ禍や地政学的な情勢変化によって世界的に半導体の需給がひっ迫しているのは事実で、“今手に入れておかなければ、次はいつになるかわからない”という心理が、お客様の判断に影響していると思います。 もちろん、日本のお客様の中で高まっているDX気運もあります。例えば、“システム統合を進めたい” “AI活用を始めたい”といったご要望に、Power10ならより応えやすいというのも背景にあったのではないでしょうか。 - 実際、弊社が提案に関わったケースでも実感しています。あるケースでは、お客様にプライベートクラウドを構築したいという意向があって、このタイミングで全面的にシステム統合を図りたいと考えられました。既存の基幹システム、周辺システムを集約していく基盤として何が最適かを検討される中で、私たちはPower10をお勧めし、お客様も最終的にPower10がいちばんふさわしいと判断されました。 釘井) 別のケースは、調達に重点を置かれていました。既存ハードウェアの経年劣化や保守期限を考えると、新しいマシンの入手はこれ以上期間を延ばせず、どのように活用するかは同時並行で考えるとして、手に入るときに確保しておきたいというご要望でした。 Power10移行で享受できるメリットとは - 前回のインタビューでもお伺いしましたが、Power10移行でお客様が享受できるメリットは、どこにあるでしょうか。 釘井) まず明らかなのは、ライセンスコストやエネルギーの節約効果です。大きなデータベースを運用されているとしましょう。IBM Power E980で3台要していたとしたら、E1080はコアあたりのパフォーマンスが向上しているため、2台に集約可能です。ライセンスコストは固定費としてかかるものであり、エネルギーコストも最近は情勢を反映して値上がり傾向が続いています。それらを少しでも抑えられれば、それだけ投資すべき対象に予算を振り向けられます。 - システム統合もご要望が高そうですよね。Power10は基本性能が高いので、既存環境を移してもまだまだ余力があると思います。余力があると判明したことで、“周辺システムもここへ移したい” “ここでAI推論をさせたらどうか” “開発環境をここに置いてもいいのでは”などと考えるお客様は多いと思います。 釘井) そうですね。それに、企業情報システムのモダナイゼーションにも有効です。近年は、ビジネスアジリティの獲得に向けたアプリケーションのクラウドネイティブ化対応に注目が集まっており、それを実現する手段として、コンテナ技術があります。IBM Power10は、コンテナ環境 Red Hat OpenShiftの基盤となるRed Hat Enterprise Linux CoreOS(以下、RHCOS)でも動きますから、コンテナ化したアプリケーションを動かしたいというとき、TCOの削減という点でも、可用性や堅牢性という点でも、大きなメリットがあります。 また、1台のIBM Power10でAIXやIBM i、Red Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)、RHCOSなど複数の区画を立ち上げ、事業環境の変化に合わせてハードウェア資源をそれらに対して動的に再配分できます。これは、キャパシティー・オンデマンドと呼ばれる機能です。もしかすると、なにかの事情で今すぐにアプリケーションをコンテナ化するのは困難という場合もあるかもしれません。しかし、既存システム環境をひとまず移行しておき、機が熟したらその区画のすぐ隣で、RHELやRHCOSを立ち上げ、相互に連携させるといったことも、Power10なら比較的容易に実現できます。 - Power10は、セキュリティーが堅牢であることもお勧めポイントですよね。 釘井) x86サーバーに比べて脆弱性が非常に少ないということもあります。Power10の場合は、Power9比で4倍の処理能力を持つ暗号化アクセラレーターを積んでいますし、将来のデータ脅威に備え、耐量子暗号および完全準同型暗号などもサポートしています。わかりやすく管理できるセキュリティー管理ツールも提供しており、経営層から情報システム部門、現場の方々まで、安心してお使いいただける製品であることを自負しています。 - 最近発表された「IBM i Merlin」はインパクトがありました。 釘井) 「IBM i Merlin」は、クラウドに対応したモダンな世界へお客様が移行しようとするときに支援するものを提供したいという思いから開発されたもので、正式名称を「IBM i Modernization Engine for Lifecycle Integration」といいます。「IBM i Merlin」はツールの集合体でいろいろ考えられているのですが、まずはコードの開発に重点が置かれており、統合開発環境(IDE)を備えています。ここで、DevOps環境をセットアップしたり、IBM iの開発を既存のDevOps環境に統合したりすることができるので、機能の公開や利用が容易になります。「IBM i Merlin」上で提供するツールはすべてOpenShiftのコンテナで実行し、ユーザーはこれをブラウザー・インターフェースで利用します。Power10でDXを進めたいというお客様に最適な機能です。 図1 Power環境に「IBM i Merlin」登場 OpenShiftという観点では、 クラウド・ネイティブなアプリケーション開発に必要なソフトウェア製品を事前にセットアップ、これによりプライベートクラウドを数時間で展開できるIBM Power Systems Private Cloud Rack Solutionというものもあります。実稼働環境向けに最適化されたフル・スタック構成のPower Private Cloud Rack Starter Deployment と、開発環境向けでシングル・サーバー構成のPower Private Cloud Starter Solutionという2つのソリューションがあり、両方ともハードウェアおよびソフトウェアを最適化した組み合わせでセットアップできるため、プライベートクラウド環境構築期間を大幅に短縮可能です。こちらはIBM Powerでモダンなプライベートクラウドを構築していきたいというお客様にお勧めです。 いよいよスケールアウト&ミッドレンジシステムが登場 - 今後の展開としては、スケールアウト&ミッドレンジシステムの登場がありますね。 釘井) はい、そう遠くないうちにご案内できると思います。詳細は「乞うご期待」というところですが、さらに幅広いお客様、それこそ100倍以上のお客様にPower10の実力を享受していただけると思っています。IBMにとって、この2022年は数年に一度の非常に重要な時期になると思います。また、次のモデルはIBM以上にパートナー企業の皆様に販売いただく機会も多くなりますから、現在、お届けするべき情報を水面下で準備しているところです。 NI+C Pは、IBMパートナー企業の中でもは日本で数少ない一次販売店で、Power10のこともとても重視してくださっています。ご支援なしにPower10の新しい価値を市場にお届けすることはできません。今後ともよろしくお願いいたします。 - こちらこそよろしくお願いいたします。NI+C Pとしても、われわれのお客様がPower10の次のモデルに期待されているのを実感しているので、リリースを心待ちにしています。Power10では、基幹業務の維持のみならず、プラスアルファの業務を動かす基盤として採用しようという動きがお客様の中で進んでいるように思います。今までの業務を守るだけではなく、攻めるという位置づけでインフラ基盤を考えられているのは非常に心強く、われわれも全面的にバックアップしていきたいと考えています。本日はありがとうございました。 この記事に関するお問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは、「こちら」からお願いします。   関連情報 IBM Power10 (製品情報) - 効率性と処理能力、セキュリティを重視した設計、さらに、脱炭素への取り組みを通じて環境への配慮を実現します。 早わかり!ここが進化したIBM Power10 (コラム) - よりスピーディに、よりスマートに、企業活動を発展させ、デジタル競争の勝者となるためには…?  

2022年06月24日

【早わかり】AIX と IBM i ライセンス情報

こんにちは。エヌアイシー・パートナーズ 村上です。 2022年度は新しい試みとして、 ・理解しているつもりだけど説明はできない ・時間があれば調べたいと思っていた ・当たり前な知識かもしれなくて質問しにくい という内容を取り上げた「早わかりシリーズ」を掲載していきます。 今回は、IBM Power のメインOS、AIX と IBM i のライセンス情報をご紹介します。 AIX とIBM i は、片方のライセンス情報しか知らないという方も意外と多いので、ぜひこの機会に比較しながら読んでみてくださいね。   セクション 1) 永続ライセンスのおさらい 2) マンスリーとサブスクリプションをご存じですか? 3) ライフサイクルとバージョンのポイント   1) 永続ライセンスのおさらい AIX とIBM i のスタンダードなライセンス「永続ライセンス」。 有効期限のない永続ライセンスは、SWMA (SoftWare MAintenance) と合わせて所有します。 永続ライセンス OSを利用できる権利。1年目に購入。 SWMA 「サブスクリプション(最新バージョンへのアップグレード)」と「テクニカルサポート(対象製品に対するQAサポート)」の権利。 1年~5年で選択し、継続するためには都度オーダーが必要。 更改などで新ハードウェアへ移行する場合、 AIX 永続ライセンスはIBM Power本体に紐づくので、新ハードウェアになるタイミングで永続ライセンスが買い直しになります IBM i 既存機のライセンスを新ハードウェア移管することが可能です(移行先の機械レベルが高くなる場合は追加料金が発生) IBM i には、移行中ライセンスとして安価なITL(IBM Temporary License)が提供されたり、DR機専用のライセンスがあったりもします。   2) マンスリーとサブスクリプションをご存じですか? さて、このセクションが今回のブログの本題です。 2022年6月現在、AIX とIBM i には「永続」「マンスリー」「サブスクリプション」と3種類のライセンスがあります。 以下は利用ケースのイメージです。 利用ケース 永続ライセンス ・長期間利用 マンスリーラインセンス ・移行時の短期利用 ・スパイク(最低限の環境をさっと作って概ねの方向性を確認する) サブスクリプションライセンス ・初期投資を抑えたい場合に利用 ・HWに依存せず臨機応変に利用(中長期間でAIXの場合) サブスクリプションライセンスは、AIX は2021年、IBM i は2022年に提供が開始されました。 (表が見えにくいのでクリックして拡大してご覧ください) サブスクリプションライセンスは、今後拡張が予定されています。 利用ケースにあったライセンスを選択できるようになってきたので、臨機応変な検討ができるようになりますね。   3) ライフサイクルとバージョンのポイント 2022年6月時点で、IBMは「AIX も IBM i も将来の投資を継続する」という発表をしています。 IBM Power ユーザとしては一安心です。 どちらのOSも、サポートライフサイクルは10年間となります。 下記にバージョンのポイントを纏めてみました。 <AIX > 購入できるバージョン v7.2 , v7.3 標準サポートがあるバージョン v7.1, v7.2, v7.3 どうやってもサポートが終わっているバージョン v5.3 実はまだ有償延長サポートがあるバージョン v6.1 TLが出るタイミング(※) 1回/年、成熟してくると1回/2年 サポートライフサイクル(10年) 標準(最短6年)+延長保守(3~5年) <IBM i > 購入できるバージョン v7.3 , v7.4, v7.5 標準サポートがあるバージョン v7.3, v7.4, v7.5 どうやってもサポートが終わっているバージョン v6.1 実はまだ有償延長サポートがあるバージョン v7.1, v7.2 TRが出るタイミング(※) 2回/年(最新バージョンと1世代前のバージョンに対して) サポートライフサイクル(10年) 標準(7年)+延長保守(3年) <※TLとTRの補足> TL:テクノロジー・レベル。AIXにおける問題の修正、新しいハードウェアのサポート、ソフトウェアの機能拡張が含まれたプログラム。 TR:テクノロジー・リフレッシュ。IBM i におけるオファリング、サービス、およびハードウェアの機能拡張を提供するプログラム。 かなり前のバージョンも、延長保守のサポートがあるため更改時も安心です。 ただ、延長保守サポートは、部品不足による急な保守終了や、新規の問い合わせに対応いただけない、という面があるので要注意です。 また、延長保守サポートには細かい前提が設けられており前提にも随時変更が入りますので、ご利用を検討される際はお問い合わせください。   さいごに つい先日(2022年6月)、IBM i の複数のソフトウェアラインセンスが無償化される発表(IBM PartnerWorld)がありました。 IBM i では更改の検討が始まると、実際に利用している有償ソフトウェアの見直しが入ったりして、見積もりに時間がかかることがありますよね。 有償ライセンスが減ったことで、見積もりが少しでも簡単になり助かります。 クラウドシフトが進む中で、ライセンス体系、課金、監査方法が複雑化しています。 弊社には毎日のようにパートナー様からライセンス関連の相談やお問い合わせが来ています。 OSのみではなく、あらゆるソフトウェアのライセンス情報収集に日々奮闘(?)しているSEが多数おりますので、お困りの際はお気軽にご連絡ください! ※ 本ブログの情報は時間経過とともに変更が入る可能性があります。   お問い合わせ この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 E-Mail:voice_partners@niandc.co.jp  

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