2022年06月

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デジタルビジネス時代に必須なアプリケーションの安定稼働を実現「IBM Observability by Instana」

企業が自社の価値を高めるために、デジタルビジネスに取り組むケースが増加しています。

デジタルビジネスを成功させるための重要な要素の1つとして離脱率の低下があります。
利便性・レスポンス(スピード)・充実した機能をユーザーへ提供することが離脱率の低下につながり、最終的には顧客満足度を高め売り上げ増加に寄与します。

当コラムでは、デジタルビジネスの増加に伴うアプリケーション環境の大きな変化を解説するとともに、クラウドネイティブ環境の可視化に強みをもつ「IBM Observability by Instana」をご紹介します。

 

Index


 

システムのパフォーマンスがビジネスに直結する時代

スマートフォンの普及やコロナ禍を背景にデジタルビジネスが増加しています。
その目的は販路拡大による売り上げ増加が主ですが、利便性向上・顧客満足度の向上という効果も生まれます。

デジタルビジネスの1つ目の例として、Webバンキングアプリによる銀行振込やキャッシュレス決済アプリがあります。
このようなスマホアプリでは確実に素早く処理をする必要があるため、アプリケーションの応答時間と24時間365日利用できる可用性が利用者の満足度に直結しています。

2つ目の例として、チケットの Webサイトでの販売を始めとした ECサイトやショッピングアプリがあります。
これらを提供している企業はオンラインでモノやサービスを販売し収益を得ているため、サービスの安定稼働や安定した応答時間、いつでも利用できる可用性が求められます。

これら2つの例を見ても分かる通り、デジタルサービスにおいてはユーザーに継続して利用してもらうことが重要な要素ですが、そのためには利用できる機能はもちろんのこと、アプリケーションの応答時間や可用性も大きな要素となります。

しかし、アプリケーション環境の適切なパフォーマンスを維持するためには、これまでのような死活監視や閾値 (しきいち) をベースにしたシステム監視では「本当に何が原因でパフォーマンス劣化が起きているか?」が把握できず、不十分です。
そのため、アプリケーションの応答時間を監視し、障害発生時に迅速に復旧するための新たなソリューションが求められているのです。

 

アプリケーション環境のパフォーマンスを高度に監視する「APM」

デジタルでのビジネスの比率を大きくする場合、従来のようなウォーターフォール型での開発方式ではアプリケーションを提供するまでに時間がかかってしまい、ビジネスのスピード感に欠け、他社に遅れを取ってしまうケースも出てきます。
そのため、アプリケーション開発に関して以下のような変化が必要になっています。

 

1. デプロイ頻度の変化

1つ目は、継続的なソフトウェアデプロイメントの頻度の変化です。

アジャイル開発スタイルの採用を進めることで、従来よりも継続的かつ高頻度でリリースを繰り返すことができます。
その際、リリースしたサービスのパフォーマンスや応答性能に問題が生じていないかをリリースごとに把握し、問題がある場合には早急に改善する必要があります。

 

2. 技術的複雑性

2つ目は、技術的な複雑性です。

アプリケーションの修正を素早く実施するためにはマイクロサービス・アーキテクチャを採用することが有効です。
マイクロサービスで作成されたアプリケーションは小さく分けられた機能毎に改修・リリースができるため、修正しデプロイするまでにかかる時間を短縮できます。

しかしながら、同時に追加機能毎に連携するコンポーネントは増え、各サービス間の現状の依存関係を把握し発生した問題に対処することが難しくなっていきます。
特にハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境、Kubernetes などのクラウドネイティブのサービスを組み合わせて利用する場合は、個々の環境毎でのモニタリングはできても、アプリケーションとしての稼働を管理するためには利用している環境全体を通した管理が必要です。

 

3. DevOpsの採用

3つ目は、DevOpsの採用です。

開発担当と運用担当が連携・協力してフレキシブルかつスピーディーに開発することができるのが DevOps ( Development and Operations) です。
DevOps を採用することで、開発・運用を密に連携し、開発したアプリケーションを本番運用に載せるまでの期間を短縮化できるようになるのがメリットです。

しかし、障害やパフォーマンスの問題が発生すると、チームでそれに対応するために多くの時間が割かれることになります。問題に対応している間は新規の開発を止めざるを得なくなるため、素早く問題を解決する必要があります。そのため、問題の原因を早期に発見・特定するための直感的に利用できるツールが求められます。

 

これらのような変化によって生じる課題を解決するためにアプリケーション環境のパフォーマンス監視を実現できるのが、APM (Application Performance Management = アプリケーション・パフォーマンス管理) です。

 

APMと従来型モニタリングとの違い

従来型モニタリングでは、システムを構成するハードウェアとソフトウェアが正常に稼動しているかについて、個々の状態を把握することに主眼がおかれていました。

しかし、それはハードウェアの障害やソフトウェアの異常を素早く検知することに役立つ一方で、ハードウェアの故障やソフトウェアの停止をともなわないアプリケーションの性能低下などが検知できません。
そのため、「アプリケーション応答速度の極端な悪化」や「アプリケーション利用時の頻繁なエラー画面の出力」などの異常については利用者側からの申告で気づくことが少なくありませんでした。

また、従来型モニタリングの多くは、各環境で利用されている言語やプログラムにあわせて事前の導入と構成・設定が必要です。
それに加えサービス間の依存関係が把握できず固定の閾値を超えたかどうかの確認しかできないため、このようなアプローチではダイナミックに変化しつづけるクラウドネイティブ環境には追随していくことは困難です。

従来型のモニタリングとは違い、APM は以下の様にアプリケーションが本番環境で正常に動作していることをモニタリングして、システムやアプリケーションが利用者に提供している「サービスの品質」と「システムの状態」を可視化し、トランザクションのパフォーマンスの状態を測定することができます。

  • どれだけの利用者がシステムにアクセスしているのか?
  • 利用者はシステムを快適に利用できているのか?
  • 応答時間やエラー発生の有無は?

さらに、パフォーマンスが正常でない場合もしくは悪化した場合は、問題の原因となっている障害個所を特定することができるため素早く問題を解決できるようになり、利用者への影響を最小限に抑えることができます。

APM は企業のビジネスにとって重要な中核となるアプリケーション環境を監視し、パフォーマンスの安定化・早期復旧するために最も重要な監視ツールであることが分かります。

 

Instanaで不透明なシステムを理解のできる透明なシステムへ

デジタルプラットフォームの効率的な監視および迅速な障害個所の特定など、特にクラウドネイティブ環境の可視化に強みをもっている APM が「IBM Observability by Instana」(以下 Instana)です。

Instana は、大きく「自動化」「コンテキストの把握と解析」「インテリジェントなアクション」の3つの特長を持っています。

 

1. 自動化

1ホストにつき1つのエージェントを導入するだけでエージェントがホスト上で稼働しているテクノロジーを検知し、テクノロジー応じたセンサーを自動的にロードして観測を開始します。
また、すべてのリクエストをトレースし、メトリックは一秒単位で収集することでリアルタイムに近い情報を可視化します。

 

2. コンテキストの把握と解析

センサーにより収集したすべてのリクエストを解析し、コンポーネント、サービス、リクエストを論理的にグループ化・自動的に解析し、システムの振る舞いや状況をコンテキストとして把握することが可能です。
また、収集したデータを継続的に依存関係モデルに編成し、各コンポーネント、各サービスの依存関係を把握し、リアルタイムで可視化します。
これにより複雑な環境がわかりやすくリアルタイムに可視化され、監視画面をドリルダウンしていくことでコンポーネント間の関係性が容易に把握できます。

図1:依存性マップ

図2:エラーからブレイクダウンして詳細を確認

 

3. インテリジェントなアクション

ナレッジベースのアプローチを利用してデータを解析し提示することで、状況の把握できない不透明なシステムを理解のできる透明なシステムへと変え、サービスやインフラストラクチャの状態を分析して問題を検出します。
Instana には、サポートを提供するコンポーネントに対して Instana のチームがグルーピングし整理・集約した、実際のユーザーからのフィードバックにより改善されたインシデント情報が組み込まれています。

また、各サービスの応答状況の監視においては単純・固定的な閾値での監視だけでは利用者からみたサービス状況を正確に把握することが難しいため、ゴールデン・シグナルと呼ばれる負荷、応答性能、エラー数、リソース飽和状況といったメトリクスを監視することで利用者目線での影響を把握でき、素早く対応できます。
Instana ではこれらに対して機械学習を活用することで、エラー応答の急増やパフォーマンスの劣化、負荷の急激な上昇・低下といった様々なインシデントをとらえます。

これによりトラブルシューティングが迅速化されることに加え、監視によるオーバーヘッドが極めて低くシステムに負担がかかりません。
また、効率的に問題解決できるため、運用工数の削減とシステム稼働率の向上が可能です。

図3:Websites & Mobile Apps


 

AIを活用したIT運用環境高度化ソリューションをご提案します

今回ご紹介した Instana は、オンプレミス版だけでなく SaaS版でのご提供もできるため、サーバ不要ですぐにサービスとして利用することが可能です。
また、CPUコアやメモリー、利用機能に応じた利用料金が設定されているほかのツールとは異なりノード単位の課金方式を採用しているため、利用する機能に依存せずにライセンス費用が固定化できることも大きなメリットです。

エヌアイシー・パートナーズでは、IBM認定ディストリビューターとして、APM の「IBM Observability by Instana」に加え、パフォーマンスとコストを最適化し IT運用を効率化するアプリケーション・リソース管理 (ARM) 製品の「Turbonomic」、AI の活用による優れた洞察や推奨事項を既存のワークフローに取り込んで、変化する状況での迅速なイノベーション、運用コストの削減、IT運用 (ITOps) の変革を実現する「IBM Cloud Pak for AIOps」を連携させた「AIOpsソリューション」への拡張提案についてもご支援しています。

この記事を読んでソリューションに興味を持たれた方は、ぜひ、弊社までご相談ください。

 
 


この記事に関するお問い合わせ

エヌアイシー・パートナーズ株式会社
企画本部 事業企画部

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関連情報
  • IBM Observability by Instana (製品情報)
    – マルチ ハイブリッド クラウドにおいてフルスタックの可観測性を提供。環境を理解・判断し、迅速にアクションを促す洞察をします。
  • Turbonomic ARM for IBM Cloud Paks (製品情報)
    – AIを活⽤し、アプリケーションのためのリソース配置を⾃動的に最適化するAIOpsソリューションです。
  • IBM Cloud Pak for AIOps (製品情報)
    – IT運用の中核に AI を据えてすべてのビジネス ワークフローに適用し、アプリケーションとインフラストラクチャーの管理を集約します。

 

その他の記事

2024年09月04日

【早わかり】RDS for Db2のご紹介

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの高村です。 2023年11月の AWS re:Invent 2023 にて、Amazon Relational Database Service for Db2(以下、RDS for Db2)が発表されました。マネージドサービスである Amazon RDS上で Db2 が利用できるようになったとのことで、クラウド移行を検討されているお客様や運用負荷を削減したいお客様にとって最適なサービスではないかと思います。 今回は「RDS for Db2」の概要について、さくっとご紹介したいと思います。 目次 お客様が抱える課題 RDS for Db2とは? まとめ お問い合わせ お客様が抱える課題 IBM Db2 は、ミッションクリティカルなワークロード向けに構築された Relational Database Management Service(RDBMS)です。昨年30周年を迎え、最新の Db2 には AI機能が実装がされるなど、進化し続けている製品です。 今もなお多くのお客様にご利用いただいている製品ですが、ご利用に関して以下の様な課題を抱えているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか? 異なる物理的な場所で高可用性構成を組み、災害時のリスクを軽減したい。 社内標準でAWSを利用する方針でDb2の移行を検討しているが、構築および運用にあてる要員が不足している。 このような課題を、RDS for Db2 が解決します! RDS for Db2とは? RDS for Db2 とは、フルマネージド・リレーショナルデータベースサービスである AWS RDS にて Db2 をご利用できるサービスです。 以下に RDS for Db2 の特徴をご紹介します。 フルマネージド環境 AWS EC2 に Db2 を導入する場合、OS導入以降はお客様にて構築・運用管理が必要ですが、RDS for Db2 は OSパッチ適用から高可用性まで AWS による管理となり、お客様の運用負荷が軽減されるメリットがあります。 高可用性の構成 オンプレミスの場合、同一データセンター内の隣同士のラックで高可用性構成をとることがあるかと思います。RDS for Db2 では、AWSリージョン内の1つ以上のデータセンターで構成されるアベイラビリティゾーン(AZ)間で高可用性を構成することができます。 2つのアベイラビリティゾーンにまたがった構成で、データは別の AZ にあるインスタンスへ同期される仕様です。プライマリインスタンスに障害が発生した際には、自動または手動でスタンバイインスタンスにフェイルオーバーします。 バックアップ方法 RDS for Db2 では、自動バックアップ/手動バックアップを利用する方法があります。 自動バックアップは保持期間が最大35日ですが、トランザクションログを用いてポイントタイムリカバリを行うことができます。また、共通の注意事項として既存の DBインスタンスにはリストアできず、新規インスタンスにリストアとなります。 自動バックアップ 手動バックアップ バックアップ対象データ DBインスタンスのスナップショット トランザクションログ DBインスタンスのスナップショット 保持期間 最大35日 無制限 ポイントタイムリカバリ 〇(最短で5分前) ✖ 別リージョンへのスナップショットコピー 〇 〇 リストア時の注意事項 新規のDBインスタンスにリストア。既存のDBインスタンスにリストアは不可。エンドポイントを変えたくない場合は、元のインスタンス識別子を新規インスタンス作成時に指定。 移行方法 移行方法の選択は、既存Db2 の OSの種類やダウンタイムの要件によりいくつかの方法から選択できます。 以下は、「Amazon RDS for Db2 へのデータマイグレーション戦略」(AWSサイト)に記載の移行方法の意思決定ツリーを日本語化したものです。Db2 のデータを Amazon RDS for Db2 に移行するための OSSツール「Db2 Migration Tool(Db2MT)」を利用した方法や IBM Data Replication(別途ライセンス必要)の Qレプリケーションを利用した方法など、要件にあった移行方法を選択可能です。 費用について IBM Db2ライセンスは、IBM パスポート・アドバンテージ製品のご契約をしていただき、ライセンス持ち込み(BYOL)で利用します。(後述に記載) ※AWSインフラは別途AWSサービスのご契約が必要です AWSインフラ AWS RDS のコンピューティングリソースは従量課金制で、多様なスペックから選択できます。 vCPU は最小2vCPU~最大128vCPU、メモリは最小2GB~最大512GB、データベースのストレージは最小100GiB~最大64TiBを選択でき、汎用SSD/プロビジョンドIOPS(SSD)(高パフォーマンス、低レイテンシー、高スループットを必要とするワークロード向け)のストレージを選択できます。 以下に、東京リージョンでマルチ AZ配置(1つのスタンバイ)とした費用感を記載しました。 ※記載の費用感は2024年8月時点の「Amazon RDS for Db2 の料金」(AWSサイト)から引用した金額であり、正確な金額は都度AWSサイトにてご確認ください タイプ 費用 インスタンス db.m6i.xlarge4vCPU, 16GiBメモリ 時間あたりUSD 0.988 ストレージ 汎用SSD(gp3)-ストレージ1TB 毎月1GBあたりUSD 0.276 月額(1ヶ月744時間、1$=150円とした場合):約15万円~ IBM Db2ライセンス 2024年8月時点の RDS for Db2 で BYOL が可能な Db2ライセンスは以下です。 ※Non-producitionライセンス、旧エディションのBYOLは適用不可となりますのでご注意ください(今後変更となる可能性あり) 適用可能エディション Standard Edition Advanced Edition 課金体系 VPC 契約形態 Perpetual License Subscription License Monthly License 補足 Perpectual Licenseは有効なSS&Sが必要 ライセンス管理について IBM Db2 の AWS RDS への BYOL については「Eligible Public Cloud BYOSL Policy」(IBMサイト)に記載されている通り、AWS が提供するサービスである AWS License Manager(AWSサイト)を使用してライセンス管理を行います。 まとめ 今回は RDS for Db2 の概要についてご紹介しました。AWS の AZ間で高可用性構成を簡単に実現したい、構築・運用の要員が不足しているためバックアップやパッチ適用を自動化したい、といった課題がある場合は、RDS for Db2 を是非ご検討いただければと思います。 一方で、バージョンアップやパッチの適用に関して、事前に検証した上でリリースを行いたいというお話を時折お聞きします。 RDS for Db2 においてはエンジンのアップグレードは手動で行うことができますが、AWS が緊急性が高いと判断したソフトウェアパッチについては適用が自動的にスケジュールされる場合もあります。このようにスケジュールされてしまうのが困る場合には、OS以上をお客様自身で管理する AWS EC2 に IBM Db2 を導入する方法をお勧めします。AWS EC2 のプロビジョニングや OS以上の運用、IBM Db2 の導入・運用、および高可用性構成はお客様の責任となりますが、お客様の任意のタイミングでソフトウェアパッチ適用を行うことが可能です。 お問い合わせ この記事に関するご質問は以下の宛先までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp   .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

2024年07月02日

【参加レポート】Domino Hub 2024

こんにちは。ソリューション企画部 松田です。 2024年6月13日・14日と2日間に渡って開催された「Domino Hub 2024」に参加しました。これは HCL Ambassador有志が企画・実行する Dominoコミュニティイベントです。好評だった一昨年に続き、2回目の開催となります。 参加者総数は約250名。さらに、残念ながら当日参加できなかった多くの方も、アーカイブでセッション動画をご覧になっているそうです。 以下にそのレポートをお届けします。 目次 イベント概要 セッション内容 - HCLSoftware 日本カントリーマネージャーからのキーメッセージ -『HCL Notes/Domino V14 へのバージョンアップで広がる世界のご紹介』 -『HCL Dominoアプリ モダナイゼーションの実践方法』 - ノーツコンソーシアムがNomad Web評価環境を提供 セッションリプレイと大阪開催 最後に お問い合わせ イベント概要 Domino Hub は、Domino の利用者、開発者、ソリューションベンダーが一堂に会するコミュニティイベントです。初日はオンライン、2日目はオンラインとオンサイトのハイブリッド形式で進行されました。2日間ノンストップで Domino の話ばかり聞き続けたのですが、まさに圧巻でした。飽きる瞬間が一切なく、どのセッションも興味深いお話ばかりでした。 (写真提供:Domino Hub 2024 事務局) 今回のイベントには日本の HCL Ambassador 2024 の10名全員が集結しました。これは日本はもちろん、世界でも初めてのことではないでしょうか。 (写真提供:HCLSoftware Japan) セッション内容 2日間で全23セッションが行われ、HCL Ambassador の皆様や Dominoソリューションのベンダー、開発者、エンドユーザーから数多くのトピックのセッションが提供されました。様々なツールの紹介、自社の事例、Domino の裏技、そして Domino の最新機能のデモを交えた詳しい紹介など非常に多岐に渡る内容でした。それぞれが Domino のユニークさ、強力さを物語っており、スピーカーの皆様の Domino への強い思いを感じ、すべてにおいて目が離せないものでした。一つ一つ取り上げていきたいところですが、今回はHCLからのセッションに焦点を当ててご紹介します。 HCLSoftware 日本カントリーマネージャーからのキーメッセージ まず HCLSoftware の日本カントリーマネージャーである大野洋一氏のキーメッセージが印象的でした。 ・「DominoはHCLにとってもっとも重要なソリューションである」・「DominoはHCLビジネスの中核であり常に製品投資を行っている」 Domino が IBM から HCL に移管された2019年以後の Domino の進化を改めて考えると、大変うなづけるお言葉ですね。 『HCL Notes/Domino V14へのバージョンアップで広がる世界のご紹介』 そして1日目の HCLSoftware Technical Advisor 松尾邦夫氏の当セッションは、「HCL Notes/Dominoではなく、HCL Dominoと表現する。クライアントを選ばないアプリケーションサーバーであるDominoが核である」という宣言から始まりました。 Notesクライアントも Webブラウザもスマホも Progpressive Web Apps(PWA)も、すべてがクライアントである現在の Domino ならではです。さらに、昔からは考えられないほどに簡単になったバージョンアップ、コードチェッカー V14、様々なテンプレートが入手できる Dominoマーケットプレイス、そしてロードマップの紹介がありました。 次バージョン Rio Grande は2025年中ごろリリース予定、それに先立ち2024年8-9月から Early Access を開始します。Domino はまだまだ進化を続けています。 『HCL Dominoアプリ モダナイゼーションの実践方法』 2日目の HCLSoftware Technical Sales 臼井 修氏によるセッションは、30分で Domino V14 の注目すべき特長的な機能のすべてが分かる内容でした。Nomad Mobile、Nomad Web、Nomad Designer、Domino Restyle、Domino REST API、そして Volt MX Go。この短さで駆け足でもおなか一杯でもなく、逆に足りなくもない、という完璧な内容。割愛する部分も的確です。デモムービーもふだんに利用されていて非常に分かりやすい内容でした。ぜひセッションリプレイをご覧ください。 ノーツコンソーシアムがNomad Web評価環境を提供 Domino のユーザー団体である「ノーツコンソーシアム」のセッションにも触れたいと思います。これまでのアプリケーションチェッカーのみならず、Nomad Web の AWS上での評価環境を提供されているという情報がありました。自社の Dominoデータベースを Nomad Web で利用するとどうなるのか? についても、どこからでも簡単に評価できそうです。Domino Web Designer も利用できます。 ノーツコンソーシアムでは研究会も活発に行われているので、まだご加入でないお客様やパートナー様もぜひご検討ください。AWSマーケットプレイスにも Domino が展開されています(AWSからそれに関するセッションもありました)。 セッションリプレイと大阪開催 各セッションのリプレイは「DominoHub 2024 参加申し込みフォーム」から登録して "DominoHub イベントポータル" にログインしていただくことで、今からでも視聴可能です。セッションによっては資料のダウンロードも可能です。こちらは7月半ばにクローズ予定とのことですので、ぜひお早めにご活用ください。 そして Domino Hub は、2024年9月19日に大阪でのオンサイト開催が決定いたしました。詳細およびお申し込みについては「こちら」からご確認ください。 最後に HCL主導ではなく、ユーザー、開発者、ソリューションベンダーが主体となってこれだけのイベントを開催できる。そして、その中身の充実度。これが今の Domino の勢いと元気、さらには将来展望を如実に表しているのではないでしょうか。 このようなイベントが実現する背景には、活発なコミュニティ活動と、ユーザーや開発者たちが自発的に集まり、知識や経験を共有し合う文化が根付いていることが挙げられます。最新の Dominoバージョンの新機能に関するディスカッションや、導入事例の共有、様々なワークショップなど、多岐にわたる内容が提供されており、参加者はそれぞれの立場で有益な情報を得ることができます。 今後もこうしたコミュニティ主導の取り組みが続くことで、HCL Domino はさらに多くのユーザーに支持され、ますます成長していくでしょう。だからこそ、まだまだ HCL Domino から目が離せません。 お問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社E-mail:voice_partners@niandc.co.jp   .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

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