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2016年01月21日

【てくさぽBLOG】データベース監査ソリューション”Guardium”最新バージョン「V10」を使ってみた(後編)

皆さま、こんにちは。 てくさぽBLOG メンバーの梶原です。   前回、オシャレに変身した、「IBM Security Guardium Data Activity Monitor V10」の 基本機能である、「ポリシー作成・インストール」及び「アラート表示・レポート作成」まで を使ってみました。(前編はこちら!) 今回は、GuardiumV10の新機能をいくつか使ってみたいと思います。 特に、メインディッシュとして、不正なアクセスからデータベースを守る、新機能の クエリー・リライト機能をご紹介しますので、ぜひ最後までごらんください!     ■前菜として、細かいけど素敵な新機能。 とりあえず、ログインしましょう。 もう大丈夫、 「ようこそ」と言われても、驚きませんよ。   新機能①:通知機能 おや? 前回は急にツアーに誘われて、動揺していたため、気づきませんでしたが、 中央上に鈴のマークがありますね。そのうえ、携帯電話の着信通知ばりに、 「2」の文字がでています。 さっそくクリックしてみましょう。 アテンションとインフォメーションメッセージがでているようです。 それぞれクリックしてみます。 クイック検索機能は16GB必要だと言っています。 仮想アプライアンス版を使っていますので、割り当てメモリが少なかったようです。 また、インフォメーションでは、パッチが出ていることを教えてくれてくれます。 ダウンロードをクリックすると、FixCentralのタブが起動しました。 このように、さまざま通知が、わかりやすく表示されるようです。   新機能②:検索機能 メモリが足りないと怒られたクイック検索ですが、そんなことはお構いなしに、 検索してみましょう。右上の検索バーを利用します。 例えば、バックアップしたいけど、メニューの選択肢がわからん! というときは、ここに 「バック」と入れている最中から、 その画面へのパスが表示されます。虫眼鏡マークをクリックしなくても大丈夫です。 そして、リンクをクリックすれば、一気にその画面へ移動します メモリが足りなくなくても、使えちゃえましたね。 (商用サービスでは、当然必要メモリを割り当ててください。)   新機能③:ダッシュボード機能 次は、マイ・ダッシュボード機能を試してみましょう。 マイ・ダッシュボード > 新規ダッシュボードの作成 レポートの追加をクリックします。 設定されているレポートを選択できます。 ポップアップのリンクを選択していくと、後ろの画面でレポートが追加されていきます。 1つづつ選択を繰り返す必要がありません。 好きなものを選択して閉じるボタンをクリックで終了です。 ダッシュボードができました。よく使う画面をここに設定しておきましょう。   新機能④:レポートの列表示の変更 作成したダッシュボードの、1つのレポートを大きくします。 右端のボタンをクリックします。 大きくなりました。次に、下記赤で囲んだボタンをクリックします。 列構成がポップアップされました。 表示が不要な列のチェックを外します(わかりやすくするため、ほとんど外します)。 OKをクリックします。 列が変更されました。 左端のエクスポートリストをクリックすると、 変更した表示レコードのダウンロードも選択できるので、 自分のPCへ落とし込む時に楽になりますね。     ■本日のメインディッシュ、クエリー・リライト機能 さて、本日のメインディッシュ機能である、クエリー・リライト機能を味わってみましょう。 クエリー・リライト機能とは、文字通りSQL文をルールに従い書き換えたうえで、 実行してくれる機能です。この機能で、不正なSQLからデータベースを守ります。 この機能は、AdvancedEdition機能ですので、ライセンスが登録されているか確認します。 たどるのが、面倒くさいので検索から移動します。 ライセンス登録を確認します。 また、Guardiumエージェント(S-TAP)側にてinitファイルの編集が必要ですので、 監視対象にログインして編集します。 tapiniを、qrw_installed=0から1に設定し、有効化します。 変更前 変更後 さらには、コレクターのコンソール画面での設定変更が必要です。 restart  inspection-engingsコマンドを実行、検査エンジンの再起動を行います。 これで、準備は整いました。では、クエリー・リライト機能画面に移動しましょう。 今回はリンクからいきます。 (ちなみに、検索機能で「クエリー・リライト」では検索ヒットしませんでした。照会再書き込みならヒットします。) 保護 > セキュリティー・ポリシー > 照会再書き込みビルダ なにやら、細かい設定画面がでてきました。 今回は、nicp_tableに対するselect文を変更する設定にしてみましょう。 定義名          :NI+CP TEST データベース・タイプ:Oracle モデル照会:select * from nicp_table と入力して、解析をクリックします。解析結果が表示されるので、保存をクリックします。 再書き込みルールの部分に、赤くなっているnicp_table部分をクリックすると、 吹き出しのように画面が表示されます。ここで、終了に「tab」と記載して保存します。 つまり、select * from nic_tableを実行したら、自動的にテーブル名をtabに変更して、 その結果を表示させる設定とします。 リアルタイムプレビューに変更後の、SQLが表示されました。 右側のテストのセットアップにSQLを入力して、 テスト実行ボタンをクリックすると、変更できるかのテストができます。 右下の変更が「YES」であれば、テストしたSQLは変更されるSQL文ということになります。 ここで定義したルールを活かすポリシーを作成しましょう。 ポリシー作成画面への遷移は前回の内容をご確認ください。 ポリシー作成時には、データベース・タイプの指定が必要です。今回はOracleを指定します。 オブジェクトにnicp_tableを設定します。 アクションにて ・照会再書き込みのアタッチ ・照会再書き込み:定義の適用 (NI+CP TEST) を設定します。 設定したポリシーをインストールします。 (分かりやすくするため、前回作成したポリシーはアンインストールしています。) それでは、データベース側で試してみましょう。 Select * from nicp_table; を実行します。 来ました! SQL文はnicp_tableを指定しているのに、 テーブルの一覧を格納している、tab表のselect結果が表示されました!!   ユーザの実行した、SQL文を知らない間に書き換えるという、 力技をGuardiumが実現してくれました。 Guardiumには、アクセスをブロック機能があります。 ただ、このブロック機能に引っかかった不正なアクセス者は、 それではと別の手を考えてくる可能性があります。 クエリー・リライト機能を使うと、不正なアクセス者に対して、結果を返すけれども、 実は意味のないデータを返すといったことができます。エラーにはならないので、 さらなる攻撃を防ぐことが期待できます。   ということで、 今回の「データベース監査ソリューション Guardium 最新バージョンV10 使ってみました」 はこれにて終了です。   今後も、新製品・新バージョン製品を使ってみる機会があれば、 どんどんご紹介していきます。読者の皆様、お付き合いありがとうございました! 番外編「箱開けてみました」はこちら!   この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 テクニカル・サポート部 梶原 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp 商標帰属 ・Oracleは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。 ・他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。

2016年01月14日

【てくさぽBLOG】データベース監査ソリューション”Guardium”最新バージョン「V10」を使ってみた(前編)

  皆さま、こんにちは。 てくさぽBLOG メンバーの梶原です。   さて、今回は、昨年12月に日本語版がリリースされた、 「IBM Security Guardium Data Activity Monitor V10」を使ってみました。 「V10って、だいぶ変わったという噂だけど、今のスキルを活かせるの?」とか、 「そもそもGuardiumさわったことないんだけど」という方々に、 基本機能と、追加された主な機能の「さわり」をご紹介します。   ■そもそもGuardiumってなによ?   さて、本題に入る前に、そもそもGuardiumをご存知の無い方に、 簡単にGuardiumとはなにかをご説明します。 Guardiumにもいろいろなファミリー製品があるのですが、ここで紹介するのは、 「IBM Security Guardium Data Activity Monitor」です。 これは、一言で言うと 「データベースのアクセス監視アプライアンス」 です。 一般的に「Guardium」というと、 この「IBM Security Guardium Data Activity Monitor」のことを指すことが多いです。   主な機能は4つです。 ①DBアクセスログの記録 :DBサーバ内のエージェント「S-TAP」で、ローカル/リモートすべてのアクセスログを収集します。 ②不正発見時のアラート :不正検知ルールを設定すると、不正アクセス発生時には速やかに、 担当者へ警告情報を送付します。 ③蓄積ログのレポーティング :管理者用、ユーザ用に多数のレポート様式を用意。 さらに、70種類以上の監査用レポートテンプレートを実装しています。 ④監査ワークフロー :監視からレポートによる報告までのワークフロー全体を自動化。レポート作成・調査コストを削減します。 このGuardiumの最新版が、バージョン10なのです。 「百聞は一見にしかず」早速、V10を使ってみましょう! ちなみに、初期導入は割愛して、重要な設定周りをご紹介します。   ■オシャレに変身、GuardiumV10 基本機能を使ってみる。 その1:ログイン それでは早速、ログインしてみましょう。 今回違いを比べるため、V9.5の画面と対比させてみます。 まずは、V9.5のログイン画面 はい、とっても「IBM」な感じですね。 で、↓が、V10のログイン画面 むむむ。  シンプルな中にも、どこか高級感を感じます。 ではログインしてみましょう。                 うお! 「ようこそ」って言われた! ツアーに誘われた! こ、こんなに歓迎されるなんて、初めてです。 ちなみに、V9.5のログイン後はこんなそっけない感じでした。 しかし、外見に惑わされてはいけません。キチンと中身を評価しましょう。   その2:ポリシー設定 Guardiumといえばポリシー設定ですので、まずはポリシー設定してみましょう。 左端のメニューから 保護 > セキュリティー・ポリシー > データとアプリケーションのためのポリシー・ビルダー と辿ります。 お、見覚えのある画面が出てきました。 赤く囲った、+ボタンでポリシーを追加します。 ボタン表記が、V9.5の文字から、V10では「マーク」に変わっていますね。 この辺りにくると、V9.5と同じ感覚で設定できます。 V9.5では、ボタンで選択だった、ルール追加ですが、 ↓のように、プルダウン選択になりました。 来ました! Guardiumといえばこの画面ですよね。 V9.5と比べると、詰め込み感が無くなった分、スクロールする範囲が大きくなっています。 参考までに、V9.5はこちら↓の画面、実際細かく設定していく場合、ひとつの画面表示で、 多くの情報が入力できるV9.5にやりやすさを感じケースがでてくるかもしれません。 ただ、Webブラウザ側で調整するのもありです。 とりあえず、簡単な設定を入れてみます。 フィールド:test オブジェクト:nicp_table コマンド:select nicp_tableのtest列にselectしたらアラートする設定としてみましょう。 アクション設定を行います。(全詳細ロギングの定義追加画面は割愛しています。) 保存ボタンを押して、戻るボタンで、下の画面になります。V9.5と同じ感覚で設定できます。   その3:ポリシー・インストール 次は、ポリシーをインストールしてみましょう。 保護 > セキュリティー・ポリシー > ポリシー・インストール   基本的には、V9.5と同じですが、「現在インストールされているポリシー」と 「ポリシー・インストーラー」の並びが、縦から横になっています。 赤枠部分にフィルターとやらがありますね。。。 さっき作った「NI+C TEST」を探そうと、NI・・と入力したそばから、フィルターされました。 いままでは、作成したものをさがすのが大変でしたが、これからは楽チンですね。 あとはフツ―にインストール。 ポップアップが表示されるので「はい」を選択 ポリシーがインストールされました。   その4:アラートの確認 では、インストールしたポリシーが効いているか試してみましょう。 監視対象に設定したデータベースで、下記のSQLを実行します。 select test from nicp_table where TEST=’test’ その後、下記の遷移でレポート画面を表示 順守 > レポート > インシデント管理 アラートが表示されました。V9.5と変わりはないです。 その5:レポート作成 次はレポート作成をしてみましょう。 今回は、シンプルに既存のクエリを利用します。 下記の遷移でレポート作成画面へ移動 レポート > レポート構成ツール > レポート・ビルダー +ボタンをクリックします。 照会とレポートタイトルを入力します。 ポリシー・インストールのときに使えた、フィルター機能がここでは使えないですね。 ちょっと残念。 入力完了 レポート作成を押して作成します。 はいを選択します。 画面が切り替わりました。レポートの確認ができます。 ということで、基本機能はここまで。 設定画面にたどりつけさえすれば、あとは比較的V9.5の感覚で設定可能でした。 また、検索機能を使えば、容易に設定画面まで行けますので、かなり使いやすいです。 オシャレに変身こそしていましたが、いつものアイツでホッとしましたね!   また、初めてGuardiumを扱う方には、だいぶ画面遷移が分かりやすくなっており、 敷居は高くないと思います。   次回は、便利な新機能と、Advanced Editionにて追加された、 「クエリー・リライト機能」を使ってみます。お楽しみに!! 後編はこちら!   この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部  テクニカル・サポート部 梶原 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp 商標帰属 ・Oracleは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。 ・他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。

2016年01月07日

【てくさぽBLOG】「IT Leadersフォーラム」に参加した ~大容量化、多様化するデータの価値を最大化するために~

「てくさぽBLOG」新年1回目です。テクサポの佐野と申します。本年もよろしくお願いします。 さて、今回は11/26にベルサール神保町で行われた「IT Leadersフォーラム」の参加レポートを投稿します。 (さらに…)

2015年12月25日

BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.4 -ERSレポート作成-

はじめに 前回はレポーティングサービスであるEmbeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等)を作成しました。(前回はこちら) 今回は本シリーズの最終回で、そのERSを使用してグラフィカルなレポートを作成します。   今回は下記の枠内の箇所です。 Embeddable Reportingを開いてさっそくレポートを作成していきましょう。   Embeddable Reportingのホーム画面から「新規レポート定義」を選択します。     「SQL」グラフを選択し、「OK」を選択します。後からグラフ以外のコンテンツに変更することも可能です。     「datasource」を選択し、「OK」を選択します。     レポート内で使用したい項目(データアイテム)を取得するSQLを入力し、「OK」を選択します。(構文の検証が行われます。) ここでは右記を入力します。 select 年月日時,気温,降水量 from tokyo     使用するグラフ(ここでは折れ線グラフ)を選択し「OK」を選択します。グラフの種類も後から変更可能です。     「データ・アイテム」タブを選択します。SQLのSelect句で定義した項目が表示され、レポート内で使用することが可能です。     X軸に「年月日時」(Date)、主軸に「気温」(Temp)をドラッグ&ドロップでセットします。「年月日時」(Date)は昇順で表示させたいので、選択した状態で上のツールバーからソートを選択し、Dateの横に▲が表示されることを確認します。 現時点(2015/10/1)では日本語が文字化けするため、正しく表示させたい場合はセットしたアイテムを選択し左下にあるプロパティより英名に変更します。     グラフの場合は気温(Temp)などの数値データはプロパティの「集計関数」を「合計」に変更しないと結果が表示されないので注意が必要です。 「レポートを実行」を選択します。     レポートが正常に実行され、気温の推移グラフが表示されました! 下記は見やすいように、プロパティで折れ線の色を変更しています。 <使ってみて> ・サービス構築が容易 オンプレで環境を構築する場合は、HW・OS・MWの導入が必要になりますが、BluemixはCloudなので本シリーズでご確認頂いたように短時間で環境を構築できるのが最大の利点です。 業務データをCloud上に保管することに抵抗がある方も少なくないかと思いますので、「開発・検証環境をすぐに短期間だけ使用したい」といった場合には非常に有効だと感じました。   ・機能は限定的 ERSのレポーティング機能はCognosBIのReportAuthoringとほぼ同等ですが、データ項目を定義するモジュール(CognosBIで言うところのFrameworkManager)がないため、新規レポート作成ごとに必要なデータ項目を取得するSQLを記述する必要があるようです。手軽にレポーティングできる反面、毎回記述することを考えると個人的にはデータ項目定義の機能があるとうれしいですね。   以上で全4回のシリーズ「話題のBluemixのトライアルライセンスを活用してBIシステムの構築検証をしてみよう」は終了となります。 最後までお読みいただきありがとうございました。     Bluemixは日々新しいサービスが追加され進化し続けています。 今後、他のBlumixサービスもご紹介できればと考えております。     ----- 技術支援本部 テクニカル・サポート部 Analytics担当 伊藤 本件に関するお問い合わせは下記メールアドレスにお願い致します。 nicp_support@NIandC.co.jp

2015年12月24日

【てくさぽブログ】IBM Insight 2015 ミニ探訪記(後編)

皆さま、こんにちは。てくさぽBLOG メンバーの梶原です。 お待たせしました。前回に引き続きトピック3からご紹介します。 (前回の記事はこちら)   トピック3:SparkもBluemixで提供 今回のInsightにおける、テクニカル面の発表において、一番プッシュされていたのが、Sparkでした。 IBMはSparkを「Bluemix Spark-as-a-Service」としてBluemix上で提供する発表をしました。   これにより、Bluemix上でのデータを司る、Cloud Data Service の充実がアピールされました。 Sparkは、特長であるIn-Memory処理で、Hadoopが苦手な、繰り返し処理・ドリルダウン分析を高速に実現できます。 これをBluemix上で提供してしまうのです。 とはいえ、各種制限事項等の不明点も多いので、情報収集が必要です。     IBM Cloud Data Servicesの構成要素     トピック4:Cloudポートフォリオの充実 Insight 2015では、BluemixやCloudMarketPlaceの利用を、大前提にしたセッションが多数開催されました。 また、HyblidCloudや、OpenStack、Cloudセキュリティーサービスについてのセッションも多く開催されています。 これらの情報から、IBMのCloudポートフォリオは、周辺系も含めて、かなり充実してきたと言えそうです。 ですので、IBM Cloud上において、高度な処理を、早く・安く・簡単に実装することができる準備が整ったということになります。 これこそ、今年のInsightのキーワード「Insight Economy」と言えるでしょう。 とはいえ、日本語対応していない製品も多々ありますし、オンプレに比べて拡張性に制限があったりと、適材適所なCloud利用が重要になってきます。   今回のInsightの情報を元にした、ポートフォリオイメージを作成してみました。 IBMの正式なものではないので注意いただきたいですが、ザックリこんなイメージです。     その他、ソリューションエクスポでは広大なスペースに、さまざまな展示がならび、 ミニセミナーや講演だけでなく、その場でビジネスが生み出されていました。   広大なスペースにさまざまな展示や、ミーティングスペースが配置   熱気がムンムンな会場内の様子   すでに、来年の開催も決定済みです!   来年はぜひ皆さんも参加いただき、IBMの最先端を体感してみてください。   詳細資料をビジネスパートナー専用サイト「MERITひろば」で公開しています。 さらに詳細を確認されたいパートナー様は、下記のURLから、11月16日に開催されたエヌアイシーパートナーズ CAMSSセミナー資料をごらんください!! 《資料公開中》11月16日【NI+C P主催】CAMSS&商材セミナー ~ Watson、Bluemixから弊社オススメ商材まで!! ~ https://www.nicpartners.co.jp/merit/information/33232/

2015年12月17日

【てくさぽブログ】IBM Insight 2015 ミニ探訪記(前編)

  皆さま、こんにちは。てくさぽBLOG メンバーの梶原です。 私は幸運なことに、海外のイベントである。IBM Insight2015に参加する機会をいただきましたので、読者の皆様に、どんなイベントだったかを前後半に分けてレポートします! セミナー等でも紹介させていただきましたが、それらをまとめました。今年を振り返り、来期のビジネスやテクノロジーの潮流を考える上で少しでも参考になりましたら幸いです。   Insightとは?:IBMが開催する、Analytics系のビッグイベント!!   今年は、アメリカ ラスベガスにて、5日間にわたり、約1600の個別セッションや、約120のハンズオンなど膨大なセッションが開催されました。 期間 :2015年10月25日 ~ 29日 開催地 :米国ネバダ州ラスベガス 会場 :マンダレイ・ベイ・コンベンション センター 参加者数 :約14,000名 日本の参加者数:200名以上(エンドユーザ様、パートナー様等)     会場のマンダレイベイホテル 展示会場入り口   GeneralSession会場     今回のInsightにおけるキーワードは 「Insight Economy」 意味合いは「効率的、簡潔、経済的な洞察」     このキーワードを軸に、4つのトピックにまとめました。   トピック1:Watsonのビジネス展開   Watson AnalyticsのSaaS提供や、Watson連携可能なCognos Planning Analyticsなどのセッションが多数開催されました。 また、GeneralSessionにおいては、Watsonを活用したビジネス事例が多数紹介されました。 今後、Watsonは、さまざまなSaaS製品と連動していくと考えられそうです。 また、USにおいては、すでにWatsonを利用したサービスビジネスの展開が始まっています。 ただ、日本でのビジネス展開はやはり、日本語対応が必須と考えらますので、継続的な情報収集が必要です。 ちなみに、こんな事例が紹介されてました。 Gomoment ホテルを対象にした宿泊客向けの問い合わせ対応システム。スマートフォンのメッセージングアプリのようなインタフェースで、『近くにあるお勧めのレストランは?』など、あいまいな質問にも的確な回答をしてくれる。     VineSleuth:Wine 4Me iPhoneアプリでおすすめワインを自然言語で聞ける。       トピック2:WeatherCompanyの買収 提携・買収関連の発表として、WeatherCompanyの買収が発表されました。 昨年の Insight では X(旧称:Twitter)との提携を発表しています。 ここから何が見えて来るかというと、IBMは、ハードウェア/ソフトウェアの基盤提供だけでなく、「データ」自体を基盤情報として提供するビジネスモデルをスタートしたと考えられるのです。 そう考えると、今後も、同様の発表がなされる可能性がありそうですので、要注目ですね。 ちなみに、こんな事例が紹介されてました。   赤十字社 災害支援に気象情報を活用     自転車レース アメリカ横断自転車レースのチャンピオンが、気象情報を活用     前編はここまで。次回後編はトピック3として、Spark、トピック4としてCloudについて紹介させていただきます。お楽しみに。

2015年12月14日

BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.3 -ERSサービス作成-

はじめに 前回はDBサービスのdashDBを作成しテストデータをLoadしました。(前回はこちら) 今回はついにレポーティングサービスのEmbeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等)を作成します。このERSを使用するとグラフィカルなレポートを簡単に作成することが可能です。 今回は下記の枠内のサービスを作成します。   今回の流れ ランタイムの作成 Cloudantの作成(ERSの稼働に必要) dashDBのバインド(前回作成したサービス) ERSの作成 ERSの設定   1. ランタイムの作成 メニューから「カテゴリ」を選択し、「計算」カテゴリ内の「ランタイム」を選択します。 「Liberty for Java」を選択します。 ※Liberty for JavaはBluemix版のWASであり、JavaのAPコンテナとなります。 プランが「デフォルト」となっていることを確認します。 「スペース」欄には先ほど作成したスペース名を選択します。 「名前」「ホスト」欄に任意の名前を入力し「作成」を選択します。 数分後、画面が切り替わるので「アプリの概要の表示」を選択します。 アプリの概要が表示されました。 これでアプリの起動・停止や各サービスの追加・バインド、使用メモリの割り当て等の管理が可能になりました!   2. Cloudantの作成 CloudantはNoSQLのDBaaSで、Webおよびモバイル・アプリの開発者に最適なJSON形式のデータを扱うことが可能です。今回はウリのNoSQLを使用していませんが、今後の慣れのためにリポジトリ用DBはCloudantを使用することにしました。Cloudantの検証も機会があればぜひ公開したいと思います。 なお現時点(2015/10/1)では、dashDBのリポジトリ用DBは以下がサポート対象です。 Cloudant NoSQL DB MongoLab mongodb カテゴリ→サービス→データおよび分析より、「Cloudant NoSQL DB」を選択します。 「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。 プランが「Shared」となっていることを確認し、「作成」を選択します。 「アプリケーションの再ステージ」が表示されるので「再ステージ」を選択します。 数分後Cloudantが使用可能になります!   3. dashDBのバインド 「サービスまたはAPIのバインド」を選択します。 「dashDB」を選択し「追加」を選択します。 先ほどと同様に「再ステージ」を選択します。 dashDBが関連付けされました!   4. ERSの作成 カテゴリ→サービス→ビジネス・アナリティクスより「Embeddable Reporting」を選択します。 「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。 「無料プラン」になっていることを確認し「作成」を選択します。 こちらも同様に「再ステージ」を選択します。 アプリケーションに3つ目のサービスが追加されました! ダッシュボード→CFアプリ から先ほど作成したアプリを選択します。 メニューから「環境変数」を選択します。 この後の設定に必要であるため、各サービスの環境変数の値をテキストエディタ等にコピーします。 ※上記では環境変数の値はマスクしています。   5. ERSの設定 サービスから「Embeddable Reporting」を選択します。 「リポジトリーURI」に先ほどのCloudantの環境変数の“url”パラメータの値を入力し「開始」を選択します。 ここで指定したURIのDBがERSのリポジトリ用DBとして使用されます。 「新しいパッケージ」を選択します。 先ほどの環境変数より、今回データソースとして使用するdashDBの以下のパラメータを入力し「作成」を選択します。 “jdbcurl”、“username”、“password” Embeddable Reportingのホーム画面が表示されました!     今回はここまでです。ERSサービスを作成しレポート作成の準備ができました! 次回は本シリーズの最終回で、ERSを使用して気温の遷移をグラフ化するレポートを作成します! 最後までお読みいただきありがとうございました。   お問い合わせ 本件に関するお問い合わせは以下のメールアドレスまでお願い致します。 技術支援本部 テクニカル・サポート部 Analytics担当 伊藤 nicp_support@NIandC.co.jp  

2015年12月04日

BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.2 -dashDBの作成、データLoad-

はじめに 前回は本検証の概要のご説明とBluemixのアカウントを作成しました。(前回はこちら) 今回はデータソースDBサービスのdashDBを作成しテストデータをLoadします。 dashDBはDB2 BLUによるインメモリー・アナリティクスとPureData for Analytics(Netezza)由来のイン・データベース・アナリティクスを融合し、クラウドサービスとして利用することを可能にしたアナリティクス・サービスです。 今回は下記の枠内の箇所です。   dashDBサービスを作成 Bluemixにログイン後、左上のメニューアイコンを選択し「ダッシュボード」を選択します。 任意のスペース名を入力し「作成」を選択します。 ※上記が表示されない場合は左にある「スペースの作成」を選択します。 (スペースが作成された状態の画面) ※スペースはその名のとおりBluemix上の使用領域のようなイメージで、このスペース上にアプリやサービスを構築していきます。 左上のメニューアイコンを選択し、「カタログ」を選択します。 (ホーム画面よりメニューを選択した画面) 左側メニューの「サービス」カテゴリ中にある「データおよび分析」にチェックを入れ「dashDB」を選択します。 「Entry」プランになっていることを確認します。 ※金額が表示されていますが、トライアル期間内は無料で使用可能です。 「スペース」欄で先ほど作成したスペース名を選択します。 プランが「Entry」となっていることを再度確認し「作成」を選択します。 数分後、dashDBサービスが追加、開始されます。 「LAUNCH」を選択します。   たったこれだけのステップでDBの作成が完了です! 例えばオンプレでサーバーを用意してそこにOracleを導入となると1~3日程度掛かる場合がほとんどだと思います。これは確かに「スピーディー」です!!   dashDBにテストデータをLOAD 「Load」 > 「Load from Desktop」を選択します。 Loadファイルをセットし必要であれば設定を変更します。 下記に記載の手順でCSVファイルを取得し、画面と同じ設定を行ってください。 今回は「developerworks」に掲載のファイルを使用します。 上記を開いて、ファイル →「名前を付けて保存」を選択しお使いのPC内に「tokyo.2013.csv」の名称で保存 IEを使用する場合は、表示 → エンコード →Unicode(UTF-8)を選択し、文字コードをUTF-8に設定 設定完了後「LoadFile」を選択します。 以下の画面と同じ設定となっていることを確認してください。 Loadファイルのプレビューを確認し「NEXT」を選択します。 今回はLoadと同時に新規のテーブルを作成するのでテーブル名、カラム名を指定します。 ※別途作成したテーブルに対してLoadすることも、もちろん可能です。 数分後Load完了画面が表示されるので、エラーが発生していないか確認します。 以下の例では8736件すべてのレコードが正常にLoadされました。 (参考)「View the log this load」を選択すると実行ログが表示されます。 ※テクノロジーのベースとなっている「db2」のコマンドが使用されているようです。 SQL27966W /mnt/blumeta0/db2/copy" overrides the COPY NO parameter specified in the Load. SQL3109N /opt/ibm/dsserver/work/upload_jlMfI1Rdux1443667564010.csv_144366792701. SQL3500W 02:52:07.855929". SQL3519W SQL3520W SQL3515W 02:52:07.908505". SQL3500W 02:52:07.909588". SQL3110N the input file. SQL3519W SQL3520W SQL3515W 02:52:08.160457". SQL3500W 02:52:08.161942". SQL3213I SQL3515W 02:52:08.931728". メニューから「Run SQL」を選択するとSQLの実行環境が起動します。 テストとして、「select count(*) from tokyo」を入力し「RUN」を選択します。 画面下部に実行Logと結果が表示されることを確認します。 8736件のレコードがテーブルに入っていることが確認できました。   次回はついにレポーティングサービスのEmbeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等)を作成します。 このERSを使用するとグラフィカルなレポートを簡単に作成することが可能です。   最後までお読みいただきありがとうございました。   お問い合わせ 本件に関するお問い合わせは以下のメールアドレスまでお願い致します。 技術支援本部 テクニカル・サポート部 Analytics担当 伊藤 nicp_support@NIandC.co.jp

2015年10月29日

BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.1 -Bluemixアカウント作成-

Bluemixとは? IBMさんが提供を行っているオープン・スタンダードを活用した、新しいクラウド・プラットフォーム(PaaS)です。 参考:メーカーリンク http://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/bluemix/   確認したいこと 本検証では下記を確認したいと思います。 ・Bluemixを使うと「スピーディーに環境構築ができる」とのことだが、オンプレで同等の環境を構築した場合と比べてどの程度スピーディーか? ・同等のオンプレの環境(CognosBI)と比べて使い勝手はどうか?   検証の流れ Bluemixのアカウント作成 データソースDBサービス作成、テストデータLoad リポジトリDBサービス作成、レポートサービス作成 BIレポート作成   トライアル検証環境情報 (Bluemix米国南部) ・ランタイム:Liberty for Java ・データソース:dashDB ・レポーティング:Embeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等) - リポジトリDB:Cloudant これらすべて30日間無料の「Bluemixトライアルライセンス」の範囲内で使用可能です。   トライアル検証構成図 10分でできる! Bluemixトライアルアカウント作成手順 Bluemixのサイト(https://ibm.biz/bluemix2015) にアクセスし「登録」を選択します。   「既にIBM IDをお持ちの場合」を選択します。 (IBM IDをお持ちでない方は別途作成ください。) 次ページにてIBM IDに登録している電話番号とEメール・アドレスを入力し、「アカウントの作成」を選択します。   下記の完了メッセージが表示されることを確認します。   数分後「IBM Bluemix」から下記メールが送信されますので、文中の「サービスの開始」を選択します。   IBM IDとパスワードを入力し「サインイン」を選択します。   無事Blumixにログインできました! 右上に表示されている残りのトライアル期間内は検証として自由に使用することが可能です。 次回はデータソースDBサービスのdashDBを作成します。 dashDBは「DB2 BLU」によるインメモリー・アナリティクスとPureData for Analytics (Netezza) 由来のイン・データベース・アナリティクスを融合し、クラウドサービスとして利用することを可能にしたアナリティクス・サービスです。   最後までお読みいただきありがとうございます。   ----- 技術支援本部 テクニカル・サポート部 Analytics担当 伊藤 本件に関するお問い合わせは下記メールアドレスにお願い致します。 nicp_support@NIandC.co.jp

2014年04月02日

実際どうでしょう Vol.15「新人SEにソーシャルについて学ぶ」

普段の製品・ソリューション紹介だけでは聞き出せない情報を「実際のところはどうなんだろう?」という素人視点で、専門家に聞いてみるシリーズです。 題して「実際どうでしょう」。。。どうぞ、ご覧ください。 今回は、新人 SE が学ぶ IBM Connection(※1)でお馴染みの日本アイ・ビー・エム吉原様にインタビューをさせていただきました。自身のブログにコミュ力がないとあったので、会話が途切れ途切れにならないか心配されていましたが、ソーシャルの質問をすると引き出しが広く知見の高い方でした。 ※1 新人 SE が学ぶ IBM Connection第1回(IBM DeveloperWorks) プロフィール 日本アイ・ビー・エム株式会社 吉原 洋樹 様 ソフトウェア事業本部 Collaboration Solutions 事業部 第一テクニカル・セールス 新卒で日本アイ・ビー・エムに入社し、現在の部署に配属され、3年目。 営業・技術支援として、パートナー様を中心にテクニカル・セールスを担当している。 2014年の目標は、「人前での説明に強くなる!」そのために、日々努力している。 ※2014年6月時点のプロフィールです。   1.学生時代の経験が今に生きている - 弊社までお越しいただき誠にありがとうございます。(インタビュアー重山) [吉原さんは、Vol5でお世話になった松田さんにご紹介いただきました。](Vol.5 「Lotusはソーシャルで新たに羽ばたく、ひとのつながりでビジネスが変わる」) 吉原:いえ、一度聖路加の眺めの良いオフィスに伺ってみたかったので。IBMのオフィスも少し見えますね。 ※弊社本社(聖路加タワー)からの眺め。スカイツリーが見えます。 - そう言っていただけて、良かったです。このインタビューも気づけば15回ものシリーズになりました。吉原さんは、現在3年目と伺っていますので、私より年下の方のインタビューは初めてなので、何だか新鮮です。簡単に経歴をお願いできますでしょうか? 吉原:あっ、はい。何だか面接みたいですねー - 申し訳ありません…では、肩の力を抜いていきましょう! 吉原:新卒で日本アイ・ビー・エムに入社して、現在3年目になります。旧Lotus、現在のソフトウェア事業本部 Collaboration Solutions 事業部に所属しています。現在は、パートナー様を中心に営業・技術支援を行うテクニカル・セールスに就いています。 - コラボレーションを掲げている部署なので、さぞさまざまなツールを使いこなしているんでしょうね。今日はそのようなお話を伺えればと思っています。まず入社して以来、ずっと同じ部署にいらっしゃるのですか? 吉原:はい、同じ部署にいます。戸惑うことも多々ありましたが今では、黄色の製品が大好きです。(※2) ※2. IBMでは、ブランドカラーを色で表されることがあります。Collaboration Solutions 事業部は、今はもう使っていませんが昔は黄色がブランドカラーでした。 - 配属は希望または希望通りだったのですか? 吉原:いえ、特に希望していなかったです。関係があるか分かりませんが、大学の卒業論文に「ソーシャルネットワーク(SNS)」を取り上げたからかもしれません。 - へぇー、旬なネタを取り上げた研究をされたんですね。ちなみに、たまたまググったら吉原さんの論文がヒットしました。簡単に、どんな論文だったんですか? 吉原:さすが、今は何でもWebで検索できる時代ですね(苦笑) 簡単に言うと、東日本大震災後には放射線値を多くの人が自前の放射線機を使って X(旧称:Twitter)につぶやく動きが起こりました。しかし、それら1つ1つの値は国・公共団体の発表値に比べ精度が決して高くありません。そこで、SNSによる大勢の人が呟きの力がどこまで正確な値に近づけられるのか、位置情報と投稿内容を精査する研究をしていました。もしかしたら、その研究もあってか、今の部署につながっているかもしれません… - 学生時代からソーシャルに精通されていたんですね。 [ここでは割愛しますが、興味のある方は検索を。「吉原洋樹 論文」タイトル:個人ユーザーが発信するセンサー情報の収集統合プラットフォーム] ちなみに、学部は理系だったんですか? 吉原:んー、環境情報という学部で自由に科目を選択でき、さまざまな講義を受講していました。また、学生時代はパソコンが24時間できる施設に夜中に居残る、通称“残留”したり研究室にこもったりしていました。 - “残留”なんて初めて聞きました!学生時代は、私と真逆で勉強に専念していたんですね。では、同年代であまりギャップのない会話が聞けると思いますが、学生時代のソーシャルネットワーク(SNS)との関わりについて、聞かせてください。 吉原:はい。まず大学生の頃、「友達を作ろう!」と思い、mixiを始めました。その後、X(旧称:Twitter)、Facebookが流行ってきて、サークルで知り合った海外の友人の影響でFacebookを始めました。当初は、Facebookに投稿や写真をアップすると“リア充(実際の現実生活(リアル生活)が充実している人間のこと)”に見えると思って、よく面白がって使っていました。(笑) そういう意味ですと学生時代から自然と生活に混ざりこんでいた感じですね。今の学生の方も大半が友達が使っているからという理由で使い始めてるのではないでしょうか。 入社当初は、上司や同僚からどのように見られるのかと思い、Facebookの利用は難しいかと思っていましたが、今はソーシャルにかかわる1人として、プライベート・仕事共に有効活用しています。 - 当初のきっかけが面白いですねー。 確かに、炎上して他者に迷惑をかけてしまう可能性があるので、SNSは便利な半面、上手く付き合っていく必要がありますね。 次に、本日の本題の「ソーシャルの企業活用」について、教えていただきたいのですが、会社内でのソーシャル活用にはどのようなケースがあるのですか?   2.企業内での情報共有の形が変わってきている 吉原:どこからお話しましょうかね。では、まずはこの資料を御覧ください。 企業での情報共有は、この3つに大別されます。まず「組織型」といって、トップダウンでの情報配信する方法です。多くの企業はこの型式をとっていますが、これで満足している経営層に情報共有の有用性を説いても、ヒットしません。しかし、逆に現状に物足りないと思っている方には、ささります。 次に「チーム指向型」です。同じ部署やプロジェクトメンバーで情報を共有する方法です。チーム内で綴じた情報を共有するため、セキュリティが担保されます。 最後に、「ネットワーク型」です。個人が持つ情報を広く公開し、人と人のつながりを通して情報を流通させる方法です。この特徴として、ソーシャルを活用して誰でも情報の発信源になることができます。 そして、組織型とは大きく違う点として、情報の伝達性がいいことです。組織型は、上位層が不在や共有することを失念していた場合は、情報の伝達が滞ってしまいますからね。 後ほどご紹介させていただきますが、IBM Connectionsを活用して、組織型だけではない情報の流通を実現することが可能になります。 - わかりやすいチャートですね。確かに、上司が不在の時や会議が開かれない時は、情報が古かったり、知らなかったりすることがあります。情報共有する型式はさまざまですが、属人的になってしまうと情報が落ちてこないことがありますよね。 吉原:その通りです。理想は、1フロアに集まって、都度Face to Faceのコミュニケーションができる職場だと思います。しかし、実際は以下チャート図にあるような阻害要因があり、上手く情報共有できないといったことが生じます。 - そうですね、全体共有の場を持ちたくても、スケジュールの兼ね合いでメンバーが不在、拠点間での物理的な要因、1つの組織では仕事が完結しない等、コミュニケーション不足を感じる時が多々あります。   3.ワークスタイル変革を支えるIBMコラボレーション・ソリューション(ICS) 吉原:そのような重山さんが感じている悩みは、多くの方も感じていると思います。それを解消する環境整備作りが、私の日々提案している内容です。 そこで、IBMのソリューションとしては、以下3つがあります。 ※各製品の詳細に関しては、MERITひろばの製品紹介ページにリンク MERITひろばの製品ページに解説はお願いするとして、どの製品をご紹介しましょうか? - さり気なくMERITひろばのご紹介、ありがとうございます。では、前回は御社の松田さん(※3)にIBM Notesについてご紹介いただいたので、IBM Connections/IBM Sametimeについて、簡単にご紹介いただけますでしょうか? ※3 実際どうでしょうVol.5 「Lotusはソーシャルで新たに羽ばたく、ひとのつながりでビジネスが変わる」 吉原:IBM Connectionsは、本日の資料をインタビュー前に共有させていただいた時に使用したソリューションです。(※4)画面レイアウトはFacebookのようでタイムラインで表示され、セクションを分けている他社と繋がれるのが利点です。また、各個人で資料を格納しており、そこから自由にダウンロードすることができます。以前、新人SEのブログで書きましたが、ダウンロード数も目に見えるので、資料作成の活力になったりします。 ※4 新人 SE が学ぶ IBM Connections: 第6回 Filesを使って変わる!~ソーシャルを使って嬉しい4つのこと~ - 他社と繋がることができたり、ファイルを検索して必要な情報を探したりすることができるなんて、便利な仕組みですね。それにIBM Connectionsを使用することで、社内の人とナレッジを共有して、業務効率化を図ることができそうですね。次に、IBM Sametimeはどのような活用をされていますか? 吉原:IBM Sametimeは、社内の人と簡単に繋がることができます。その機能は、チャット/在席確認/WEB会議といった内容です。電話だと通じない・出てくれない、でもメールより早く返信が欲しい、連絡の新しい手段として最近どんどん使われ始めているソリューションです。こういった手段が増えたおかげでよりスピード感・余計なストレスを感じない業務が可能になりました。 他にも、在席確認ができるため、簡単に質問できたり、昼食の誘い合いをしてリフレッシュしたり、残業の際は励まし合ったりという使い方もあったりしますね。(笑)そういった動きを”遊び”と感じる方もいらっしゃいますが、むしろこういった使い方があるからこそ柔軟にコミュニケーションを取りながら業務を遂行できるのだと思います。 勿論、ロケーションが離れた方ともWEB会議が可能です。なので拠点間のやり取りにも注目されています。つまり、リアルタイム・コミュニケーションを支援しているソリューションです - 1人では仕事は完結しないので、社内の他の方と繋がることができると業務が効率化しそうですね。少し気になったのですが、ソーシャルは導入しても目に見える効果が見えにくいと思うのですが、どのように提案されているんでしょうか。   4.ソーシャルを通じて、「働き方」を変える 吉原:それは難しい質問ですね。確かにこのソリューションを導入して、売上が何倍上がりました!という効果は出しにくいのは事実です。少し逸れるかもしれませんが、海外の事例で、「脱電子メール」というIBM社員がいます。この方は、ソーシャルを導入して、彼の受信箱は98%削減されたそうです。 - それは、スゴイですねー!お客様もソーシャルでやりとりされたのですかね? 吉原:さすがに、お客様の環境に合わせることもあり、100%メールをなくすことはできなかったようですが、ソーシャルを通じて働き方を変えた一例だと思います。このように、ソーシャルを導入することで、すぐに数値化できるような効果が出ることは少ないかもしれませんが、現状の働き方に満足していない、例えば組織でノウハウが共有されていない、社内連携がとれていない等あれば、検討される余地が十分にあると思います。 - 確かに仰々しいメールを書くより、社内ならそういうコミュニケーションの方が効率いいかもしれないですね。まさに「働き方」を変える、いい言葉ですね。しかし、ソーシャルは導入してもリテラシーの問題で全社員に馴染むまでに時間がかかったりしませんか? 吉原:はい、なかなかすぐに浸透しないことはありますが、導入時に工夫することでスピーディに変革することもできます。 その成功事例として、「ヤマトフィナンシャル様」の事例があります。ヤマトフィナンシャル様は、社内で各部から推進者を設置することで、短期間で「IBM Connections」を稼働させ、自社向けに「知恵ッター」というソリューションを導入しました。   この他にも、IBMの事例ではないのですが、例えば25名の部門で2名のみソーシャルを使っている場合は他には影響しなかったが、逆に23名がソーシャルで仕事をすると、使っていなかった2名も使用するようになったという事例があります。若干強引さはありますがソーシャルが十分に仕事のツールとして不可欠たりうる証拠でもあると思います。 このように、ソーシャルが実業務に直結するようになったり、効率的になったりすると浸透するのはいたって早いようです。 - 実際そうかもしれないですね。数10年前には、電子メールは存在していませんでしたが、今はほとんどの方が使えるようになっていますしね。普段、プライベートでばかりソーシャルに触れていましたが、ビジネス活用の良さがだんだん分かってきました! あと、伺っていて気になったのですが、ソーシャルを使う中では、「セキュリティ」は切っても切れないと思いますが、どう感じられますか? 吉原:良い質問ですね。それは、重要なフレーズになります。お客様ごとで、セキュリティ基準は違うので一概に言えないですが、そのセキュリティ基準を守った中で、どの辺りまで「働きやすさ」を求めるのかを提案させていただいております。 IDC調査で、2014年のIT支出増加率に占める割合は“SMAC”(Social Business、MobileFirst、Analytics/Big Data、Cloudの頭文字)が89%という調査が出ています。実際はこれらをお客様に合わせて、Social+Cloud、Social+Mobileのように単一でなく他のテーマとクロスさせることが求められてきています。 - お客様によって、さまざまな環境があるので、大変そうですね。ホントに、ソーシャルと言ってもひとつでは語りきれなくなってきてるんですね。興味深い話を聞くことができました。最後に、同年代として吉原さんの今年の目標は何ですか? 吉原:そんなに大それたものはありませんが、人前での説明に強くなる、要は相手に伝わるように話すことです。具体的には、IBMは時代をリードする製品・ソリューションを提供しているという自負があります。その一員として、専門用語を多用するのではなく、ユーザー目線でお客様が欲しくなるシステムをわかりやすく提案していくことです。重山さんはいかがですか? - ユーザー目線、同感です。私は、頼りにされる人になることです。具体的には、エヌアイシー・パートナーズ(株)は設立半年足らずで、まだまだ頼りない面もあるかもしれませんが、価値のあるシステムを提供していくための地盤作りをしていきたいと思っています。 吉原:お話を聞いているとすでに自社内で色々な人に頼りにされているようですし、私も頼りがいのある人間になりたいです。 - いえいえ、吉原さんこそ、製品への自信だけでなく付帯する知識も深く、はっきりと解説してくださったので、頼もしい印象を受けました。 今後もお互いに、これから頑張っていきましょう!よろしくお願いします。 吉原:はい!これからも宜しくお願い致します。 - 本日は、ありがとうございました。 吉原:ありがとうございました。   編集後記 新人SEが学ぶ・・のブログを拝見している限りでは、実は、もっと内気なタイプな人かと思っていましたが、あれはブログ上の演出だったのでしょうか。もしくはブログや日本IBM社内で鍛えられたのでしょうか。とても意欲的で力強い方でした。IBM Connections同様、他社の方ではありますが、今後もコラボレーションしながらお互い成長していきたいと思いました。

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