2015年12月

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BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.3 -ERSサービス作成-

はじめに

前回はDBサービスのdashDBを作成しテストデータをLoadしました。(前回はこちら
今回はついにレポーティングサービスのEmbeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等)を作成します。このERSを使用するとグラフィカルなレポートを簡単に作成することが可能です。

今回は下記の枠内のサービスを作成します。
bm03_01

 

今回の流れ

  1. ランタイムの作成
  2. Cloudantの作成(ERSの稼働に必要)
  3. dashDBのバインド(前回作成したサービス)
  4. ERSの作成
  5. ERSの設定

 

1. ランタイムの作成

メニューから「カテゴリ」を選択し、「計算」カテゴリ内の「ランタイム」を選択します。
WS000000

「Liberty for Java」を選択します。
※Liberty for JavaはBluemix版のWASであり、JavaのAPコンテナとなります。
WS000001

プランが「デフォルト」となっていることを確認します。
「スペース」欄には先ほど作成したスペース名を選択します。
WS000002

「名前」「ホスト」欄に任意の名前を入力し「作成」を選択します。
WS000003

数分後、画面が切り替わるので「アプリの概要の表示」を選択します。
WS000004

アプリの概要が表示されました。

これでアプリの起動・停止や各サービスの追加・バインド、使用メモリの割り当て等の管理が可能になりました!
WS000005

 

2. Cloudantの作成

CloudantはNoSQLのDBaaSで、Webおよびモバイル・アプリの開発者に最適なJSON形式のデータを扱うことが可能です。今回はウリのNoSQLを使用していませんが、今後の慣れのためにリポジトリ用DBはCloudantを使用することにしました。Cloudantの検証も機会があればぜひ公開したいと思います。

なお現時点(2015/10/1)では、dashDBのリポジトリ用DBは以下がサポート対象です。

  • Cloudant NoSQL DB
  • MongoLab
  • mongodb

カテゴリ→サービス→データおよび分析より、「Cloudant NoSQL DB」を選択します。
WS000006

「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。
プランが「Shared」となっていることを確認し、「作成」を選択します。
WS000007

「アプリケーションの再ステージ」が表示されるので「再ステージ」を選択します。
数分後Cloudantが使用可能になります!
WS000008

 

3. dashDBのバインド

「サービスまたはAPIのバインド」を選択します。
WS000009

「dashDB」を選択し「追加」を選択します。
WS000010

先ほどと同様に「再ステージ」を選択します。
WS000011

dashDBが関連付けされました!
WS000012

 

4. ERSの作成

カテゴリ→サービス→ビジネス・アナリティクスより「Embeddable Reporting」を選択します。
WS000013

「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。
「無料プラン」になっていることを確認し「作成」を選択します。
WS000014

こちらも同様に「再ステージ」を選択します。
WS000015

アプリケーションに3つ目のサービスが追加されました!
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ダッシュボード→CFアプリ から先ほど作成したアプリを選択します。
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メニューから「環境変数」を選択します。
WS000018

この後の設定に必要であるため、各サービスの環境変数の値をテキストエディタ等にコピーします。
WS000019

※上記では環境変数の値はマスクしています。

 

5. ERSの設定

サービスから「Embeddable Reporting」を選択します。
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「リポジトリーURI」に先ほどのCloudantの環境変数の“url”パラメータの値を入力し「開始」を選択します。
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ここで指定したURIのDBがERSのリポジトリ用DBとして使用されます。

「新しいパッケージ」を選択します。
WS000022

先ほどの環境変数より、今回データソースとして使用するdashDBの以下のパラメータを入力し「作成」を選択します。
“jdbcurl”、“username”、“password”
WS000023

Embeddable Reportingのホーム画面が表示されました!
WS000024
 
 

今回はここまでです。ERSサービスを作成しレポート作成の準備ができました!
次回は本シリーズの最終回で、ERSを使用して気温の遷移をグラフ化するレポートを作成します!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

お問い合わせ

本件に関するお問い合わせは以下のメールアドレスまでお願い致します。

技術支援本部 テクニカル・サポート部
Analytics担当 伊藤

nicp_support@NIandC.co.jp
 

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