はじめに
前回はDBサービスのdashDBを作成しテストデータをLoadしました。(前回はこちら)
今回はついにレポーティングサービスのEmbeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等)を作成します。このERSを使用するとグラフィカルなレポートを簡単に作成することが可能です。
今回は下記の枠内のサービスを作成します。
今回の流れ
- ランタイムの作成
- Cloudantの作成(ERSの稼働に必要)
- dashDBのバインド(前回作成したサービス)
- ERSの作成
- ERSの設定
1. ランタイムの作成
メニューから「カテゴリ」を選択し、「計算」カテゴリ内の「ランタイム」を選択します。
「Liberty for Java」を選択します。
※Liberty for JavaはBluemix版のWASであり、JavaのAPコンテナとなります。
プランが「デフォルト」となっていることを確認します。
「スペース」欄には先ほど作成したスペース名を選択します。
「名前」「ホスト」欄に任意の名前を入力し「作成」を選択します。
数分後、画面が切り替わるので「アプリの概要の表示」を選択します。
アプリの概要が表示されました。
これでアプリの起動・停止や各サービスの追加・バインド、使用メモリの割り当て等の管理が可能になりました!
2. Cloudantの作成
CloudantはNoSQLのDBaaSで、Webおよびモバイル・アプリの開発者に最適なJSON形式のデータを扱うことが可能です。今回はウリのNoSQLを使用していませんが、今後の慣れのためにリポジトリ用DBはCloudantを使用することにしました。Cloudantの検証も機会があればぜひ公開したいと思います。
なお現時点(2015/10/1)では、dashDBのリポジトリ用DBは以下がサポート対象です。
- Cloudant NoSQL DB
- MongoLab
- mongodb
カテゴリ→サービス→データおよび分析より、「Cloudant NoSQL DB」を選択します。
「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。
プランが「Shared」となっていることを確認し、「作成」を選択します。
「アプリケーションの再ステージ」が表示されるので「再ステージ」を選択します。
数分後Cloudantが使用可能になります!
3. dashDBのバインド
「サービスまたはAPIのバインド」を選択します。
「dashDB」を選択し「追加」を選択します。
先ほどと同様に「再ステージ」を選択します。
dashDBが関連付けされました!
4. ERSの作成
カテゴリ→サービス→ビジネス・アナリティクスより「Embeddable Reporting」を選択します。
「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。
「無料プラン」になっていることを確認し「作成」を選択します。
こちらも同様に「再ステージ」を選択します。
アプリケーションに3つ目のサービスが追加されました!
ダッシュボード→CFアプリ から先ほど作成したアプリを選択します。
メニューから「環境変数」を選択します。
この後の設定に必要であるため、各サービスの環境変数の値をテキストエディタ等にコピーします。
※上記では環境変数の値はマスクしています。
5. ERSの設定
サービスから「Embeddable Reporting」を選択します。
「リポジトリーURI」に先ほどのCloudantの環境変数の“url”パラメータの値を入力し「開始」を選択します。
ここで指定したURIのDBがERSのリポジトリ用DBとして使用されます。
「新しいパッケージ」を選択します。
先ほどの環境変数より、今回データソースとして使用するdashDBの以下のパラメータを入力し「作成」を選択します。
“jdbcurl”、“username”、“password”
Embeddable Reportingのホーム画面が表示されました!
今回はここまでです。ERSサービスを作成しレポート作成の準備ができました!
次回は本シリーズの最終回で、ERSを使用して気温の遷移をグラフ化するレポートを作成します!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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