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【早わかり】ILMT導入前の注意点

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの原田です。

IBMソフトウェア(Passport Advantage:以下 PA)ライセンス管理ツールである IBM License Metric Tool(以下 ILMT)を導入するにあたり、ILMT の具体的な構成と導入前の注意事項についてご説明いたします。

ILMT の必要性や基本的な利用ルールついては「【早わかり】仮想化環境でIBMソフトウェアを利用するには」で解説していますので、ぜひご覧ください。

はじめに

ILMT でのライセンス管理にあたっては、ILMT管理サーバーを用意し、ライセンス管理を必要とするサーバーに対して ILMTエージェントを導入する必要があります。

パスポートアドバンテージ契約が必要

ILMT は無償のツールですが、製品のダウンロードや技術サポート受けるにはパスポート・アドバンテージのご契約が必要です。
このため、ゼロ円のライセンスの発注が必要な点にご注意ください。

ご契約が締結されていない場合は、製品のダウンロードや技術サポートを受けることができません。
また、翌年以降もソフトウェア・サブスクリプション&サポート(以下 SS&S)をゼロ円で注文する必要があります。(※SS&S契約がないとバージョンアップができないため)

ILMT管理サーバーは専用サーバー(区画)への導入が前提

ILMT は専用のサーバー機または仮想サーバーにインストールすることが前提とされています。

他のアプリケーションと共存させた場合、リソースやポートの競合が発生する可能性が考えられます。運用開始後に想定外の問題が発生することを避けるためにも、ILMTサーバー用に専用のサーバー機、または仮想サーバーをご用意ください。

ILMTは常に最新のバージョンをご利用ください

サブキャパシティ・ライセンスのご契約条件上、ILMT は常に最新のバージョンをご利用いただくことが前提です。

最新バージョンをご利用でない場合は規約違反となり、監査上お客様に不利益が生じる可能性がありますのでご注意ください。

また、最新バージョンには様々な修正が含まれているため、問題の発生を事前に抑制するためにもバージョンアップをご実施ください。
現時点での ILMT最新バージョンは9.2となっています。9.2リリース後も「License Metric Tool -新機能-」(IBMサイト)に記載の通り随時修正がリリースされるため、常に最新化する必要があります。

ILMT9.2管理サーバーの導入タイプ

ILMT の現時点最新バージョンは9.2です。
ILMT 9.2 における管理サーバーの導入タイプとしては、以下の3種類が用意されています。

  1. License Metric Tool Lite
  2. Ansibleを使用したLicense Metric Tool
  3. BigFixを使用したLicense Metric Tool

上記のうち1と2については、エージェント側で収集した情報を手動でサーバーに渡す仕組みを検討する必要があるため弊社では「3」のタイプでの導入を推奨しており、今回は「3」のパターンで ILMT管理サーバーを構成する場合についてご説明します。

各導入タイプの詳細については「License Metric Tool -インストール-」(IBMサイト)の資料をご参照ください。

BigFixを使用したLicense Metric Toolの構成概要図

以下図の通り、サブキャパシティー・ライセンス対象のシステム上に導入する BigFixクライアントにて収集したデータを ILMT/BigFixサーバーにアップロードし、ILMTサーバーにて監査レポートを作成します。

  • BigFixサーバーから最新のソフトウェアカタログを入手するため、インターネット接続が必要です(直接インターネットに接続できない構成の場合はAir-Gapped構成も可能)
  • BigFix は HCL社の製品ですが、ILMT で利用する BigFix については IBMサポートの対象となります

ILMT9.2アーキテクチャー概要

ILMT9.2でサポートされるオペレーティング システム

次に、「IBM License Metric Tool」(IBMサイト)を元に、ILMT を導入するサーバーのオペレーティング・システムの前提を確認する必要があります。

[確認手順]
1) 表示される画面で最新バージョン・リリースを選択してください。
2) 次に表示される画面で「Operating Systems」を選択してください。
3) 次に表示される画面で現在サポートされているOS・バージョンをご確認いただけます。

ILMT管理サーバーとエージェントを導入するサーバーでは、サポートされるオペレーティング・システムが異なりますのでご注意ください。

弊社では、LESサーバーを利用した ILMT管理サーバーのサンプル構成(現在は以下に記載の4パターン)を準備しています。

Windows構成 RHEL構成
特徴

1台のマシンにILMTサーバー、BigFixサーバー、BigFixコンソールを同居させる構成 1台のマシンにILMTサーバー、BigFixサーバーを同居させる構成
BigFixコンソール 別途用意は不要 別途PC等で用意が必要
(Windowsのみサポート)
ILMT管理サーバーのOS Microsoft Windows Serve Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
データベース MS SQL Server Standard Edition(コアライセンスモデル) Db2(ILMTサーバーライセンスとともに無償提供)
主なHWスペック、オプション モデル:SR250 V3 3年保証CTOモデル
CPU:「エンドポイント 最大1,000」パターン:4コア
   「エンドポイント 1K~5K」パターン:6コア
メモリ:16GB
内蔵ディスク:600GB 10K SAS HDD x 3(RAID1+ホットスペア)
1GbE NIC:オンボード2ポート + 4ポートアダプター x 1
その他:外付けDVD-RW、200V電源コード
保守:5年24×7、メディアお渡しオプション、Value Selection

ILMTサーバー構成に関するよくある質問

Windows構成の場合、データベースとして MS SQL Server Expressは利用できますか?

IBM License Metric Tool と BigFix を同一コンピューターに導入するオールインワン構成の場合、SQL Server Express はご利用いただけません。また、BigFix は本番環境での SQL Server Express のご利用はサポートされておりません。
従いまして、Windows にて IBM License Metric Tool を構築する場合は、有償版の SQL Server が必要となります。

RHEL構成の場合、データベースとして別途Db2ライセンスの購入が必要でしょうか?

いいえ。
Db2ライセンスはILMTライセンスとともに無償で提供されるため、別途購入は不要です。

RHEL構成の場合、BigFixコンソールは別途必要でしょうか?

はい。
BigFixコンソールは Windows のみがサポートされるため、別途PC等で BigFixコンソールをご用意いただく必要があります。
オプション A: Linux へのオールインワン・インストール(BigFixシナリオ)」もご参照ください。

さいごに

昨今のシステムでは仮想化やコンテナ化は当たり前になり、仮想化環境やコンテナ環境におけるソフトウェア製品のライセンス管理は必要不可欠となっています。
コンテナ環境で IBM PAライセンスをご利用される場合には「IBM Container Licenses」(IBMサイト)をご確認ください。

IBMソフトウェア製品のライセンス管理ツールとして ILMT はおなじみの製品となりましたが、ILMT を取り巻く環境や制度は時代の流れと共に変化しています。
ぜひ正しい理解のもとでご利用いただきますようお願いいたします。

また、IBM PAライセンスを管理するツールとして「Flexera One with IBM Observability」という SaaS製品もございます。
弊社での導入検証結果を「【やってみた】IT資産管理ソリューション「Flexera One with IBM Observability」を使ってみる -Part1-」でご紹介していすので、ぜひご覧ください。

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