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ブログ

【早わかり】RDS for Db2のご紹介

こんにちは。
てくさぽBLOGメンバーの高村です。

2023年11月の AWS re:Invent 2023 にて、Amazon Relational Database Service for Db2(以下、RDS for Db2)が発表されました。マネージドサービスである Amazon RDS上で Db2 が利用できるようになったとのことで、クラウド移行を検討されているお客様や運用負荷を削減したいお客様にとって最適なサービスではないかと思います。

今回は「RDS for Db2」の概要について、さくっとご紹介したいと思います。

お客様が抱える課題

IBM Db2 は、ミッションクリティカルなワークロード向けに構築された Relational Database Management Service(RDBMS)です。
昨年30周年を迎え、最新の Db2 には AI機能が実装がされるなど、進化し続けている製品です。

今もなお多くのお客様にご利用いただいている製品ですが、ご利用に関して以下の様な課題を抱えているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • 異なる物理的な場所で高可用性構成を組み、災害時のリスクを軽減したい。
  • 社内標準でAWSを利用する方針でDb2の移行を検討しているが、構築および運用にあてる要員が不足している。

このような課題を、RDS for Db2 が解決します!

RDS for Db2とは?

RDS for Db2 とは、フルマネージド・リレーショナルデータベースサービスである AWS RDS にて Db2 をご利用できるサービスです。

以下に RDS for Db2 の特徴をご紹介します。

フルマネージド環境

AWS EC2 に Db2 を導入する場合、OS導入以降はお客様にて構築・運用管理が必要ですが、RDS for Db2 は OSパッチ適用から高可用性まで AWS による管理となり、お客様の運用負荷が軽減されるメリットがあります。


フルマネージド環境

高可用性の構成

オンプレミスの場合、同一データセンター内の隣同士のラックで高可用性構成をとることがあるかと思います。RDS for Db2 では、AWSリージョン内の1つ以上のデータセンターで構成されるアベイラビリティゾーン(AZ)間で高可用性を構成することができます。

2つのアベイラビリティゾーンにまたがった構成で、データは別の AZ にあるインスタンスへ同期される仕様です。プライマリインスタンスに障害が発生した際には、自動または手動でスタンバイインスタンスにフェイルオーバーします。

高可用性の構成

バックアップ方法

RDS for Db2 では、自動バックアップ/手動バックアップを利用する方法があります。

自動バックアップは保持期間が最大35日ですが、トランザクションログを用いてポイントタイムリカバリを行うことができます。また、共通の注意事項として既存の DBインスタンスにはリストアできず、新規インスタンスにリストアとなります。

自動バックアップ 手動バックアップ
バックアップ対象データ
  • DBインスタンスのスナップショット
  • トランザクションログ
  • DBインスタンスのスナップショット
保持期間 最大35日 無制限
ポイントタイムリカバリ 〇(最短で5分前)
別リージョンへのスナップショットコピー
リストア時の注意事項 新規のDBインスタンスにリストア。
既存のDBインスタンスにリストアは不可。
エンドポイントを変えたくない場合は、元のインスタンス識別子を新規インスタンス作成時に指定。

移行方法

移行方法の選択は、既存Db2 の OSの種類やダウンタイムの要件によりいくつかの方法から選択できます。

以下は、「Amazon RDS for Db2 へのデータマイグレーション戦略」(AWSサイト)に記載の移行方法の意思決定ツリーを日本語化したものです。
Db2 のデータを Amazon RDS for Db2 に移行するための OSSツール「Db2 Migration Tool(Db2MT)」を利用した方法や IBM Data Replication(別途ライセンス必要)の Qレプリケーションを利用した方法など、要件にあった移行方法を選択可能です。

意思決定ツリー

費用について

IBM Db2ライセンスは、IBM パスポート・アドバンテージ製品のご契約をしていただき、ライセンス持ち込み(BYOL)で利用します。(後述に記載)

※AWSインフラは別途AWSサービスのご契約が必要です

費用について

AWSインフラ

AWS RDS のコンピューティングリソースは従量課金制で、多様なスペックから選択できます。

vCPU は最小2vCPU~最大128vCPU、メモリは最小2GB~最大512GB、データベースのストレージは最小100GiB~最大64TiBを選択でき、汎用SSD/プロビジョンドIOPS(SSD)(高パフォーマンス、低レイテンシー、高スループットを必要とするワークロード向け)のストレージを選択できます。

以下に、東京リージョンでマルチ AZ配置(1つのスタンバイ)とした費用感を記載しました。

※記載の費用感は2024年8月時点の「Amazon RDS for Db2 の料金」(AWSサイト)から引用した金額であり、正確な金額は都度AWSサイトにてご確認ください

タイプ 費用
インスタンス db.m6i.xlarge
4vCPU, 16GiBメモリ
時間あたりUSD 0.988
ストレージ 汎用SSD(gp3)-ストレージ1TB 毎月1GBあたりUSD 0.276
月額(1ヶ月744時間、1$=150円とした場合):約15万円~

IBM Db2ライセンス

2024年8月時点の RDS for Db2 で BYOL が可能な Db2ライセンスは以下です。

※Non-producitionライセンス、旧エディションのBYOLは適用不可となりますのでご注意ください(今後変更となる可能性あり)

適用可能エディション
  • Standard Edition
  • Advanced Edition
課金体系 VPC
契約形態
  • Perpetual License
  • Subscription License
  • Monthly License
補足 Perpectual Licenseは有効なSS&Sが必要

ライセンス管理について

IBM Db2 の AWS RDS への BYOL については「Eligible Public Cloud BYOSL Policy」(IBMサイト)に記載されている通り、AWS が提供するサービスである AWS License Manager(AWSサイト)を使用してライセンス管理を行います。

まとめ

今回は RDS for Db2 の概要についてご紹介しました。
AWS の AZ間で高可用性構成を簡単に実現したい、構築・運用の要員が不足しているためバックアップやパッチ適用を自動化したい、といった課題がある場合は、RDS for Db2 を是非ご検討いただければと思います。

一方で、バージョンアップやパッチの適用に関して、事前に検証した上でリリースを行いたいというお話を時折お聞きします。

RDS for Db2 においてはエンジンのアップグレードは手動で行うことができますが、AWS が緊急性が高いと判断したソフトウェアパッチについては適用が自動的にスケジュールされる場合もあります。このようにスケジュールされてしまうのが困る場合には、OS以上をお客様自身で管理する AWS EC2 に IBM Db2 を導入する方法をお勧めします。
AWS EC2 のプロビジョニングや OS以上の運用、IBM Db2 の導入・運用、および高可用性構成はお客様の責任となりますが、お客様の任意のタイミングでソフトウェアパッチ適用を行うことが可能です。

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この記事に関するご質問は以下の宛先までご連絡ください。

エヌアイシー・パートナーズ株式会社
E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp

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