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2015年12月14日

BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.3 -ERSサービス作成-

はじめに 前回はDBサービスのdashDBを作成しテストデータをLoadしました。(前回はこちら) 今回はついにレポーティングサービスのEmbeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等)を作成します。このERSを使用するとグラフィカルなレポートを簡単に作成することが可能です。 今回は下記の枠内のサービスを作成します。   今回の流れ ランタイムの作成 Cloudantの作成(ERSの稼働に必要) dashDBのバインド(前回作成したサービス) ERSの作成 ERSの設定   1. ランタイムの作成 メニューから「カテゴリ」を選択し、「計算」カテゴリ内の「ランタイム」を選択します。 「Liberty for Java」を選択します。 ※Liberty for JavaはBluemix版のWASであり、JavaのAPコンテナとなります。 プランが「デフォルト」となっていることを確認します。 「スペース」欄には先ほど作成したスペース名を選択します。 「名前」「ホスト」欄に任意の名前を入力し「作成」を選択します。 数分後、画面が切り替わるので「アプリの概要の表示」を選択します。 アプリの概要が表示されました。 これでアプリの起動・停止や各サービスの追加・バインド、使用メモリの割り当て等の管理が可能になりました!   2. Cloudantの作成 CloudantはNoSQLのDBaaSで、Webおよびモバイル・アプリの開発者に最適なJSON形式のデータを扱うことが可能です。今回はウリのNoSQLを使用していませんが、今後の慣れのためにリポジトリ用DBはCloudantを使用することにしました。Cloudantの検証も機会があればぜひ公開したいと思います。 なお現時点(2015/10/1)では、dashDBのリポジトリ用DBは以下がサポート対象です。 Cloudant NoSQL DB MongoLab mongodb カテゴリ→サービス→データおよび分析より、「Cloudant NoSQL DB」を選択します。 「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。 プランが「Shared」となっていることを確認し、「作成」を選択します。 「アプリケーションの再ステージ」が表示されるので「再ステージ」を選択します。 数分後Cloudantが使用可能になります!   3. dashDBのバインド 「サービスまたはAPIのバインド」を選択します。 「dashDB」を選択し「追加」を選択します。 先ほどと同様に「再ステージ」を選択します。 dashDBが関連付けされました!   4. ERSの作成 カテゴリ→サービス→ビジネス・アナリティクスより「Embeddable Reporting」を選択します。 「スペース」「アプリ」が先ほど作成した名称になっていることを確認します。 「無料プラン」になっていることを確認し「作成」を選択します。 こちらも同様に「再ステージ」を選択します。 アプリケーションに3つ目のサービスが追加されました! ダッシュボード→CFアプリ から先ほど作成したアプリを選択します。 メニューから「環境変数」を選択します。 この後の設定に必要であるため、各サービスの環境変数の値をテキストエディタ等にコピーします。 ※上記では環境変数の値はマスクしています。   5. ERSの設定 サービスから「Embeddable Reporting」を選択します。 「リポジトリーURI」に先ほどのCloudantの環境変数の“url”パラメータの値を入力し「開始」を選択します。 ここで指定したURIのDBがERSのリポジトリ用DBとして使用されます。 「新しいパッケージ」を選択します。 先ほどの環境変数より、今回データソースとして使用するdashDBの以下のパラメータを入力し「作成」を選択します。 “jdbcurl”、“username”、“password” Embeddable Reportingのホーム画面が表示されました!     今回はここまでです。ERSサービスを作成しレポート作成の準備ができました! 次回は本シリーズの最終回で、ERSを使用して気温の遷移をグラフ化するレポートを作成します! 最後までお読みいただきありがとうございました。   お問い合わせ 本件に関するお問い合わせは以下のメールアドレスまでお願い致します。 技術支援本部 テクニカル・サポート部 Analytics担当 伊藤 nicp_support@NIandC.co.jp  

2015年12月04日

BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.2 -dashDBの作成、データLoad-

はじめに 前回は本検証の概要のご説明とBluemixのアカウントを作成しました。(前回はこちら) 今回はデータソースDBサービスのdashDBを作成しテストデータをLoadします。 dashDBはDB2 BLUによるインメモリー・アナリティクスとPureData for Analytics(Netezza)由来のイン・データベース・アナリティクスを融合し、クラウドサービスとして利用することを可能にしたアナリティクス・サービスです。 今回は下記の枠内の箇所です。   dashDBサービスを作成 Bluemixにログイン後、左上のメニューアイコンを選択し「ダッシュボード」を選択します。 任意のスペース名を入力し「作成」を選択します。 ※上記が表示されない場合は左にある「スペースの作成」を選択します。 (スペースが作成された状態の画面) ※スペースはその名のとおりBluemix上の使用領域のようなイメージで、このスペース上にアプリやサービスを構築していきます。 左上のメニューアイコンを選択し、「カタログ」を選択します。 (ホーム画面よりメニューを選択した画面) 左側メニューの「サービス」カテゴリ中にある「データおよび分析」にチェックを入れ「dashDB」を選択します。 「Entry」プランになっていることを確認します。 ※金額が表示されていますが、トライアル期間内は無料で使用可能です。 「スペース」欄で先ほど作成したスペース名を選択します。 プランが「Entry」となっていることを再度確認し「作成」を選択します。 数分後、dashDBサービスが追加、開始されます。 「LAUNCH」を選択します。   たったこれだけのステップでDBの作成が完了です! 例えばオンプレでサーバーを用意してそこにOracleを導入となると1~3日程度掛かる場合がほとんどだと思います。これは確かに「スピーディー」です!!   dashDBにテストデータをLOAD 「Load」 > 「Load from Desktop」を選択します。 Loadファイルをセットし必要であれば設定を変更します。 下記に記載の手順でCSVファイルを取得し、画面と同じ設定を行ってください。 今回は「developerworks」に掲載のファイルを使用します。 上記を開いて、ファイル →「名前を付けて保存」を選択しお使いのPC内に「tokyo.2013.csv」の名称で保存 IEを使用する場合は、表示 → エンコード →Unicode(UTF-8)を選択し、文字コードをUTF-8に設定 設定完了後「LoadFile」を選択します。 以下の画面と同じ設定となっていることを確認してください。 Loadファイルのプレビューを確認し「NEXT」を選択します。 今回はLoadと同時に新規のテーブルを作成するのでテーブル名、カラム名を指定します。 ※別途作成したテーブルに対してLoadすることも、もちろん可能です。 数分後Load完了画面が表示されるので、エラーが発生していないか確認します。 以下の例では8736件すべてのレコードが正常にLoadされました。 (参考)「View the log this load」を選択すると実行ログが表示されます。 ※テクノロジーのベースとなっている「db2」のコマンドが使用されているようです。 SQL27966W /mnt/blumeta0/db2/copy" overrides the COPY NO parameter specified in the Load. SQL3109N /opt/ibm/dsserver/work/upload_jlMfI1Rdux1443667564010.csv_144366792701. SQL3500W 02:52:07.855929". SQL3519W SQL3520W SQL3515W 02:52:07.908505". SQL3500W 02:52:07.909588". SQL3110N the input file. SQL3519W SQL3520W SQL3515W 02:52:08.160457". SQL3500W 02:52:08.161942". SQL3213I SQL3515W 02:52:08.931728". メニューから「Run SQL」を選択するとSQLの実行環境が起動します。 テストとして、「select count(*) from tokyo」を入力し「RUN」を選択します。 画面下部に実行Logと結果が表示されることを確認します。 8736件のレコードがテーブルに入っていることが確認できました。   次回はついにレポーティングサービスのEmbeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等)を作成します。 このERSを使用するとグラフィカルなレポートを簡単に作成することが可能です。   最後までお読みいただきありがとうございました。   お問い合わせ 本件に関するお問い合わせは以下のメールアドレスまでお願い致します。 技術支援本部 テクニカル・サポート部 Analytics担当 伊藤 nicp_support@NIandC.co.jp

2015年10月29日

BluemixのトライアルライセンスでBIシステム構築 Vol.1 -Bluemixアカウント作成-

Bluemixとは? IBMさんが提供を行っているオープン・スタンダードを活用した、新しいクラウド・プラットフォーム(PaaS)です。 参考:メーカーリンク http://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/bluemix/   確認したいこと 本検証では下記を確認したいと思います。 ・Bluemixを使うと「スピーディーに環境構築ができる」とのことだが、オンプレで同等の環境を構築した場合と比べてどの程度スピーディーか? ・同等のオンプレの環境(CognosBI)と比べて使い勝手はどうか?   検証の流れ Bluemixのアカウント作成 データソースDBサービス作成、テストデータLoad リポジトリDBサービス作成、レポートサービス作成 BIレポート作成   トライアル検証環境情報 (Bluemix米国南部) ・ランタイム:Liberty for Java ・データソース:dashDB ・レポーティング:Embeddable Reporting Service (CognosBIのレポート機能と同等) - リポジトリDB:Cloudant これらすべて30日間無料の「Bluemixトライアルライセンス」の範囲内で使用可能です。   トライアル検証構成図 10分でできる! Bluemixトライアルアカウント作成手順 Bluemixのサイト(https://ibm.biz/bluemix2015) にアクセスし「登録」を選択します。   「既にIBM IDをお持ちの場合」を選択します。 (IBM IDをお持ちでない方は別途作成ください。) 次ページにてIBM IDに登録している電話番号とEメール・アドレスを入力し、「アカウントの作成」を選択します。   下記の完了メッセージが表示されることを確認します。   数分後「IBM Bluemix」から下記メールが送信されますので、文中の「サービスの開始」を選択します。   IBM IDとパスワードを入力し「サインイン」を選択します。   無事Blumixにログインできました! 右上に表示されている残りのトライアル期間内は検証として自由に使用することが可能です。 次回はデータソースDBサービスのdashDBを作成します。 dashDBは「DB2 BLU」によるインメモリー・アナリティクスとPureData for Analytics (Netezza) 由来のイン・データベース・アナリティクスを融合し、クラウドサービスとして利用することを可能にしたアナリティクス・サービスです。   最後までお読みいただきありがとうございます。   ----- 技術支援本部 テクニカル・サポート部 Analytics担当 伊藤 本件に関するお問い合わせは下記メールアドレスにお願い致します。 nicp_support@NIandC.co.jp

2014年03月18日

【ツアー体験記】IBM Storage Capability

Storage のスペシャリティ認定をもつパートナー企業様を対象にセールスコンテストが実施され、受賞者の方が2014年2月末に開催された IBM米国のストレージ開発拠点のツーソン(Tucson)とシリコンバレーのS/W開発拠点をまわるツアーに招待されました。このツアーの存在はシークレットではありませんが、各ブランドで実施されている Capability Tour については行った人しかわからない事が多いと思います。 IBM Storage Capability 2014 に参加した弊社スタッフの体験レポートをお伝えします。 ツアー体験レポート 行程概要 2/23(日) 日本を出国しアリゾナへ↓24(月) アリゾナ州、ツーソン(Tuson):ストレージ開発拠点にて一日研修↓25(火) 移動日。サンフランシスコへ↓26(水) カリフォルニア州、サンフランシスコ:シリコンバレーのS/W開発拠点にて一日研修↓27(木) オプショナルツアー↓28(金) 帰国(日本到着は3/1) エヌアイシー・パートナーズ株式会社からは営業担当の森が参加しました。 (森の感想)「広大な米国内のツアーなので行程の半分は移動、その他はセッションでした。移動中と帰りに少し観光スポットに立ち寄れましたが、スペシャリティ対象なので、技術セッションは製品開発担当者から直接ストラテジーやロードマップを聞くことができて勉強になりました。何よりもパートナー様と寝食を共にしたことで、より仲良くなれたことが嬉しかったです。」 以下、参加者のコメントと共に7日間の行程をダイジェストでお伝えします。 2/23(日) アリゾナ到着 成田を出てボーイング787で快適なフライト。しかし、あるメンバーの荷物が見つからないというロストバッゲージ事件が発生!最期は見つかったのですが、皆で協力して探したのでメンバーの連帯感が生まれました。 ツアー参加者全員でウェルカムディナー 2/24(月) IBM Tucson Exective Briefing Centerで終日研修 IBMツーソンは1978年に製造拠点として開設され、今では1500⼈以上の従業員が働きシステム製品主にストレージ・ハードウェア製品を中⼼に研究開発を⾏っており、IBM最大のストレージ開発拠点になっています。 この日は終日研修。非常に勉強になりましたが、時差ボケで寝ないために時おり立って受講しました(笑)。 左は研修会場のコースター。革張りでカッコイイです。右はギフトでもらったコースター。こちらもしっかりした作りで今はオフィスで愛用しています。 2/25(火) サンフランシスコへ移動 長い移動が続きます。サンフランシスコへ。空港からバスで観光ポイントによりながら市内へ到着。 市長がアジア系アメリカ人のエド・リー氏。街並の美化に力を入れており、ゴミもない非常に綺麗な街でした。 有名なゴールデンゲートブリッジ MLBサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地球場AT&Tパークの外。そうです、ココはバリー・ボンズ選手の場外ホームランの球をボートで拾う映像が流れていた場所です。 フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman’s Wharf)で、シーフードを堪能しました。 翌日は、S/W開発拠点のシリコンバレーで研修です。 2/26(木) シリコンバレー この日は大雨の影響でフリーウェイで事故があり1時間の移動が倍以上になり、やっとシリコンバレーへ。(写真は渋滞解消後) IBMシリコンバレーはソフトウェアの開発拠点です。Tivoliソフトを初め、Big Dataアナリシス、Cloudソリューション関連のソフトウェアを開発しています。 この日も終日研修。 2/27(木) 最終日(オプショナルツアー) オプショナルツアーでは3つの選択肢がありました。 ワイナリー見学 アルカトラズ島見学 カルフォルニア湾クルーズ 天候の影響でクルーズは中止になり、メンバーはワイナリーとアルカトラズ島に別れました。 最後に 12月の最終営業日にこのツアーへのノミネートを知らされ、驚ろきました。しかし、ストレージ開発拠のツーソンは観光地ではなくプライベートで行くことはなかったと思いますので良い体験ができました。 また、シリコンバレーの広大な土地では IBM が施設として利用しているのは10%程度。その他は農地として貸し出しており、「IBMはコンピュータとソフトウェアと野菜を生産している」という冗談を現地で聞きましたが、Smarter Planet も IBM ビジネスのひとつ、あながち冗談ではないと思いました。これも現地に行ったからこそ感じ取れることだと思います。 私は普段サーバーを主力にしたビジネスをしていますが、ビッグデータなどでもデータを格納するストレージは必要不可欠な存在で、これからますます存在感をもつことを実感しました。 研修では特に、ハンバーガーチェーンを例にした話が印象に残っています。 従来、「ハンバーガー+ポテト+ドリンク」がメインのビジネスでした。しかし、マックカフェのようにコーヒーに付加価値をつけて販売することで「コーヒー+ポテト」「コーヒー+バーガー」といったビジネスが生まれ “コーヒーを起点にビジネスを伸ばす” というビジネスモデルが出来ているという話があります。 同様に、ストレージビジネスも “付加価値の高いストレージを起点としてサーバーやソフトを販売していく” という考え方をしていくことが出来ます。こうしたプランの立て方などは日本でのビジネス展開を考える上でも示唆に飛んでおり、目からウロコが落ちました。 研修だけでなくツアー全体では恵まれたメンバーと濃厚な時間を過ごせ、とても幸せでした。 IBM の高性能ストレージを起点にしたビジネスを、パートナー様と一緒に展開していくなどこの研修の経験を活かしていきたいです。   .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

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