皆さま、こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの岡田です。
前回ブログでLenovoの新ブランド「ThinkSystem」について書きましたが、第2弾として「ThinkSystem」製品の統合管理を行う「XClarity」についてお伝えします。
まず改めて全体像になりますが、今回Lenovoエンタープライズ製品群は以下の3つのブランドに分けられることになり、管理系製品は「XClarity」としてまとめられました。これまでIMMやUEFIと呼ばれていたサーバーの管理機能が新機能とともに「XClarity」ブランドに統合されました。
今回のブログでは、このうちの「XClarity」での新機能の特長について説明していきます。
まず「XClarity」製品群の全体は以下になります。これまでも販売されていた製品に加えて3つの新機能(「XClarity Provisioning Manager」「XClarity Controller」「XClarity Essentials」)が発表されました。
1.XClarity Provisioning Manager
以前はUEFIと呼ばれていた、ThinkSystemサーバーに組み込まれるプロビジョニングツールです。
以下のようにこれまでの無機質な画面から、直感的に操作できるような画面になり、操作性が向上しました。
日本語表記にも対応しました!
画面のメニューを上から順番に実施していくとサーバー導入が完了するような画面構成になっていますので、
セットアップの時にどの項目の設定が必要か迷うことが少なくなりますね。
2.XClarity Controller
これまでIMMと呼ばれていた、ハードウェア監視のための管理コントローラーです。
JavaやActiveXプラグインがなくても、 HTML5準拠のサポートブラウザーでリモートKVMを利用できますようになりました。
これまでJava バージョンによってはうまく動作しないということもありましたが、これで互換性に悩まされることがなくなりますね。
こちらも日本語表記に対応しました。
3.XClarity Essentials
以前はToolCenterと呼ばれていた、ThinkSystemサーバー の管理をサポートするサーバー管理ツール群で、以下の機能が提供されます。
・UpdateXpress/OneCLI ・・・ThinkSystemの全てのファームウェアをリモートから更新可能 (ドライバーはローカルのみ)。OneCLIはコマンドラインです。
・BoMC (Bootable Media Creator) ・・・ オフラインでファームウェアを更新するためのブータブルメディア(ISO、USBメモリー、PXEイメージ)を作成できます。
まとめ
これまで述べてきた内容を整理すると以下のようになります。
上記のとおり、これまでの各種管理系ツールが整理されてシンプルになったことがお分かりいただけると思います。発表された新機能はいずれも使いやすさの向上を目指してユーザーインターフェイスの刷新やツールの統合が行われており、これらを利用することでシステム構築や運用を担当するエンジニアの皆さんの作業の効率化のお役に立つと思います。
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