2024年06月

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【参加レポート】「Think 2024」に参加した ~AIとハイブリッドクラウドの未来を解き明かす~

こんにちは、ソリューション企画部の西村です。

今回私は、ビジネスイノベーションとテクノロジーの先端を切り開く IBM Global の年次イベント「Think 2024」に参加しました。
このブログを通して、イベントで得た印象深いハイライトや知見を皆さんと共有できればと思います。

イベント概要

2024年5月20日から23日にかけて、アメリカのマサチューセッツ州ボストンにて「Partner Plus Day at Think 2024」と「Think 2024」イベントが開催されました。
この4日間のイベントでは、IBM の戦略や新たな製品の発表がありました。

世界の状況は不透明さを増しており、経済も不確実性を抱えています。
そんな中、経営の本質を変えるイノベーション “ビジネスモデルを一新し、生産性を高める取り組み” が、非常に重要なテーマとなっています。

Think 2024 では、最新の AI技術、ハイブリッドクラウド、自動化、さらには量子コンピューティングなど、従来の枠を超えた技術革新について発表がありました。
イベントには世界中からエンドユーザ様、パートナー様が4,000人以上集まり、これらの発表や最新情報を理解し、ディスカッションする場となりました。

イベント会場
イベント会場

Partner Plus Day at Think 2024

Think 2024 の開催に先立ち「Partner Plus Day at Think 2024」が20日に BCEC のグランドボールルームにて開催され、IBMエコシステムの General Manager ケイト・ウーリーをはじめとした IBM のシニアリーダー陣による、IBMエコシステム戦略や最新の Partner Plusプログラムなどについての説明がありました。

IBM CEO のアービンド・クリシュナ氏は IBM の注力エリアであるハイブリッドクラウドと AI について語り、特に4兆ドルの AI市場や成長中の1兆ドルのクラウド市場の潜在的な可能性に注目していました。
IBM の売上の50%を協業ビジネスで実現しようという目標は、パートナーの皆様にとって重要なメッセージでした。また、AI技術の開発におけるコスト削減や生産性向上への寄与、そしてリソースの不安解消にも力を注いでいる点は、多くの共感を呼びました。

ロブ・トーマス氏の講演では IT業界の動向に焦点が当てられ、AI の活用にはハイブリッドクラウドが不可欠であること、そして複雑さが増す中で自動化のニーズが高まっていることが明らかにされました。
IBM の自動化に関する独自の提案や AI の導入を容易にする取り組みは、特に興味深い内容でした。また、共同でのセールスとマーケティングの推進や再利用可能なコードの生成、PoC やデモの機会の継続的な促進は、パートナーシップにとって非常に有益であるということが伝わりました。

パートナーエコシステムGM のケイト・ウーリー氏からは、IBM の投資方針として、モダナイゼーションと自動化の需要に応えるためのハードウェアとソフトウェアへの継続的な投資についての説明がありました。
特に HashiCorp の買収*1 は、ハイブリッドクラウド環境におけるアプリケーションのプロビジョニングと構成を簡素化するとして大きな注目を集めました。パートナー活動への投資、そして製品の組込みやすさやサービスの強化は、パートナー各社の IBM製品販売の動機付けになることでしょう。

続いて行われた日本IBM によるセッションでは、共創を支援するリソースや今後の展開について深く掘り下げられました。
技術、コンサルティング、販売力、ソリューションの結集に加え、業界標準となる Open Technology の役割が強調されました。
AI をあらゆるビジネスに適用する動きは進んでおり、各パートナー様が持つ専門技術の共有というかたちで日本マーケットのさらなる成長が期待されています。

*1.(参考情報)「IBM、HashiCorp社を買収し、包括的なエンドツーエンドのハイブリッドクラウド・プラットフォームを構築」

Think 2024

5月21日からは IBMパートナー企業に加えてさらに多くのお客様も参加し、「Think 2024」が開催されました。総勢4,000名、日本からも150名以上が参加する盛況ぶりでした。

IBM の CEO アービンド・クリシュナ氏は、AI がいかにイノベーションを実現し生産性を向上させているかを力強く語るとともに、「IBM Granite*2」モデルをオープンソース化するという大きな発表を行いました。
これにより、AI の活用が加速することが期待されます。

IBM の AI戦略はよりオープンになり、新たな提携も続々と発表されました。
注目すべきは「Automation」と「Scale」の推進、そして生成AI(Generative AI)を取り巻く「Open」というキーワードでした。

今後AIアプリケーションが爆発的に増加すると予想されるなか、人の手に負えない管理作業を自動化することが必須となってきます。
そのため IBM は、IT の自動化に関する7つの重要領域 “Observability、Resource Management、Network、FinOps、Technology Business Management、および Insight” を整理しています。

中でも「IBM Concert」という名の新しいプラットフォームが Insight の領域で発表されました。アプリケーションライフサイクル管理のアシスタントとして管理対象システムの様々なデータを継続的に収集し、そこから Insight を道き出します。
Risk を一例とすると、CVE(Common Vulnerabilities and Exposures)と呼ばれる共通脆弱性識別子に対してそのシステムにおける重要度、関連するシステムのコンポネントを可視化します。この CVE に対する対応を Chat で問い合わせ AI が回答するという機能も提供されます。
この Risk に加えて、Compliance、Evidence の機能がが6月17日より提供される予定です。
また、Networking、Automation、Observability、Cost の領域では順次新しい機能のリリースが予定されています。

IBM Concertの機能、IBM Concertの画面
左:IBM Concertの機能、右:IBM Concertの画面

AI を仕事の手助けとして取り入れる動きが進んでおり、大事なポイントで生成AI を活用することによってそれぞれバラバラに運用されていたシステムが連携し、よりスムーズで効率的な業務の流れが作り出されました。
また、プログラムを書く際に手助けしてくれるコードアシスタントを使ったアプリケーションの作成、AI が Java のバージョンアップをサポートしたり、テストケースを自動で作ったり、コードの説明を自動生成したりする機能が紹介されました。

BI の分野では、10月にリリース予定の「watsonx BI assistant」を利用することでデータの分析作業が自動で行われ、ユーザーはチャットを使って問題の原因や解決策を簡単に尋ねることができるようになります。

今回の発表で、AI の開発をよりオープンで進めやすいようにするために大きな一歩を踏み出しました。
IBM の AIモデル「Granite」を誰でも利用できるよう公開し、「InstructLab」を活用してより効率的な大規模言語モデル LLM(Large Language Models)の作成を支援する方針です。

更に、IBM は Amazon の「Amazon SageMaker」、Microsoft の「Azure Marketplace」、Salesforce の「Einstein」、そして SAP の「RISE」といった大手プラットフォームとも提携を深め、これらの場で Graniteシリーズの用途を広げる計画を明らかにしました。

先進的な AIモデルである LLM を使う上で、信頼性が高く正確なデータを使って学習させることの大切さが特に強調されていました。
IBM が提供する「Granite」には、チャットボット、様々な言語の理解、時間の流れに沿った予測や天気予報など、16種類の異なる目的を持った AIモデルがあります。
さらに、IBM は Mistral AI や llma、elyzaなどのパートナー企業と協力し、複数のタイプのデータを扱える「マルチモーダル」AI の機能をより強化しています。

*2.(参考情報)「信頼できるデータで構築した基盤モデルGraniteの日本語版を提供開始し、日本のお客様の生成AI活用を加速」

まとめ

最後に、イベントでは「AIの未来はオープンである」というメッセージが強調されました。
AI とハイブリッドクラウドの技術が日々進化するなか、誰もがアクセスできるオープンな技術を取り入れることが、革新を続け、新しいビジネスの価値を生み出すための重要なポイントになるとのことでした。

この「Think 2024」では、IBM が世界のビジネスのリーダーたちと力を合わせ、未来を切り開く姿が見られました。そして、来年の「Think 2025」もボストンでの開催が予告されています。

次にどんな革新的な変化が起こるのか、今後の技術の進歩を、皆さまに継続的にご紹介させていただきます。

ボストンの街並み
ボストンの街並み

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エヌアイシー・パートナーズ株式会社
E-mail:voice_partners@niandc.co.jp

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2024年09月04日

【早わかり】RDS for Db2のご紹介

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの高村です。 2023年11月の AWS re:Invent 2023 にて、Amazon Relational Database Service for Db2(以下、RDS for Db2)が発表されました。マネージドサービスである Amazon RDS上で Db2 が利用できるようになったとのことで、クラウド移行を検討されているお客様や運用負荷を削減したいお客様にとって最適なサービスではないかと思います。 今回は「RDS for Db2」の概要について、さくっとご紹介したいと思います。 目次 お客様が抱える課題 RDS for Db2とは? まとめ お問い合わせ お客様が抱える課題 IBM Db2 は、ミッションクリティカルなワークロード向けに構築された Relational Database Management Service(RDBMS)です。昨年30周年を迎え、最新の Db2 には AI機能が実装がされるなど、進化し続けている製品です。 今もなお多くのお客様にご利用いただいている製品ですが、ご利用に関して以下の様な課題を抱えているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか? 異なる物理的な場所で高可用性構成を組み、災害時のリスクを軽減したい。 社内標準でAWSを利用する方針でDb2の移行を検討しているが、構築および運用にあてる要員が不足している。 このような課題を、RDS for Db2 が解決します! RDS for Db2とは? RDS for Db2 とは、フルマネージド・リレーショナルデータベースサービスである AWS RDS にて Db2 をご利用できるサービスです。 以下に RDS for Db2 の特徴をご紹介します。 フルマネージド環境 AWS EC2 に Db2 を導入する場合、OS導入以降はお客様にて構築・運用管理が必要ですが、RDS for Db2 は OSパッチ適用から高可用性まで AWS による管理となり、お客様の運用負荷が軽減されるメリットがあります。 高可用性の構成 オンプレミスの場合、同一データセンター内の隣同士のラックで高可用性構成をとることがあるかと思います。RDS for Db2 では、AWSリージョン内の1つ以上のデータセンターで構成されるアベイラビリティゾーン(AZ)間で高可用性を構成することができます。 2つのアベイラビリティゾーンにまたがった構成で、データは別の AZ にあるインスタンスへ同期される仕様です。プライマリインスタンスに障害が発生した際には、自動または手動でスタンバイインスタンスにフェイルオーバーします。 バックアップ方法 RDS for Db2 では、自動バックアップ/手動バックアップを利用する方法があります。 自動バックアップは保持期間が最大35日ですが、トランザクションログを用いてポイントタイムリカバリを行うことができます。また、共通の注意事項として既存の DBインスタンスにはリストアできず、新規インスタンスにリストアとなります。 自動バックアップ 手動バックアップ バックアップ対象データ DBインスタンスのスナップショット トランザクションログ DBインスタンスのスナップショット 保持期間 最大35日 無制限 ポイントタイムリカバリ 〇(最短で5分前) ✖ 別リージョンへのスナップショットコピー 〇 〇 リストア時の注意事項 新規のDBインスタンスにリストア。既存のDBインスタンスにリストアは不可。エンドポイントを変えたくない場合は、元のインスタンス識別子を新規インスタンス作成時に指定。 移行方法 移行方法の選択は、既存Db2 の OSの種類やダウンタイムの要件によりいくつかの方法から選択できます。 以下は、「Amazon RDS for Db2 へのデータマイグレーション戦略」(AWSサイト)に記載の移行方法の意思決定ツリーを日本語化したものです。Db2 のデータを Amazon RDS for Db2 に移行するための OSSツール「Db2 Migration Tool(Db2MT)」を利用した方法や IBM Data Replication(別途ライセンス必要)の Qレプリケーションを利用した方法など、要件にあった移行方法を選択可能です。 費用について IBM Db2ライセンスは、IBM パスポート・アドバンテージ製品のご契約をしていただき、ライセンス持ち込み(BYOL)で利用します。(後述に記載) ※AWSインフラは別途AWSサービスのご契約が必要です AWSインフラ AWS RDS のコンピューティングリソースは従量課金制で、多様なスペックから選択できます。 vCPU は最小2vCPU~最大128vCPU、メモリは最小2GB~最大512GB、データベースのストレージは最小100GiB~最大64TiBを選択でき、汎用SSD/プロビジョンドIOPS(SSD)(高パフォーマンス、低レイテンシー、高スループットを必要とするワークロード向け)のストレージを選択できます。 以下に、東京リージョンでマルチ AZ配置(1つのスタンバイ)とした費用感を記載しました。 ※記載の費用感は2024年8月時点の「Amazon RDS for Db2 の料金」(AWSサイト)から引用した金額であり、正確な金額は都度AWSサイトにてご確認ください タイプ 費用 インスタンス db.m6i.xlarge4vCPU, 16GiBメモリ 時間あたりUSD 0.988 ストレージ 汎用SSD(gp3)-ストレージ1TB 毎月1GBあたりUSD 0.276 月額(1ヶ月744時間、1$=150円とした場合):約15万円~ IBM Db2ライセンス 2024年8月時点の RDS for Db2 で BYOL が可能な Db2ライセンスは以下です。 ※Non-producitionライセンス、旧エディションのBYOLは適用不可となりますのでご注意ください(今後変更となる可能性あり) 適用可能エディション Standard Edition Advanced Edition 課金体系 VPC 契約形態 Perpetual License Subscription License Monthly License 補足 Perpectual Licenseは有効なSS&Sが必要 ライセンス管理について IBM Db2 の AWS RDS への BYOL については「Eligible Public Cloud BYOSL Policy」(IBMサイト)に記載されている通り、AWS が提供するサービスである AWS License Manager(AWSサイト)を使用してライセンス管理を行います。 まとめ 今回は RDS for Db2 の概要についてご紹介しました。AWS の AZ間で高可用性構成を簡単に実現したい、構築・運用の要員が不足しているためバックアップやパッチ適用を自動化したい、といった課題がある場合は、RDS for Db2 を是非ご検討いただければと思います。 一方で、バージョンアップやパッチの適用に関して、事前に検証した上でリリースを行いたいというお話を時折お聞きします。 RDS for Db2 においてはエンジンのアップグレードは手動で行うことができますが、AWS が緊急性が高いと判断したソフトウェアパッチについては適用が自動的にスケジュールされる場合もあります。このようにスケジュールされてしまうのが困る場合には、OS以上をお客様自身で管理する AWS EC2 に IBM Db2 を導入する方法をお勧めします。AWS EC2 のプロビジョニングや OS以上の運用、IBM Db2 の導入・運用、および高可用性構成はお客様の責任となりますが、お客様の任意のタイミングでソフトウェアパッチ適用を行うことが可能です。 お問い合わせ この記事に関するご質問は以下の宛先までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp   .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

2024年07月02日

【参加レポート】Domino Hub 2024

こんにちは。ソリューション企画部 松田です。 2024年6月13日・14日と2日間に渡って開催された「Domino Hub 2024」に参加しました。これは HCL Ambassador有志が企画・実行する Dominoコミュニティイベントです。好評だった一昨年に続き、2回目の開催となります。 参加者総数は約250名。さらに、残念ながら当日参加できなかった多くの方も、アーカイブでセッション動画をご覧になっているそうです。 以下にそのレポートをお届けします。 目次 イベント概要 セッション内容 - HCLSoftware 日本カントリーマネージャーからのキーメッセージ -『HCL Notes/Domino V14 へのバージョンアップで広がる世界のご紹介』 -『HCL Dominoアプリ モダナイゼーションの実践方法』 - ノーツコンソーシアムがNomad Web評価環境を提供 セッションリプレイと大阪開催 最後に お問い合わせ イベント概要 Domino Hub は、Domino の利用者、開発者、ソリューションベンダーが一堂に会するコミュニティイベントです。初日はオンライン、2日目はオンラインとオンサイトのハイブリッド形式で進行されました。2日間ノンストップで Domino の話ばかり聞き続けたのですが、まさに圧巻でした。飽きる瞬間が一切なく、どのセッションも興味深いお話ばかりでした。 (写真提供:Domino Hub 2024 事務局) 今回のイベントには日本の HCL Ambassador 2024 の10名全員が集結しました。これは日本はもちろん、世界でも初めてのことではないでしょうか。 (写真提供:HCLSoftware Japan) セッション内容 2日間で全23セッションが行われ、HCL Ambassador の皆様や Dominoソリューションのベンダー、開発者、エンドユーザーから数多くのトピックのセッションが提供されました。様々なツールの紹介、自社の事例、Domino の裏技、そして Domino の最新機能のデモを交えた詳しい紹介など非常に多岐に渡る内容でした。それぞれが Domino のユニークさ、強力さを物語っており、スピーカーの皆様の Domino への強い思いを感じ、すべてにおいて目が離せないものでした。一つ一つ取り上げていきたいところですが、今回はHCLからのセッションに焦点を当ててご紹介します。 HCLSoftware 日本カントリーマネージャーからのキーメッセージ まず HCLSoftware の日本カントリーマネージャーである大野洋一氏のキーメッセージが印象的でした。 ・「DominoはHCLにとってもっとも重要なソリューションである」・「DominoはHCLビジネスの中核であり常に製品投資を行っている」 Domino が IBM から HCL に移管された2019年以後の Domino の進化を改めて考えると、大変うなづけるお言葉ですね。 『HCL Notes/Domino V14へのバージョンアップで広がる世界のご紹介』 そして1日目の HCLSoftware Technical Advisor 松尾邦夫氏の当セッションは、「HCL Notes/Dominoではなく、HCL Dominoと表現する。クライアントを選ばないアプリケーションサーバーであるDominoが核である」という宣言から始まりました。 Notesクライアントも Webブラウザもスマホも Progpressive Web Apps(PWA)も、すべてがクライアントである現在の Domino ならではです。さらに、昔からは考えられないほどに簡単になったバージョンアップ、コードチェッカー V14、様々なテンプレートが入手できる Dominoマーケットプレイス、そしてロードマップの紹介がありました。 次バージョン Rio Grande は2025年中ごろリリース予定、それに先立ち2024年8-9月から Early Access を開始します。Domino はまだまだ進化を続けています。 『HCL Dominoアプリ モダナイゼーションの実践方法』 2日目の HCLSoftware Technical Sales 臼井 修氏によるセッションは、30分で Domino V14 の注目すべき特長的な機能のすべてが分かる内容でした。Nomad Mobile、Nomad Web、Nomad Designer、Domino Restyle、Domino REST API、そして Volt MX Go。この短さで駆け足でもおなか一杯でもなく、逆に足りなくもない、という完璧な内容。割愛する部分も的確です。デモムービーもふだんに利用されていて非常に分かりやすい内容でした。ぜひセッションリプレイをご覧ください。 ノーツコンソーシアムがNomad Web評価環境を提供 Domino のユーザー団体である「ノーツコンソーシアム」のセッションにも触れたいと思います。これまでのアプリケーションチェッカーのみならず、Nomad Web の AWS上での評価環境を提供されているという情報がありました。自社の Dominoデータベースを Nomad Web で利用するとどうなるのか? についても、どこからでも簡単に評価できそうです。Domino Web Designer も利用できます。 ノーツコンソーシアムでは研究会も活発に行われているので、まだご加入でないお客様やパートナー様もぜひご検討ください。AWSマーケットプレイスにも Domino が展開されています(AWSからそれに関するセッションもありました)。 セッションリプレイと大阪開催 各セッションのリプレイは「DominoHub 2024 参加申し込みフォーム」から登録して "DominoHub イベントポータル" にログインしていただくことで、今からでも視聴可能です。セッションによっては資料のダウンロードも可能です。こちらは7月半ばにクローズ予定とのことですので、ぜひお早めにご活用ください。 そして Domino Hub は、2024年9月19日に大阪でのオンサイト開催が決定いたしました。詳細およびお申し込みについては「こちら」からご確認ください。 最後に HCL主導ではなく、ユーザー、開発者、ソリューションベンダーが主体となってこれだけのイベントを開催できる。そして、その中身の充実度。これが今の Domino の勢いと元気、さらには将来展望を如実に表しているのではないでしょうか。 このようなイベントが実現する背景には、活発なコミュニティ活動と、ユーザーや開発者たちが自発的に集まり、知識や経験を共有し合う文化が根付いていることが挙げられます。最新の Dominoバージョンの新機能に関するディスカッションや、導入事例の共有、様々なワークショップなど、多岐にわたる内容が提供されており、参加者はそれぞれの立場で有益な情報を得ることができます。 今後もこうしたコミュニティ主導の取り組みが続くことで、HCL Domino はさらに多くのユーザーに支持され、ますます成長していくでしょう。だからこそ、まだまだ HCL Domino から目が離せません。 お問い合わせ エヌアイシー・パートナーズ株式会社E-mail:voice_partners@niandc.co.jp   .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

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