IBM watsonx

ワトソン

AIの効果をビジネス全体に拡大するために設計された、企業向けAIとデータのプラットフォームです。

IBM watsonxについて、ブログでもご紹介しています。

目次

はじめに – AIビジネスの発展と考慮すべき点

生成AI の登場はビジネスへ革新をもたらし、その影響はますます増大しています。
業績向上、作業効率化、新サービス提供といった視点から、企業は生成AI を用いてビジネス成長を加速させています。

例えば、生成AI を用いたチャットボットにより消費者と24時間365日無休で意義のあるコミュニケーションを維持することが可能になりました。
これにより、企業は顧客サポートの質を向上させながら人件費と時間の節約を実現しています。

今後ますます多くの企業が生成AI をビジネスモデルや戦略に組み込み、競争上の優位性を獲得し、持続的な成長を達成するであろうと予想されます。

一方で、生成AI を利用したビジネスを進める上ではいくつかの考慮すべき点* が存在します。
それらを考慮しながらビジネスに生成AIを導入していくことで、効率性やパフォーマンスの向上、新たなビジネスチャンスの発見などの可能性が広がります。

*生成AIを利用したビジネスを進める上での考慮すべき点

競争力・差別化

今後多くの企業が生成AI を活用したビジネスを展開していくと、他社との差別化がますます重要となります。
データの多様性や独自性を持つことで、他社との差別化を実現することができます。

データの品質

生成AI の活用には豊富で品質の高いデータが必要です。
ビジネスが持つデータの可用性や品質を評価し、必要に応じてデータの収集やクレンジングを行う必要があります。

倫理問題

生成AI の利用は、バイアスや差別を含む学習データによって生成される結果や個人のプライバシーの侵害など、多岐にわたり法的および倫理的な問題を考慮する必要があります。
生成AI を活用する際には倫理的な観点を重視し、法的な規制やガイドラインに従うことが重要です。

概要

IBM watsonx は、生成AIビジネスの効果を拡大するために設計された企業向けの AI とデータのプラットフォームです。

製品は「IBM watsonx.ai」「IBM watsonx.data」「IBM watsonx.governance」の3つで構成されています。
前述した、考慮すべき「競争力・差別化」「データの品質」「倫理問題」を解決し、生成AIビジネスプラットフォームを作成することができます。

各製品は個別で利用することができますが、3つの製品を連携することで信頼性のある独自のサービスを提供可能です。

IBM watsonxのご紹介

詳細

活用シーン

生成AI をビジネスに活用したいと検討されるお客様、効果をビジネス全体に拡大したいと考えるお客様に最適なサービスです。
例えば、以下のご要望に対して最大の効果を発揮し、ビジネスの成長に貢献します。

生成AIビジネスで他社との差別化を図りたい

watsonx.ai は、IBM独自の基盤モデルやオープンソースモデルを利用することが可能で、多様な学習やカスタマイズに対応しています。
これにより独自の AI を構築し、他社との差別化を達成することができます。

膨大なデータから信頼性のあるビジネスインサイトを得たい

watsonx.data は、複数のクエリー・エンジンを提供し、膨大なデータへ簡単にかつ高速にアクセスして分析できます。
また、一元化されたメタデータとアクセス管理によりガバナンスを徹底し、洞察取得までの時間を短縮することが可能です。

規制や倫理的な問題に対応したい

watsonx.governance は、生成AI への規制や倫理的な問題をポリシーに変換し、組織が基準をみたすことができる仕組みを提供します。

関連資料

Icon

セミナー資料「watsonx スタートダッシュセミナー」(2023年7月13日開催)

ダウンロード(PPTX 7.0MB)

特長・メリット

IBM watsonx.ai

新たな生成AI機能と従来の機械学習を統合した強力な AI開発プラットフォームです。
watsonx.ai を使用すれば、データから短期間で AIアプリケーションを構築でき、基盤モデル、生成AI、機械学習の運用全体を効率的に行えます。

watsonx.aiの特長

  • AI構築のための企業向けAIスタジオ
    • 従来の機械学習と基盤モデルを活用した新しい生成AI機能の両方を支援し、さまざまなカスタマイズに対応します。
  • ビジネス利用に適したIBM独自の基盤モデル
    • コード生成、大規模言語モデル(LLM)、地理空間データの基盤モデルを提供します。
  • オープンソースとのコラボレーション
    • Hugging Face社との提携により、オープンソースモデルの利用が可能です。
      また、PyTorch、Ray、ONNX など、オープンコミュニティとの協力なども円滑に行うことが可能です。

watsonx.ai

IBM watsonx.data

オープンなレイクハウスアーキテクチャ上に構築され、オープン・データ形式のデータ・ストアを提供します。
これにより、分析と AI の導入が容易になり、数分でデータに接続して迅速に洞察を得ることができます。
また、IBM Cloud や AWS のサービスとして、コンテナ化されたソフトウェアとして利用可能です。

watsonx.dataの特長

  • 目的にあったクエリー・エンジンの選択
    • Presto や Spark などの複数エンジンから最適なものを選択しビッグデータを高速に処理します。
  • 組み込みのガバナンス、セキュリティーおよび自動化
    • IBM Watson Knowledge Catalog をはじめとする既存ソリューションとの互換性を備えた組み込みガバナンスを提供します。
  • ベンダーに依存しないデータ形式
    • 分析データ・セットのベンダーを問わないオープン・フォーマットで、異なるエンジンが同じデータに同時にアクセスし、共有可能です。

watsonx.data

IBM watsonx.governance (※2023年12月リリース予定)

AIモデルのライフサイクル全体を統制、管理します。
また、モデルの挙動を監視し、精度や公平性、バイアス、ドリフトを検知することで企業のリスクを低減します。
さらに、AI に関する各種規制への対応が可能で、準拠した活用が行われているかを確認することができます。

watsonx.governanceの特長

  • AIモデルのライフサイクル管理
    • データセットの出自や AIモデルのメタデータ、パイプラインを文書化することにより、AIライフサイクル全体を管理します。
  • リスク管理
    • AIモデルのワークフローを自動化し、公平性・バイアス・ドリフトを検知することによってリスク管理を行います。
  • 規制への準拠
    • 増加する規制をポリシーに変換し組織が倫理基準を満たすための仕組みを提供します。

お問い合わせ

当製品、パートナー契約に関するお問い合わせは以下のボタンよりお願いいたします。

関連情報

ブログ

“IBM watsonx” について、ブログでもご紹介しています。

「IBM watsonx Assistant」についてさらに詳しく

IBM watsonx Assistant(IBMサイト)
back to top