概要
HCL BigFix は、管理対象の PC やサーバーを統合管理するエンドポイント管理ツールです。
オンプレミスやクラウド、モバイルデバイス、IoT機器など、多種多様なデバイスを一元管理することで、IT管理者の負担を軽減しつつ組織全体のセキュリティを強化します。
従来の Inventory、Lifecycle、Compliance を包含した HCL BigFix Workspace と HCL BigFix Enterprise は高いコストパフォーマンスで包括的なエンドポイント管理機能を提供します。加えて AI 支援機能へ拡張することもできます。
引用元:HCL Software「HCL BigFix」|HCL BigFix のポートフォリオ
詳細
ライセンスと機能一覧
BigFix には長年の歴史と実績を持つ多数の機能があり、新たな機能も逐次追加されています。
特長・メリット
BigFix はエンドポイント管理ツールとして、管理対象の PC やサーバーを統合管理します。全体的な特徴と7つの機能を紹介します。
全体の特長
PC やサーバーを守るために必要なのは「1回で成功率が98%以上のパッチ適用」「各種 OS への継続的なエンドポイント・コンプライアンス」です。
BigFix の利用により、エンドポイント管理サイクルの短縮、リアルタイムなコンプライアンスの適用、運用コストの削減、生産性の改善が叶えられます。
- 98%の完了率を誇るパッチ適用により、セキュリティリスクや管理工数を大幅に削減
- SaaS版の利用により、管理工数をさらに削減
- Micfrosoftオフィス製品や Adobe Acrobat/Reader などのアプリケーションソフトウェア、IoT機器内ソフトウェアのパッチ適用・配信にも利用可能
- 脆弱性を「特定」する製品と連携し、その「修復」を実行
- ソフトウェアインベントリ管理やコンプライアンス確保、キッティングプロセス管理など、多くの機能から必要なライセンスを組み合わせての購入が可能
皆様のPCやサーバーを守るためには、1回のパッチ適用で98%以上の成功率と、Windows、UNIX、Linux、Macのような様々なOSに対する継続的なエンドポイント・コンプライアンスが必要となります。
BigFixの単一コンソール・プラットフォームを利用することにより、IT部門・セキュリティ部門は、より効果的に協力して、運用コストの削減、エンドポイント管理サイクルの短縮、リアルタイムなコンプライアンスの適用、生産性の改善が可能になります。
引用元:HCL Software「HCL BigFix」|協業を推進できるエンドポイント管理プラットフォーム
BigFix が誇る7つの特長的機能
HCL BigFix はエンドポイント管理ツールとして欠かせない機能を有しています。ここでは機能ごとに特徴を紹介します。
Patch -適用率98%を実現するパッチ配信-
- HCL が適用情報をパッケージ化し、お客様の BigFix管理サーバーに送付します。
- 帯域制御を行いネットワークの一部をパッチ送付用に確保することで、確実に送信します。
- 既存の PC をリレー設定することにより、拠点ごとの BigFix管理サーバーは不要です。
- オフラインで送信できなかった場合、オンライン時に端末側エージェントが自ら BigFix管理サーバーにパッチを取得するため、適用忘れがなくなります。
- PC、サーバー、モバイルデバイス、Windows IoT や Rasberry Pi といった組込OSや組込ソフトの対応も可能です。
Lifecycle -パッチ配信、ソフトウェア配布、キッティングなどをカバーするバンドルライセンス-
- パッチ配信、ソフトウエア配布、OS やドライバなども含めたキッティングプロセスの提供、電力使用量の最適化、デスクトップの遠隔操作など、エンドポイント管理に必要な多くの機能をバンドルしています。
- 新たなライセンス「Remidiate」のすべての機能を含みます。
- Startekit for Lifecycle は Lifecycle の簡易版です。
Remediate -脆弱性リスクの可視化と、脆弱性の修復-
- CyberFOCUS Analytics:脆弱性リスクの可視化
- 管理端末の脆弱性を可視化し、パッチの優先順位をつけます。
- 脅威種類の一覧、パッチ適用が過ぎている日数の把握、深刻度の把握、脆弱性評価などが可能です。
- Insights for Vulnerability Remediation:他ソリューションとの組み合わせによる修復
- 他社製脆弱性管理ツールで脆弱性の「検知」までを行い、BigFix はその情報と自動的に連携して「修復」を行います。
- 2023年9月現在、Tenable、Qualys、Rapid 7 に対応。それ以外の製品も CSV経由で連携可能です。
BigFix Workspace -新たなバンドルライセンス-
- BigFix Lifecycle に、モバイルデバイス管理と Workspace 独自の機能をバンドルしたライセンスです。
- ユーザー単位のライセンスです。1ライセンスで5台までのエンドポイントデバイス管理が可能です。
- Workspace 独自機能である「拡張セルフサービス機能」である程度エンドユーザーに権限を与えダッシュボードでセルフサービスで管理することにより、管理者の負荷を減らします。
▼BigFix Workspace の主な機能
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- BigFix Lifecycleの全機能
- モバイルデバイス管理(iOS、iPadOS、Android)
- 企業向け BYOD(Bring Your Own Device)および専用デバイス登録
- リモートワイプ/ロック、紛失または盗難されたデバイスのデータ消去/ロック
- デバイス向け管理ポリシーの作成、展開、適用
- Autopilot、Apple DEP、Android のためのゼロタッチプロビジョニング
- 拡張セルフサービス機能
- セルフサービス、セルフヒーリングサービス
- パスワード・リセット、メモリの最適化、リモートコントロールサポートのリクエスト、アプリの修復設定など
- ワンクリックによる ServiceNow チケッティング・インテグレーション
Inventory -ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークなどのインベントリ情報を収集-
- 全てのエンドポイント端末(サーバー、PC)にどのようなソフトウエアが導入されているか、利用状況などを一元管理します。
- パッチが適用されていないエンドポイント端末の有無、不正利用されているデバイスがないかを把握します。
- ソフトウェアの保有ライセンス数とインストール数が合致しているかを常に確認し、コンプライアンス遵守とともにコスト削減に貢献します。
Compliance -セキュリティポリシーに応じたコンプライアンス管理-
- セキュリティポリシーによるコンプライアンスの継続的な確保を、組織のすべてのエンドポイントに強制管理します。
- CIS、DISA、STIG、USGCB、PCI-DSS から発表されているセキュリティ標準サポートも提供します。
- ネットワークへの接続状況にかかわらず継続的に全エンドポイントにリアルタイムなセキュリティポリシーを適用します。
BigFix on Cloud -オンプレミス版と同様の機能をクラウドで提供-
- HCL提供の SaaS版BigFix で、インフラ整備や環境構築の作業が不要です(リレーサーバーは準備が必要)。
- エンドポイント数4,000以上の企業が対象となり、広範囲なグローバル環境でも利用が可能です。
- データセンターは、AP ではシンガポール(2023年9月現在)、2024年には日本DC も計画されています。
エヌアイシー・パートナーズでは、HCL BigFix の提案・販売にあたって様々なお手伝いをします。
BigFix の知見と経験を多く持つNI+C Pが作成した最新バージョンをベースにした独自提案資料の提供、正しい情報に基づいた必要なライセンス構成の提示、競合製品情報の案内、HCL との綿密な連携による定期的な最新情報のアップデートに加え、BigFix のサービスやデリバリを行うパートナー様とのペアリングも行います。
お客様への初期ご提案時点から発注、納品まで、迅速かつ価値ある支援を行うエヌアイシー・パートナーズにご相談ください。
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