※「こちら」で2020年8月更新版のアップデート情報をご紹介しています。
こんにちは。
てくさぽBLOGメンバーの佐野です。
前回の記事ではCloud Pak for Data(ICP4D)の導入について書きました。
いろいろな方々とお話する機会があり、「ICP4Dを使ってみませんか?」ということをお話するのですが「うちにはそんな大きな環境が無いよ」ということをおっしゃる方が結構多く、ICP4Dを試してみることすらできない環境であることが多そうだと感じています。
そこで、IBMが提供している環境を利用してICP4Dを試しに使ってみることができるのでそのご紹介と、Cloud Pakシリーズのアップデート情報を共有します。
1.Cloud Pak Experiences
IBMが提供しているトライアル環境として Cloud Pak Experiences があります。このサイト上から、ICP4Dや他のCloud Pakシリーズ製品の実際の画面を利用することができます。
※ICP4D以外はリンクをクリックすると「IBM Demos」というサイトに飛ばされ、ICP4Dとは違う環境・操作方法となります。
Cloud Pak Experiences環境を使うために必要なものは以下になります。
・Webブラウザ(ChromeやFirefoxでOK)
・IBM ID ※本サイトではIBM IDの新規登録は完了していることを前提とします
また、この環境を使う上でいくつか注意が必要です。
・トライアルの期間は7日間 ※ケースによって延長できるようですが条件が定かではありません
・共有環境であるため、重要なデータを載せない方が良い
・時々繋がらない時がある ※集合研修などで同一環境から複数が同時にアクセスをすると繋がらなくなることがあるようです
繋がらない時には数日おいてアクセスすることをお勧めします。自宅からだったので複数人でアクセスしたわけではないのですが、私も何回か発生しました。
・11/28時点ではICP4D v2.1の環境
具体的な利用手順を見ていきましょう。
1.ログイン
用意したIBM IDを利用してログインをします
画面左にある「Log in」をクリックします。
IBM IDとパスワードを入力しログインします。
ログイン後の画面。画像では何日か使った後だったのでトライアル期限は残り1日であることが画面左上に表示されています。
2.実際のICP4Dの画面を利用する
実際の製品の画面を利用するために、まずはデータを収集する機能のデモ(トライアル)を行います。
ログイン後の画面の右側を下にスクロールし、「Collect」欄の下側にある「Learn more」をクリックします。
「Launch path」をクリックします
しばらく時間がかかりますが、環境のプロビジョニングが行われ、ICP4Dの画面にアクセスできるようになります。
最初の画面は以下になります。
ブラウザの言語設定にあわせて、ICP4Dの画面表示は日本語表示となっています。
英語ですがチュートリアルもついてくるので、チュートリアルに従って操作をすることでどういう使い方ができるのか?を確認しながらICP4Dを使ってみることができます。
チュートリアルで示された操作以外も試してみることができますので、トライアル期間中に他の機能やメニューの操作感や実際の業務でどういう使い方ができるのか?も確認することができます。
いろいろと試すことができるので、本格的な検討を始める前に自社の利用シーンと合うのか?を確認するためには最適な環境かと思います。
2.IBM Cloud Pakシリーズアップデート情報
IBM Cloud Pak for Data 2.5が出荷開始になりました
10月に発表済みでしたが、2019/11/22にCloud Pak for Data 2.5が出荷開始となりました。
2.5からはOpenShiftのみのサポートとなり、2.1で導入したようなICPベースのものは無くなっているため、導入手順が変更となります。
具体的には、前回の記事で書いたようなOSを用意してインストーラを実行することでICP4Dまで導入される、という手順ではなく自分で用意したOpenShift環境上に、ICP4Dのインストールを実施する、という手順になっています。
具体的な手順や準備が必要なものについてはKnowledge Centerをご参照ください。
また、2.1と比べてベースコンポーネントで利用できる機能・製品が変更となっております。詳細は弊社またはお取引のあるIBMパートナー様までご確認下さい。
IBM Cloud Pak for Securityが発表になりました
前回の記事では5つのCloud Pakシリーズというご紹介をしていますが、6つ目になる「Cloud Pak for Security」が発表になりました。
IBMの製品サイトはこちらになりますが、企業内のセキュリティーに対する脅威の迅速な把握と解決を支援するための製品となります。
具体的にはSIEMやアンチウィルスのような企業内のセキュリティを守るための製品ではなく、発生したインシデントを調査するためのフェデレーション検索(Data Explorer)とインシデントレスポンス(Resilient)が主な機能となります。
3.まとめ
Cloud Pakシリーズの製品ラインナップも強化され、個々のCloud Pak製品も随時アップデートがかかっています。
現時点ではCloud PakシリーズとしてはOpenShift 3.11のサポートとなっていますが、今後OpenShift 4もサポート予定なので、アップデートが楽しみです。
この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。
エヌアイシー・パートナーズ株式会社
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