2012年11月

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Vol.1仮想化を軸にすると、お客様メリットやPureSystemsの凄さがわかった

普段の製品・ソリューション紹介だけでは聞き出せない情報を「実際のところはどうなんだろう?」という素人視点で、専門家に聞いてみるシリーズです。題して「実際どうでしょう」。。。どうぞ、ご覧ください。

このインタビューでエバンジェリストの新井さんが用意した詳細資料をダウンロードできます。記事とあわせてどうぞ。

Linuxの仮想化技術(KVM)とIBM PureSystemsについて、その道のエキスパートをお呼びしてインタビューさせていただきました。

インタビューを通して、新井さんは誰にでも分かりやすい言葉を使いながらもマクロ(動向)とミクロ(事例やお客様の声など)を交えて詳しく解説してくださいました。MERITひろばの会員の皆様に少しでも役立つ記事になっていれば幸いです。(インタビュアー:重山)

 

対談イメージ

PROFILE

IBM 新井 真一郎 さん Twitter @araishin

・IBM Linux / OSS エバンジェリスト

・入社以来、金融サービスに従事しAIXに深く関わる

・その後、よりオープン性の高いLinuxのサポートセンターに移動し、エバンジェリストとして活躍

 

MERITひろば事務局 重山 勝彦 (インタビュアー)

日本情報通信株式会社。MERITひろば事務局。入社3年目にてMERITひろばの運営、コンテンツ全般を担当。

※ 2012年10月時点のプロフィールです。

 

— いきなりですが、Linuxって「リナックス」「ライナックス」「リヌークス」と色々読み方がありますがエバンジェリストの新井さんはなんと発音されていすか?(重山)

弊社では、日本でビジネスを開始した当初から「リナックス」で統一しています。語源にもなっている開発者のリーナス・トーバルズさんのお名前の呼び方が「ライナス」さんではなく「リーナス」さんと呼ばれることも多くなったからでしょう。 (新井)

— Linuxもコモディティ化して、呼び方も安定したのですね。しかし、私は日頃の業務でLinuxを触れることはないのですが、若いエンジニアから見るとLinuxに対する思いはどうなのでしょう。

今の学生はUbuntu(ウブントゥ)ベースのLinux Mintのような洗練されたユーザインタフェースのデスクトップを抵抗なく使っていますね。「Linux女子部」という女性技術者向けの活動もあります。エンジニア育成というのはどの技術でも重要ですが、仮想化技術が普及して、Linuxの上でWindows Serverを動かすのも普通になってきましたね。

 

Linuxの思想は「誰のものでもない」というのが基本にある

— なるほどリナックスミントですか、今度見てみます。ところで、新井さんは学生時代にUNIX,社会人になってAIXに触れたそうですね。実は私は、AIXとLinuxの違いも良くわかっていないのです。ポイントを教えて頂けないでしょうか。

AIXは運用保守性を追求したOSと言えます。そのため、中長期的に安定稼働させることに注力する仕様になっています。

例えば、

・H/W RAIDを使わずに、ディスク管理と一体化されたLVMベースの機能で簡単にディスク障害保守作業ができます。これはLinuxにはありません。

・パッチの適応は小さい単位(ファイル単位)、コミットしなければ一世代前にすぐに戻れるので、適応後に悪影響があっても影響を最小化できるという、保守担当者にはうれしい仕組みがあります。

一方、Linuxの思想は「誰のものでもない」というのが基本にあるのです。

— 「誰のものでもない」?それはどういう意味でしょうか?

はい、「皆に選択肢が与えられている」とも表現できるのです。通常のシステムは利用者や開発ベンダーのシステム要件に合わせて作られますよね。しかし、オープンであるLinuxは1社に偏らずに、またソフトだけでなく、ハードベンダーまでもが協力し、皆がその恩恵を受けられるというベンダーのエコシステムが作れる環境になっています。

例えば、

・IntelもLinux/KVMのソース改修に開発者を投入して力を入れています。Linuxが普及することで、Intel CPUを使ったサーバの利用促進につながるという間接的なリターンを考えての活動と思います。

・また、エンドユーザはこのベンダーのエコシステムによって、同じシステム要件でも沢山の方法が提供されているため選択肢が広がります。

oVitを設立し、KVMを推進

— なるほど、最近 MicrosoftがWindows Azure(クラウドサービス)でLinuxも選択可能にしましたよね。

そういえば、10年前ぐらいでしょうか。Windows OSとLinuxに代表されるオープンソース系OSとのやり合いがすごかったですよね。ネガティブキャンペーンなども良く見ました。最近は見ないですね。そうです、当時は普及期だったので、ベンダー側からするとシェアの取り合いという意味で様々にプロモーション方法がありました。 近年は、Windows  or  Linux というOSレベルでの選択には意味がなくなっているのです。つまり、お客様は「OSで選ぶ」という視点ではなくなっているのです。

— Windows vs Linuxという構図や議論ではなく、別の構図になったという事でしょうか?

そうなのです。あるお客様は「目的のシステムはLinuxもサポートしてるからLinuxした」とおっしゃっていました。これは、Linuxだとあれができるから・・というOSありきでシステム検討を始めるのではなく、システム要件を満たすミドルウェア、ソフトウェア、アプリケーションを考えていく上でそれがLinuxでも動くというアプローチになっただけなのです。

 

 

OS有りきではなく、結果としてLinuxを採用していた

— お客様の意識が変わったという事でしょうか?

少し話が逸れるかも知れませんが、近年のお客様は、OSの違いよりも自社でシステムを作り、ノウハウを貯めていきたいという思考が強いです。意欲的ですよ。そのため今までLinuxを使った事がないお客様でも、システム要件を詰めていった結果としてLinuxを採用したというケースも多いです。

カシオ計算機様の事例は、そのケースです。

IBM BladeCenterの導入の2年後に複数の環境で仮想化を進め、その過程でLinux KVMに出会い、実装を進めました。

その際、KVM環境もお客様自身が積極的に実装しております。もちろんRedHat社の後方支援はあります。
カシオ計算機Linux導入プレスリリース記事

 

 

— いわゆる内製化ですね。そうなると、SI会社もビジネス形態を変えて行かなければなりませんね。

はい、しかし一方では、Linuxやx86系のシステムの進展はすごく早いため、お客様が全てをカバーするのは無理があります。そのような幅広い知識をもちながら、お客様のシステム構築・運用を支えてくれるパートナーが求められています。

— なるほど。最近のMERITひろばのWebアクセスを解析してみるとオープンソースの情報やその上のミドルウェアのページが人気です。ノウハウを自社で・・というお客様の背景があるのですね。

そのとおりです。Linuxはあくまでも基盤なので、システム採用はその上のミドル、アプリケーションで決めるわけですからね。

 

領域拡張しても追加課金が発生しないのは大きなメリット

— 概要としては理解できました、恐らくですが(笑)。ここからは、お客様がLinux、KVMを選択するポイントをもう少し具体的に教えてください。
KVMロゴイメージ

当初の狙いではなく、結果として、Linux KVM採用でメリットが出たというケースをご紹介します。

国内の教育サービス事業会社様のケースです。この事業会社様は、WebShpere Application Server(以下WAS)のJVMを沢山ならべる必要があり、当初、物理サーバ上で1つのOSで複数のJavaを稼働させたところパフォーマンスが低下してしまいました。
教育サービス事業者様事例

この時にお客様が採用していたRed Hat Enterprise Linux (以下 RHEL)のバージョン5.4は、パッケージ内でKVMを標準サポートしていました。

あまり知られていないポイントですが、RHEL Version5.4以上だったらすぐにいくつでも仮想マシンが作れます。Red Hatのモジュールになっているので、KVMを利用していくつ仮想化してもそれに対する追加ライセンスは発生しないのです。最小構成のエディションでも1Guestはついています。これは、いちいち他のハイパーバイザーと箱(H/W)を用意して環境を構築しなくても「すぐに初められる」のです。RHELを使った仮想化の強みと言えます。

これによってお客様は、低コストでパフォーマンスの高い環境を得ることができました。

 

 

「PureSystemsは仮想化を前提に設計されている」

— KVMの強み理解できてきました。次はKVMとIBM PureSystemsの相性や強みを教えて下さい。PureSystemsは4月にリリースされて間もないですが最近導入採用事例がでてきました。

しかし私は、カタログレベルの知識しかなく、強みなどを人にうまく説明できるレベルではないのです。勉強不足なだけですが・・・(苦笑)
そうですね、非常に良くできたシステムですが、高機能=複雑と思われることもあると思います。ここでは、本仮想化技術を中心に見た場合でご紹介しますね。私は、「PureSystemsは仮想化を前提に設計されている」と紹介しています。

IBMエバンジェリスト 新井さん

例えば

・シャーシ、ブレードを14ブレードでも14OSではなく仮想化することで何倍ものアプリを可動できる

・ハードと仮想化を統合して管理する思想に基づいている

・個別に管理していたパッチ(OS /ファームウェア等)も統合管理できる

などが挙げられます。特に管理業務に対するサポートは強力です。

「仮想化すると仮想化ゆえのワークロードが発生するがそれを吸収していこうという思想」がPureSystemsにはあります。

また、KVMはハイパーバイザーだけなので、管理ツールについては別途用意する必要があります。冒頭でLinuxは「皆に選択肢が与えられている」と申しましたが、

・よく言えば「選択肢が多い」

・悪く言えば「統合的なツールは含まれていない」 とも言えます。太鼓判構成ではこれらの管理ツールを含めた構成モデルがあります。

もちろん、PureSystemsはKVM以外もサポートしていますのでマルチハイパーバイザーでプライベートクラウドを簡単に始められます。そして、PureSystemはブラウザのクリックひとつでクラウド領域を増やせていける点も導入後の拡張容易性を支援しています。

逆に特定の仮想化ソフトひとつだけでシステム構築すると依存度が高いのでKVMも使ってみようというお客様も多いです。

 

 

お客様はスキルをためて、調べた上でSI/開発会社に提案、助言を求める

— ここまでお話を伺っていて「仮想化という軸を持っていると、採用側も提案側もシナリオ一貫して共通理解が得やすい」と感じました。

そのとおりですね。仮想化技術はこれからも発展していき、クラウドサービスにしても特定のシステムにしても当たり前の選択肢になっていきます。

一方でH/W、OS,アプリはそれぞれ進化していきますので、選択肢も複雑化していきます。

冒頭は内製化の話がありましたが、クラウド環境を見てもコストメリットはありますが、外部委託にするとサービス提供者の仕組みに従わなければなりません。Linuxのカーネルバージョンひとつとっても、お客様都合で変更はできませんからね。お客様はこのように、スキルをためて、スペック等は調べた上で、SI / 開発会社に提案、助言を求めてくると思われます。

そのような状況で、スペックだけの提案をしても前に進みませんから、お客様のメリットを中心にご提案差し上げるという視点はいつでも大事です。「業務でうれしい、新しいこと」から伝えられるといいですね。

— 仮想化技術により興味がわいてきました。もっと勉強したいと思います。本日は楽しく会話させていただきながら、大変勉強になりました。お時間いただき、ありがとうございました。

 こちらこそ、ありがとうございました。

 

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2021年03月25日

企業を狙ったランサムウェアの増加で再認識される、 バックアップの重要性と対策のポイント

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2021年03月08日

ハイブリッド/マルチクラウドの環境に最適なセキュリティ基盤 「IBM Cloud Pak for Security」の3つの価値

DX の推進にともない企業が利用するクラウド環境は拡大し、システムやアプリケーションはこれまで以上に複雑化しています。 これによって、現状でも充足していないとされるセキュリティ担当者の仕事は多忙を極めています。また、リソースをさらに増強するのが難しいため、セキュリティリスクは高まる懸念があります。 本記事では、ハイブリッド/マルチクラウド環境でのセキュリティの課題とその対策について考察します。   サイロ型の運用では困難になった、 複雑な IT環境のセキュリティインシデント対応 これまでの企業のセキュリティ対策方法は、異なるベンダーの検知・防御のためのセキュリティ製品やソリューションを複数導入し、それぞれで運用管理していました。 しかしこの方法ではツールが増えすぎて収拾がつかないばかりか、ツールとログの断片化と分断化が進み「セキュリティサイロ」が生じてしまいます。また、導入しているセキュリティ製品やソリューションも単体機能ではセキュリティ保護に貢献するものの、相互に連携することができなければ企業全体を一貫したポリシーでIT環境を守ることが難しくなり、より高度なセキュリティ脅威の検知をすることは極めて困難です。 特に IT環境のクラウドへの移行が進んでいる現状においては、オンプレミス環境だけでなくクラウド環境のログも収集しセキュリティ保護対象とする必要があるため、すべて人力で対応をすることが現実的ではありません。 この問題に対処し、高度な脅威を検出・対応するために大企業などを中心に導入されているのが、ログを一元管理し相関分析することでインシデントになりうる脅威を検知する「SIEM*」製品です。 SIEM製品によって、今まで検知できなかったセキュリティ脅威を検知することができるようになりますが、インシデントが発生した後の対応までを自動化・効率化できないため、インシデントの状況把握や調査、対応にかかる時間が長くなり、解決までに時間がかかることが課題となっています。 *SIEM(Security Information and Event Management : セキュリティ情報・イベント管理)   セキュリティ製品の情報を一元的に探索する 「IBM Cloud Pak for Security」 ハイブリッド/マルチクラウド環境全体で脅威に対するより深い洞察を得るために、既存のセキュリティ・ツールをより迅速に統合できるように支援するのが、ソフトウェア・プラットフォーム「IBM Cloud Pak for Security (以下 ICP for Security )」です。 ICP for Security は、世界中で 1,000 以上の組織によってすでに採用されている Red Hat OpenShift エンタープライズ・アプリケーション・プラットフォームを含むコンテナ化されたソフトウェアで構成されます。 ICP for Security は、オンプレミスやパブリック/プライベートクラウドが混在する複雑な IT 環境下でも、様々なログやデータソースに1つの画面から「横串通し」にアクセスすることができます。 そのため、セキュリティ製品からログやデータを移動する必要はありません。複数の SIEM、エンドポイント検出システム、脅威インテリジェンス・サービス、IDリポジトリー、クラウド・リポジトリーなどのサード・パーティー製ツールとデータソースに ICP for Security を接続し、アクセスすることができます。 それにより、企業内のサイロ化されたすべてのセキュリティ・ツールのデータから「セキュリティリスクの検出」、「インシデントの発見と通知」、「脅威に対する詳細な分析情報の作成」、「対処方法の洗い出し」、「修復の自動化」など、インシデントの状況把握と調査、およびその対応を単一のコンソールで、かつ省力化して実行することが可能です。   ICP for Security の3つの価値 ICP for Security を導入することで得られる価値を3つに絞って紹介します。   1.脅威インテリジェンスによるセキュリティ脅威への対応の迅速化 複数のフィード、プラットフォーム、およびそれを使用する他のソースなどが脅威インテリジェンスとして世の中に存在していますが、自身に最も重要なものを探すためにふるい分けるのは簡単ではありません。 Threat Intelligence Insights では、組織との関連性によって優先順位付けされた実用的な脅威インテリジェンスを使用し、環境をスキャンして影響を受けているかどうかを確認できます。 また、各脅威がどの程度関連しているかを簡単に確認でき、「影響を受けているかどうかの確認」ツールを使用すると、接続されたデータソースの手動または自動スキャンを実行できます。 環境内で脅威が見つかった場合はケースを自動的に作成して、さらに調査を進めることができます。 これにより、脅威を検知しその対応を進めることができるようになるのです。   2.隠れている脅威を見つけ出し、リスク・ベースの意思決定力を向上 今までは統合ログストレージへデータを収集し分析することが主流でしたが、ICP for Security が構築するセキュリティ・エコシステムは統合ログストレージへデータを集めません。逆に ICP for Security から各種データソースにアクセスすることで、最新のログを対象にした高速検索を可能にしています(フェデレーション検索)。 セキュリティ管理者は「Data Explorer」から IPアドレスや URL、ハッシュ値、IoC* などの条件を指定して検索するだけで、個々のツールやシステムにアクセスする必要がなく、接続しているシステムやツールのデータソースから必要な情報を迅速に探し出すことができ、関連性を発見しインシデントへの対応を速やかに実施することができるようになります。 *IoC (Indicators of Compromise) : 侵害指標、痕跡情報、脅威のインディケーター   3.ナレッジを共有し、脅威への対応力の強化と修正時間の短縮を実現 ICP for Security はインシデントへの迅速な対応を支援するため、統一されたインターフェースによってクライアント・ワークフローに接続し、セキュリティ対応の調整および自動化することが可能です。 また、ワークフロー機能にはインシデントの発生状況や調査結果、その対応履歴を記録する「インシデント管理」ソリューションも含まれています。過去のインシデント対応の記録を参考にすることで、インシデント発生時の対応を効率化できます。 このワークフロー機能を使用することにより、チーム内でのナレッジの共有とともに属人性を排することが可能に。インシデント対応プロセスの高度化による複雑なサイバー脅威への対応力の強化と修正時間の短縮を実現して、チームがセキュリティに割ける時間を増やすことができます。   統合プラットフォームへのシフトを支援する IBM のアプローチ セキュリティリスクは、実際に発生した場合、甚大な影響と莫大な損害を企業や組織に与えます。 そのため、多くの企業や組織が最新の脅威への対応に新しいセキュリティ・テクノロジーを迅速に導入します。また、分断されてうまく相互機能しない複数のツールをなんとかやりくりします。 今後ハイブリッド/マルチクラウド環境の拡大とともにインシデントの脅威が高まる中で、連携しない複数のツールを使い続けることにより生じる問題を解決するためには、よりオープンなテクノロジーと各ツールをつなぎあわせることができる統合プラットフォームにシフトすることが必要です。 ICP for Security のアプローチはまさにこの要件に合致しており、単一の簡素化されたインターフェース内にセキュリティ・スタックのすべての層をまとめられる可能性を持っています。 ICP for Security は、オンプレミス、プライベート、およびパブリッククラウドなど、どこでも実行できるため、様々な環境下にあるソースから大量のセキュリティ・データを把握するのに有効なソリューションです。 オープン・テクノロジーをベースとするソリューションを使用することで、すでに使用しているツールへオープンに接続でき、相互運用性を促進します。 また、一元化された統合検索機能と統合インシデント管理機能は、状況把握や調査・分析、具体的な対応の効率向上につながるだけでなく、データを複数のツールで効率的な分析ができるように均質化するため、既存のツールの利用率も上がります。 さらに、8,000名を超える専門家と10ヵ所の研究開発拠点を擁する世界最大規模のセキュリティ・エキスパート集団「X-Force」による最新の脅威情報や、セキュリティトレンドを提供されることも、ICP for Security 利用の大きなメリットの1つです。 これまで各企業はセキュリティ・データを1ヵ所に集めようと努力してきましたが、すべての情報ソースを網羅した最新情報のアップデートを維持することは難しく、セキュリティ・チームはさらにデータの移動に時間とお金を費やす結果となりました。 この現象はマルチクラウドの世界ではますます顕著となり、セキュリティ・チームにはさらに大きな負担となるため、迅速な対応を難しくさせます。 しかし、セキュリティ・データを保管場所から移動させる必要がない ICP for Security を利用すれば、投資をさらに活用し、従来は網羅できなかった情報ソースに隠れていた脅威を確認して、より良いリスク・ベースの意思決定を行うことも可能になるのです。   DX の進化を支える基盤 - IBM Cloud Paks レガシーシステムの問題点を解決し、オープンなコンテナ技術によるアプリの可搬性の向上とオープンなオーケストレーションによる管理・運用の効率化を実現するのが、プラットフォームを最適化する IBM のソリューション「IBM Cloud Paks」です。 IBM Cloud Paks は、エンタープライズにおけるユースケース別に6製品をオンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウド、エッジ・コンピューティングと同じアーキテクチャーで提供しており、これらを活用していくことでモダナイゼーションを効率的に進めていくことができます。 また、企業固有のアプリケーション、データ、ワークロードの要件に対応する最適なアーキテクチャーと手法を選択できます。 IBM のハイブリッド・マルチクラウド・プラットフォームは、Linux や Kubernetes などのオープン・テクノロジーに基づいているため、選択したクラウド上でデータやアプリケーションを安全に展開・実行・管理でき、将来にわたってロックインされるリスクもありません。     この記事に関するお問合せ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは、「こちら」からお願いします。   参考情報 (製品情報) IBM Cloud Pak for Security (資料) IBM IBM Cloud Pak for Security 製品 (資料) IBM Cloud Paks シリーズ ご紹介資料 (資料) サイバー脅威対応製品アップデート (IBMサイト) IBM Cloud Pak for Security  

2021年02月19日

ハイブリッド/マルチクラウド環境の効率的な管理を実現し、クラウドのメリットを最大化する「IBM Cloud Pak for Multicloud Management」

今後の基幹業務システムは、クラウド化・コンテナ化が進み、オンプレミス、クラウドを問わず稼働します。 クラウド環境とオンプレミス環境/プライベートクラウドを併用するハイブリッドクラウド、もしくは複数のクラウド環境を併用するマルチクラウドで稼働する企業システムの一元管理を実現するためには、従来の SoR* のシステム、およびクラウド・ネイティブな SoE*システムを、シンプルに統合管理していくことが必要になります。 この記事では、複雑化するマルチクラウド管理の現状を解説するとともに、ハイブリッド・マルチクラウド環境に対応し、効率的に IT基盤を管理する「IBM Cloud Pak for Multicloud Management」をご紹介します。 *SoR (System of Records): 「記録のためのシステム」の意味。社内に従来から存在する分断化されたレガシーシステム。 *SoE (System of Engagement): 顧客とのつながりを作り・維持し、絆を生むために、顧客視点をもとに構築した新しいITシステム。   これからのIT基盤管理における中核は、 ハイブリッド/マルチクラウドの統合管理 業務の効率化・生産性向上の実現を目的としたクラウド・ベースのサービスを利用するために、オンプレミス環境だけに留まらず、ハイブリッドクラウド、もしくはマルチクラウドを活用する企業が急増しています。 ところが、戦略的にハイブリッド/マルチクラウド環境を活用している企業はあるものの、効率的な管理ができている企業はまだ限られているのが現状です。 オンプレミス環境だけではなく、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドを積極的に活用する "ハイブリッド/マルチクラウド戦略" は、プライベートクラウドとパブリッククラウド双方の最も良い点を組み合わせるため、莫大な価値を企業にもたらします。 一方で、この複雑なハイブリッド/マルチクラウド環境には、混在するアプリケーションやシステム基盤およびデータ、複数のクラウドと複数ベンダー、そしてクラウド・テクノロジーには、それぞれベンダー独自の運用・管理ツールを利用する必要があります。 それぞれの環境が独立した管理となるため、クラウドのコストと管理の最適化を運用管理上の大きな課題として挙げる管理者も少なくありません。 これからマルチクラウド環境の導入を検討している方は、複数の環境を管理することが必要となること、また、この課題を解決する必要があることを理解しなくてはなりません。 ハイブリッド/マルチクラウド環境を効率的に管理するには、最適なパフォーマンスと利便性を維持しながらコストをコントロールできるだけでなく、セキュリティも保護できなければなりません。また、ハイブリッドクラウドの要件に合わせて、オンプレミスのレガシー・ネットワークを改良する必要もあります。 クラウド環境との効率的な連携を実現するためのネットワークには、信頼性・柔軟性・拡張性・安全性が求められます。運用負荷の軽減と柔軟性の確保を目的に、仮想化および自動化テクノロジーを活用しネットワークの管理を簡素化することで、更なる運用効率の向上を検討する必要がでてきます。 つまり、基幹業務のクラウド化・コンテナ化が進み、オンプレミス、クラウドを問わず複雑なハイブリッド/マルチクラウド環境を活用する今日の企業がこれらの課題を解決するためには、企業システムが稼働する環境を効率的に管理する「一元管理」の実現が必要なのです。 例えば、どの環境でどのアプリケーションが稼働しているのか、そのアプリケーションの負荷がどの程度なのか、を把握しコントロールすることで、アプリケーションの負荷を最適化し、無駄なアプリケーションの稼働を削減することができます。 それによってクラウド環境で利用するリソースを最適化できるため、コスト削減につながります。 今回ご紹介するようなオールインワンのハイブリッド/マルチクラウド管理ソリューションは、管理コストを削減するだけでなく、環境の選択肢を拡大します。 また、セキュリティとガバナンスを向上させ、ワークロードごとのニーズに基づいた柔軟なアプリケーション展開を可能にします。   ハイブリッド/マルチクラウド環境の統合管理ソリューション「IBM Cloud Pak for Multicloud Management」 「IBM Cloud Pak for Multicloud Management (以下、ICP4 MCM)」は、Red Hat OpenShift 上で稼動し、ハイブリッド/マルチクラウド環境を統合管理するソリューションです。 ICP4 MCM は、ハイブリッド/マルチクラウド環境全体にわたって複数の kubernetesクラスタを統合管理し、ガバナンスの強化、VM/コンテナ基盤のプロビジョニングの自動化、および共通化を提供します。 さらにアプリケーション展開後には複数のソースからのイベントを統合し、SoR/SoE 問わず統合モニタリングを実施することで障害の解決を速やかに行うことができ、可用性の向上にも寄与します。   ICP4 MCMの3つの価値 ICP4 MCM の機能は大きく「インフラ管理」「マルチクラスタ―管理」「イベント管理/アプリケーション管理」の3つに分けられます。 概要は以下の図になります。 これらの機能も含めて、ICP4 MCM が提供する価値は大きく以下の3つです。 ハイブリッド/マルチクラウド環境への仮想マシン/コンテナの迅速な展開 (「インフラ管理」「マルチクラスタ―管理」機能) イベント統合・統合モニタリングによる問題判別と解決スピードの向上 (「イベント管理/アプリケーション管理」機能) オープン・テクノロジーのサポートを提供するマルチクラウド運用管理基盤 (IBMによるサポート) それぞれについて説明をしていきます。   1.ハイブリッド/マルチクラウド環境への仮想マシン/コンテナの 迅速な展開 ICP4 MCM は、オンプレミスやプライベートクラウド、パブリッククラウドを併用するハイブリッド/マルチクラウド環境において、仮想マシン/コンテナの展開を自動化することでサーバーの構築作業を最小限にし、アプリケーションの展開を素早く実施できます。 仮想マシンの展開はテンプレートから行うため、同じアプリケーションを複数の環境(例えば、オンプレミス環境と IBM Cloud環境それぞれ)へ展開することができます。コンテナ環境においては、複数の kubernetesクラスタを統合管理することができるため、クラスタをまたがったアプリケーションの一貫したデプロイ、アップデート、管理を実現でき、リソース効率を最大化します。 アプリケーションの展開を速めることで、お客様の DX がより円滑に進められるようになります。   2.イベント統合・統合モニタリングによる問題判別と解決スピードの 向上 ICP4 MCM は、ハイブリッド/マルチクラウド環境で発生するイベントを統合し、イベント/インシデントの相関処理・優先順位付けを行うことで、環境が複雑になるのに従い長期化しやすくなっている障害対応を迅速化します。 また、アラート通知の自動化やタスクの自動化機能により、繰り返し発生する問題を解決するための工数を削減します。   3.オープン・テクノロジーのサポートを提供するマルチクラウド 運用管理基盤 ICP4 MCM は、VM およびコンテナ基盤のライフサイクルを一元管理するためのオープン・テクノロジーを IBM のサポート付きで利用できます。 ICP4 MCM のすべての管理コンポーネントはコンテナ対応済みで、Red Hat OpenShift 上で稼働するために最適化されています。 また、これらのコンテナは Red Hat で認定済みであることに加えて、IBM 認定済みのソフトウェアとして事前統合されており、IBM がサポートをするので安心して利用することができます。   このように、全社レベルでクラスタを統合管理し、アプリケーション展開速度の向上や問題対応に活用することで、ICP4 MCM はお客様のIT管理とモダナイゼーションを支援します。 また、ハイブリッド/マルチクラウドの環境を一貫した構成と共通のセキュリティ・ポリシーで管理し、オンプレとクラウドに同じ基準・ルールを適用することで、既存のレガシーシステムの運用に加えて新規のクラウド・ネイティブ技術ベースのアプリケーションも統合的に管理することが可能となり、コストを削減することも可能です。 さらに、アプリケーションの実行環境が必要なときにも、従来は数日から数週間かかっていたのに対し、即日(場合によっては数分程度)で環境を手に入れることができるのです。   *DXの進化を支える基盤- IBM Cloud Paks* レガシーシステムの問題点を解決し、オープンなコンテナ技術によるアプリの可搬性の向上とオープンなオーケストレーションによる管理・運用の効率化を実現するのが、プラットフォームを最適化するIBM のソリューション「IBM Cloud Paks」です。 IBM Cloud Paksは、エンタープライズにおけるユースケース別に6製品を、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウド、エッジ・コンピューティングと同じアーキテクチャーで提供しており、これらを活用していくことで、モダナイゼーションを効率的に進めていくことができます。 また、企業固有のアプリケーション、データ、ワークロードの要件に対応する、最適なアーキテクチャーと手法を選択できます。IBMのハイブリッド・マルチクラウド・プラットフォームは、Linux や kubernetes などのオープン・テクノロジーに基づいているため、選択したクラウド上でデータやアプリケーションを、安全に展開・実行・管理でき、将来にわたってロックインされるリスクもありません。     この記事に関するお問合せ エヌアイシー・パートナーズ株式会社 企画本部 事業企画部 この記事に関するお問い合せは、「こちら」からお願いします。   参考情報 (製品情報) IBM Cloud Pak for Multicloud Management (資料) IBM Cloud Pak for Multicloud Management のご紹介 (資料) IBM Cloud Paks シリーズ ご紹介資料 (IBMサイト) IBM Cloud Pak for Multicloud Management  

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