2023年04月

03

【てくさぽBLOG】IBM Power Virtual ServerのAIX環境とIBM Cloud Object Storageを接続してみた(Part2)

こんにちは。
てくさぽBLOGメンバーの高村です。

本ブログは IBM PowerSystems Virtual Server(PowerVS)から IBM Cloud Object Storage(IBM COS)へバックアップ取得を想定し、AIX環境から Proxyサーバ経由で IBM COS へファイル転送を行う手順をご紹介するブログです。

前回の Part1 では、PowerVS、VSI for VPC、Direct Link Connect、IBM COS のプロビジョニング手順をご紹介しました。
Part2(本ブログ)では、各サービスの設定とファイル転送を行います。

Part1 でもご説明しましたが、以下の図は検証の接続イメージ図です。
今回はセクション1,2,3,4の IBM COS の設定、Proxyサーバソフトウェアの設定、AIXの設定、最後にAIX環境からProxyサーバ経由でIBM COSへファイル転送を行う手順をご紹介します!

検証の接続イメージ

1)IBM COSの設定

・作成したバケットにアクセス・ポリシーを設定します。作成したバケットをクリックします。

IBM COSの設定-1

・バケット・アクセス・ポリシーの設定画面でユーザをプルダウンして選択し「アクセス・ポリシーの作成」をクリックします。

IBM COSの設定-2

・アクセス・ポリシーが作成されました。

IBM COSの設定-3

・左側メニューから「サービス資格情報」を選択し「新規資格情報+」をクリックします。

IBM COSの設定-4

・「HMAC 資格情報を含める」を「オン」にして「追加」をクリックします。

IBM COSの設定-5

・サービス資格情報が作成されました。
※AIXの設定で赤枠内のaccess_key_idとsecret_access_keyが必要なのでテキストなどにメモしておきましょう

IBM COSの設定-6

IBM COSの設定が完了しました。

2)VSIのセキュリティー・グループ設定

IBM COSへの通信はhttps (port443) を使用します。VSIのセキュリティー・グループ設定でインバウンド・ルールにport443の許可を設定をします。

・ナビゲーションメニューから「VPCインフラストラクチャー」「セキュリティー・グループ」を選択、「ルール」タブを選択し、インバウンド・ルールの「作成+」をクリックします。

VSIのセキュリティー・グループ設定-1

  • 以下の設定で作成します。
    • プロトコル:TCP
    • ポート最小値:443
    • ポート最大値:443
    • ソースタイプ:CIDRブロック
    • IPの範囲:192.168.1.0/24 (PowerVSのセグメント)

VSIのセキュリティー・グループ設定-2

・インバウンド・ルールにport443許可の設定ができました。

VSIのセキュリティー・グループ設定-3

3)Proxyサーバの設定

Part1でもご紹介しましたが、PowerVS から IBM COS への接続には IBM Cloud (x86環境) 上の Proxyサーバを経由する必要があります。
今回は Proxyサーバソフトウェアとしてリバースプロキシ機能がある nginx を使用します。

・作成した VSI に ssh でログインし、su で rootユーザにスイッチします。
nginx設定のため “/etc/nginx/nginx.conf” を探しましたが見当たりません。RHEL に nginx はデフォルトで導入済みと思い込んでいましたがインストールが必要でした。
yumコマンドを使用してインストールします。

# yum -y install nginx

VSIのセキュリティー・グループ設定-4

・nginxのプロセス起動を確認します。

VSIのセキュリティー・グループ設定-5

・”/etc/nginx/nginx.conf” が作成されていました。次はnginx.confを編集します。

VSIのセキュリティー・グループ設定-6

・その前にファイルのバックアップを行います。

VSIのセキュリティー・グループ設定-7

・viコマンドでnginx.confファイル内のhttp { } の中に下記を追加します。
proxy_passはIBM Cloud資料「Endpoints and storage locations」記載の IBM COS の Direct Endpoint を指定します。

vi /etc/nginx/nginx.conf

server {
client_max_body_size 100M;
listen 443 ssl http2;
listen [::]:443 ssl http2;
server_name 10.244.64.14;  <VSIのIPアドレス
root /usr/share/nginx/html;

ssl_certificate “/etc/ssl/certs/NGINX-selfsigned.crt”;
ssl_certificate_key “/etc/ssl/NGINX-selfsigned.key”;
ssl_session_cache shared:SSL:1m;
ssl_session_timeout 10m;
ssl_ciphers HIGH:!aNULL:!MD5;
ssl_prefer_server_ciphers on;

location / {
proxy_set_header Host $server_name;
proxy_pass https://s3.direct.jp-tok.cloud-object-storage.appdomain.cloud ;
} <IBM COSのDirect Endpoint

# Load configuration files for the default server block.
include /etc/nginx/default.d/*.conf;

error_page 404 /404.html;
location = /40x.html {
}

error_page 500 502 503 504 /50x.html;
location = /50x.html {
}
}

・nginxにhttps通信のため自己証明書を作成します。以下コマンドを実行します。
今回パラメーターは特に入力せずブランクで設定しました。

# openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:2048 -keyout /etc/ssl/NGINX
-selfsigned.key -out /etc/ssl/certs/NGINX-selfsigned.crt

VSIのセキュリティー・グループ設定-8

・systemctlコマンドでnginxのサービスを再起動し、ステータスを確認します。

# systemctl restart nginx
# systemctl status nginx

VSIのセキュリティー・グループ設定-9

これでProxyサーバソフトウェアの設定は完了です。
コマンドのインストールが必要など、多々躓きました。次は AIX側の設定です。

4)AIXの設定

AIX から IBM COS を操作するために s3cmd というツールをインストールします。
以下 rpmファイルを「Apache 2 Test Pageのrpmファイルダウンロードページ」からダウロードし、SCP などのツールで任意のディレクトリに配置します。


file-5.32-1.aix5.1.ppc.rpm
file-libs-5.32-1.aix5.1.ppc.rpm
python-magic-5.32-1.aix5.1.ppc.rpm
s3cmd-1.6.1-1.aix5.1.noarch.rpm


・rpmコマンドでインストールします。
s3cmd-1.6.1-1.aix5.1.noarch.rpmファイルをインストールしようとしたところ error でインストールできませんでした。どうやら前提ファイルが足りないようです。

# rpm -i file-libs-5.32-1.aix5.1.ppc.rpm
# rpm -i file-5.32-1.aix5.1.ppc.rpm
# rpm -i python-magic-5.32-1.aix5.1.ppc.rpm
# rpm -i s3cmd-1.6.1-1.aix5.1.noarch.rpm
error: Failed dependencies:
python-dateutil >= 2.6.0-1 is needed by s3cmd-1.6.1-1.noarch
#

・以下のrpmファイルを「AIX Toolbox for Open Source Software」からダウンロードし、SCPでAIXに転送し、rpmコマンドでインストールします。
「python-dateutil-2.6.0-1.aix6.1.noarch.rpm」

# rpm -i python-dateutil-2.6.0-1.aix6.1.noarch.rpm

・インストールを失敗した rpmファイルも無事インストールできました。

# rpm -i s3cmd-1.6.1-1.aix5.1.noarch.rpm

・以下のコマンドで環境変数を設定します。

# export PATH=/opt/freeware/bin:$PATH

・以下のコマンドで IBM COS に接続しようとしましたが、エラーが返ってきてしまいました。
エラーの内容からs3cfgのパラメーターが設定されていないようです。

# s3cmd -ls
ERROR: /.s3cfg: None
ERROR: Configuration file not available.
ERROR: Consider using –configure parameter to create one.

・Web で検索して調べたところ s3cmd の初期設定が必要でした。
以下のコマンドを実行して設定します。
※access_key と secret_key は「1) IBM COSの設定」でメモした access_key_id と secret_access_key を入力します。

# s3cmd –configure

Enter new values or accept defaults in brackets with Enter.
Refer to user manual for detailed description of all options.

access key and Secret key are your identifiers for Amazon S3. Leave them empty for using the env variables.
access Key:メモした情報
Secret Key :メモした情報
Default Region [US]: <ブランクのままエンターキーで継続

Encryption password is used to protect your files from reading
by unauthorized persons while in transfer to S3
Encryption password:  <ブランクのままエンターキーで継続
Path to GPG program [None]:  <ブランクのままエンターキーで継続

When using secure HTTPS protocol all communication with Amazon S3
servers is protected from 3rd party eavesdropping. This method is
slower than plain HTTP, and can only be proxied with Python 2.7 or newer
Use HTTPS protocol [Yes]: <ブランクのままエンターキーで継続

On some networks all internet access must go through a HTTP proxy.
Try setting it here if you can’t connect to S3 directly
HTTP Proxy server name: <ブランクのままエンターキーで継続

New settings:
access Key: c03ad59f84274b069f69cc60b0b4fb9b
Secret Key: 3b8c9337eff3d611fd7081f6d13223841f19bb72725f7821
Default Region: US
Encryption password:
Path to GPG program: None
Use HTTPS protocol: True
HTTP Proxy server name:
HTTP Proxy server port: 0

Test access with supplied credentials? [Y/n] n <nを入力

Save settings? [y/N] y <yを入力
Configuration saved to ‘/.s3cfg’

・ホームディレクトリの下に .s3cfgファイルが作成されました。
viコマンドで host_baseとhost_bucket の項目を編集します。access_key と secret_key は前述の初期設定で反映済みです。

# cat .sc3cfg
access_key = xxxxxxxxxxxxxxxxx
check_ssl_certificate = False
check_ssl_hostname = False
encrypt = False
gpg_command = None
host_base = 10.244.64.14 <VSIのIPアドレス
secret_key = xxxxxxxxxxxxxxxxx
use_https = True
host_bucket = %(bucket).10.24.64.14 <VSIのIPアドレス
#

・再度 AIX から IBM COS に接続してみたところ接続成功し、IBM COS に作成したバケットが表示されました。

# s3cmd ls
2022-12-12 05:32 s3://icos-test-20221212

ようやく AIX から Proxyサーバ経由で IBM COS に接続することができました。
細かいところで躓いてしまったので少し時間がかかりました。次は AIX から Proxyサーバ経由で IBM COS にファイル転送をしてみたいと思います。

5)IBM COSへファイル転送

AIX から Proxyサーバ経由で IBM COS にファイル転送をします。
今回は1.8GBのファイルを用意し IBM COS への転送時間を Timeコマンドで計測します。
また、Proxyサーバでは dstatコマンドで受信データ量、送信データ量、CPU の使用状況を確認します。

・VSIにログインし、dstatコマンドをインストールします。

# yum -y install dstat

・ファイル転送時にProxyサーバでの受信データ量、送信データ量、CPU使用割合を確認するためdstatコマンドをオプション無しで実行しておきます。

# dstat

・次に AIX にログインし、SCP などで任意のディレクトリに IBM COS に転送するファイルを配置します。

# cd test_data
# ls -l
合計 3756712
-rw-r–r– 1 root system 1923432893 Dec 16 12:06 DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz

・以下コマンドを実行し、IBM COS にファイル転送を行います。
15MB毎に分割されてアップロードされていることがわかります。Timeコマンドの結果から転送時間は2分37秒でした。思っていたよりも速い印象です。

# time s3cmd put /test_data/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz
s3://icos-test-20221212/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz
upload: ‘/test_data/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz’ -> ‘s3://icos-test-20221212/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz’ [part 1 of 69, 15MB] [1 of 1]
65536 of 15728640 0% in 0s 858.63 kB/s 15532032 of 15728640 98% in 1s 12.11 MB/s 15728640 of 15728640 100% in 1s 7.78 MB/s done
upload: ‘/test_data/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz’ -> ‘s3://icos-test-20221212/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz’ [part 2 of 69, 15MB] [1 of 1]
65536 of 15728640 0% in 0s 862.77 kB/s 15728640 of 15728640 100% in 0s 16.22 MB/s done
upload: ‘/test_data/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz’ -> ‘s3://icos-test-20221212/DB2S_11.5.4_AIXML.tar.gz’ [part 3 of 69, 15MB] [1 of 1]
65536 of 15728640 0% in 0s 865.13 kB/s 15728640 of 15728640 100% in 0s 25.65 MB/s done
-中略-
real 2m37.57s
user 0m4.63s
sys 0m0.70s
#

・Proxyサーバの画面に戻ってdstatコマンドの状況を確認します。
検証では送受信 (send/recv) とも平均30MB/sでした。CPU (user/sys/idle) を見ると使用割合は少ないことがわかります。

# dstat
You did not select any stats, using -cdngy by default.
—-total-usage—- -dsk/total- -net/total- —paging– —system–
usr sys idl wai stl| read writ| recv send| in out | int csw
0 0 100 0 0| 0 0 | 60B 633B| 0 0 | 50 72
0 1 100 0 0| 0 0 | 60B 298B| 0 0 | 48 71
0 0 99 0 0| 0 0 | 60B 314B| 0 0 | 44 68
0 0 100 0 0| 0 0 | 60B 298B| 0 0 | 43 67
1 0 100 0 0| 0 4096B|6575B 4017B| 0 0 | 91 93
2 1 96 0 2| 0 0 | 15M 56k| 0 0 |2374 1091
2 1 98 0 0| 0 0 | 235k 12M| 0 0 |1278 135
2 1 96 0 1| 0 0 | 12M 3564k| 0 0 |2136 994
1 1 97 0 0| 0 0 |3094k 13M| 0 0 |1869 382
5 3 91 0 2| 0 0 | 31M 18M| 0 0 |6414 2595
7 3 87 0 3| 0 0 | 26M 29M| 0 0 |6771 2006
1 0 99 0 0| 0 6144B|4022k 13k| 0 0 | 596 294
3 2 93 0 1| 0 0 | 16M 16M| 0 0 |4203 1323
6 3 87 0 3| 0 0 | 21M 29M| 0 0 |5826 1447
1 1 99 0 1| 0 0 |8528k 28k| 0 0 |1300 716
6 2 92 0 2| 0 0 | 17M 19M| 0 0 |4601 1358
5 3 91 0 3| 0 0 | 21M 26M| 0 0 |5732 1621
7 3 87 0 3| 0 0 | 25M 30M| 0 0 |6634 1800
2 1 97 0 1| 0 0 | 13M 39k| 0 0 |1806 877
5 2 90 0 2| 0 0 | 18M 19M| 0 0 |4897 1470
5 3 92 0 1| 0 0 | 31M 29M| 0 0 |7496 2665
6 3 88 0 3| 0 0 | 28M 28M| 0 0 |6420 2091
0 0 99 0 0| 0 0 | 60B 314B| 0 0 | 48 72
6 2 91 0 3| 0 0 | 19M 15M| 0 0 |4769 1541-以下省略-

・IBM Cloud のコンソールから IBM COS の画面に入ります。
作成済みバケットにAIXからアップロードしたファイルを確認できました。

IBM COSへファイル転送-1

これでファイル転送は完了です。
私の予想は5分以上かかると思っていましたが、予想よりも速かった印象です。

6)IBM COSの使用量確認

IBM COS は Liteプランの範囲で作業したため課金は発生しませんが、IBM Cloud の管理画面から使用量を確認できるので見てみましょう。

・IBM Cloud画面上の「管理」⇒「請求および使用量」をクリックします。

IBM COSへファイル転送-2

・「使用量」を選択し「Cloud Object Storage」をクリックします。
以下の画面の様に各メトリックの使用量を確認できます。ClassA (PUT) は数量233となっており、予想以上に使用していたことがわかりました。
※前述した通りLiteプランのためコストは$0となっています。

IBM COSへファイル転送-3

さいごに

Part1 からご覧頂きありがとうございます。遠回りしながらなんとかファイル転送をすることができました。

実際に作業してみて公開されている手順以外に必要な作業を確認できました。
Part1では、VSIのコンソールを開くためにユーザー権限が必要であることRHELの初期パスワードはレスキューモードで再設定を行わなければいけないこと、Part2では、Proxyサーバソフトウェア設定で nginx やコマンドのインストールが必要なことがわかりました。
構築のご予定がある方はご参考になれば幸いです。

今回 PowerVS から IBM COS へ 1.8GB のファイルを転送しました。
私の予想では5分以上かかると思っていましたが意外にも予想の半分程度の時間で完了しました。Proxyサーバの send/recv値は平均 30MB/s なので、遅すぎる結果ではないと思います。
また、転送時 Proxyサーバの CPU使用割合は少なかったので、沢山のリソースを構成する必要はなさそうです。

今回は PowerVS から Proxyサーバ経由で IBM COS に接続しましたが、Qiita のブログ「オンプレミスやPowerVSからDirect Link 2.0越しにVPE経由でICOSのDirect Endpointにアクセスする」にある通り、VPE経由でもアクセスすることが可能となりましたので今後検証してみたいと思います。

お問い合わせ

この記事に関するご質問は下記までご連絡ください。

エヌアイシー・パートナーズ株式会社
E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp

 

 

その他の記事

2025年12月25日

“AI を学習用ではなく事業の現場に馴染ませる”
本格的なAI時代に誕生したIBM Power11の覚悟とは?

公開日:2025-12-25 本格的なAI時代の到来で、企業にとってIT基盤の存在感はこれまで以上に重みを増しています。IBM Power11は、そうした時代の要請に応えるべく誕生した真のエンタープライズ・サーバーです。堅牢な信頼性と高い処理性能に加え、外付けカードIBM Spyre Acceleratorによって、地に足がついたAIワークロードをすぐに実装できる実用性を備えるに至っています。既に先行ユーザーは、大きな業務効率化の効果を体感しており、このサーバーは単なるハードウェアを超えて、次世代の標準基盤となる期待を集めています。 今回は、日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)テクノロジー事業本部 Powerテクニカル・セールス部長 釘井 睦和 氏をお迎えし、AI時代をリードするべくして誕生したIBM Power11の“覚悟”について伺いました。 出席者 ゲスト 日本アイ・ビー・エム株式会社テクノロジー事業本部Powerテクニカル・セールス部長釘井 睦和 氏 インタビュアー エヌアイシー・パートナーズ株式会社技術企画本部テクニカル・サポート部部長 広橋 稔 本格的なAI時代の到来で、さらに重みの増すIT基盤 広橋: 経営とITが不可分となった今日、企業のお客様が直面している課題としてどのようなものがあると考えておられますか。 釘井氏: 本格的にAIの時代が到来したことが非常に大きいと思います。企業競争力の維持を図る上で、もはや、AI活用を抜きに戦略を立てられないというところまで来ています。実践段階に入ってきたこともあり、アナリスト機関IDCによれば、これからはAIエージェントが自らアプリケーションを書くようになると予測されています。その結果、アプリケーションの数は爆発的に増加し、今後10億もの新しいアプリケーションが出現すると予測され、そのうち3分の1はAIによって開発される見込みです。こうなってくると、アプリケーションを支えるインフラは、これまでにないスピードと規模でアプリケーション増加への対応と高い可用性を求められます。計画停止すら許されないミッションクリティカルな業務が増えていくことでしょう。そのような世界では、油断をするとシステムのサイロ化やデータ爆発も起きやすくなるため、その対策も必要です。 その一方で、ランサムウェア攻撃を筆頭に、セキュリティリスクも劇的に高まっており、対策強化も喫緊の課題です。だからといって、ITばかりに予算を使うわけにはいきませんから、そこはコスト最適化を図る目線も要求されます。さらに、少子高齢化社会の進行で、IT人材も確保しづらい状況が続いているため、より少ない人員でより多くのことをカバーできるかといった観点での運用効率化も恒常的なテーマとなっています。つまり、今日の企業が対峙している課題は文字どおり山積しているといえます。 広橋: 確かに、日ごろパートナー企業やエンドユーザー企業のお悩みを聞く中で、こうしたお話はよく伺います。特にAI活用については、意欲を持ちつつも、プレッシャーも感じておられるようです。 AI時代のニーズに応える真のエンタープライズ・サーバー 釘井氏: こうした中、今年登場したIBM Power11は、本格的なAI時代のニーズに応える、真のエンタープライズ・サーバーとして位置づけられています。このサーバーは、単なるハードウェアを超えたまさに“企業の中枢を支える基盤”として設計されており、Powerとして従来から定評のある堅牢性と可用性をさらに進化させつつ、計画停止をほぼ不要とする自律的な運用機能や強靭なセキュリティを標準装備しました。また、最新のDDR5メモリと強化されたI/Oアーキテクチャにより、高負荷のトランザクション処理や大規模データ解析なども余裕を持ってこなすとともに、AI推論も得意とします。IBM Power11は、企業がAI時代に向けて加速できるようIBMが考え抜いたフルスタックのイノベーションです。 広橋: IBM Power11を特徴づけるキーワードをいくつか挙げていただけますか。 釘井氏: 一つは、「0」(ゼロ)です。これは、エンドツーエンドの自動化を実現し、計画的なダウンタイムを0にする、つまり、無停止運転を可能にすることを意味します。 従来はメンテナンスウィンドウを設けて実施していたファームウェア更新、I/Oアダプタ更新、仮想化ソフトウェア更新などを、IBM Power 11ではAutomated Platform Maintenance(APM、プラットフォーム自動保守)機能として、管理コンソールであるIBM Hardware Management Console(HMC)からワンクリックまたは準自動で実行可能です。環境をチェックする更新前準備、パッチ配布、ワークロードの退避・復帰を一連のフローで自動化できるため、停止せずに更新できるというわけです。 また、運用データを横断的に集約し、watsonxですぐに実行できる提案と自動化を結びつける、アプリケーション運用向けのAIオートメーション基盤 IBM Concertがあります。Concert for Powerでは、Powerインフラの脆弱性を検出して、現行バージョンに照らして優先度をAI算定、その後に推奨手順を提示し、必要に応じて更新をゼロ計画停止で実行するところまで担います。ここでいう実行とは、HMC/PowerVMが担う処理をConcertが呼び出して一気通貫に自動実行することを意味しています。 広橋: サーバー停止は業務に支障を及ぼしかねず、利用部門や経営層からの圧力も大きいため、情報システム部門としてはなるべく回避したい運用ですから、安定して動き続けてくれるならそれに越したことはないですね。 釘井氏: はい。もう1つのキーワードは「

2025年12月25日

VMware問題で生じる保守のすき間に、 IBM第三者保守という「つなぎ保守」を

公開日:2025-12-25 ブロードコムによるVMware買収により、多くのユーザー企業が大幅なコスト増か、保守なしでのリスク運用か、という究極の選択を迫られています。そういった企業に対して、日本アイビーエム(以下、IBM)では、「VMware第三者保守サポートサービス」を提供しています。これは、IBMがグローバルレベルでVMwareテクノロジーの知見を収集できる特性を活かして、高い解決率で保守サービスを提供するというもの。 今回は、サービス提供部門の方々をお招きし、このサービスの詳細とメリットとともに、なぜVMware第三者保守を手がけるのかについて深掘りしていきます。 出席者 ゲスト 日本アイ・ビー・エム株式会社テクノロジー事業本部テクノロジー・サービス事業第三営業部 部長 井上 亜矢子 氏 日本アイ・ビー・エム株式会社テクノロジー事業本部テクノロジー・サービス事業R&E第一営業部 山谷 怜 氏 日本アイ・ビー・エム株式会社テクノロジー事業本部テクノロジー・サービス事業R&E第一営業部 山口 英俊 氏 インタビュアー エヌアイシー・パートナーズ株式会社営業本部カスタマーサービス営業部第2グループグループ長 平嶋 英良 突然訪れる保守なしからのリスクをカバーするサービス 平嶋: ブロードコムによるVMware買収、いわゆる“VMware問題”では、多くユーザー企業の間で激震が走りました。大きなインフラコストの上昇を引き起こす要因となったからです。そうした中でIBMは「VMware第三者保守サポートサービス」を提供されている背景をお聞かせください。 山口氏: 買収によって、ライセンスとサポートの考え方が大きく変わりました。従来、ライセンスに関しては、「Perpetual 永続ライセンス」といって、一度購入すれば、期限無制限で永続的に使用する権利が得られました。サポートは、この永続ライセンスに対して有期限で別途契約する形態となっていました。しかし、サブスクリプション・ライセンスへと変更となり、ライセンスは有期のライセンスを新たに買い直すとともに、サポートもライセンスに同梱されることとなりました。したがって、サポートは、ライセンスと同じ期間の権利を買うことが求められることになりました。(図1)。 図1 ”仮想マシンのみ”からコンテナ利用環境へのモダナイゼーション これは、お客様にとって2つのことを意味します。サブスクリプション・ライセンスに移行すればインフラコストの大幅な上昇になり、かといって永続ライセンスにとどまれば、従来のサポート契約期間満了時からサポートが受けられなくなる。つまり、サポートにすき間が生じるリスクが生じます。障害が起きても情報システム部門で対応するという方法もありますが、VMware環境の運用には専門的な知識が必要で、現実的とは言えません。 平嶋: 多くのユーザー企業がジレンマを抱えておられるようです。 山口氏: そうなのです。そこでIBMは、こうした保守なしのリスク運用が生じないように、当社の実績ある第三者保守サポートの枠組みを通じて、経験豊富な技術者チームによるVMware 環境の安定稼働の支援と、コスト最適化効果を提供することを考えました。それが、「VMware第三者保守サポートサービス」です。 このサービスは、これを機に別のインフラ環境へマイグレーションしたり、モダナイゼーションしようと考えるお客様にも有効です。このようなプロジェクトは通常、多くの時間を要します。その間に従来のサポート契約満了日が来てしまうことも考えられ、リスクを避けようとすると、この日に合わせて急いで移行するか、いったんサブスクリプション・ライセンスを受け入れながら、新システムプロジェクトを進めるということになり、新旧インフラコストを負担しなければなりません。しかし、「VMware第三者保守サポートサービス」を利用すれば、既存システムのサポートはこちらでカバーできるため、拙速に陥ることなく、余裕を持ってマイグレーションやモダナイゼーションに取り組むことができます。 井上氏: また、サブスクリプション・ライセンスに移行したけれど、稼働しているアプリケーションの事情で、VMware の古いバージョンを使い続けているという場合もあるかと思います。メーカーではサポートするバージョンが限られているため、サポート契約を結んでいても、それがあまり効果を発揮できないケースがあります。「VMware第三者保守サポートサービス」なら、比較的古いバージョンでもサポートを提供することが可能ですので、こちらを追加でお買い求めいただいてご活用いただく、というパターンもあります。 平嶋: なるほど。様々な状況で、コストを含めて、お客様に安心を提供できるサービスなのですね。 「VMware第三者保守サポートサービス」とは 平嶋: あらためてサービスの詳細をご紹介ください。 井上氏: サービス名称にもある通り、この枠組みではIBMはあくまで第三者であり、メーカーではないため、パッチの提供は行いません。何か事象が起こったときは、お客様からログなどをいただいて、「この設定をこのように変えてください。そうすればこの事象は回避できるはずです」と、事象の回避策を提案します。なぜこのようなことができるかというと、IBMにはグローバルレベルでVMwareのスキル、ノウハウに精通した協業パートナーが存在し、また、様々なお客様において提供したサポートの実績も蓄積しているからです。当社の技術チームがそこから事例やデータの提供を受けながら技術調査を行い、的確かつ最適な回答を追求して問題対応に当たります。ただ、あくまでも立場は第三者であるため、このサービスはベストエフォートでのサポートとなります。しかし、IBMでは、Oracleを含め第三者保守では豊富な実績を誇っており、回避策の提供で解決しない事象はほぼありません。 平嶋: お客様からはどのように相談を受けるのですか。 井上氏: ご相談は24時間365日Web上で受け付けています。対応に当たるのは平日9時から17時になります。 平嶋: IBM製品をお使いのお客様ですと、「システム技術支援サービス」 (System Technical Support Services、以下STSS)をご利用になっているケースもあるかと思いますが、その場合はどうなるのでしょうか。 井上氏: その場合は「IBM サポート・コミュニティ」にご連絡いただければ、STSS側で「これはVMwareの問題だね」と認識して、IBM内部でVMware担当と連絡を取り合って、受付/対応を行います。お客様は窓口を使い分ける必要なく、ワンストップサービスのイメージでご利用いただけます。 図2 IBM VMware第三者保守サポートサービスご提供体制 平嶋: 契約条件などはあるのでしょうか。 井上氏: ライセンス数は“20”から、契約期間は3カ月以上、3年以下とさせていただいています。ライセンス数“20”というのは、日本のVMwareユーザーのお客様を調査したところ、大体平均でこのぐらいの数はお持ちであることがわかり、“20”に設定させていただきました。 平嶋: 契約期間を3カ月以上、3年以下に設定されているのはなぜですか。お客様によっては、もっと長く保守してほしいというご要望があるような気がします。 井上氏: 3カ月以上というのは採算上の問題です。長い分には、5年でも、10年でも保守をお引き受けすることはサービス設計上可能ではあるのですが、あえて3年以下とさせていただいたのには、ここにIBMとしての「思い」があるのです。 次を見据えたシステム移行のための「つなぎ保守」 山谷氏: その「思い」というのは、この第三者保守について、次を見据えたシステム移行を考える上で一つの手段とする、「つなぎ保守」として活用いただきたいというものです。技術革新の著しいITの世界にあって、一つのインフラを長く使い続けるのはあまり健全ではないと私たちは考えています。そのため、あえて「VMware第三者保守サポートサービス」を恒久的に使っていただくことが目的とならないようにと考えています。そこが、他社さんの第三者保守との非常に大きな違いです。お客様にとって重要なのは、この先どのようなインフラが最もふさわしいかを考えることです。一緒に知恵を絞らせていただいてお手伝いしながら、実現するまで既存の環境をお守りする、というのが私たちのスタンスなのです。これは、IBMにはハードウェアでもソフトウェアでも様々な部門があり、多様な支援が可能だからということもあります。 平嶋: VMwareからの移行では、なにかモデルパターンを想定されているのでしょうか。 山谷氏: 移行のパターンはたくさんあると思います。Hyper-VやKVMなど他社製のハイパーバイザーへ移行することもその一つですし、これを機にクラウドへシフトするということも考えられます。お客様によっては非常に大規模で複雑なVMware基盤をお持ちの場合もあると私たちは考えており、一筋縄でいかない環境に対して、新しいインフラをどう構想するか、また移行するか、そして稼働後にどう運用保守していくか、といったところまでご相談に乗ることが可能です。 山口氏: そういう意味では、金融業界のお客様はこう、製造業のお客様はこう、と、お客様の業種・業態によってもさまざまなパターンが考えられるかもしれないですね。IBMは全ての業種・業態のお客様とリレーションがありますので、そうしたナレッジも活かしながら、お客様にヒアリングをさせていただき、システム移行を一緒に検討していければと考えています。また、検討フェーズではパートナー企業の存在、また共創も重要で、ここはNI+C P様に主導権を握っていただければ。「こういう提案をしたい」といただいた声に対して、「それならこのようなソリューションがあります」と応えていきたいと考えています。 余裕を持った最適解の選択をNI+C Pもサポート 平嶋: こうして見ると、「VMware第三者保守サポートサービス」には、大きく4つのメリットがありそうです。1つ目は、 サポート保守なしリスクを伴う運用を防ぎ、万一の障害にも備えられること。2つ目は、 それでいながらコストを最適化できること。3つ目は、ベストエフォートではあるけれど、グローバルレベルでVMwareの高い知見を収集できるIBMの特性を活かした、安心感の高いサポートを受けられること。4つ目は、既存のインフラ環境の“次”を見据えて検討し、実現できるパートナーを持てること。4つ目に関しては、ぜひ当社も貢献したいですね。 山口氏: お客様には、この「つなぎ保守」のメリットを活用し、インフラ環境のマイグレーションやモダナイゼーションに成功していただきたいと思います。 平嶋: インフラ環境の移行は長期的な計画が必要です。このサービスを活用することで「時間」と「安心」を確保でき、拙速を避けて、余裕を持って最適解を選ぶことができます。NI+C Pでは、IBMのハードウェア(保守を含めたサービスやサーバー、ストレージ)とソフトウェア(Storage Fusion、watsonxなど)を組み合わせた最適なソリューションを示すことができます。また、製品の特長やユースケースを分かりやすく説明し、お客様課題の解決策も提案させていただきます。VMware問題でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。 .recommend-list{ margin-top: 0px; } ol.recommend-list li { color: #9b9b9b; } #recommend{ font-family: "Noto Sans Japanese"; font-size: 16px; font-weight: 700; color: #9b9b9b; border: none; padding: 0; margin-bottom: 10px; } .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; } .interviewee { font-weight: bold; } figcaption { color: #7c7f78; font-size: smaller; } #box03 { position: relative; margin: 4em 0; padding: 0.5em 1em; border: solid 3px #95ccff; border-radius: 8px; } #box03 .box-title { position: absolute; display: inline-block; top: -13px; left: 10px; padding: 0 9px; line-height: 1; font-size: 19px; background: #FFF; color: #95ccff; font-weight: bold; } #box03 p { margin: 5px; padding: 0; font-weight: bold; } #box04 { position: relative; margin: 4em 0 0 0; padding: 0.5em 1em; border: solid 3px #3193CA; } #box04 .box-title { position: absolute; display: inline-block; top: -27px; left: -3px; padding: 0 9px; height: 25px; line-height: 25px; font-size: 17px; background: #3193CA; color: #ffffff; font-weight: bold; border-radius: 5px 5px 0 0; } #box04 p { margin: 0; padding: 0; } #box_blockquote { position: relative; margin: 4em 0; padding: 0.5em 1em; border: solid 3px #8d8d8d; } #box_blockquote .box-title { position: absolute; display: inline-block; top: -27px; left: -3px; padding: 0 9px; height: 25px; line-height: 25px; font-size: 17px; background: #8d8d8d; color: #ffffff; font-weight: bold; border-radius: 5px 5px 0 0; } #box_blockquote p { margin: 0; padding: 0; } .memo{ color:#53851b ; background-color: #c8d7b7; font-size:70%; } #blockquote_nicp{ padding:10px; margin-bottom:0px; background-color:#ffffff; } #blockquote_nicp_link{ color:#7c7f78; font-size:70%; } #h5_nicp{ font-size: 12px; padding:4px 10px; border:none; background-color:#afd2f453; }

2025年12月24日

【イベントレポート】Automation テクニカルワークショップ第一回 開催しました

公開日:2025-12-24 こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの和田です。 2025年11月26日に「Automation テクニカルワークショップ」第一回を開催しました。 本ワークショップは、2025年7月および9月に実施した「watsonx Orchestrate ハンズオンセミナー」に続く取り組みとして、IBM Automation製品群の中で弊社が注力しているAIOpsソリューションを中心に企画検討し、利用イメージがつきやすいInstanaのハンズオンを実施しました。 ハンズオンだけでなくワークショップ形式でのセッションを通じて、ITシステム運用の現場で直面する課題をどのように解決できるのか、Instanaを活用した具体的な方法を参加者同士が議論しました。また、セッションの最後には各チームごとに成果を発表・共有する場を設け、Instanaに対する理解を深めるとともに、参加者間の交流を促進することを目的としました。 本ブログでは、このテクニカルワークショップの内容について簡単にご紹介いたします。 目次 ワークショップアジェンダ Instana概要 Instanaハンズオン グループワーク まとめ お問い合わせ ワークショップアジェンダ ワークショップのアジェンダについては以下の通り実施いたしました。 IBM AIOpsソリューション概要 Instana 座学 Instana ハンズオン Instana最新情報 グループワーク IBM AIOpsソリューション概要では、IBMが取り揃えているAIOpsソリューションのラインナップと利用シーンをご紹介し、その中でもお客様のROIが高いお勧めのソリューションをピックアップしてご紹介しました。 また、Instana最新情報ではIBM様にご登壇いただき、DBMarlinとの連携やAIでの監視支援、LLMのトークン数を収集できる機能など最新アップデート情報をご紹介いただきました。 Instana概要 Instanaについては過去にこちらの記事でご説明しております。 今回はInstanaのAgentを導入することからハンズオンで実施しますので、Instana Agentがどのようにデータを収集するかについてご説明します。 InstanaはAgentのセンサー機能が監視対象を自動検出してデータ収集します。 Agent自体がセンサー機能を持っているわけではなく、Agentインストール後にセンサー機能をインストールし、そのセンサー機能で各コンポーネントを検出しデータを収集しています。 Instana Agentは収集したデータをInstana バックエンド(SaaSもしくは自己ホスト)に送信します。   Instanaハンズオン Instana Agentの導入からInstanaでの情報確認、障害発生時のエラー発生箇所確認をハンズオンで体験頂きました。 実施内容 環境の説明/ログイン Instana Agentのインストール インフラストラクチャー情報確認 アプリケーション設定/アプリケーション情報確認 アラートチャネル作成/アラート設定 障害注入/エラー発生箇所確認   今回のハンズオンではサンプルアプリケーションを導入してあるサーバーを参加人数分ご用意したので、参加者の方々全員がInstana Agentの導入を体験いただけました。 ハンズオンではInstana Agentの導入を行うためCLIでサーバーにログインいただきました。 普段CLIを利用されないかたもいらっしゃったのでログインに苦戦された方もいましたが、AgentのインストールはLinuxの場合ワンライナーで導入できるため、Agent導入はスムーズに行えてました。 実際にAgent導入したサーバの情報やアプリケーションの情報をみていただくことで、Instanaではどういった情報が表示されるのか、どういった操作感なのかを体験していただけました。 また、サンプルアプリケーションにエラーを発生させるスクリプトもご用意しましたので、実際にエラーが起きた場合正常時と比較しどのように見えるか、アラート設定をした場合、どのような通知がくるのかを体験いただきました。 その他のハンズオンについて詳しく知りたい方は、ブログの最後に記載している「お問い合わせ」までお気軽にご連絡ください。 グループワーク 今回、ハンズオンだけでなくITシステム運用の現場における課題を洗い出し、それらの課題を解決する手段としてInstanaがどう使えるかという観点でチームに分かれてグループワークを行いました。 1チーム4,5人の合計3チームに分かれてNI+C Pメンバーがファシリテートしながらアイディア出し・ディスカッションを行いました。 当日上がった課題及びInstanaを活用することで改善できることをいくつかピックアップします。 運用の属人化がおきている 障害原因の特定までをInstanaがガイドしてくれるためどんな人でも対応できる ログの分析に時間がかかる Instanaの画面上でログの確認・分析ができるため時間短縮できる ご参加して頂いたパートナー様が携わっていらっしゃる業務や、業務の経験年数が異なることより多様な意見が出ておりました。 アドバイザーで参加いただいたIBM様も含め、各チーム貴重な意見交換をできるグループワークとなりました。 グループワークの感想について、「他の会社の意見が聞けてよかった」や、「Instanaを利用するシーンがより理解できた」といったような意見をいただきました。 まとめ このたび、Automation製品に関する初めてのワークショップを無事に開催することができ、安堵しております。 ご参加いただいた皆様からのアンケートでは、「はじめてInstanaに触れましたが、実際に障害が発生した際の挙動を見ることができたうえ、他社の方々との交流や意見交換の機会もあり、大変有意義な時間となりました」とのご意見をいただきました。このようなお声をいただけたことで、準備を重ねてきた甲斐があったと感じ、心より嬉しく思っております。 今後も、製品を実際に体験いただけるハンズオンや、参加者同士が交流・情報共有を行えるワークショップを継続的に開催してまいります。ご興味ある方は是非ご参加いただけますと幸いです。 また、「こんなことをやってほしい」「この製品を使ったワークショップをお願いしたい」といったご要望がございましたら、ぜひお気軽にお聞かせください。 お問い合わせ この記事に関するご質問は以下の宛先までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術企画本部 E-mail:nicp_support@NIandC.co.jp   .bigger { font-size: larger; } .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .table { border-collapse: collapse; border-spacing: 0; width: 100%; } .td { padding: 10px; vertical-align: top; line-height: 1.5; } .tbody tr td:first-child { font-weight: bold; width: 20%; } .tbody tr td:last-child { width: 80%; } .ul { margin: 0 !important; padding: 0 0 0 20px !important; } .ol { margin: 0 !important; padding: 0 0 0 20px !important; } .tr { height: auto; } .table { margin: 0; } *, *:before, *:after { -webkit-box-sizing: inherit; box-sizing: inherit; } .html { -webkit-box-sizing: border-box; box-sizing: border-box; font-size: 62.5%; } .btn, a.btn, button.btn { font-size: 1.6rem; font-weight: 700; line-height: 1.5; position: relative; display: inline-block; padding: 1rem 4rem; cursor: pointer; -webkit-user-select: none; -moz-user-select: none; -ms-user-select: none; user-select: none; -webkit-transition: all 0.3s; transition: all 0.3s; text-align: center; vertical-align: middle; text-decoration: none; letter-spacing: 0.1em; color: #212529; border-radius: 0.5rem; } a.btn--orange { color: #fff; background-color: #eb6100; border-bottom: 5px solid #b84c00; } a.btn--orange:hover { margin-top: 3px; color: #fff; background: #f56500; border-bottom: 2px solid #b84c00; } a.btn--shadow { -webkit-box-shadow: 0 3px 5px rgba(0, 0, 0, .3); box-shadow: 0 3px 5px rgba(0, 0, 0, .3); }

2025年12月24日

【てくさぽBLOG】IBM watsonx OrchestrateでAIエージェント開発してみた(Part1)

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの高村です。 8月は「【てくさぽBLOG】IBM watsonx OrchestrateのADKを使ってみた」でADKの操作感や感想をご紹介しました。今回は、2025年6月のアップデート後のwatsonx OrchestrateのUIからエージェントを開発し、操作感や感想を2回に分けてご紹介いたします。なお、Part2ではエージェントのデモ動画もご紹介する予定ですのでぜひご期待ください! 目次 はじめに サンプルエージェントのシナリオ サンプルエージェント開発 さいごに お問い合わせ はじめに 6月のアップデートで、watsonx Orchestrateはメニュー構成・操作方法・機能名称が変更されました。例えば、従来「Skill」と呼ばれていたものが「Tool」に変更されています。Toolとは、AIエージェントが呼び出して実行するアクションの部品と考えて頂ければと思います。ユーザーがチャットへ自然言語で問い合わせると、AIエージェントは内容に応じて適切なツールを選択して実行します。これにより、生成AIによる要約や抽出などのテキスト処理だけでなく、外部システムやサービスと連携した処理も行うことができます。 その他の変更点については、「【イベントレポート】watsonx Orchestrate テクニカルワークショップ第一回 開催しました」内でもご紹介していますのをご参照ください。 サンプルエージェントのシナリオ サンプルエージェントのシナリオは、企画担当者が在庫商品を参照し、在庫情報に基づいて顧客へキャンペーンメールを送信する作業を想定しています。 通常は、担当者が在庫情報を確認するためにデータベースへログインし、目視でキャンペーン対象商品を選定したうえでメールの文面を作成することが想定されます。キャンペーンメール送信対象はSFAなどのシステムで確認し、メールツールを利用して送信します。振り返ると、データベース・SFA・メールツールと複数のシステムを利用し、対象商品の選定やメール内容を人力で考える必要があるため、作業は煩雑で時間と労力を要します。 watsonx Orchestrateを導入すると、AIエージェントが在庫情報と顧客情報の取得し、在庫の多い商品のキャンペーンメール文面をAIが作成し、メールの作成・送信までを一気通貫で実行することが可能です。 サンプルエージェントの開発 それではサンプルエージェントを開発します。開発ではIBM Cloud 上の watsonx Orchestrate、メールツール(Brevoに弊社アカウントを紐づけて利用)、SFA の Salesforce(弊社 Sandbox 環境)を利用します。 本記事Part1では図のピンクで囲った部分「Salesforceから顧客情報を取得」と「在庫情報の取得」をご紹介いたします。 watsonx Orchestrateへログイン・環境のご紹介 watsonx Orchestrateへのログイン方法は「【てくさぽBLOG】IBM watsonx Orchestrateを使ってみた(Part1)」をご参照ください。ログインすると下記のチャット画面に入ります。作成したAIエージェントをデプロイすると、このチャット画面から問い合わせをすることができます。 左上のメニューバーをクリックします。一番上の「Chat」をクリックすると前述のチャットインターフェース画面に遷移します。「Discover」をクリックするとwatsonx Orchestrateに事前定義されたエージェントやツールのカタログをみることができます。 「Discover」内の事前定義エージェント、ツールを簡単にご紹介します。TypeをAgentsに絞ります。事前定義エージェントとは、特定のシステムとの接続が定義されたエージェントが提供されており、環境接続設定を行うとすぐ利用することが可能です。(watsonx Orchestrateのプランによっては追加費用がかかるエージェントがございます。) TypeをToolsに絞ると特定システムで利用できるツールが提供されています。下記画面はSalesforceで利用できる事前定義ツールの一覧です。今回はSalesforceから顧客情報を取得するため「List accounts in Salesforce」と「List contacts in Salesforce」のツールを使用します。ツールの機能は下記になります。 List accounts in Salesforce:ユーザーの入力に基づき、Salesforceからアカウント情報を表示 List contacts in Salesforce:ユーザーの入力に基づき、Salesforce からアカウントの連絡先を表示 Salesforceとの接続設定 Salesforceの事前定義ツールを用いてエージェントが顧客情報を取得できるようにするため、はじめにSalesforceとの接続設定を行います。 1. Salesforce側設定(コンシュマー鍵と秘密鍵の生成) Salesforceへログインし、設定>外部クライアントアプリケーション>外部クライアントアプリケーションマネージャーをクリックします。コールバックURLは「https://ご使用リージョン/mfe_connectors/api/v1/agentic/oauth/_callback」と設定します。OAuth範囲は下記画面の通りを設定します。 コンシュマー鍵と秘密鍵をクリックし、生成されたコンシュマー鍵と秘密鍵をメモをしておきます。Salesforceの設定は以上です。 2. watsonx Orchestrate側設定(接続設定と接続確認) watsonx OrchestrateのメニューからManage>Connectionsをクリックします。 接続設定の一覧が表示されるのでSalesforceを探し、鉛筆マークをクリックします。 下記画面が表示されます。Draft環境、Live環境と環境を分けて設定することができます。今回はDraftで設定します。各項目には以下を値を入力します。 Server URL:Salesforce環境のURL TokenURL:Salesforce環境のURL/services/oauth2/token Authorization URL:Salesforce環境のURL/services/oauth2/authorize ClientID:Salesforceで取得したコンシュマー鍵 Client Secret:Salesforceで取得した秘密鍵 下にスクロールし、Credential typeを選択します。Member credentialsにするとユーザーは個人の認証情報を使用してアプリケーションにアクセスできます。ここではTeam credentialsにし、チームメンバーが資格情報を使用してアプリケーションにアクセスできるようにします。最後にConnectをクリックします。 Webブラウザが開き、Salesforceのログイン画面が表示されます。ユーザ名、パスワードを入力してログインします。 watsonx Orchestrateの画面に戻り、Connectedとなっていることを確認しSaveします。 下記の様にConnectされている状態で緑のチェックがついていることを確認します。 Salesforceとwatsonx Orchestrateの接続設定は完了です。 Salesforceの事前定義ツール構成 それではエージェントを作成し、Salesforceから顧客情報を呼び出すツールをエージェントに構成していきます。 メニューのBuildをクリックします。 Create agent +をクリックしてエージェント作成画面に入ります。 Nameには任意のエージェント名、Decriptionはエージェントの説明を入力します。最後にCreateをクリックします。 下記画面が表示されます。エージェントが使用するモデルを選択します。2025年12月時点はllama-3-2-90b-vision-instruct(Default)、llama-3-405b-instruct、GPT-OSS 120B-OpenAI(via Groq)が利用できます。Agent Development Kitからは外部のLLMを紐づけることも可能です。弊社環境はgpt-oss-120bを紐づけています。今回はGPT-OSS 120B-OpenAI(via Groq)を指定します。 下にスクロールします。Welcomeメッセージとクイックスタートプロンプトを設定することができます。今回はデフォルトのままにします。 Agent Styleを設定することができます。Agent styleとはユーザの要求に対してどのように理解、決定、タスクを完了するか定義するものです。現在は DefaultとReActの2種類から選択することができます。今回はDefaultを指定します。 なお、Voice modalityではユーザとのコミュニケーションに音声を利用することができますが、今回は利用しません。 KnowledgeはエージェントでRAGを実装することができます。後程設定します。 エージェントが使用するツールを設定します。Toolset欄のAdd tool+をクリックします。 以下画面が表示されるのでCatalogをクリックします。 Appsの中からSalesforceにチェックを入れます。右側にエージェントが使用できるSalesforceのツール一覧が表示されます。 List accounts in Salesforceを選択しAdd to agentをクリックします。同様にList contacts in Salesforceも追加します。 Toolsetの画面に戻ると以下の様にツールが登録されています。 Behaviorのセクションまで下にスクロールします。Behaviorではエージェントがユーザの要求に対してどのように反応し、応答するか振る舞いを定義します。以下のように振る舞いを定義します。 ここまで設定したところでエージェントの動きを確認します。検証ではデプロイはせず右画面のPreviewから確認したいと思います。 チャットに「アカウントリストを教えて」と入力します。しばらくするとエージェントが登録したList accounts in Salesforceを使用してSalesforceからアカウント情報を取得、回答してくれました。(企業名は検証用に疑似的に作成しています) 次に担当者の連絡先を知りたいので、チャットへ「D&Gソリューションのコンタクトリストを表示して」と問い合わせます。しばらくすると、エージェントが指定した企業名をキーに「List contacts in Salesforce」を実行し、担当者名と連絡先を回答してくれました。このように、ツール自体はSalesforceからアカウント情報やコンタクトリストを取得する機能ですが、チャットで指定した企業名をキーとして、エージェントが絞り込んで回答することができます。 Salesforceの事前定義ツールの構成は完了です。 Knowledgeの構成 エージェントが在庫データから情報検索できるようにKnowledgeを構成します。2025年12月時点、構成できるデータソースはwatsonx.dataのMilvus、Elasticserch、AstraDB、カスタムサービス、watsonx Orchestrateへ直接アップロードの6つです。ここではサンプルのCSVファイルを用意し、直接watsonx Orchestrateへアップロードします。 Knowledgeセクションまでスクロールし、Add source +をクリックします。 New knowledgeをクリックします。 Select sourceからUpload filesを選択してNextをクリックします。 CSVファイルをドラッグアンドドロップしてNextをクリックします。 NameにはKnowledgeの任意の名前を、Descriptionにはユーザーからどのような要求でKnowledgeを使用するかを入力します。最後にSaveをクリックします。 下記画面の通り、Knowledgeが作成されました。 PreviewからエージェントがKnowledgeを使用して回答できるか確認します。チャットから「在庫情報を表形式で回答して」と問い合わせると下記画面のようにKnowledgeのCSVファイルデータを参照して表形式で回答されました。 矢印をプルダウンすると参照先を確認することができます。 行数が多いため、「在庫の多い上位5件を表形式で回答して」と問い合わせます。しばらくすると数量の多い上位5件の商品を表形式で回答してくれました。在庫一覧の提示だけでなく、ユーザーの要求から、情報を絞り込んだ回答も可能であることが確認できました。 Knowledgeの構成は完了です。 さいごに Part1ではAIエージェントを作成し、Salesforce環境へ接続して事前定義ツールを用いて顧客情報を取得。さらに、在庫データをKnowledgeに構成してRAGを実装しました。 今回はSalesforceの事前定義ツールとして「List accounts in Salesforce」と「List contacts in Salesforce」を構成しました。各ツールはアカウントやコンタクト情報をリストする機能ですが、List accountsの結果をAIが受け取り、ユーザーが特定の企業を指定すると、その企業のコンタクト情報を回答できることが確認できました。また、Knowledgeでは在庫データを表形式で提示するだけでなく、在庫の多い上位5件の抽出などの絞り込みも可能で、エージェント的な振る舞いを確認できました。 Part 2では、在庫の多い商品を基にAIがキャンペーンメールを作成し、コンタクト宛に送信する機能をエージェントへ実装したいと思います! お問い合わせ この記事に関するご質問は以下の宛先までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術企画本部 E-mail:nicp_support@NIandC.co.jp     .bigger { font-size: larger; } .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .table { border-collapse: collapse; border-spacing: 0; width: 100%; } .td { padding: 10px; vertical-align: top; line-height: 1.5; } .tbody tr td:first-child { font-weight: bold; width: 20%; } .tbody tr td:last-child { width: 80%; } .ul { margin: 0 !important; padding: 0 0 0 20px !important; } .ol { margin: 0 !important; padding: 0 0 0 20px !important; } .tr { height: auto; } .table { margin: 0; } *, *:before, *:after { -webkit-box-sizing: inherit; box-sizing: inherit; } .html { -webkit-box-sizing: border-box; box-sizing: border-box; font-size: 62.5%; } .btn, a.btn, button.btn { font-size: 1.6rem; font-weight: 700; line-height: 1.5; position: relative; display: inline-block; padding: 1rem 4rem; cursor: pointer; -webkit-user-select: none; -moz-user-select: none; -ms-user-select: none; user-select: none; -webkit-transition: all 0.3s; transition: all 0.3s; text-align: center; vertical-align: middle; text-decoration: none; letter-spacing: 0.1em; color: #212529; border-radius: 0.5rem; } a.btn--orange { color: #fff; background-color: #eb6100; border-bottom: 5px solid #b84c00; } a.btn--orange:hover { margin-top: 3px; color: #fff; background: #f56500; border-bottom: 2px solid #b84c00; } a.btn--shadow { -webkit-box-shadow: 0 3px 5px rgba(0, 0, 0, .3); box-shadow: 0 3px 5px rgba(0, 0, 0, .3); }

back to top