2016年06月

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【てくさぽBLOG】IBM iモバイルソリューションを触ってみた -LANSA LongRange-

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの原田です。

今回は、IBM i モバイルソリューションの第2弾として、LANSA LongRange (*) のソリューションについてご紹介します。
(*) 当ページにて製品紹介リーフレット、事例情報資料のダウンロード案内を掲載(追記:2018/02/06)

※第1弾は以下をご参照ください
IBM iモバイルソリューションを触ってみた -Db2 Web Query for i-

IBM iをご利用中のお客様にとって、業務効率の改善が期待できるお勧めのモバイルソリューションです。是非ご一読ください。

1. LongRangeとは

株式会社ランサ・ジャパンが提供する、IBM i 開発者のためのスマートデバイス向けネイティブ・アプリケーション開発ツールです。業務アプリを開発する際の、以下のような各種ハードルを取り除くことができるのが特徴です。

  • RPG/COBOL/CL のみを使用してネイティブアプリの作成が可能
  • Objective C や Java のスキルがなくても開発可能
  • 一日もかからずに短時間で、モバイル・アプリケーションを作成し、実用も可能
  • 一度作成すれば、Apple のモバイルデバイス、Android のモバイルデバイスのどちらにも配布が可能
  • GPS やカメラ、バーコード、電話等のモバイルデバイス特有の機能との連動も可能

2. LongRangeの仕組み

LongRange はサーバーサイドの管理サービス(LongRange サーバー)とモバイルデバイス上でネイティブに動くアプリ(LongRange モバイル・アプリ)から成っています。ユーザーはアプリをモバイルデバイスにダウンロードしてサーバーに接続すれば、ビジネス・アプリケーションを使用する準備が完了します。

モバイルデバイスのユーザーがLongRangeモバイル・アプリのフォームビューを起動する際、LongRange サーバーに要求を送り、アクションが関連するRPG/COBOL/CLプログラムを呼び出します。

モバイルデバイスのユーザーがLongRange モバイル・アプリのフォームビューを起動する際、LongRange サーバーに要求を送り、アクションが関連するRPG/COBOL/CLプログラムを呼び出します。これらのプログラムは他のRPG 、COBOL 、Java 、CL、Webサービス、メッセージ待ち行列なども呼び出すことができます。プログラムは処理を行ない、画面を送るコマンドを発行します。 LongRangeサーバーはアプリに画面を送り、モバイルデバイス上で画面を表示します。LongRangeモバイル・アプリは、画面を表示したり、 ユーザーアクションに応答する際、ブラウザベースのモバイル・アプリよりも処理が速いのが特徴です。

3. LongRange導入のメリット

◆ユーザー部門にとっては、以下のようなメリットが期待できます。

■業務効率の大幅改善が見込めます
  • 事業所、座席に戻らなければできなかった業務が外出先で可能になります
  • 人手・紙・電話・メールを使わなければできなかった業務がモバイル端末で可能になります
■同業界内で先行導入することが企業イメージのアップにつながります
  • 今までパソコンの業務とは無縁だった業務シーン(倉庫・物流現場や工事現場等)においていち早くモバイルデバイスを活用することで企業イメージ、業界イメージの刷新につながります
■社員の業務モチベーションがアップします
  • 業務効率が改善することで本来の業務により一層専念できます

◆システム部門にとっては、以下のようなメリットが期待できます。

既存のスキル・環境でのアプリ開発が可能です
  • 新たなモバイル・アプリ用の開発スキルは不要なため、少ない投資で新規の開発に取り組めます
■ユーザーニーズに迅速に対応できます
  • 同じRPG/COBOL/CL プログラムでiOS と Android の両方のデバイスに対応します
  • ネイティブ・アプリのユーザー・インターフェースが色々な画面サイズ(タブレットやスマートフォン)に合うように自動的にサイズや表示方法を変更します

 

「IBM i モバイルソリューション~LANSA LongRange~事例情報およびご紹介資料」
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4. LongRangeモバイルソリューションデモを触ってみよう!

それでは、前置きはここまでにしてLongRangeのモバイルソリューションデモを実施してみましょう。

準備するものは以下の2点です。
・モバイル端末(iPad,iPhone,Android)及びApple StoreかGoogle PlayのID
・モバイル端末に導入するアプリケーション「LongRange」(無償)

今回はiPadを使ってデモを実施します。

まずは、iPadにLongRangeのアプリを導入します。
App Storeから「LongRange」と検索してみると、「LR」のロゴのアプリが見つかりました。早速インストールしてみます。

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インストールがうまくいったので、アプリを起動してみます。
まず初めに、「新規プロファイル作成」をタップしてデモ用のプロファイルを作成します。以下の画面で、「プロファイル名」、「サーバー名」、「サーバーポート」、「スキーマ名」を以下画面の通り入力して、画面左上の「設定」をタップするとプロファイルが作成されます。

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あっという間に「LongRangeデモ」のプロファイルが作成されました。右上の「完了」をタップして保存します。

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これで iPadでLongRangeのデモを行う準備が整いました。iPadをほとんど使ったことがない私でも、ここまで比較的サクサクっと設定できましたよ!

それでは引き続き、デモを開始してみましょう。
当デモには4つのメニューがあります。
1.『インシデント報告』は、保険会社における事故(インシデント) 報告です
2.『家具販売』は、家具販売店の店頭での販売業務アプリケーションです
3.『工程管理』は、工場での生産(作業) 実績報告です
4.『配送デモ』は運送会社での配送状況をリアルタイムに報告するアプリです

今回は1.と2.のデモを実施してみます。

「IBM i モバイルソリューション~LANSA LongRange~事例情報およびご紹介資料」
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~LongRangeデモ①「インシデント報告」~

LongRangeのアプリ画面に戻り、画面左のメニューから「インシデント報告」をタップします。

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「インシデント報告」は事故情報などを報告するアプリです。

あなたは、某保険会社の契約者だとします。不幸にも自動車事故を起こしてしまいました。しかし幸いなことに死傷者はいませんでした。警察への連絡が済んだあと、自動車事故現場の報告を保険会社に行います。

下記画面から画面右上の「新規」をタップして報告書を作成してみましょう。

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下記は新規報告書の作成画面です。事故の報告にあたり、様々な情報を入力する必要があります。

当画面では、ほとんどプルダウンで選択して簡単に入力できるようになっています。

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まずは上から2つ目の「タイプ」を入力しましょう。「新規インシデント報告」をタップすると、プルダウンメニューが表示されます。今回は自動車事故なので、メニューから「自動車事故」を選択してタップします。

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次に、上から3つ目の「ステータス」を入力します。「ステータス」項目は、現在の案件の状況を示しています。今回あなたは初めて事故報告を提出するので、メニューから「オープン。初回の審査待ち」を選択します。

ふむふむ。だんだん操作にも慣れてきました。

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「メモ」項目欄には、現場の状況を詳細に残すことができます。
「メモ」右横の数字「0」をタップすると詳細情報を入力する画面が表示されます。
タイトルを「物損事故」、テキスト本文には「衝突事故。死傷なし。」と入力して、「~にメモを追加するにはここにタッチ」をタップして入力内容を保存します。

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事故報告には、現場の写真が不可欠です。当アプリでは、モバイル端末のカメラ機能と連動して簡単に写真を添付することができます。
「写真」右横の数字「0」をタップしてみます。下記のような選択画面が表示されます。写真は縦と横が選択できます。ここでは横(LANDSCAPE)を選択します。

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写真は新規に撮影することもできますし、あらかじめ撮った写真から選択することもできます。
「新規撮影」をタップするとカメラが起動します。撮影してみましょう。

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写真を添付するには、最下部の「~に写真を添付するにはここにタッチ」をタップします。写真項目の数字が「1」に変わります。
この「1」をタップすると添付した写真が呼び出せます。(注意:このデモでは写真を保存できない仕様となっています。)

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次に、あなたの姓、名を入力し、電話番号を入力します。電話番号と連携して、電話機能を利用できます。報告書を受け取った保険会社担当者があなたに連絡を取るために、電話番号の右横のボタンをクリックすると、「電話をかける」「メッセージを送る」がポップアップします。モバイル端末上で別途アプリを起動することなく、報告書に記載された内容から、電話をかけたり、メッセージを送ることができるのはとても便利ですね。

これで、最後に画面左下の「保存」をタップして保存すれば事故報告は完了です。

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いかがでしたか?

IBM i + LongRange なら、カメラ機能や電話機能、GPS機能を活用したこのようなアプリケーションが、RPGやCOBOLで簡単に作成することができます。登録したデータは、リアルタイムで共有できますので、迅速な事故対応プロセスが可能になることをご理解いただけたのではないでしょうか。

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~LongRangeデモ②「家具販売」~

続きまして、家具販売のデモを実施してみましょう。
LongRangeのホーム画面から、画面左メニューの「家具販売」をタップします。

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あなたは某家具販売店の仙台支店の社員です。お客様が展示品のダイニングテーブルを見て、購入したい、とおっしゃっています。まずは当製品の在庫状況を確認してみましょう。下記画面にて「在庫確認」をタップします。

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在庫確認をタップすると、商品のバーコードを読み取るために自動的にカメラ機能が起動します。当デモアプリでは、QRコードや12桁のバーコードであれば何でもスキャンします。お手元にあるバーコードを、ダイニングテーブルの商品コード という想定でスキャンしてみます。(このデモでは、スキャン結果としてダイニングテーブルが必ず表示されるようになっています。)

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ご覧ください!各店舗ごとのダイニングテーブルの在庫状況が即座に表示されました。
基幹システムの在庫データベースに直接アクセスしているので、全国の店舗のリアルタイム在庫情報をもとに、お客様に対応することができますね。

仙台店には在庫がないため、最寄の東京本店の在庫から引き当てします。「東京本店」の在庫の数量「10」をタップします。

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商品の写真が表示されることにより、お客様がご所望の商品と同一かどうかを確認できます。
東京本店の在庫から、商品1卓を引き当ててよいか確認メッセージが表示されますので、「次へ」をタップします。

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次に配送業者を指定します。ここでは「関東物流」を選択します。

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商品の配送可能日を確認し、「確定」をタップすると、あっという間に発注処理が完了しました。

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IBM i の基幹システムのアプリですので、在庫紹介-引き当て-配送指示-配送可能日回答 までの一連のプロセスを、お客様を接客しながらリアルタイムに進めることができますので、販売機会の増大、販売員の生産性向上、そしてお客様満足度に繋がりますね。

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5. 最後に

今回デモを実施したLongRangeですが、iPadの操作にさえあまり慣れていない私でも直観的に操作を進めることができました。また、アプリ内からカメラやバーコード、電話機能を呼び出して利用することができる点についても、とても便利です。

このようなモバイルアプリやモバイルソリューションは、アイデア次第で日頃の業務にいくらでも適用できる場面があるのでは、と思います。今回のデモ事例をヒントに、”IBM i + モバイルソリューション”のご提案にお役立ていただければ幸いです。
 

お問合せ先

この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。

エヌアイシー・パートナーズ株式会社

技術支援本部
E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp

商標帰属

すべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。

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参考情報

MERITひろばサイト(※): Power System “IBM i “ご提案の際に利用できるソリューション製品の情報が盛りだくさん!

メーカー 製品名 機能概要
LANSA LongRange
  • IBM i 開発者のための iPhone, iPad, Android などのスマートデバイス向けネイティブ・アプリケーション開発ツール。
  • PC や IT の恩恵を受けられていない紙、電話、アナログ・ベースの現場業務を効率化し業務改革を実現。
aXes
  • IBM i  5250 アプリをソースコードを変更せず自動的にブラウザベースに変換、既存アプリをそのまま Web で利用可能に。
  • ユーザー・インターフェースのデザインやレイアウトをカスタマイズするツールも提供。
Visual LANSA
  • Windows ベースの統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment) を提供。
  • シングル・スキルで Web,Windows,Mobile,IBM i 等のマルチ・プラットフォーム対応のアプリ開発・保守を実現。
Bitis Quick-EDD
  • 「想定外」に備える、進化を続ける IBM i の HA(ハイ・アベイラビリティ)ソリューション。
  • 確かな品質とサポートで運用負荷を最低限に抑えます。
Justi
  • 内部統制で必要な PDCA(Plan・Do・Check・Action)の4つのステップを網羅した IBM i の セキュリティー・ツール。
  • GUI クライアント画面も提供されており、セキュリティー運用管理の負荷を軽減します。

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2024年09月04日

【早わかり】RDS for Db2のご紹介

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの高村です。 2023年11月の AWS re:Invent 2023 にて、Amazon Relational Database Service for Db2(以下、RDS for Db2)が発表されました。マネージドサービスである Amazon RDS上で Db2 が利用できるようになったとのことで、クラウド移行を検討されているお客様や運用負荷を削減したいお客様にとって最適なサービスではないかと思います。 今回は「RDS for Db2」の概要について、さくっとご紹介したいと思います。 目次 お客様が抱える課題 RDS for Db2とは? まとめ お問い合わせ お客様が抱える課題 IBM Db2 は、ミッションクリティカルなワークロード向けに構築された Relational Database Management Service(RDBMS)です。昨年30周年を迎え、最新の Db2 には AI機能が実装がされるなど、進化し続けている製品です。 今もなお多くのお客様にご利用いただいている製品ですが、ご利用に関して以下の様な課題を抱えているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか? 異なる物理的な場所で高可用性構成を組み、災害時のリスクを軽減したい。 社内標準でAWSを利用する方針でDb2の移行を検討しているが、構築および運用にあてる要員が不足している。 このような課題を、RDS for Db2 が解決します! RDS for Db2とは? RDS for Db2 とは、フルマネージド・リレーショナルデータベースサービスである AWS RDS にて Db2 をご利用できるサービスです。 以下に RDS for Db2 の特徴をご紹介します。 フルマネージド環境 AWS EC2 に Db2 を導入する場合、OS導入以降はお客様にて構築・運用管理が必要ですが、RDS for Db2 は OSパッチ適用から高可用性まで AWS による管理となり、お客様の運用負荷が軽減されるメリットがあります。 高可用性の構成 オンプレミスの場合、同一データセンター内の隣同士のラックで高可用性構成をとることがあるかと思います。RDS for Db2 では、AWSリージョン内の1つ以上のデータセンターで構成されるアベイラビリティゾーン(AZ)間で高可用性を構成することができます。 2つのアベイラビリティゾーンにまたがった構成で、データは別の AZ にあるインスタンスへ同期される仕様です。プライマリインスタンスに障害が発生した際には、自動または手動でスタンバイインスタンスにフェイルオーバーします。 バックアップ方法 RDS for Db2 では、自動バックアップ/手動バックアップを利用する方法があります。 自動バックアップは保持期間が最大35日ですが、トランザクションログを用いてポイントタイムリカバリを行うことができます。また、共通の注意事項として既存の DBインスタンスにはリストアできず、新規インスタンスにリストアとなります。 自動バックアップ 手動バックアップ バックアップ対象データ DBインスタンスのスナップショット トランザクションログ DBインスタンスのスナップショット 保持期間 最大35日 無制限 ポイントタイムリカバリ 〇(最短で5分前) ✖ 別リージョンへのスナップショットコピー 〇 〇 リストア時の注意事項 新規のDBインスタンスにリストア。既存のDBインスタンスにリストアは不可。エンドポイントを変えたくない場合は、元のインスタンス識別子を新規インスタンス作成時に指定。 移行方法 移行方法の選択は、既存Db2 の OSの種類やダウンタイムの要件によりいくつかの方法から選択できます。 以下は、「Amazon RDS for Db2 へのデータマイグレーション戦略」(AWSサイト)に記載の移行方法の意思決定ツリーを日本語化したものです。Db2 のデータを Amazon RDS for Db2 に移行するための OSSツール「Db2 Migration Tool(Db2MT)」を利用した方法や IBM Data Replication(別途ライセンス必要)の Qレプリケーションを利用した方法など、要件にあった移行方法を選択可能です。 費用について IBM Db2ライセンスは、IBM パスポート・アドバンテージ製品のご契約をしていただき、ライセンス持ち込み(BYOL)で利用します。(後述に記載) ※AWSインフラは別途AWSサービスのご契約が必要です AWSインフラ AWS RDS のコンピューティングリソースは従量課金制で、多様なスペックから選択できます。 vCPU は最小2vCPU~最大128vCPU、メモリは最小2GB~最大512GB、データベースのストレージは最小100GiB~最大64TiBを選択でき、汎用SSD/プロビジョンドIOPS(SSD)(高パフォーマンス、低レイテンシー、高スループットを必要とするワークロード向け)のストレージを選択できます。 以下に、東京リージョンでマルチ AZ配置(1つのスタンバイ)とした費用感を記載しました。 ※記載の費用感は2024年8月時点の「Amazon RDS for Db2 の料金」(AWSサイト)から引用した金額であり、正確な金額は都度AWSサイトにてご確認ください タイプ 費用 インスタンス db.m6i.xlarge4vCPU, 16GiBメモリ 時間あたりUSD 0.988 ストレージ 汎用SSD(gp3)-ストレージ1TB 毎月1GBあたりUSD 0.276 月額(1ヶ月744時間、1$=150円とした場合):約15万円~ IBM Db2ライセンス 2024年8月時点の RDS for Db2 で BYOL が可能な Db2ライセンスは以下です。 ※Non-producitionライセンス、旧エディションのBYOLは適用不可となりますのでご注意ください(今後変更となる可能性あり) 適用可能エディション Standard Edition Advanced Edition 課金体系 VPC 契約形態 Perpetual License Subscription License Monthly License 補足 Perpectual Licenseは有効なSS&Sが必要 ライセンス管理について IBM Db2 の AWS RDS への BYOL については「Eligible Public Cloud BYOSL Policy」(IBMサイト)に記載されている通り、AWS が提供するサービスである AWS License Manager(AWSサイト)を使用してライセンス管理を行います。 まとめ 今回は RDS for Db2 の概要についてご紹介しました。AWS の AZ間で高可用性構成を簡単に実現したい、構築・運用の要員が不足しているためバックアップやパッチ適用を自動化したい、といった課題がある場合は、RDS for Db2 を是非ご検討いただければと思います。 一方で、バージョンアップやパッチの適用に関して、事前に検証した上でリリースを行いたいというお話を時折お聞きします。 RDS for Db2 においてはエンジンのアップグレードは手動で行うことができますが、AWS が緊急性が高いと判断したソフトウェアパッチについては適用が自動的にスケジュールされる場合もあります。このようにスケジュールされてしまうのが困る場合には、OS以上をお客様自身で管理する AWS EC2 に IBM Db2 を導入する方法をお勧めします。AWS EC2 のプロビジョニングや OS以上の運用、IBM Db2 の導入・運用、および高可用性構成はお客様の責任となりますが、お客様の任意のタイミングでソフトウェアパッチ適用を行うことが可能です。 お問い合わせ この記事に関するご質問は以下の宛先までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp   .highlighter { background: linear-gradient(transparent 50%, #ffff52 90% 90%, transparent 90%); } .anchor{ display: block; margin-top:-20px; padding-top:40px; } .btn_A{ height:30px; } .btn_A a{ display:block; width:100%; height:100%; text-decoration: none; background:#eb6100; text-align:center; border:1px solid #FFFFFF; color:#FFFFFF; font-size:16px; border-radius:50px; -webkit-border-radius:50px; -moz-border-radius:50px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #eb6100; transition: all 0.5s ease; } .btn_A a:hover{ background:#f56500; color:#999999; margin-left:0px; margin-top:0px; box-shadow:0px 0px 0px 4px #f56500; } .bigger { font-size: larger; }

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