2016年06月

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IBM i モバイルソリューション”触ってみた”~LANSA LongRange編~

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの原田です。

今回は、IBM i モバイルソリューションの第2弾として、LANSA LongRange (*) のソリューションについてご紹介します。
(*) 当ページにて製品紹介リーフレット、事例情報資料のダウンロード案内を掲載(追記:2018/02/06)

※第1弾は以下をご参照ください
IBM i モバイルソリューション”触ってみた”~DB2 Web Query for i のモバイルソリューション~

IBM iをご利用中のお客様にとって、業務効率の改善が期待できるお勧めのモバイルソリューションです。是非ご一読ください。

1.LongRangeとは

株式会社ランサ・ジャパンが提供する、IBM i 開発者のためのスマートデバイス向けネイティブ・アプリケーション開発ツールです。業務アプリを開発する際の、以下のような各種ハードルを取り除くことができるのが特徴です。

  • RPG/COBOL/CL のみを使用してネイティブアプリの作成が可能
  • Objective C や Java のスキルがなくても開発可能
  • 一日もかからずに短時間で、モバイル・アプリケーションを作成し、実用も可能
  • 一度作成すれば、Apple のモバイルデバイス、Android のモバイルデバイスのどちらにも配布が可能
  • GPS やカメラ、バーコード、電話等のモバイルデバイス特有の機能との連動も可能

2.LongRangeの仕組み

LongRange はサーバーサイドの管理サービス(LongRange サーバー)とモバイルデバイス上でネイティブに動くアプリ(LongRange モバイル・アプリ)から成っています。ユーザーはアプリをモバイルデバイスにダウンロードしてサーバーに接続すれば、ビジネス・アプリケーションを使用する準備が完了します。

モバイルデバイスのユーザーがLongRangeモバイル・アプリのフォームビューを起動する際、LongRange サーバーに要求を送り、アクションが関連するRPG/COBOL/CLプログラムを呼び出します。

モバイルデバイスのユーザーがLongRange モバイル・アプリのフォームビューを起動する際、LongRange サーバーに要求を送り、アクションが関連するRPG/COBOL/CLプログラムを呼び出します。これらのプログラムは他のRPG 、COBOL 、Java 、CL、Webサービス、メッセージ待ち行列なども呼び出すことができます。プログラムは処理を行ない、画面を送るコマンドを発行します。 LongRangeサーバーはアプリに画面を送り、モバイルデバイス上で画面を表示します。LongRangeモバイル・アプリは、画面を表示したり、 ユーザーアクションに応答する際、ブラウザベースのモバイル・アプリよりも処理が速いのが特徴です。

3.LongRange導入のメリット

◆ユーザー部門にとっては、以下のようなメリットが期待できます。

■業務効率の大幅改善が見込めます
  • 事業所、座席に戻らなければできなかった業務が外出先で可能になります
  • 人手・紙・電話・メールを使わなければできなかった業務がモバイル端末で可能になります
■同業界内で先行導入することが企業イメージのアップにつながります
  • 今までパソコンの業務とは無縁だった業務シーン(倉庫・物流現場や工事現場等)においていち早くモバイルデバイスを活用することで企業イメージ、業界イメージの刷新につながります
■社員の業務モチベーションがアップします
  • 業務効率が改善することで本来の業務により一層専念できます

◆システム部門にとっては、以下のようなメリットが期待できます。

既存のスキル・環境でのアプリ開発が可能です
  • 新たなモバイル・アプリ用の開発スキルは不要なため、少ない投資で新規の開発に取り組めます
■ユーザーニーズに迅速に対応できます
  • 同じRPG/COBOL/CL プログラムでiOS と Android の両方のデバイスに対応します
  • ネイティブ・アプリのユーザー・インターフェースが色々な画面サイズ(タブレットやスマートフォン)に合うように自動的にサイズや表示方法を変更します

 

「IBM i モバイルソリューション~LANSA LongRange~事例情報およびご紹介資料」
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4.LongRangeモバイルソリューションデモを触ってみよう!

それでは、前置きはここまでにしてLongRangeのモバイルソリューションデモを実施してみましょう。

準備するものは以下の2点です。
・モバイル端末(iPad,iPhone,Android)及びApple StoreかGoogle PlayのID
・モバイル端末に導入するアプリケーション「LongRange」(無償)

今回はiPadを使ってデモを実施します。

まずは、iPadにLongRangeのアプリを導入します。
App Storeから「LongRange」と検索してみると、「LR」のロゴのアプリが見つかりました。早速インストールしてみます。

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インストールがうまくいったので、アプリを起動してみます。
まず初めに、「新規プロファイル作成」をタップしてデモ用のプロファイルを作成します。以下の画面で、「プロファイル名」、「サーバー名」、「サーバーポート」、「スキーマ名」を以下画面の通り入力して、画面左上の「設定」をタップするとプロファイルが作成されます。

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あっという間に「LongRangeデモ」のプロファイルが作成されました。右上の「完了」をタップして保存します。

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これで iPadでLongRangeのデモを行う準備が整いました。iPadをほとんど使ったことがない私でも、ここまで比較的サクサクっと設定できましたよ!

それでは引き続き、デモを開始してみましょう。
当デモには4つのメニューがあります。
1.『インシデント報告』は、保険会社における事故(インシデント) 報告です
2.『家具販売』は、家具販売店の店頭での販売業務アプリケーションです
3.『工程管理』は、工場での生産(作業) 実績報告です
4.『配送デモ』は運送会社での配送状況をリアルタイムに報告するアプリです

今回は、1.と 2.のデモを実施してみます。

「IBM i モバイルソリューション~LANSA LongRange~事例情報およびご紹介資料」
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~LongRangeデモ①「インシデント報告」~

LongRangeのアプリ画面に戻り、画面左のメニューから「インシデント報告」をタップします。

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「インシデント報告」は事故情報などを報告するアプリです。

あなたは、某保険会社の契約者だとします。不幸にも自動車事故を起こしてしまいました。しかし幸いなことに死傷者はいませんでした。警察への連絡が済んだあと、自動車事故現場の報告を保険会社に行います。

下記画面から画面右上の「新規」をタップして報告書を作成してみましょう。

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下記は新規報告書の作成画面です。事故の報告にあたり、様々な情報を入力する必要があります。

当画面では、ほとんどプルダウンで選択して簡単に入力できるようになっています。

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まずは上から2つ目の「タイプ」を入力しましょう。「新規インシデント報告」をタップすると、プルダウンメニューが表示されます。今回は自動車事故なので、メニューから「自動車事故」を選択してタップします。

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次に、上から3つ目の「ステータス」を入力します。「ステータス」項目は、現在の案件の状況を示しています。今回あなたは初めて事故報告を提出するので、メニューから「オープン。初回の審査待ち」を選択します。

ふむふむ。だんだん操作にも慣れてきました。

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「メモ」項目欄には、現場の状況を詳細に残すことができます。
「メモ」右横の数字「0」をタップすると詳細情報を入力する画面が表示されます。
タイトルを「物損事故」、テキスト本文には「衝突事故。死傷なし。」と入力して、「~にメモを追加するにはここにタッチ」をタップして入力内容を保存します。

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事故報告には、現場の写真が不可欠です。当アプリでは、モバイル端末のカメラ機能と連動して簡単に写真を添付することができます。
「写真」右横の数字「0」をタップしてみます。下記のような選択画面が表示されます。写真は縦と横が選択できます。ここでは横(LANDSCAPE)を選択します。

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写真は新規に撮影することもできますし、あらかじめ撮った写真から選択することもできます。
「新規撮影」をタップするとカメラが起動します。撮影してみましょう。

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写真を添付するには、最下部の「~に写真を添付するにはここにタッチ」をタップします。写真項目の数字が「1」に変わります。
この「1」をタップすると添付した写真が呼び出せます。(注意:このデモでは写真を保存できない仕様となっています。)

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次に、あなたの姓、名を入力し、電話番号を入力します。電話番号と連携して、電話機能を利用できます。報告書を受け取った保険会社担当者があなたに連絡を取るために、電話番号の右横のボタンをクリックすると、「電話をかける」「メッセージを送る」がポップアップします。モバイル端末上で別途アプリを起動することなく、報告書に記載された内容から、電話をかけたり、メッセージを送ることができるのはとても便利ですね。

これで、最後に画面左下の「保存」をタップして保存すれば事故報告は完了です。

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いかがでしたか?

IBM i + LongRange なら、カメラ機能や電話機能、GPS機能を活用したこのようなアプリケーションが、RPGやCOBOLで簡単に作成することができます。登録したデータは、リアルタイムで共有できますので、迅速な事故対応プロセスが可能になることをご理解いただけたのではないでしょうか。

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~LongRangeデモ②「家具販売」~

続きまして、家具販売のデモを実施してみましょう。
LongRangeのホーム画面から、画面左メニューの「家具販売」をタップします。

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あなたは某家具販売店の仙台支店の社員です。お客様が展示品のダイニングテーブルを見て、購入したい、とおっしゃっています。まずは当製品の在庫状況を確認してみましょう。下記画面にて「在庫確認」をタップします。

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在庫確認をタップすると、商品のバーコードを読み取るために自動的にカメラ機能が起動します。当デモアプリでは、QRコードや12桁のバーコードであれば何でもスキャンします。お手元にあるバーコードを、ダイニングテーブルの商品コード という想定でスキャンしてみます。(このデモでは、スキャン結果としてダイニングテーブルが必ず表示されるようになっています。)

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ご覧ください!各店舗ごとのダイニングテーブルの在庫状況が即座に表示されました。
基幹システムの在庫データベースに直接アクセスしているので、全国の店舗のリアルタイム在庫情報をもとに、お客様に対応することができますね。

仙台店には在庫がないため、最寄の東京本店の在庫から引き当てします。「東京本店」の在庫の数量「10」をタップします。

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商品の写真が表示されることにより、お客様がご所望の商品と同一かどうかを確認できます。
東京本店の在庫から、商品1卓を引き当ててよいか確認メッセージが表示されますので、「次へ」をタップします。

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次に配送業者を指定します。ここでは「関東物流」を選択します。

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商品の配送可能日を確認し、「確定」をタップすると、あっという間に発注処理が完了しました。

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IBM i の基幹システムのアプリですので、在庫紹介-引き当て-配送指示-配送可能日回答 までの一連のプロセスを、お客様を接客しながらリアルタイムに進めることができますので、販売機会の増大、販売員の生産性向上、そしてお客様満足度に繋がりますね。

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5.最後に

今回デモを実施したLongRangeですが、iPadの操作にさえあまり慣れていない私でも直観的に操作を進めることができました。また、アプリ内からカメラやバーコード、電話機能を呼び出して利用することができる点についても、とても便利です。

このようなモバイルアプリやモバイルソリューションは、アイデア次第で日頃の業務にいくらでも適用できる場面があるのでは、と思います。今回のデモ事例をヒントに、”IBM i + モバイルソリューション”のご提案にお役立ていただければ幸いです。

また、IBM i のモバイル化事例として、以下のような動画コンテンツもありますので、是非ご参照ください。

お問合せ先

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エヌアイシー・パートナーズ株式会社

技術支援本部
E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp

商標帰属

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参考情報

MERITひろばサイト(※): Power System “IBM i “ご提案の際に利用できるソリューション製品の情報が盛りだくさん!

メーカー 製品名 機能概要
LANSA LongRange
  • IBM i 開発者のための iPhone, iPad, Android などのスマートデバイス向けネイティブ・アプリケーション開発ツール。
  • PC や IT の恩恵を受けられていない紙、電話、アナログ・ベースの現場業務を効率化し業務改革を実現。
aXes
  • IBM i  5250 アプリをソースコードを変更せず自動的にブラウザベースに変換、既存アプリをそのまま Web で利用可能に。
  • ユーザー・インターフェースのデザインやレイアウトをカスタマイズするツールも提供。
Visual LANSA
  • Windows ベースの統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment) を提供。
  • シングル・スキルで Web,Windows,Mobile,IBM i 等のマルチ・プラットフォーム対応のアプリ開発・保守を実現。
Bitis Quick-EDD
  •  「想定外」に備える、進化を続ける IBM i の HA (ハイ・アベイラビリティ) ソリューション。
  • 確かな品質とサポートで運用負荷を最低限に抑えます。
Justi
  • 内部統制で必要な PDCA(Plan・Do・Check・Action)の4つのステップを網羅した IBM i の セキュリティー・ツール。
  • GUI クライアント画面も提供されており、セキュリティー運用管理の負荷を軽減します。

※ビジネスパートナー様専用サイト(MERITひろば)のコンテンツです。ログイン or  新規会員登録が必要となります。

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2018年03月30日

いまさら聞けない25GbpsEther

こんにちは。てくさぽBLOGメンバーの佐藤です。 ハイパーコンバージドや、次世代移動通信「5G」等、今後さらなるネットワークの高速化の需要が高まることが予想されます。 現在10Gbpsを採用されるケースが多いかと思いますが、2018年以降普及しそうなNVMeOF等を踏まえると10GbpsEtherですらボトルネックになることが想定されます。 今回は、10Gbpsの次の世代、今から覚えておいて損はない25GbpsEtherの紹介をしたいと思います。 RJ45の終焉 以前、10GbpsEtherは何を選べばよいの?で10GBase-Tについて触れました。 有線LANといえばRJ45アダプタというのは一般の人にも広くなじみがあるのではないでしょうか? 気になるのは後継にあたる25/40GBase-Tだとおもいます。 25/50GBase-Tでは?と思われますが、技術的に実現できないという事で、25/40GBase-Tで規格化されました。 25/40GBase-Tについては、2016年にIEEE 802.3bqで標準化されましたが実際の製品は2018年3月現在、残念ながら存在しません。 技術的な課題から製品の登場は2020年以降と言われています。 また、スイッチとなるとさらにそのあとにリリースとなりますので、現時点では普及するのが全く見えない規格といえます。 今現在、10Gbpsを超える規格については、RJ45は選択できません。 40/100Gbpsを振り返る ご存じの方は、40/100GbpsEtherが先にあるのに、なぜ今になって遅い25/50Gbpsなのだ?違和感を覚えるかもしれません。 そこで、40/100GbpsEtherを振り返ってみましょう。 40/100GbpsEtherは10GbpsEtherの技術をなるべく流用しようとのコンセプトの元作られています。 簡単に言うと、40GbpsEtherは内部的には10GbpsEtherが4つ束ねられています。 100GbpsEtherは大きく分けて2つの規格があるのですが、一つは10GbpsEtherを10本束ねる方式 もう一つは25Gbpsを4つ束ねる方式を標準化しました。 40/100GbpsEtherの問題点とは? さて、当初40/100GbpsEtherは規格化も製品化も比較的スムーズに進んだのですが、課題の低コスト化が解決できずに普及がなかなか進んでいません。 問題は何か?これらの規格は見た目のケーブルは1本ですが、内部的には4ないし10のケーブルが束ねられています。 実際、ネットワークスイッチやNICカード内の配線が過去の4倍もしくは10倍必要で、特にネットワークスイッチは内部配線が大変なことになります。 当然、10Gbpsを10本束ねるタイプの100GbpsEtherについてはかなりコストが高止まりすることになりました。 25/50GbpsEtherとは? そんな問題点を解決する策は1つしかありません。 技術的にはハードルが高いですが、1本あたりの転送速度を25Gbpsする必要があります。 100Gbpsであれば10Gbps×10ではなく、25Gbps×4の100Gbps方式をとるということです。 25GbpsEtherの期待値が高いことがこれでお分かりになると思います。 規格一覧表 文章で説明してきましたが、かなりややこしいと思いますので、一覧にまとめます。 イーサネット クロックレート レーン数 データレート 1GbE 1.25GHz 1 1Gbps 10GbE 10.31GHz 1 10Gbps 25GbE 25.78GHz 1 25Gbps 40GbE 10.31GHz 4 40Gbps 50GbE 25.78GHz 2 50Gbps 100GbE 10.31GHz 10 100Gbps 100GbE 25.78GHz 4 100Gbps ケーブル種類 ケーブルについては、メタル、光と豊富にありますので、戸惑いますが、自由に組み合わせることができます。 現在主流のSFP/QSFP系のみ紹介します。 選び方は、低コストは短距離、高コストは長距離となります。 1.DAC(DirectAttachCopper) ・最も安い ・最大長~5m 画像はmellanoxから、直販価格は、25Gbps SFP28 3m $59 2.AOC(ActiveOpticalCable) ・DACに次いで安い ・最大長~100m 画像はmellanoxから、直販価格は、25Gbps SFP28 20m $220 3.Optical Transceiver ・高コスト(Transceiver+Cableが必要) ・最大長 SR~100m LR~10km 画像はmellanoxから、直販価格は一つ当たり、25Gbps SFP28 LC-LC SR $155 画像はmellanoxから、LRが25Gbpsはまだ出てなかったので参考で100Gbpsになります。 直販価格は、一つ当たり100Gbps QSFP28 LC-LC LR4 $4315(!) まとめ 10GbpsEtherの時もそうでしたが、10Gbpsを超える速度の世界は種類が非常に多く悩ましいと思います。 現状を踏まえると ・RJ-45タイプは製品が出ていないので選択肢から外れる。 ・25Gbpsより上の速度はマルチレーンになり、同じ100Gbpsでも10Gbps×10と25Gbps×4では互換性がない。 ・RDMA/RoCE,NVMeOFといった技術を使うことにより、規格上の帯域だけでなく実効転送速度も期待できる。 となります。 現状RJ45のケーブルを敷設しているユーザーはケーブルの敷設のやり直しが必要になります。 単純にネットワークの高速化だけではコストが高すぎるとなるケースもあるかもしません。 25Gbpsですと帯域的にもファイバチャネルの置き換えも可能になりますので、SANネットワークの置き換えも併せてご提案というのが良いシナリオになるかと思います。 IBM Storage製品ではV7000/V50x0シリーズが25GbpsEtherに対応しておりますので、ご提案検討に含めていただけると幸いです。 この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp

2018年03月30日

ご存知でしたか?VMware on IBM Cloud の優位性

皆さま、こんにちは。てくさぽBLOG メンバーの 岡田です。 前回ブログ”VMware on IBM Cloudでクラウド化の提案してみませんか”の第2弾として、前回ブログにも記載しましたVMware on IBM Cloudの優位性について詳細をご紹介します。 VMware on IBM Cloudの優位性を理解いただくことで他クラウドとの比較検討の際の参考にしていただければと思います。 日本を含む世界中40拠点以上のデータセンターで利用可能 各国にあるIBM CloudデータセンターでVMware on IBM Cloudを利用できるので利用要件に合わせて最適な場所を選択できます。日本も含まれているので、仮想サーバーを日本国内に置く必要がある要件の場合でも利用できます。 また、利用環境であるベアメタルサーバーは全世界で10年以上の提供実績がありますので、安心して利用できますね。 各データセンター間の高速回線を無償で利用可能 これはIBM Cloudそのものの特長ですが、なぜVMware on IBM Cloud環境でメリットがあるのでしょうか。 異なるデータセンター間での仮想サーバー同士の連携や遠隔地保管、災害対策構成などを取る場合、必ずデータセンター間で通信が発生します。このときデータセンター間の通信が無料のため通信料金を気にしないで利用できるので、コスト面で大きなメリットになりますね。 VMwareの管理者権限を保有可能 VMware on IBM Cloud でデプロイされた環境は、オンプレミス環境と同様にハードウェア、ソフトウェアの管理者権限がありますので、これまでの運用要件やスキルを活用しながらVMware環境をフルコントロールしたい場合に最適です。つまり場所がオンプレミスからクラウドに移っただけで他は何も変更を意識せずに運用することができるのですね。 逆に、クラウド移行を機に運用を任せたい場合はIBMのマネージドサービスを利用することも可能です。 要件や規模に応じた複数のデプロイメント方式を提供 VMware on IBM Cloudは以下の3種類の構成形態から選ぶことができます。それぞれのハードウェアスペックも1種類ということはなく、複数パターンから選択することができます。どの方式もVMwareライセンスの持ち込み(BYOL)または月額課金の購入が可能です。 ・VMware on IBM Cloud(アラカルト型) - IBM Cloudベア・メタル・サーバーの豊富なラインナップから選択できます。 - この方式は手動で構築が必要ですので、オンプレでのvSphere環境構築に近いですね。 ・VMware vCenter Server on IBM Cloud(VCS) - 共有ディスク構成でのNFS接続が提供されますが、vSANも選択できます。 - vCenter、vSphere Enterprise Plus、NSX Base、vSAN を利用可能。 ・VMware Cloud Foundation on IBM Cloud(VCF) - VMware認定vSAN Readyノード構成のハードウェアです。 - vCenter、vSphere Enterprise Plus、NSX、vSAN、SDDC Manager、Active Directory を利用可能。vSANを利用したハイパーコンバージドをイメージすると分かりやすいと思います。 また、ベアメタルサーバーには最新のGPU を追加可能なので、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)環境を構築することも可能です。 補完ソリューションが充実 災害対策、バックアップ、セキュリティ、ネットワークなどの要件を実現するために、以下のようなソリューションを追加することが可能です。VMware製品だけで要件を満たせない場合に追加できるので、実現できる構成の幅が広がりますね。 クラウドへの移行が容易 先月から日本のデータセンターでHybrid Cloud Extension(以下、HCX)が利用可能になりました。HCXは、既存のオンプレミスVMware環境のIPアドレスやルーティングなどネットワーク設定を変更することなく、IBM Cloudとの間で、簡単にマイグレーションを可能にします。 HCXには以下の特長がありますが、一番のメリットは既存オンプレミス側のvSphereバージョンが5.1以降でよいことです。クラウドに移行するためにオンプレミス側のvSphere環境をバージョンアップする必要があるとハードルが一気に高くなるのですが、バージョンアップせずに済めば移行にかかる工数も抑えることができますね。 最後に いかがでしたでしょうか。VMware on IBM Cloudの優位性について理解いただけたかと思います。 特に注目いただきたいのは、3つの提供方式の中から選択できるVCSとVCFです。これまでオンプレミスでvSphere環境を構築するには日単位の工数がかかっていましたが、VCSまたはVCFを選択すると、たった数時間で、VMwareソフトウェアが導入済みの状態で展開されますので、構築やテストの工数を大幅に削減できると思いますので、ご検討の際にはぜひVCS or VCFをお勧めします。 最後にまとめると、オンプレミスvSphere環境の移行先にIBM Cloudを選ぶ最大の理由は”そのまま移行”できることです。現在のスキルや運用手順を移行後も活用できるVMware on IBM Cloudを是非ご検討ください。 (参考情報) 【資料】ビジネスのためのクラウド IBMCloud のご紹介 *弊社パートナー様向けサイトのためユーザー登録/ログインが必要です。 ※この記事は2018年3月27日時点の情報を元に作成しています。 この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp

2018年03月30日

【速報】IBM のパートナー様向け旗艦イベント “PartnerWorld at Think 2018” (3/20~22)に参加してきました!

皆さんこんにちは。エヌアイシー・パートナーズ 取締役 企画本部長 平沢 です。 先週、IBM 初の試みとなる全ブランドが集結する世界最大規模のイベント"Think2018"がラスベガスにて開催されましたが、今回は、その中の PartnerWorld at Think の模様をいち早く、ご紹介していきます。 ラスベガス MGM Grand ホテルで盛大に開催! PartnerWorld at Think は 3月20日の Beacon Award 表彰式から 22日のクロージング・セッションまで 3日間に渡り、ラスベガスの MGM Grand ホテルで開催されました。 MGM Grand ホテルでの Beacon Award 表彰式風景 IBM Global Business Partners を率いる John Teltsch ゼネラルマネージャーが「今年は簡素化を一層推進し、パートナー様にとって付き合い易い IBM になる年とする」と宣言し、基調講演が始まりました。今回の際立ったトピックスは以下の2つでした。 ● パートナー様トランスフォーメーション事例 ● スペシャルゲスト Earvin "Magic" Johnson 氏の講演 パートナー様トランスフォーメーション事例 先ず「パートナー様トランスフォーメーション事例」です。Watson Build Challenge の欧州チャンピオンにして世界チャンピオンを勝ち取ったイタリアの blueit 社です。blueit 社は Watson Build Challenge への参加をきっかけにトランスフォーメーション(変革) を目指しました。"Precision Farming as a Service" (ドローンが撮影した畑の写真から病害虫の状況を Watson が特定し、必要な区画に適切な対策をガイドする AI) を開発し、栄冠を勝ち取りました。今後はワイン用のぶどうに固有の病気を予防 (Preventive Maintenance) する AI を開発するそうです。革新(Innovation) はプロジェクトではなくプロセス(終わりの無い継続する活動)であるという言葉が心に残りました。 スペシャルゲスト Earvin "Magic" Johnson 氏の講演 次は基調講演のスペシャルゲスト Earvin "Magic" Johnson 氏の講演です。NBA のレジェンドにして現在は実業家。15歳の時に Triple Double (得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックの内の 3つを 1試合の中で 2桁回数) を達成し "Magic" の称号を得ました。「僕は十分大きいからステージから降りて話すよ」と言って、聴衆の間を巡りながらの講演です。 "Magic" Johnson 氏のモットーは Winning Attitude (勝ちへのこだわり、勝てるように変わる)。自身の経験談として、「激しく早く動き回るゲームから球をじっくり持って攻めるバスケットボールに変わった時期があり、自分自身とチームがそれに合わせて Adjust することで常勝チームを維持した」、「今の IBM と一緒だね!」という言葉は説得力があります。 "Magic" Johnson 氏は 7人兄弟姉妹の大家族だったため、父親は ゼネラルモータースの給料に加えゴミ回収の仕事を家計の足しにしていたそうです。厳冬のミシガン州で父親の手伝いをした時、こぼれたゴミをきちんと片付けなかった "Magic" Johnson 氏に父親が言った「半分しかしない人間は半人前の人間にしかなれない」という言葉が "Magic" Johnson 氏を Perfectionist (完璧主義者)にしたそうです。そして年2回、自分自身を「1人の男性」、「夫」、「父親」、「ビジネスマン」として SWOT 分析しているそうです。 ビジネスとして "Magic" Johnson 氏とスターバックス ハワード・シュルツ CEO との共同事業の事例を話してくれました。マイノリティ(アフリカやヒスパニック系住民)が多く住む都心の密集地にはスターバックスが全くありませんでした。"Magic" Johnson 氏はハワード・シュルツ氏と 50/50 で出店する説得に成功。唯一の条件は、並べるスウィーツと店内音楽をマイノリティ向けに変えることでした。Overdeliver(期待以上のことを提供) することがとても重要で、この Adjustment(調整 = スウィーツと音楽の変更)で 105店舗を展開しているそうです。 締めくくりは聴衆との質疑応答です。「リーダーシップとは」という問いに「部下や同僚を引き上げること」、「あの時こうしていればと思うことは」という問いには「過去を振り返って後悔することはない。常に前向きに新しいことに向かう」と明快に答えていました。その後は質問者と一緒に並び、ビッグスマイルのツーショット写真です。 6フィート 9インチ(206センチメートル!)の身体は大迫力で普通のアメリカ人男性が子供に見えます。ビジネスのことは分からなかったのでメンターを付けて一から学んだという謙虚で賢い人格が会場を満たしていました。 日本から参加されたパートナー様向け"Japan Forum" 3日間に渡るセッションをまとめる形で日本から参加されたパートナー様向けに Japan Forum が開催されました。日本アイ・ビー・エム株式会社 ジョージ・カチャドリアン (取締役専務執行役員 チーフ・オペレーティング・オフィサー、ストラテジー・チャネルズ&オペレーションズ担当)から "We are OPEN to business." (ビジネスを第一義とし、全ての可能性を追求すると筆者は理解) を Japan GBP (Global Business Partner)のスローガンとしているというお話しで開会しました。 Watson Build Challenge 日本チャンピオンの情報技術開発株式会社 ソリューション・コンサルタント部 工藤弘隆様と宮崎温子様が「コグニティブビジネスへの取り組み - Create New Generation Zoo by Smart Zoo」をお話しされました。前半は宮崎様が英語でのプレゼンを短縮版で披露され、聴衆を魅了しました。素晴らしいの一言です!後半は情報技術開発株式会社様の Watson への取り組みを工藤様がご説明くださいました。 今回 Japan Forum の目玉は、アメリカのパートナー様 Stan Wysocki (スタン・ワイソッキ), VP, Mark III Systems 社による "Transformation (変革) or Transit(遷移)" という講演でした。Mark III Systems 社はテキサス州の創立 20数年のインフラビジネスを得意としてきた会社でしたが、オープンソースを活用したソリューションカンパニーに、最近はアウトカム(お客様の目的を達成し結果を出す)カンパニーに進化してきたそうです。重要なのは Stay Relevant - お客様のビジネスに関わり続けること。IBM のイベントではありましたが、「IBM が変われと言うから変わるものではない」、「自社はこれまでお客様に販売、提供してきたモノに自信と責任がある」とぶれない考えを披露してくれました。よって、新しいことを始めることは過去を捨てるのでなく、その上に積み上げる(Additive = move up stack)という考え方で進んでいるそうです。 重要なのは "Stay Relevant" ~ お客様のビジネスに関わり続ける  ~ こと 事例として、昨年 11月に不動産登記の女性経営者からシステムパフォーマンス不具合を相談する電話があったそうです。Stan Wysocki 氏から不具合は全く問題なく解決できること、しかしそんなことができる IT 会社は近隣に何社もあることを説明。それより、その女性が経営する会社が直面する課題について話して欲しいと水を向けると、競合会社の脅威があることを話してくれたそうです。詳しく話を聴くと彼女から「これこそ正に私が話したかったこと」。経営課題に取り組みつつ、システムの課題も解決しました。完全な信用を取り付けていたため、価格交渉は一切無かったそうです。 このような Outcome Conversation (お客様の目的を達成し結果を出すことを話し合う) が最重要との指摘です。Talk to clients what needs to be done! (お客様とは成されるべきコトを話そう!) です。会社を進化させる中でオープンソースに取り組む際、新しい技術に貪欲で尽きない興味を持つエンジニアを採用してきたそうです。そして、エンジニアが「もっと試してみたい」と言う時は言うに任せ、Empowerment しているそうです。実際に会社を進化させてきた経営者のお話しに聴衆全員が聞き入りました。 来年 2019年は 2月12日から15日にサンフランシスコで開催されます。 今直ぐ手帳に予定を書き込み、是非ご一緒に参りましょう。 この記事に関する、ご質問やご意見がございましたらコチラにてご連絡ください。

2018年03月23日

IBMソフトウェア(Passport Advantage)ライセンスの仮想環境における利用【2018年3月版】

こんにちわ。 てくさぽBLOGメンバーの佐野です。 前回はIBMソフトウェア(Passport Advantage:以下PA)製品のライセンス体系・課金単位について解説をしました。 今回は、仮想環境でPA製品を使うケースについて考えてみます。 仮想環境でPA製品を使っていいの? x86環境で仮想化する時によく使う、vSphere ESXi上で仮想マシンとして稼働させる環境にPA製品を稼働させること自体は認められています。ただし、製品毎にサポートの有無やその考え方は変わってきますので、全ての製品・バージョンにおいてサポートがあるとは限りません。仮想環境上でのサポートについては、製品毎にSoftware Product Compatibility ReportsやKnowledge Center、Developer Worksなどでご確認ください。   仮想環境でPA製品を使う場合のライセンス数量は? ライセンスの数量に関しては、物理環境の時と考え方は同じです。 例えばAuthorized Userライセンスなのであれば、ユーザーに紐付くため、物理か仮想かはライセンス数量に影響がありません。 この観点で考えると仮想環境上で稼働させる時に影響があるのが、コア数を元にした課金単位である「PVU」課金と「RVU」課金(コア数課金)になります。 基本的には、PA製品が稼働する環境の物理サーバーが搭載しているCPUコアを元にしてライセンス数量を計算します。これを「フルキャパシティ」と呼びます。 例えば以下のイメージ図にあるように1ソケットで16コアを搭載した物理サーバー上で仮想環境を稼働させ、WASが稼働するゲストOSに2コアを割り当てた場合に、カウント対象を「16コア」とするのが「フルキャパシティ」となります。 「フルキャパシティ」でライセンスを購入すると、購入した対象の物理サーバー上でPA製品が稼働するゲストOSが何台稼働しても追加ライセンスは必要ありません。ゲストOSのコア数を増やしても同様に追加ライセンスは不要です。 それに対して、仮想マシンに割り当てた分だけ(=2コア)のみをカウントするのが「サブキャパシティ」となります。 サブキャパシティって? 「サブキャパシティ」はESXiをはじめとした仮想環境上でPA製品のライセンスを購入する時の一つの買い方になります。 「サブキャパシティ」で購入すると、使う分だけのライセンス数量を購入することになるので、ソフトウェアライセンス費用が安く済むメリットがあります。 「フルキャパシティ」で購入した時と違い、「サブキャパシティ」の場合には、ゲストOSの台数を増やしたりコア数の割り当てを増やす場合には追加のライセンス購入が必要です。 じゃぁ仮想環境の場合には「サブキャパシティ」で購入すればいいことづくめじゃん。と思うかもしれませんがそうではありません。以下のようなことに注意する必要があります。 ・サブキャパシティ対象の仮想環境・ゲストOSの組み合わせを利用しなくてはいけない ・IBM License Metric Tool(ILMTと略称で呼びます)を導入し、運用しなくてはいけない ・ILMTを利用してライセンス数量の監査レポートを最低でも四半期に一度出力し、2年間保管しなくてはいけない 対象の仮想環境・ゲストOSの組み合わせを利用しなくてはいけない どんな環境でもサブキャパシティでライセンスが購入できるかというと、そうではありません。サブキャパシティを利用できる環境はeligible virtualization technologiesに掲載されている組み合わせでなくてはいけません。しかも、このリストは不定期に更新され、リストから削除された組み合わせはサブキャパシティ対象ではなくなってしまいます。そのため、バージョンアップや環境の移行をしてサブキャパシティ対象環境に適した環境で利用をしないとコンプライアンス違反となってしまいます。 ですので、塩漬けして使いたい環境ではバージョンアップが難しいのでサブキャパシティの利用はお勧めしません。 また、相当古い環境(Windows 2003など)を仮想環境上で稼働させるような場合にはこのリストの組み合わせから外れるためサブキャパシティの適用対象とはできません。 ILMTを導入し、運用しなくてはいけない 仮想環境では、簡単にゲストOSにコア数を足すことができてしまいます。なので、購入したライセンス数の中で利用しているかを監査するためのツールとしてILMTを導入し、正しい数量でライセンスを利用しているのかを証明する必要があります。 ILMT自体は無料で利用することができますが、ILMT専用サーバーを用意し、対象の環境にILMTエージェントを導入する必要もあります。 また、ILMTは定期的に新バージョンが出ますので、それに追随する必要があります。(だいたい四半期に一度更新版が出ます) これらの初期費用としては見えずらい作業・費用が発生しますのでサブキャパシティの適用には注意が必要です。 ILMTを利用してライセンス数量の監査レポートを最低でも四半期に一度出力し、2年間保管しなくてはいけない ILMTは導入しておしまい、ではなく定期的にレポートを出力し保管する必要があります。最低でも四半期に一度のレポート出力が必要ですが、作業を忘れてしまうと大変なことになるので、毎月レポートを出力するということをお勧めします。 こうしてみると、ライセンスとしては安く買えますが、いくつかの条件があるため維持運用(特にILMT関連)に少なからず手間がかかることが分かると思います。サブキャパシティとして提案・購入する場合にはこれらのことも総合的に判断する必要があります。 じゃぁクラウド環境で使う場合は? 自社のデータセンター内の仮想環境で使う場合は、分かった。でもクラウド利用する場合はどうなるの?AWSなどのクラウド環境も仮想環境だよね?と疑問に感じる方もいらっしゃると思います。 そのご指摘は正しく、クラウド環境であっても同じことが言えます。 ただし、一部のパブリッククラウド環境においては、ILMTの導入ができない環境であるため、例外的にILMTによる監査をしなくてもよいということがIBM Eligible Public Cloud BYOSL policyに記載されています。(ただしマニュアルレポート作成は必要です) 大手のAWSやAzure、GCEなどが書いてあり、1vCPUあたりいくつのPVU購入が必要なのかも記載されています。 残念ながら現時点では国産クラウドベンダーはここに記載が無いのでILMTの免除対象とはなりません。もし、そういったクラウド環境上でPA製品を利用したい場合には、ILMTを導入できるか交渉をするか、サブキャパシティ対象ではない課金単位(例えばManaged Virtual ServerやVirtual Processor Coreなど)でライセンスを購入する必要があります。 国産クラウド環境を使いたいけれど、どうすればいいの?というご相談を多く頂きますが、このような事情で環境をそのままは移行できずライセンスを買い直し、という結果になることがほとんどです。 まとめ 環境毎のサブキャパシティ適用可否とILMT導入要否について以下に一覧表としてまとめます。 PA製品の導入先 サブキャパシティ適用 ILMTの導入 パブリッククラウド (IBM Eligible Public Cloud BYOSL policyに記載有り) 可 不要 パブリッククラウド (IBM Eligible Public Cloud BYOSL policyに記載無し) 可 ※適用にはILMTが必須条件 必要 プライベートクラウド、IBM Cloudのベアメタルサーバー、その他仮想環境 可 必要 仮想環境でPA製品を利用する際には、サブキャパシティという買い方もありますが、ILMTの運用・レポート保管という別のワークがかかってきます。 これらのことを勘案した上で、サブキャパシティ・フルキャパシティでの購入をご判断下さい。 もし、環境を塩漬けにする可能性があるようでしたら、フルキャパシティでのご購入を強く推奨いたします。   <参考情報> ・Passport Advantage Virtualisation Capacity (Sub-capacity) Licensing ・Sub-capacity licensing FAQs   ※この記事は2018年3月20日時点の情報を元に作成しています。 この記事に関する、ご質問は下記までご連絡ください。 エヌアイシー・パートナーズ株式会社 技術支援本部 E-Mail:nicp_support@NIandC.co.jp

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