こんにちは。ソリューション企画部 柳澤です。
みなさま「水冷サーバー」と一言聞いて、何を思い浮かべますか?
オフィスに置いてあるドリンク用ウォーターサーバーを思い浮かべる方もいらっしゃいますでしょうか?
弊社のお客様のみなさまはIT業界の皆様ですので、水冷サーバーというとサーバーを特殊な液体のタンクで冷やす「液浸」を思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、この液浸は、タンク設置場所の確保やサーバーを重ねられないといった課題があり、大規模な投資や、床面積の拡大を避けられませんでした。
そこで、液体をサーバー内部の管に通して冷却する「直接液冷」が近年注目されています。
今日のサーバーはかつてないほどの計算能力を要求されており、人工知能(AI)、機械学習(ML)、高性能コンピューティング(HPC)といったワークロードの台頭は、より強力なサーバーと、それに伴うより高度な冷却ソリューションの必要性を浮き彫りにしています。
この状況を受け、各メーカーは水冷サーバーに注力し始めており、今後のサーバー選択において冷却効率が新しい基準として加わることになりそうです。
本日ご紹介するレノボのファンレスの常温水冷サーバーは、革新的な水冷技術を搭載しており、その冷却効率が注目されています。
レノボのファンレス常温水冷サーバーとは
レノボの水冷は「直接液体冷却」技術を採用しています。これらのソリューションは、GPUやCPUのような発熱量の多いコンポーネントを直接冷却しています。
サーバートレイ、シャーシにはファンがない設計なので、とても静かなサーバーです。またファンがないことで電力消費量を削減することにも役立っています。
採用されている液体は99%の純水で、ほぼサラサラの液体となり、環境にもやさしい設計です。
また、この液体が常温から45度の温水でも排熱効果を発揮するので、液体を氷のように冷たくはしなくても効果を発揮する設計になっています。
主な製品と特徴
レノボの水冷サーバーのシリーズのLenovo Neptune™ は、HPC、ミッションクリティカルサーバーはもちろんのこと、従来のラック型サーバーに加え、エッジコンピューティングなどの筐体でも構成できる柔軟な構成オプションが準備されています。
そのためお客様の特定のニーズに合わせてカスタマイズや拡張ができます。
水冷サーバーの導入を検討するお客様の例
Lenovo Neptune™ は、以下のようなお客様にご利用いただくことで特に大きな価値を発揮します。
- 高性能コンピューティング(HPC):
科学研究、シミュレーション、モデリングなど、膨大な計算能力を必要とするHPC環境では、水冷が不可欠です。 - 人工知能(AI)と機械学習(ML):
AIトレーニングや推論は、GPUに大きな負荷をかけるため、効率的な冷却はパフォーマンスを維持するために重要です。 - 高密度データセンター :
限られたスペースに多くのサーバーを詰め込む必要がある場合、水冷は高密度化を可能にします。 - エネルギー効率の重視 :
持続可能性と運用コストの削減を重視する企業にとって、水冷は魅力的な選択肢です。 - エッジコンピューティング :
コンパクトで効率的な冷却ソリューションが必要なエッジ環境でも、水冷の利点は大きいです。
どうでしょうか。レノボの水冷サーバーのイメージが変わりましたでしょうか。
ここまでざっと簡単にレノボの水冷サーバー製品をご紹介させていただきましたが、もっと詳しく知りたい、などのご興味ございましたら、ぜひ弊社へお問い合わせいただければと思います。
関連情報
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