Storage のスペシャリティ認定をもつパートナー企業様を対象にセールスコンテストが実施され、受賞者の方が2014年2月末に開催された IBM米国のストレージ開発拠点のツーソン(Tucson)とシリコンバレーのS/W開発拠点をまわるツアーに招待されました。
このツアーの存在はシークレットではありませんが、各ブランドで実施されている Capability Tour については行った人しかわからない事が多いと思います。
IBM Storage Capability 2014 に参加した弊社スタッフの体験レポートをお伝えします。
ツアー体験レポート
行程概要
2/23(日) 日本を出国しアリゾナへ
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24(月) アリゾナ州、ツーソン(Tuson):ストレージ開発拠点にて一日研修
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25(火) 移動日。サンフランシスコへ
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26(水) カリフォルニア州、サンフランシスコ:シリコンバレーのS/W開発拠点にて一日研修
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27(木) オプショナルツアー
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28(金) 帰国(日本到着は3/1)
エヌアイシー・パートナーズ株式会社からは営業担当の森が参加しました。
(森の感想)
「広大な米国内のツアーなので行程の半分は移動、その他はセッションでした。移動中と帰りに少し観光スポットに立ち寄れましたが、スペシャリティ対象なので、技術セッションは製品開発担当者から直接ストラテジーやロードマップを聞くことができて勉強になりました。
何よりもパートナー様と寝食を共にしたことで、より仲良くなれたことが嬉しかったです。」
以下、参加者のコメントと共に7日間の行程をダイジェストでお伝えします。
2/23(日) アリゾナ到着
成田を出てボーイング787で快適なフライト。
しかし、あるメンバーの荷物が見つからないというロストバッゲージ事件が発生!
最期は見つかったのですが、皆で協力して探したのでメンバーの連帯感が生まれました。
ツアー参加者全員でウェルカムディナー
2/24(月) IBM Tucson Exective Briefing Centerで終日研修
IBMツーソンは1978年に製造拠点として開設され、今では1500⼈以上の従業員が働きシステム製品主にストレージ・ハードウェア製品を中⼼に研究開発を⾏っており、IBM最大のストレージ開発拠点になっています。
この日は終日研修。
非常に勉強になりましたが、時差ボケで寝ないために時おり立って受講しました(笑)。
左は研修会場のコースター。革張りでカッコイイです。
右はギフトでもらったコースター。こちらもしっかりした作りで今はオフィスで愛用しています。
2/25(火) サンフランシスコへ移動
長い移動が続きます。サンフランシスコへ。
空港からバスで観光ポイントによりながら市内へ到着。
市長がアジア系アメリカ人のエド・リー氏。
街並の美化に力を入れており、ゴミもない非常に綺麗な街でした。
有名なゴールデンゲートブリッジ
MLBサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地球場AT&Tパークの外。
そうです、ココはバリー・ボンズ選手の場外ホームランの球をボートで拾う映像が流れていた場所です。
フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman’s Wharf)で、シーフードを堪能しました。
翌日は、S/W開発拠点のシリコンバレーで研修です。
2/26(木) シリコンバレー
この日は大雨の影響でフリーウェイで事故があり1時間の移動が倍以上になり、やっとシリコンバレーへ。(写真は渋滞解消後)
IBMシリコンバレーはソフトウェアの開発拠点です。
Tivoliソフトを初め、Big Dataアナリシス、Cloudソリューション関連のソフトウェアを開発しています。
この日も終日研修。
2/27(木) 最終日(オプショナルツアー)
オプショナルツアーでは3つの選択肢がありました。
- ワイナリー見学
- アルカトラズ島見学
- カルフォルニア湾クルーズ
天候の影響でクルーズは中止になり、メンバーはワイナリーとアルカトラズ島に別れました。
最後に
12月の最終営業日にこのツアーへのノミネートを知らされ、驚ろきました。
しかし、ストレージ開発拠のツーソンは観光地ではなくプライベートで行くことはなかったと思いますので良い体験ができました。
また、シリコンバレーの広大な土地では IBM が施設として利用しているのは10%程度。その他は農地として貸し出しており、「IBMはコンピュータとソフトウェアと野菜を生産している」という冗談を現地で聞きましたが、Smarter Planet も IBM ビジネスのひとつ、あながち冗談ではないと思いました。
これも現地に行ったからこそ感じ取れることだと思います。
私は普段サーバーを主力にしたビジネスをしていますが、ビッグデータなどでもデータを格納するストレージは必要不可欠な存在で、これからますます存在感をもつことを実感しました。
研修では特に、ハンバーガーチェーンを例にした話が印象に残っています。
従来、「ハンバーガー+ポテト+ドリンク」がメインのビジネスでした。
しかし、マックカフェのようにコーヒーに付加価値をつけて販売することで「コーヒー+ポテト」「コーヒー+バーガー」といったビジネスが生まれ “コーヒーを起点にビジネスを伸ばす” というビジネスモデルが出来ているという話があります。
同様に、ストレージビジネスも “付加価値の高いストレージを起点としてサーバーやソフトを販売していく” という考え方をしていくことが出来ます。
こうしたプランの立て方などは日本でのビジネス展開を考える上でも示唆に飛んでおり、目からウロコが落ちました。
研修だけでなくツアー全体では恵まれたメンバーと濃厚な時間を過ごせ、とても幸せでした。
IBM の高性能ストレージを起点にしたビジネスを、パートナー様と一緒に展開していくなどこの研修の経験を活かしていきたいです。