2025年08月21日
【イベントレポート】watsonx Orchestrate テクニカルワークショップ第一回 開催しました
公開日:2025-08-21
こんにちは。てくさぽブログメンバーの佐野です。
2025年7月17日に「watsonx Orchestrate テクニカルワークショップ」第一回を開催しました。
2024年12月にもwatsonx Orchestrate(以下wxO)のハンズオンセミナーを開催しておりますが、6月にwxOの大幅なアップデートが入り使い方・作り方が大きく変更になったため、最新情報と基本的な使い方をいち早くお届けするべく企画・開催しました。
また、ハンズオンだけでなくワークショップの時間を設け、wxOがどのように使えるのかを参加者同士でディスカッションし、最後に各チーム毎に発表・共有をすることでwxOの理解を進めるとともに参加者同士のコミュニケーションを図りました。
本ブログではこのテクニカルワークショップについて簡単ですがご紹介します。
目次
watsonx Orchestrate概要
watsonx Orchestrateハンズオン
ワークショップ
まとめ
お問い合わせ
watsonx Orchestrate概要
旧wxOと比べて新wxOはAgentの開発方法が変わっています。画面が変わったのはもちろんのこと、エージェントで実行部分を示す用語も「Skill」から「Tool」へ変更となっています。他に大きく変わったのは以下の点になります。
新しく「Knowledge」機能が追加され、Agent内にファイルを添付することができ、簡易的なRAGの構成をNo-Codeで実現
Agent内で定義しているToolを呼び出す際に、LLMが自動でチャットに入力されたテキストから必要な情報を抜き出し、Toolへ渡す
Agentから他のAgentを呼び出せる(wxO以外のAgentも呼び出せる)Multi-Agent Orchestration機能
「Behavior」に日本語で返答させたりAgentの挙動を定義
人事業務や購買業務、営業業務といった特定業務向けの事前定義Agentを提供
AgentやToolをPythonで実装するためのAgent Development Kit (ADK)および開発者向けのDeveloper Editionを提供
モニタリング機能でAgent処理履歴のトレース情報を参照可能
自社で開発したエージェントを提供する”Agent Connect”というAIエージェントのエコシステム上でマーケットプレイス環境
wxOの各エディション内の機能の変更と課金対象の変更
このように大きな機能追加や使い方の変更が入ったことをご紹介し、理解頂きました。
watsonx OrchestrateでAgentを作成する時の主な設定項目は以下のようなものがあります。
watsonx Orchestrateハンズオン
概要でお伝えしたように、用語も変わった上に画面も新しくなっています。
そのため、AI Agentを動作させるための以下の基本的な操作をハンズオンで体験頂きました。
wxO環境の説明や基本的な操作
Agentの新規作成
Toolの作成・利用
Knowledgeを利用した簡易的なRAG Agent
Tool Builderを利用しFlowやCodeblockの作成
Agentから他のAgentを呼び出し
これらのハンズオンはCodeblockを除きNo-CodeでWebブラウザ上の操作で実行できるため、プログラミングやシステム開発の知識・経験が無くてもAI Agentを動かすことができます。Codeblock機能はAgentの動作・処理順を定義する”Flow”の中でPythonを使ってデータを操作するための機能であり、簡易的なETLを実現するものです。
今回のハンズオンでは、サンプルとその手順をご用意したので、参加者の方々が一通りのことを体験頂くことができました。実際にハンズオンで体験頂いた内容のサンプルをいくつかご紹介します。
Agentのサンプル1:都市名からお天気情報を返答するAgent
APIで他サービスを呼び出し、都市名を入力すると天気と気温を回答してくれます。
複数の都市名を入力し、表形式で回答してもらうこともできます。
Agentのサンプル2:簡易的なRAG Agent
ファイルを添付し、そのファイルの内容から回答をしてくれる機能です。
ハンズオンではIBMの2024年度の年次レポートを添付し、その内容を元に財務パフォーマンスのサマリーを回答させました。
ファイルの該当箇所が参照できるので、根拠を確認できるのがよいところです。
ファイルは事前にAgentに添付しておくこともできますし、ユーザー自身がファイルを添付する使い方もできます。
ワークショップ
今回、ハンズオンだけでなくwxOを自社または自社のお客様がどのように利用すると効率化できるか?という観点でチームに分かれてワークショップを行いました。
1チーム4人の合計3チームに分かれてNI+C Pメンバーがファシリテートしながらアイディア出し・ディスカッションを行いました。
最後に各チームのディスカッション結果を発表いただき、「こんなことできたらいいな」というアイディアを全員で共有し合いました。
ワークショップで上がった意見の中からいくつかピックアップします。
市役所の窓口業務を実施するAI Agent
チャットだけでなく音声対応もできる
個別業務を処理するTool/Agentと情報参照のRAGを併用してユーザーへの問い合わせへ回答
ブログを書いてくれるAI Agent
過去のブログを参考にして文体や言い回しを自分流に
ドラフト書くAgent、推敲Agent、ファクトチェックAgentなど組み合わせ
薬局の在庫予測や自動発注にAI Agentを活用
まとめ
新しくなったwxOのハンズオンを1か月とちょっとで実施するというチャレンジングなワークショップでしたが、無事終えることができてホッとしています。
ご参加頂いた方々からのアンケートで「最新情報を知り、その環境で動作させられたのがよかった」とご意見を頂いており、準備した甲斐があったと嬉しく思っております。
wxOテクニカルワークショップの第二回も企画しておりますし、他の製品についても企画中ですので、この記事をご覧の皆様のお役に立てるよう、今後も企画・実現していきます。
「こんなことやって欲しい」というご意見ありましたら是非ご意見お願いいたします。
お問い合わせ
この記事に関するご質問は以下の宛先までご連絡ください。
エヌアイシー・パートナーズ株式会社技術企画本部E-mail:nicp_support@NIandC.co.jp
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