詳細
コース名 | ||||
アセンブラー言語演習 ~実機演習で学ぶプログラム保守とダンプ解析~ | ||||
日数 | 総学習時間 | 受講料(税込) | 受講形態 | |
4日 | 30時間 | 要相談 | オンラインもしくは対面 | |
コード | IBM Global コースコード | |||
DA054 | — | |||
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開催予定一覧(2024年5月13日時点)
ダウンロード(XLSX 30KB)研修スケジューリングにご活用ください。
希望の研修コースが掲載されていない場合、お問い合わせください。
概要
10進演算やマクロ命令の作成、z/OSアセンブラー・サービスやDFSMSdfpのアクセス方式ルーチンの使い方など、実務的なプログラムに求められるアセンブラー・プログラミングの実用知識とアセンブラー・プログラムの問題判別に必要なデバッグやダンプ解析方法を習得するコースです。
当コースでは、共通知識としてのz/OSアセンブラー・プログラミングと、受講者の実務に合わせて選択可能な応用演習(新規プログラムの作成、既存プログラムの保守、ダンプの解析)で構成されています。実機演習を通じてアセンブラー・プログラミングや問題判別の基本技術を習得できます。
対象者として以下の様な方を想定しています。
・アセンブラー言語で書かれたアプリケーション・プログラムやシステム出口ルーチン等の保守に携わるプログラマーなど、既存のアセンブラー・プログラムを修正する方や新規のアセンブラー・プログラムを作成する方
・テクニカルサポート部門などで初期トラブル調査としてダンプ解析などを行う方
・その他、z/OSの内部構造をより深く理解したい方(z/OS全般の機能について解説された「z/OSの構成と機能」コースにおける座学知識をより実践的に深めることができます)
対象者
概要参照
前提条件
当コースは「アセンブラー言語入門」(DA045)の後続コースです。入門コースに含まれる内容は重複して解説されません。以下に前提となるアセンブラー・プログラムとz/OSやメインフレーム・コンピューターに関する知識について示します。
◆前提となるアセンブラー言語とプログラミングに関する知識(当コースでは説明しません)
・コンピュータで扱われるデータの形式の違い
2進数、10進数、16進数の違いと相互変換の計算法(16進電卓の使用可)、パック10進数、ゾーン10進数の形式の意味と両者の使い分け方、ビット、バイト、ワードの意味
・IBM zアーキテクチャーに関する基礎知識
CPU、PSWと汎用レジスターの機能、仮想記憶とアドレッシング(ベース・アドレスと変位)、命令の種類と形式、割込みの種類とその意味など
・アセンブラー言語の基礎知識
構文、記述法、基本的なアセンブラー命令(CSECT、USING、EQUなど)の使い方、
・基本的な機械命令の使い方とデータの定義方法
レジスターの操作、比較処理と条件分岐、ループの制御、文字と文字列の処理、整数演算、ビット操作と論理演算
以下に示す命令については実際にその機能や動きについて理解している必要がありますL/ST、LH/STH、LR/LTR、LA、LM/STM命令
C/CH/CR、CLI/CLC、BC/BCR、拡張簡略命令(B、BE、BNE、BZ、BNZなど)、BAL/BALR(BAS/BASR)、BCT/BCTR命令
MVI/MVC/MCVL、IC/ICM、STC/STCM、CVB/CVD、PACK/UNPK、EX命令
A/AH/AR、S/SH/SR、M/MH/MR、D/DR命令
NI/OI/XI、TM、SLL/SRL命令
DC/DS命令など
・プログラムの連係方法
z/OSリンケージ規約、レジスター保管域の意味と使い方、プログラムの冒頭と終了時の処理、外部ルーチンの呼び出し手順など
◆前提知識を満たすための関連コース
1.情報処理の基礎知識を習得するための研修として「まるわかり情報システムの基礎」(GM001)があります。
2.「アセンブラー言語入門-zアーキテクチャー機械命令とアセンブラーの基礎-」(DA045)の受講していること。または「アセンブラー言語-自習方式」(24010)かAssemblerの基礎-CD-ROMコース(6HA10)を修了しているか前述の前提知識を有すること。
3.z/OSに関して一般的な範囲内の知識を有し、ISPFとSDSFの基本的な操作ができること(本コースでは実機を使用した機械演習を行います)。関連する研修として「z/OSベーシック」(ES056)、「TSO(ISPF)のオペレーション入門」(ES476)、「z/OS JCL基礎演習」(ES105)、「z/OSの構成と機能」(ES207)などがあります。
学習目標
1.基本的なz/OSのマクロ命令とアクセス方式を理解し、実際の業務プログラムを保守できる(実用的なプログラムを書ける)ようになる。
2.アセンブラー言語で書かれているアプリケーション・プログラムやオペレーティング・システムの出口ルーチン等を保守するための基本的なデバッグ方法を習得する。
3.ソフトウェア・トラブル等で出力されたABENDダンプやSVCダンプを解析するための基礎知識を習得する。
4.講義内容に関する機械実習課題のプログラムの誤り箇所を修正し、正しく動くことを確認する、あるいはソース・プログラムがなくてもダンプからエラー発生時のプログラムの状況や誤り箇所や理由を特定できるようになる。
スキルレベル
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研修の内容
・1日目
・アセンブラー・プログラムのデバッグ
・z/OS MVSアセンブラー・サービス
・2日目
・z/OS MVSアセンブラー・サービス(続き)
・順次データ・セットのアクセス
・10進演算とデータ編集
・マクロ命令と条件付きアセンブリー
・ダンプ解析のための機械語コード解読(※選択者のみ)
・MVSアセンブラーサービス・インターフェース概説(※選択者のみ)
・3日目
・VSAMデータ・セットのアクセス
・31ビット・アドレッシング
・IPCS基本操作(※選択者のみ)
・総合機械演習
・4日目
・マルチ・タスクとリエントラント・プログラム
・z/OSがプログラムを実行する仕組み
・ダンプ解析演習(※全員)
(MVSのコントロール・ブロック内容からプログラムがどのようなエラーを起こしていたかを解析する実習)
※選択者のみと示された項目は、ダンプ解析演習を選択された方向けのMVS問題判別技術に関連する内容で、プログラミング(保守または作成)演習時間を利用しての解説です。
受講までの流れ・申込み方法
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お問い合わせ
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