2013年03月

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実際どうでしょう Vol.4「『PureFlexは高い製品だからこそ・・・』エバンジェリストへインタビュー」

インタビューシリーズ 「実際どうでしょう」

普段の製品・ソリューション紹介だけでは聞き出せない情報を「実際のところはどうなんだろう?」という素人視点で、専門家に聞いてみるシリーズです。

掲載: 2013年3月

 

<重山は「PureFlexってお高いんですよね」程度のドシロウトでした。今回の話で柴田さんのファンになりました。 (*´ω`*) >

今回は、第1回の新井さんからの紹介でIBMエバンジェリストの柴田さんにお会いしました。
HP→Microsoft→IBMという経歴の持ち主で、ベンダー側の売込みにならない論法を身につけていらっしゃるザ・エバンジェリストという方でした。(インタビュアー:重山)
エヴァンゲリオンではなく、エバンジェリストの柴田さん

PROFILE

日本アイ・ビー・エム株式会社 柴田 直樹さん
システムズ & テクノロジーエバンジェリスト (PureSystems担当)
High Performance Computing(HPC)/VDI/Cloud ソリューション
ITmedia オルタナティブ・ブログ;My Life As Evangelist

※ 2013年3月時点でのプロフィールです。

MERITひろば事務局 重山 勝彦 (インタビュアー)
日本情報通信株式会社 MERITひろば事務局 入社3年目にてMERITひろばの運営、コンテンツ全般を担当。

 

「オンプレミス」は「固定資産」だと思えばわかりやすい

—– 本日は午後にマイナビのイベント※1で壇上に上がられるのですね。そんな忙しい時にインタビューのお時間頂戴して恐縮です。(重山)

 

※1 2013.02.08 マイナビニュース仮想化セミナー ~仮想化環境に最適なIT基盤とは!?~ 【Day 2】今こそ仮想化基盤を再考しよう!

 

柴田: 体調も喉の調子も良いので、大丈夫ですよ。ぶっつけ本番も鍛えられていますから(笑)
それよりも、インタビュー用の資料などは用意していないのですが、大丈夫ですか?

 

—– いつも雑談の雰囲気で進めているので、流れでお願いします。

 

経歴を拝見しますとHPC(High Performance Computing)※の分野にいらっしゃったのですね。
しかし、HPCって良く知らないのです。「グリッドコンピューティング」という単語ならなんとなく知っています。

※単位時間当たりの計算量が非常に多い計算処理、まとはそのコンピュータを示す。(High Performance Computer)
膨大な時間やコストがかかる大規模な実験の代用や、不確定要素の多さから実験が困難な自然科学現象の解明といった目的で行われることが多い。

 

柴田: あ、いいですね。いきなり自社製品の話をしてもつまらないですからね(笑)

HPCの世界では世の中で普及するずっと前から コモディティ(汎用製品)を並べていく「グリッドコンピューティング」がありました。車でいうとF1(HPC)の技術が一般車(汎用マシン)に落ちてきたようなものなので、例えば、並列、分散処理、ビッグデータも昔から関わっていて、なぜいまごろ賑わっているのだろう? というのが個人的な感想としてあります。

 

-—- 先に知り尽くしている技術ということですね。
あ、思い出しました。グリッドコンピューティングといえばGoogleの検索ポータルを支えているのが数千台のPCサーバを繋いで処理しているというWeb記事を見たことがあります。

 

柴田: よくご存知ですね。たしか当時、ひとつのリージョン(地域)で数千台だったと当時は聞いていました。

 

—– その技術はあまり企業のITには普及していない気がします。

 

柴田: はい、グリッド(コンピューティング)がなぜ流行らなかったのか。(実際には金融業界では積極的に採用された技術だと思います。)

それは、一言でまとめると「標準化覇権競争が発生し、まとまらなかった。」のかなと想像しています。そうでなければ、仮想化統合の流れも、もっと早くきていたはずです。ビジネスの世界では、技術が評価されて普及するだけでなく、違う力学が発生しますからね。

また、ITの世界では、言葉を定義したモノ勝ちという風潮もあります。
例えば、“クラウド“も人によって定義が異なると思いませんか?

 

—– はい。おっしゃるとおりです。特に“プライベートクラウド”は社内なのか、社外なのか・・・等の前提を揃えておかないと会話が咬み合わないケースがあります。

 

柴田: 以前、メンバーと“オンプレミス“の定義を話し合った結果「固定資産でいいんじゃない?」という事がありました。

 

—– 固定資産ですか。面白いですね。確かにシステム用語ではなく、会計で定義したほうが法人としては概念を理解しやすいですね。

 

柴田: はい。固定資産と考えると償却する、つまり“使いきろう”という意識が強くなるじゃないですか。クラウドに対するオンプレミスという言葉はそのほうが分かりやすいはずです。

 

「既存システムをクラウドにするだけ」というメッセージは偏っている

柴田: 今は WindowsAzureやAWS(AmazonWebService)、もちろんIBMのSmater Cloudも含めて 大手のパブリック・クラウドが全盛と言われていいますが、私はこれらの「既存システムをクラウドにするだけ。ハードウェアを持つことはもう古い」的なメッセージは少し偏っていると思っています。

 

—– 偏っているとはどういうことでしょうか。

 

柴田: この話は、昨年(2012年)の10月に開催されたイベント“ISUC仙台大会※”で参加者とディスカッション形式のセッションをした際のテーマなのです。

いわば、クラウドについての“実際どうでしょう?“版で、世の中に多く出ている「常識」「風評」「メリット」「デメリット」などの信憑性についてお話ししました。一部ですが、自社サービスも含めた否定的な内容もあったので大丈夫かなぁと思ったのですが共感をいただきうれしかったです。
※ iSUC(アイザック)は、IBMのユーザー団体《全国IBMユーザー研究会連合会》が主催するIBMシステム・ユーザーのための研修会
※【白熱教室】 社内 IT システムのクラウド化 「真の考慮点」 – 世の中の常識は ウソ か ホントか !?

 

オンプレミス=「固定資産」

 

—– おととしのISUC大津大会はMERITひろばも出展していたのですが、昨年は参加できませんでした。一部だけでも結構ですので、その内容を教えて頂けませんか?

 

柴田: はい。もちろんです。

クラウド利用に関する考え方をご紹介しました。例えば、料金体系については、大手クラウド事業者のメッセージって「時間あたり◯◯で安いです」「使った分だけお支払い」という面がありますよね。

それは日本のビジネスにフィットするかな?という視点です。例えば、日本の中小企業様のITに利用可能な「流動的な運用費用」は果たしてどのくらいあるんだろう。。ということです。

 

—– トータルコストについては、ケースバイケースだと思いますが、「使った分だけ」という重量課金の仕組みは、最大のインフラを考慮して自社構築するよりコスト的に有効だろうというイメージがありますが。

 

柴田: 日本の企業のIT部門のSEは社員が中心ですが、例えば、北米では80%以上がアウトソーシングです。つまり最初から外注費という概念なんですね。そのため、ITコストの増減には慣れています。

 

一方、日本のIT部門の予算は、月額で流動的に使える金額幅は10万円以下がほとんどです。来月急に30万あがりますと言われても予算を確保していないので困ってしまいます。
ですから国内企業はクラウドといってもEaaS、PaaS、もさることながら VPS(バーチャル・プライベート・サーバ:ここでは仮想サーバサービスの意味)でコストを固定金額で利用するのとう方も多いということです。

日本の製造業や金融業などはかなり計画性が高い産業ですからね。それで年間運用できるのです。

 

—– なるほど、北米で流行っている仕組みをそのまま日本に適応するのは合わない場合があるということですね。

 

柴田: はい。個人的にはパブリッククラウドベンダーのメッセージは黒船的に感じます。

あ、IBMもそのようなメッセージを出しているので自社否定になっちゃいますね。間違っているという意味ではなく、そのまま鵜呑みしないで検討すべきと表現させてください。(笑)

 

—– はい。心得ています。(笑)

 

でも、警笛を鳴らせるのは、エンドユーザのお客様の視点がわかっているからこそ言えるのですよね。

 

PureFlexは高い製品だからこそ、納得して採用してほしい

—– 今期から担当になっているPureSystems、特にH/WのPureFlexについてはどのように紹介しているのですか?

 

柴田: PureFlexはお客様から見て、価格だけ見ると 高い製品ですよね。

 

—– あれ、私がこのインタビュー中に勇気を持って「すごく高価格帯の製品ですよね?」って言おうと思っていたのに先に言われてしまいました。エバンジェリストとしては珍しいですよね。これだけの機能とサービスがある!というのが先にくると思っていました。(笑)

 

柴田: そうですね、エバンジェリストのイメージってスマートにテクノロジーとビジョンだけを話すと思われがちなのですが・・・(笑)

昨年、ある検証作業で、ローエンドモデルのx3300 M4(IBM System x3300 M4)を使ってパフォーマンス検証していたのです。CPUはインテル Xeon プロセッサーの2400系です。とにかく20万~30万台のサーバマシンです。これでラッシュテストをしたら凄く処理が早かったので衝撃的でした。これを知ってしまった上でPureFlex製品を紹介していくにはどうすればいいんだろうと悩みましたね。(笑)

それもあって、高いからこそ、お客様にはちゃんと検討し、納得して購入してほしいという思いに至りました。つまり「高い理由と、高い出費でお客様にお届けできるPureFlexの価値」を共感頂ければ。という思いで製品の訴求をしているところなのです。

—– 柴田さんって本当に正直な方なんですね。(笑)具体的にはどのように紹介されるのですか?

 

柴田: お客様が求めているものは“リスクの低減”と“コストの削減”が必要なのです。

製品のパフォーマンスは最近のハードウェア十分過ぎるほどありますし、お客様も理解されています。ですから、“リスクとリスクヘッジをどのレベルまで考慮するか”をテーマに考え、お客様の反応を確かめながら紹介をしています。

例えば、昨年はとある中小規模のデータセンター事業者様にPureFlexの紹介でまわったことがあります。

ちなみに業界大手のデータセンター事業者様はこちらが売り込んだから買うというレベルではなく、自社で調達基準を決めておられます。もっとハッキリ表現するとベンダーの意見はをすべて共感してくれるなんてことはなかなか無いのかなと思っています(笑)

 

—– サーバの購入台数も多いですから、買い手側が強いのですね。Facebookのデータセンターはデータセンターやサーバ部品の仕様を公開してその“仕様に合わせた製品を売り込みしてこい“という感じですよね。

 

柴田: はい。ですから次にクラウドの中堅、中小事業者にご紹介に行くわけです。イメージとしては物理サーバ台数が3桁のレベルです。このゾーンの企業がPureFlexを採用してくれないかと考えたのです。

事業者は大手のコストメリットには太刀打ちできない分、インフラについては、すごく細かいところまで配慮されています。特に“リスク”対してはものすごく考えて、工夫されています。昨年、いくつかデータセンターでデータ消失やサービス中断などの事故がありましたが、あの事例では大手の資本があったからこそ大丈夫でした。

中堅・中小ではひとつのミスが事業継続できなくなるレベルですから。

 

—– そういえば、Azureサービスは、うるう年計算不具合で止まったりしていましたが、大手だから影響は大きくても即倒産にはならないですね。

 

データセンター事業者にどうしても消せないリスクを教えてもらいました

柴田: データセンター事業者の方々に教えていただいたのですが、対策を取り続けていてもどうしても消せないリスクの1つというのが「メンテナンス作業中にサーバのケーブルに触れてシステムエラーを起こす」ヒューマンエラーだそうです。

確かに、ラックに入っているサーバのケーブルは8ノードで40本くらいに刺さっているわけですね。こうなると設定変更や移設作業中に間違ったケーブルに触れて場合によっては抜いてしまったりすることにもなる訳です。

このリスクを減らすためにBladeを導入したと聞きました。なるほどと思った訳です。

 

—– その話は現場ならではですね。機能、性能、コストの比較ではなく、運用する観点で製品を採用されてきたのですね。

 

柴田: はい。例えば「こういったケーブルリスクも考えてPureFlexを採用を検討しています。」というメッセージはエンドユーザのお客様にお伝えしていいのではないかと思います。

それが付加価値の1つですから。それ以外にも話しきれないほどの価値はあるんですが、わかりやすい例を1つご紹介しました。

実際に、あるデータセンターでやっていることなのですが、「下位コースでは汎用的なXXXサーバを利用しています。上位コースは大手メーカー製です。」と料金プランに記載しているのですね。1.5倍程度しか差がないですから上位を選択されるお客様も増えるわけです。
—– エンドユーザから見てもリスクと対策の中身がわかるから安心ですね。

 

海底ケーブルの障害でデータ通信に大きなタイムロスを生むことがある

柴田: 他にもクラウド検討時に何がリスクなのか?という視点では海底ケーブルの話があります。

エンドユーザは「ディザスタリカバリ(災害対策)として、海外のサーバにもバックアップをとっています」とおっしゃるケースがありますが、3.11の震災の時に日本と海外をつなぐ海底ケーブルやルーターが故障して繋がらなくなった事実はあまり知られていません。

切れた回線は、他のルートを迂回することで継続して使えるのですが、その迂回ルートの通信には何時間も余計に時間がかかるケースもあり、ビジネス継続としては問題です。

 

—– 全然知りませんでした。そもそも世界のインターネットとつないでいる海底ケーブルがどうなっているのかも知りません。

 

震災時にどの回線に障害が発生したかは一般的には公表されていません。ケーブルのマップはWeb検索で簡単に見つけることができます。

注釈)インタビュー時にはそのデータを見せていただけましたが、掲載できません。ご了承ください。

 

—– いやぁ、この情報を知ってしまうと海外に2重化していれば万全とは限らないと思ってしまいます。

 

柴田: はい。ベンダーとしてもこのようなリスクを正直に話した上で最適な利用を提案した方がお客様の信頼を勝ち取れるのではと思っているのですが、なかなかそうはいかないようですね。(笑)

 

10年を見据えたシステム・・・では足りなかった

柴田: しかし、このようなリスクを真摯にお伝えすることで、お客様は「普通のサーバでいいんだっけ?、クラウド基盤はどこにしっかりと持つ必要があるんだっけ?」となりここでやっとIBMの話を聞いてくれるのです。

 

—– 時間はかかるかも知れませんが、リスクと向き合うという点で必要な話ですね。それにしてもエバンジェリストとしては製品のリスクを先に話すのは珍しいなぁと思ってしまいます。

 

柴田: もし私がエバンジェリストではなかったら、このようなリスクの話はしないで、「ハイ、機能はこうです、比較するとこうです、だからこのマシンです、クラウドはダメです IBMが一番です」という話をしていたかも知れないですよ(笑)

 

—– 聞いたことがある会話です。(笑)

 

リスクをお伝えして、興味をもってもらった後に、IBM Flex Systemsの話に進み、「今後10年のクラウド基盤として使い続けることができる製品」と紹介するわけですね。

 

柴田: 私の発言を調べていらっしゃいますね。

実はですね、う~ん、この10年を見据えたという表現は思い切って発言したつもりだったのですが、お客様はもっと長い期間を期待されている場合も多いのですね。とあるお客様からは「短いよ」と言われてしまいました。例えば 公益、政府系のシステム等はインフラを長期期間維持する必要がありますから。

 

—– 情報系のシステムなら10年あれば十分と思ってしまいます。しかし、今から10年前はどうだったかを考えてみればいいのですね。

 

flexsys01

 

 

WindowsXPは20世紀に基本設計されたが現在も主流

柴田: その通りです。

例えば、ブレードサーバー(IBM Blade Center)は「立派な10年選手」の製品ですが、現在も利用されています。ラックマウント型の基本設計をしている時にこれほどまでに仮想化が普及するとは誰も思っていなかったと思いますが、設計に余裕をもっていたからこそ、今日も問題無く利用いただいているのだなと思います。

ちょっと方向性は違いますが、クライアントPC向けのOSで言えば、WindowsXPは2000年に基本設計したOSです。つまり20世紀のOSがまだメインで使われていることになります。

 

—– ITの仕事についていると新しい製品や仕組みがどんどん出てきているのを日々感じていますが、利用者としては、長く使いたい、使わなければならないケースは多々あるのですね。

さてPureFlexは、ハードとソフトをベンダーがあらかじめ最適に組み合わせた製品、いわゆる「垂直統合サーバ」になると思いますが、最近はクラウド基盤のサーバとして勢いがあるように感じています。

 

柴田: 確かに垂直統合が他のサーバを凌駕するようなイメージをメディアが発信しているかもしれないですが、例えばPower Systems(AS/400)を選んだお客様などは必ずしも同意する訳ではありません。

 

また、Pure Flexは販売店がほいほいと売れる訳ではないのは、重々承知しています。そのような状況でクラウドサービスに魅了されるお客様が増えるのも良くわかります。だからこそ、選ぶ方には慎重に選んでほしいと思っています。

 

—– 「MERITひろば」のコンテンツ掲載の業務に携わって勉強になっているのは、ハードウェアもソフトウェアも機能で紹介する/売る時代は終わってきていて、性能が良いのは当然で、そこにお客様が共感できるストーリーがあると良いということです。なんだかワイナリーがワインを販売するのと同じですね。

 

「100年続くワイナリーで、全体の数%しか取れない品種を贅沢にしようし、防腐剤は一切使わずにオーガニックで醸造、空輸も一定の温度で管理して・・・」

 

日本人は良い物は高くても買う、コモディティは100円ショップで買う

柴田: そうそう、その通りです。

 

それを「ドイツワイン、辛口のシュペートレーゼ、1本50万円です。すごく美味しいです。」と言われただけでは買わないですよね。

日本人は良いものは高くても価値がわかれば買います。一方コモディティ製品は100円ショップで買います。100円ショップのグッズもちゃんと使えるじゃないですか(笑)

 

—– おっしゃるとおりですね。実は私はMERITひろばの運用以外で、部門システムのインフラの管理も担当しているのですが、例えば、私どもの会社(日本情報通信)がクラウドを検討すると想定した場合のポイントなどはありますか?

 

柴田: そうですね、企業の成長カーブとクラウドの利用度には傾向があります。

従業員規模では250名くらいまでは積極的にクラウドを採用していきます。10人、20人のベンチャーなどは全てクラウドで賄えますよね、その延長の目安が250名くらい。今度は250名から500名くらいに成長していくと、クラウド投資額が膨大になっていくので、今度はオンプレ、固定資産のITシステムに進みます。

次に1,000名規模を越えていくと、事業の変化やIT規模の柔軟に対応できるのでクラウドの利用が進んでくるのです。従業員規模はあくまで参考値とみてもらってもこの流れがわかってもらえるかと思います。

 

—– クラウド利用度は上がって落ちるがまた上がる(0人 ↑  205人 ↓ 500人 ↑ 1000人 ↑ )というカーブを描くのですね。

確かに弊社は全体で1,000名超であり、基本はオンプレミスが多いですが、今まさにプライベートクラウド利用の検討が進んでいます。すごい、ぴったり当たっています。

 

柴田: 良かったです。お客様の企業がどのポジションにあるかの目安になりますからね。

プライベートクラウドを進めていく際の副次的高価としては、IT資産の棚卸ができる点があります。普段全然やれていない企業がほとんどです。また、プライベートクラウドにしましたというお客様でも仮想化していない、またはできない事情が残ったサーバーも少なくないことが多いです。

例えばFaxサーバや移植ができない基幹システムの一部です。こういったレガシーシステムは仕組み上残さないといけない場合も出てきます。

 

—– 実に興味深い話です。今日はこのあと移動して、イベントで壇上に上がられる訳ですから、もっとお話したいのを我慢します。是非、第2弾をやらせてください。

 

柴田: 楽しかったです。第2弾、こちらこそお願いします。

 

 

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