IBM Power10について、ブログやコラム、インタビュー記事でもご紹介しています。
概要
ビッグデータの高速処理を想定し設計された IBM Power Systems は、圧倒的なパフォーマンス、高度な仮想化機能、高い信頼性とセキュリティのすべてをご提供する次世代プラットフォームです。
幅広いお客様のニーズにお答えするため、複数の OS、Linux・AIX・IBM i の3つをサポートしています。
x86 サーバーの集約など現在の IT基盤の運用効率化をはじめ、ビッグデータの分析、クラウド、モバイル、コグニティブなどの最新テクノロジーの活用によるお客様のビジネス変革を支援します。
詳細
製品ラインナップ
スケールアウト サーバー
Linux、UNIX、IBM i のワークロード向けのエネルギー効率に優れたアプリケーション サーバー、統合サーバー、スタンドアロン サーバーです。
スケールアウト サーバーは最大24コアで使用できる1ソケットおよび2ソケットのサーバーであり、データ集約型アプリケーション向けの小規模システムまたはスケールアウト型の導入オプションを必要とする企業に最適です。
Linux専用スケールアウト サーバー
Ubuntu Server、SUSE Linux Enterprise Server、Red Hat Enterprise Linux が稼働する Linux専用サーバーです。
計算集約型とデータ集約型のアプリケーション向けに優れたパフォーマンスと ROI を提供します。
仮想化オプションとして PowerVM と KVM が利用でき、革新的なテクノロジーを統合してベンダー ロックインを回避します。
エンタープライズ サーバー
データのために設計されたサーバーです。
優れた回復力、可用性、セキュリティ、パフォーマンスを発揮し、Systems of Engagement(協働のための情報活用システム)を Systems of Record(定型業務処理システム)と同時に実行可能です。
最大192個の POWER9プロセッサー コアと最大64TB のメモリーを搭載し、AIX(UNIX)、IBM i、Linux が稼働します。
また、アプリケーション ワークロードの指示にるプロセッサーとメモリーのオン/オフの切り替えやシステム間でのアクティベーション変更など、柔軟な対応が可能です。
最新のIBM Power「Power10」
最新の IBM Power が搭載された Power10プロセッサーは、プロセッサーサイズや線幅を小さくすることで、性能向上、消費電力の削減を実現します。
セキュリティでは、ハードウェアによって全てのメモリーが常に暗号化するため、処理能力の低下はなく、かつ、Power9 と比べ高速に暗号化を実現します。
また、CPU の演算(インストラクション)や処理性能など向上したことにより、従来の DB処理などから AI まで幅広いトランザクションに対応できます。
Power10の特長
- 最先端技術による強固な信頼性
- メモリー、プロセッサー 、ケーブルの自動回復機能で障害対応時間を短縮します。
- ハイブリッドクラウドを守り抜くセキュリティ
- 処理に影響なくコアからクラウドまで全データを暗号化し、耐量子暗号技術で将来の脅威にも対応可能です。
- AI、ハイブリッド クラウド向けに最適化
- データがある場所で AI を実行させることで、データ移動に伴う負荷を回避します。
- IBM Power Private Cloud Solution with Dynamic Capacity(Power Enterprise Pools 2.0)でコスト最適化
- 既に Power Systemsサーバーを利用している場合、継続性と柔軟性をもってコストの最適化を実現します。
- 脱炭素を促進する持続可能なIT
- 高処理能力と柔軟な伸縮性で、省電力とソフトウェア ライセンス コストを大幅に削減します。
S1014
- コア数:4,8,24
- メモリ:1TB
- PCIeスロット:2PCIe G4 x16スロット or G5 x8スロット
- OS:AIX、IBM i、Linux
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S1022/L1022
- コア数:12,16,20
- メモリ:4TB/ドロワ
- PCIeスロット:4PCIe G4 x16スロット or G5 x8スロット
- OS:AIX、IBM i、Linux
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S1022s
- コア数:4,8
- メモリ:2TB
- PCIeスロット:4PCIe G4 x16スロット or G5 x8スロット
- OS:AIX、IBM i、Linux
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S1024/L1024
- コア数:12,16,20
- メモリ:8TB/ドロワ *2022年下期拡張予定
- PCIeスロット:4PCIe G4 x16スロット or G5 x8スロット
- OS:AIX、IBM i、Linux
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Power E1080
- コア数:10,12,15
- L2キャッシュ:2MB/コア
- L3キャッシュ:120MB(最大)
- メモリ:16TB/ドロワ
- PCIeスロット:8スロット/ドロワ Gen5
- OS:AIX、IBM i、Linux
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IBM Power10プロセッサー
- チップモジュールのバリエーション
- 1チップあたり15コア、SMT8
(POWER9だと最大12コア、SMT8)
- シングル(SCM)とデュアル(DCM)の2種類
- POWER9に比べ約1.3倍のCPU性能
- 1次(L1)キャッシュ:48KB(POWER9の1.5倍)
- 2次(L2)キャッシュ:2MB(POWER9の約4倍)
- コアあたり8つのSIMD* 搭載(POWER9の2倍)
*演算実行ユニット
- AI向けのコアデザイン
- AI の積和演算に使えるMatrix SIMDを4基搭載
(POWER9は通常のSIMDのみ)
- POWER9(CPU)に比べ、AI Inference処理能力が約20倍
- コアあたりのエネルギー効率の向上
- POWER9に対して、コアあたりの消費電力を約50%削減
- POWER9に対して、コアあたり約2.6倍のエネルギー効率
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特長・メリット
- パフォーマンス
- Power10プロセッサーは、コアあたりのトランザクション処理性能がインテル プロセッサーと比較して2倍以上です。
- Power10プロセッサー × NVIDIA GPU により、エンタープライズAI のために最適化された高速サーバーです。
- 既存システムに影響を与えることなく、IBM i の堅牢性を活用したモバイル環境を短期間かつ低コストで構築します。
- システム資源の自動最適化
- IBM PowerVM の高度な仮想化機能により、プロセッサー資源の各仮想区画への割り当てが可能です。
- 各区画で Red hat、SUSE、Ubuntu などの Linux や、AIX、IBM i が利用可能です。
- 堅牢な仮想化基盤
- IBM PowerVM は、脆弱性報告が “0” の高い信頼性を誇る仮想化基盤です。
- 複数の Power Systems間で CPU やメモリーを移動させることにより、急なワークロードの増大にも柔軟に対応します。
IAサーバー(x86)環境からの統合
Power Systemsとx86環境との違い
- 1.25~2倍のパフォーマンス性能
- 仮想化イメージの多さ
- 仮想化を含め、モジュラー化規模から大規模スケールまでのプラットフォーム
- Smarter Planet に最適なスケーラビリティ
- 高パフォーマンス、大きなスケーラビリティ、豊富なセキュリティ機能といった、エンタープライズ クラスの QOS と仮想化
- 連続稼動をめざした設計
- LPAR のライブ パーティション モビリティ技術
- 停止無しに仮想化資源をダイナミックに変更
Power Systemsの優位性
- アプリケーション パフォーマンス
- 少ないシステム台数
- 少ないコア数
- 急速なビジネス成長やワークロードのスパイクを吸収
- 新業務アプリケーションの迅速かつ簡単な展開
- 急速なビジネスニーズの変化への対応
- 高いシステム利用効率
- 少ないシステム台数
- ビジネス要求の変化に柔軟に応答
- 低管理コスト(計画保守、問題判別)
- 生産性損失の回避
- ビジネスリスク低減
- 自動応答
- ゼロタイムのダウン時間、低管理コスト
複数のOSサポート
- Linux:ビジネスを加速するオープンイノベーションプラットフォームです。
- AIX:全世界UNIX市場でシェア №1の高機能・高信頼プラットフォームです。
- IBM i:高度なセキュリティを実現する統合オールインワンシステムです。
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関連情報
「サーバー」製品
- IBM Z
– 最も効率的で信頼できるプラットフォームで、ミリ秒単位の応答時間、100%に近いアップタイムを実現します。
ブログ・コラム・インタビュー
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外部サイト情報
- 俊敏性を実現する IBM Power10 サーバー(IBM社)
- IBM Powerをお勧めする理由(IBM社)
- LongRange(LANSA社)
- IBM i開発者のためのiPhone、iPad、Androidなどのスマートデバイス向けネイティブ アプリケーション開発ツール。
- PCやITの恩恵を受けられていない紙、電話、アナログ ベースの現場業務を効率化し業務改革を実現。
- aXes(LANSA社)
- IBM i 5250アプリをソースコードを変更せず自動的にブラウザベースに変換、既存アプリをそのままWebで利用可能に。
- ユーザー インターフェースのデザインやレイアウトをカスタマイズするツールも提供。
- Visual LANSA(LANSA社)
- Windowsベースの統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)を提供。
- シングル スキルでWeb、Windows、Mobile、IBM i等のマルチ プラットフォーム対応のアプリ開発・保守を実現。
- Quick-EDD(Bitis社)
- 「想定外」に備える、進化を続けるIBM iのHA(ハイ アベイラビリティ)ソリューション。
- 確かな品質とサポートで運用負荷を最低限に抑制。
- Quick-Justi(Bitis社)
- 内部統制で必要なPDCA(Plan・Do・Check・Action)の4つのステップを網羅したIBM iのセキュリティ ツール。
- GUIクライアント画面も提供されており、セキュリティ運用管理の負荷を軽減。
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